今日はクィディッチの試合日だ。
在学時はクィディッチがブラック校長に一年間禁止され、解禁後には残党狩りでそれどころではなかったので、実は一度もクィディッチをやったことがない。
確かポッターはシーカーというポジションだったか。
観てる感じ結構ラフプレイとか全然ありな競技らしい。
これ生徒から死人出るでしょ。
ブラック校長、まさか割と筋通ってた?
試合開始してからしばらくたったが……
なんかまた箒が暴走してないか?
しかもポッターの箒が。
この学校の箒事情ってもしかして結構劣悪なのかもしれない。
後でアルバスに具申しとこうかな。
あ、スネイプ先生のマント燃えてる。
何らかの恨みがある生徒の犯行だろうか。
凄い度胸してるね。
なんてことをしていたら気付けばちゃんとポッターは箒を従えた上で金のスニッチを獲得してた。
ちょっと独特な方法だったけど。
─それから暫くの間、特にこれといった事件もなく、平和な日々が過ぎていった。
そしてクリスマス。
絶対に何か起こるだろう、というかポッター達が起こすだろう、起こさないハズがないという絶対的な確信があった。
……何も起こらなかった。
強いて言えば閲覧禁止の棚に生徒が忍び込んだらしいが、流石に1年生は潜り込む手段は持ってないだろう。
というかそもそも休みが始まってるからポッターも大多数の生徒同様家に帰っているかもしれない。
疑ってゴメン、ポッター。
しかしその数日後、結局ホグワーツに残っていたらしいポッターからふくろう便での面談の申込みがあった。
本人も出自が出自、色々悩みも多いんだろう。
正直言ってみんな帰って暇だったから助かる。
魔法開発のインスピレーションが得られることもあるので、面談はあればあるだけいいのだ。
はてさてどんな悩みが飛び出すかね。
「その、フィグ先生はニコラス・フラメルって知ってますか?」
「ん~、ニコラス・フラメルというと、賢者の石を創った人のことかな?」
「知ってるんですね!」
「とは言っても正直それくらいしか知らないな。賢者の石を創った有名な錬金術師でね、今もご存命のはずだよ。確か今は650歳とかだったかな?」
「600……!?えっと、その『賢者の石』ってなんなんですか?」
「うん、賢者の石というのはあらゆる金属を黄金に変え、人を不老不死にする水を生み出す石なんだ。これは錬金術師の目標そのもの、まさに夢の果てなんだ。彼の年齢もこの石のおかげだろうね。」
「……今その石ってどこにあるんですか?」
「流石にそこまでは知らないが、ニコラス・フラメル本人が管理していると考えるのが普通だろうね。もしくはその信用に足る人物が保管しているか。……どうしてそんな事を調べているんだい?」
「え、えっとちょっと気になったので。あの、ありがとうございました。もう十分です。僕もう行きますね。」
「ああ、知りたいことが知れたなら良かったよ。気を付けてお帰り。」
まるでされたくない質問をピンポイントでされたみたいに帰っていった。
あまりにも怪しすぎる。
まあもしかしたら本当にただちょっと知りたくなっただけなのかもしれないけど。
……トラブル起こさないといいな。
レガ主くんは箒に妨害呪文とか受けたことないので全然わかってません。だってされる前に殺すから。