翌日昼休み、ルシルは図書館特別閲覧室から、リーナ、雫、ほのかと合流して食堂へ。エリカ達に声をかけて同席した。西城レオンハルト……レオとも自己紹介した。
司波兄妹がいないのは生徒会室にお呼ばれされているから、という共通認識だ。
「でも構わないのですか?」
「誰と仲良くしようと自由だろう?」
「そうそう、わたしもエリカ達と仲良くしたいし」
「一科生は勘違いに過ぎるよ」
「失礼極まりないよね」
「昨日の主犯は退学、他は一月停学処分だってさ。あれで勘違いしたあふぉは減るんじゃない?」
どうやら入学初日で退学停学処分は前代未聞のようで噂になっているようだ。
「いい気味ね」
美月の不安そうな声をルシル達は一蹴して、和やかにスタートした昼食。
「でもなんで達也まで生徒会室に呼ばれたんだろうな?」
「風紀委員への勧誘だろう」
「「「「「はい?」」」」」
「納得よね。あの激レアな目といい、頭脳といい、逸材よ」
「普通なら二科生風情がって、嫉妬から襲撃されたりするのだろうけど、彼にそのようなもの通用しないよ」
「へえ、ルシル君、その根拠は?」
「実力」
エリカの問いに即座に返したところ、リーナはうんうん頷いている。
「彼はもうザ・ルシフェリアに採用したいくらいのレベルだ」
「採用レベルなの!?」
「達也さん凄い……」
「まあ、学生時代というのはコミュ力を養うための大切な期間だから難しいけどね」
「確かにコミュ力は大事ですね」
ほのかは達也と一緒にいたいという恋心から、真っ先に賛同して、他もうんうんと頷いている。
「ルシルさん、教師よりも優れた人格者だと思う。ザ・ルシフェリア、クリーンで有名だし」
「売国奴や他国などには容赦しないけどね。何かあったら食料電力水素を含めて資源販売止めるから(笑)」
「資源を握るところが一番強いのよ」
前世などでもそうだったが、総合商社でも資源の利益率は圧倒的だ。
「ありとあらゆる資源で圧倒的なザ・ルシフェリアには敵わないわよね」
リーナは誇らしげに、エリカは納得している。
「それにしてもルシルさんのオーラ、様々な神秘的な色が、」
ルシルは即座に美月の発言を遮り、遮音結界を張った。
「美月の目、霊子や精霊を見ることができる水晶眼だろう?」
「え……」
「その発言から察すると美月は一般家庭出身の先祖返りか。その目は古式の憧れだから、他人のオーラについて言及するなど、控えるように。例えば、誰と誰のオーラが似ている、とかね?」
「……納得ね。現代魔法師の出自なんてほんと碌でもないの多いから」
エリカは入学式の時の達也が美月の目を警戒していた様子を思い出した。新入生総代とその兄、探ったら絶対にマズいと確信した。それに古式の、陰陽師の大家の分家倉橋のリーナと実力は拮抗しているなど、深雪達は十師族関係者だと直感した。
「最悪消されるわね」
ルシルとエリカ、リーナの指摘に青褪める美月にザ・ルシフェリアの眼鏡屋のカードを差し出した。
「それは私の紹介状だ。その目のことを相談すれば、オーラカット・コンタクトを処方してもらえる。それで偽装しなさい。目の制御訓練にもなるから。最初はご両親のどちらかに同行してもらいなさい」
「あ、ありがとうございます!」
「ルシル君、ほんと人格者ね……」
忠告が終わったところで遮音結界を解除した。
「ありがとう。君達のクラスに吉田幹比古いるよね? 紹介してよ」
「なんでか避けられてるのよね」
「エリカ可愛いから、思春期の男の子特有の現象?」
「ちょ、直球ね…………失礼な、デリカシーのないどこかの誰かとは大違いよね」
「おい、それは俺のことかよ!?」
「あたしのことをいきなりコイツ呼ばわりしたり、そういうところよ!」
「ちょっと、エリカちゃん、レオ君、目立ってるよ……」
エリカとレオの口論に発展して美月が宥めるのはお約束。
昼休みに生徒会室で達也は風紀委員に勧誘され、実習中にそのことについてボヤいていた。
「ルシル君の予想通りね」
「は?」
「ルシルは予想してたぜ?」
「達也さんの目は風紀委員に欲しい逸材だと、昨日の放課後の件で目を付けられていたそうです」
「そうだったのか……」
「ルシル君から達也君への伝言「諦めろ」って」
これには盛大に落ち込み、諦めることになった達也……(笑)
「…………天海君も一緒に風紀委員に、」
「ルシル君超絶忙しいから、それ、絶対無理よ」
「わかっていたが…………ではエリカが、」
「あたし、あの女と反りが合わないから断るわ」
「……風紀委員長のことか?」
「色々とあるのよ」
隠れブラコンのエリカ。千葉道場でエリカに毎回ボコボコにされて落ち込む摩利を慰める兄の修次と良い関係になるという……自分がまさかの恋のキューピットになるという……(笑)
「達也の気持ちもわからなくはないけどよ……」
「理解者は必要だと思うのですが……」
「……俺は彼と一緒でなくては標的にされるかもしれないということだろう?」
「「「あはは……」」」
「笑いごとじゃない……」
「達也君、断っちゃえば?」
「あぁ……、それもそうだな……」
放課後、ルシルは深雪とリーナに誘われて、達也も一緒に生徒会室に同行した。真由美からルシルに相談したいことがあるそうだ。ルシルと深雪、リーナは副会長はんぞー君から歓迎されたが、達也のことは無視……。やはり一科生魔法力至上主義なのか。
真由美や市原鈴音、中条あずさ達と雑談していたルシルは、市原鈴音のことを知的秘書、中条あずさには飴ちゃん……ロリポップを与えて、嬉々として咥える姿に、内心クマさんパンツ履いてそうだよねと思っていた(笑)
達也がはんぞー君に侮辱され、摩利深雪とはんぞー君の口論になっているところでルシルは介入した。
「同様な目の持ち主は私の知る限り司波君で四人目だ」
ルシル、アリサ、光宣、達也だ。光宣はサイオンコントロールに習熟した結果、精霊の目に目覚めた。結果、光宣もザ・ルシフェリアの研究所に所属している。
……ルシルの目は全くの別物だが。
「「「「「!?」」」」」
「実際私も見ればわかる。服部副会長にこの言葉を贈ろう。「ありえない? ありえないなんてありえない」人類が昔はできなかったことをどれだけ実現してきたと思う? その発言は人類の、文明の、技術の、進化を止めるものであり、偉大な先人達への侮辱だ」
この言葉に達也と深雪だけでなく、真由美や摩利達も感銘を受け、はんぞー君は悔しげに顔を歪ませている。
結果、真由美や摩利達が起動する式をルシルと達也は瞬時に読み取り、その能力は証明された。……が、風紀委員にはいざという時の武力も求められると、はんぞー君の反論により、模擬戦をすることになったのだが……
「ねえ、ルシル君はどうなると思う?」
「司波君の圧勝」
「え……」
「深雪の言う通り一高の評価基準では彼を正しく評価できていない」
「それはどういうことですか?」
「模擬戦を見ればわかる」
ルシルははんぞー君に問いかけた。
「親しい家族を侮辱されて怒らない方がおかしい。人として副会長はんぞー君、どうなの?」
「わたしも妹達をあのように侮辱されたら怒ると思うわ」
「…………」
達也が事務室にCADを取りにいっている間の会話だ。
模擬戦は達也がはんぞー君を秒殺……3秒で倒して終了だ。
「「今果心」仕込みの体術にサイオン波の合成による共鳴、シルバーホーンによるループキャスト、多変数化、か」
「……流石ですね……」
この結果を即座に分析したルシルに達也は目を見開き苦笑した。
「やはり君は三高なら専科だっただろうね。それに研究職向き。ザ・ルシフェリアの研究所に勧誘したいレベルだ」
「ルシル様は兄さんの実力を最初から見抜いていました」
「そうなのか……ありがとうございます、天海君…………ザ・ルシフェリアの研究所か……惹かれますね……」
達也は僅かだが、照れくさそうな、認められて嬉しそうな表情になった。
人間褒めて認めて伸ばすものだよ。馬鹿にされて、あんちくしょう、と伸びる者もいるが。
「年俸は億〜出すよ? ザ・ルシフェリア海外リゾートでのリモートも認める」
誰もが目を見開いた。達也は本気でザ・ルシフェリアへの就職を考えることになった。
後は原作同様な流れなのだが、ループキャストについて、FLTのトーラス・シルバーを中条あずさから絶賛された達也はそれを否定した。
「ザ・ルシフェリアのDr. クレープ・シュゼットはトーラス・シルバーがループキャストを発表する前に実現していました」
「「「「!?」」」」
「ループキャストがなければ加重系三大難問の解明は不可能です。飛行魔法、常駐型重力制御魔法式熱核融合炉、慣性無限大化による疑似永久機関の実現、他にも、ループキャスト発表の前ですよ?」
おやおや、気付いていたのか。
「天海君、どうなのですか?」
肩を竦めておいた。
そして即座に分析したルシルは市原鈴音から絶賛された。
「天海君、ザ・ルシフェリアCEOならDr. クレープ・シュゼットの正体をご存知ですよね?」
「最高機密。本人はクレープ・シュゼットが大好きとだけ」
「まさかの由来がきましたね……」
「ザ・ルシフェリアのクレープ・シュゼットは絶品」
「え……、まさか、そういうビジネスネームだったの?」
「それ以外ないよね」
本人超適当なので(笑)
「「「あのクレープ・シュゼットも確かに絶品(です)ね」」」
真由美と深雪、リーナの保証付きだ。リーナは教職員推薦枠で風紀委員入りが決定した。
はんぞー君が深雪に謝罪した後で、現実を突き付けてやる。
「司波君は体術だけで、はんぞー君を制圧できた」
「「「「「!?」」」」」
「非魔法師でも魔法師に勝てるということだ。一般人を甘く見るな。魔法とは一つの技術であり、手段でしかない」
「はんぞー君、反省しなさい」
「はい……」
「「発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」……アーサー・C・クラークの言葉だが、それは科学以外にも言えることだ。「発達した技術は、魔法と見分けがつかない」一つの技術を極めればそれは魔法を超える」
「ルシル様、素敵です!」
達也は妹の深雪が、ルシルを尊敬する理由が理解できた。魔法など一つの技術、手段でしかないと思い知らされた。達也の尊敬する人物はDr. クレープ・シュゼットだったが、ルシルのことも尊敬するようになった。
年齢からまさかの同一人物とは思わないだろう。
「ルシルの言葉、重みがあるわね」
「はんぞー君は見習いなさい」
「はい……、申し訳ございませんでした……」
…………これが後に一高のルシル語録として語り継がれることになる……
ルシルははんぞー君をタブレットでパシャっと撮影して、落書きした。
「いい加減差別発言を止めないとこのポスターを校内どころか街中に貼る」
はんぞー君の「EDは病気だ」ポスターだ(笑)達也が侮辱されたことを教えれば亜夜子と文夜が嬉々としてやってくれるだろう。
全員吹き出した。はんぞー君は真っ青になり、「それだけは止めてください!!!」と必死に懇願された(笑)
「ではこれは? 「俺はゲイだ!!! ガチムチウホッ♥️」ポスター」
また全員吹き出した。はんぞー君は「それも止めてください!!!」となんて我儘なのだろうか。
今度ははんぞー君にだけこれはと、「俺は七草真由美先輩で毎日オナニーしている!!! あの胸が堪らない!!!」と見せたところ、土下座された(笑)
全員はんぞー君の土下座理由が気になったようで興味津々である(笑)もうはんぞー君は必死だった(笑)以降、はんぞー君はルシルに対して常に敬語になったとさ。
しかしまだまだ甘い。はんぞー君をバンジーガムで全身を拘束してから、グリードアイランドの景品「もしもテレビ」のホログラム版を投影した。
「え、何このホログラム?」
「八百万の神々から啓示があった。ご褒美だって。女性は見ない方がいいって」
「「「「「はい?」」」」」
そこから放送されたのはとあるカマバッカ王国のガチムチカマバッカとはんぞー君のウホッ♥️なプレイだ(笑)
「「「「「はんぞーきゅ〜〜ん♥️」」」」」
「なっ!? なんですか、これは!?」
だから神々からのご褒美だから。
「初々しいわね♥️」
「ほら、しゃぶるのよ♥️」
「私は初穴をもらうわね♥️ ああんっ、なんて快感なのかしらっ♥️」
「ほら、私達の剣もしごくのよ♥️」
はんぞー君は剣をしゃぶりながら、同時に二人のカマバッカの剣をしごいて、尻穴に挿入されてパンパンパンパンされ、更にしゃぶられるという(笑)もう全身白濁塗れだ(笑)
「やっ、止めてくれーーー!??!?!?!??!」
ルシルはインベントリからソファを出して腹を抱えて爆笑して、達也は絶句して、女性達はこのホログラムから目が離せないようで……、腐女子ですか?
この放送が終わったところ、はんぞー君はげっそりとやつれて数日間自宅療養するようになった(笑)
めでたしめでたし
生徒会室から風紀委員本部に入って、ルシルも覗いてみたのだが……
「なに、この汚部屋?」
「「同感ね(です)」」
「風紀委員長、魔工師志望としてこの状態は堪えられません。片付けても、」
「いや、私がやろう」
パチンッと指を鳴らして、風紀委員本部を即座に整理整頓した。
「「「…………」」」
ではそういうことでと立ち去ろうとしたところ、
「ちょっと、ルシル、何よ、その魔法!?」
「お掃除魔術。天海歴代当主の中で物凄いナマケモノがいてね。それが考案開発した」
ホグワーツ魔法魔術ですが(笑)
「だからってそんなの開発しちゃうの!?」
「凄まじいな……」
「自分が怠けるためにかける執念。正にナマケモノの鑑だ」
風紀委員本部を見にきた真由美はやはり驚愕していた。摩利はその魔法を教わりたいと。
「天海秘伝なので断る」
「むう……、残念だな……」
「少年時代に冬のこたつの虜になって、出てこなくなって駄目人間……着替え、朝昼夕食も、睡眠も、結果、ガチ切れした婚約者と側仕え達に自分で片付けなさいと怒られたのがキッカケだって」
「天海の魔法の平和利用の象徴なのかしら……」
「基本的に楽をしたいっていう天海の家風?気質?なのかな」
「自由ですね……」
「リーナ達はどこに何があるか確認しておくように。流石にそれは風紀委員の役割だろう」
「そうね、ありがとう、ルシル!」
「「ありがとうございます、天海君」」
風紀委員本部で室内を確認しながら達也は摩利に指摘した。
「風紀委員長、天海君のあのお掃除魔術はCADを使用していませんでした。古式の、天海秘伝ということなので、現代魔法師は使えないと思いますよ」
「指パチンッだものね。わたしでも使えないわ」
「残念だ……あれがあればあたしの部屋も……」
「「エ゙……」」
自分の部屋まで汚部屋なのかと
「リーナはいつも天海君と一緒にいるんだな?」
「わたしはルシルの護衛(兼恋人)よ。天海家の道場で体術なんかも徹底的に仕込まれたわ。尤も、ルシルに護衛なんか必要ないって思うけど」
「…………相当な実力者だろうからな……」
外では革靴を、校内ではサンダルを履いているのに、全くの無音というのも凄まじいものがある。異世界HUNTERXHUNTERエリート暗殺一家ゾルディック歩法
その後、生徒会室に三巨頭も集合して、ルシルや深雪も加わりお茶になった。
「ルシル君が「魔法工学科やBS魔法師などの一芸特化の特技科を新設するべきだと思う」っていう話を昼休みに深雪さんから聞いて、わたし達にも思うところがあったのよ」
「達也君の目や実力などこれまで全く評価されていなかったんじゃないかとな。服部との模擬戦でそれが証明された」
「BS魔法師はこれまでほとんど魔法科高校に入学できていなかったと考えるとそれは日本魔法界の損失だ」
十文字克人、貴方老けすぎでは? アリサの父親ですか?
「実際、十高は魔法工学科や特技科もあるらしいわね?」
ああ、昼休みに達也から聞いたのか。
「教師は天海傘下の魔法師などを採用した。特技科の生徒達はそれぞれ個性豊かだから古式〜現代魔法師まで幅広い分野の教師が必要になる。他は難しいだろう」
「羨ましいな……」
「それに一科と二科の間にある差別意識もこれを機会に変えたいのよねぇ」
「司波君はあくまでもイレギュラーであるため、司波君が特別視されるだけで差別意識はなくならないだろう」
「「「「「はい?」」」」」
「問題の根本はエンブレムの有無だ。制服を統一することから始めろというお話」
「そ、それは確かに……」
「魔法工学科や特技科を新設しても新たなエンブレムなど予算の無駄。デザインを考えるだけ時間の無駄。統一した方が予算も安上がりなのに、校長の頭は一体どうなっているのか疑問。国立付属ということは国の機関ということだ。国民の血税である予算の無駄遣い時間の無駄遣いなど売国奴かと問い詰めたくなるね」
「「「「「売国奴……」」」」」
「明らかに二科生を見下している差別発言でこれまで心ない差別をされて心を病んだ、傷付けられた二科生も多いだろう。それは侮辱罪及び傷害罪だ。相当酷いねぇ? 二科生は自分達に劣る? それは魔法を使えない一般人は人ではないという発言に等しい。反魔法師団体などがこれを知ったらどうなる? 制服問題を改善しなかった校長は訴えられても、百家初の?数字落ちになろうと、自業自得だ。二高や三高の制服は統一されている。一高の実態が報道されたら確実に炎上するね。爆笑」
(((((わ、笑えない……)))))
「天海を甘く見るなよ? 校長に私がそう言っていたと報告してみなさい。青褪めて直ぐにでも制服を校長のポケットマネーで統一することになる」
はい、これ、レコーダー、と真由美に差し出したところ、本人達は引きつっていた。解せぬ
この日、校長に緊急面会を求めた三巨頭により、この会話を聞かされた校長は青褪めて一月後にはエンブレムを配布して制服を統一すると明言したと真由美達から報告された。
この日の夜は、真由美、深雪、リーナ達と激しいことになった。深雪とリーナは真由美までルシルの恋人だったことに「ああ、そうだったんですか」的な(笑)真由美香澄泉美の三姉妹との4Pは非常に捗る。この寝取られていた事実を暴露したらはんぞー君はどんな反応をするのか非常に興味深い。
寝取りディッターは癖になる(笑)
※ 本好きの念能力者 貴族院編
腐っ腐っ腐っ