吉田幹比古がルシルの私室を訪問……エリカが連行してきた。犯罪者になりたくなかったら来なさいと。
「古式の、陰陽師の大家、天海ルシル君だよね。僕は吉田幹比古、……僕が犯罪者になるってどういうことなの?」
「ミ◯キーが二科生ってどういうこと?」
「ミッキ◯は止めてよ!? 僕はネズミじゃない!」
「吉田の神童が二科生? それ、なんの嫌味? あ、分かった。エリカにセクハラしたんだね? それでその制裁? どう、この名推理?」
エリカは目と口がニヤニヤしており、「セクハラは犯罪よ」と明らかに面白がっている。
「誤解だよ!? 大体エリカにセクハラなんてできる訳ないじゃないか!?」
「はい? 口説きもしなかったの? それはそれで失礼だと思う」
「ミッ◯ーは男のマナーがなってないわね」
「僕の名前は幹比古だ! もう、話が進まないじゃないか……」
ということで、ミキヒコの奢りで外食することにした。
「久しぶりに蕎麦屋呑みといくか」
「へ?」
幹比古はルシルに古式の、陰陽師の大家に対して敬意を払おうとするも、ルシルは「公の場では弁えてくれればいい」と、フランクだ。
蕎麦屋に入り、まずは柱わさびと冷酒を注文した。これに焦る幹比古は天ぷら蕎麦を選択した。柱わさびと冷酒、お通しがきてからまずは一杯。
「ん〜〜、堪らないね〜〜」
「ず、随分と美味しそうに飲むね……」
「実際美味いからねぇ」
追加で冷酒と風呂吹きかぶら、そら豆を注文した。
「で、何故スランプ?」
「う、うん、実は……」
幹比古は竜神喚起の儀式の失敗により、魔法が上手く使えなくなり、現代魔法を学ぶようになったが、未だに改善しないようだ。
風呂吹きかぶらとそら豆も冷酒に良く合う。
「話を聞く限りでは、竜神喚起により、感覚が狂っているんだろうね。CADに古式魔法をそのままインストールしていたりしない?」
「う、うん……」
「従来の古式魔法の媒体であれば、その家独自の隠蔽がなされる訳だけど」
追加で冷酒と天抜きを注文した。幹比古は天ぷら蕎麦を美味そうに食べている。この店は当たりだな。清酒の品揃え豊富だし。
「CADに古式特有の隠蔽は不要だ。CAD自体が一つの魔法式にアルファベット3万文字以上使われているのだから、従来通りインストールすると発動がその分遅くなる」
「そういうことだったのか……」
天抜きに冷酒もまた乙だねぇ。酒が進む。ぐいぐいいっちゃうよ。
「私がミキヒコのCADを調整しても良いけど、同じ古式の家同士だからあまり好ましくない。司波君にでも調整を頼んでみたら? あれは古式とは関係ないし」
「天海家は古式の大家で頂点だから文句なんてないけど……凄いな……。彼はCADの調整ができるのか」
「彼は既にプロでも最高峰の腕前だ」
「え……、司波君って何者なの?」
「父親がFLT本部長」
「あのトーラス・シルバーの……って、まさか……」
「トーラス・シルバーのシルバーだよ。ソフト担当」
「!? …………FLTって、もしかして、」
ルシルはつまみのそら豆を4つ浮遊させて、クローバーの形にした。
「…………納得したよ…………彼は偽っているだけなのか……」
「いや? 一高の評価基準がそもそもおかしい。筆記圧倒的一位なんて、普通は研究所や会社で重宝されるから」
「……確かに……」
「ミキヒコは知らない振りして彼と付き合えばいい。彼処は過去に悲劇があったからね。素性を隠すのも理解できるだろう?」
「う、うん……」
しかし、深雪はリーナと双璧とか、隠しているつもりはあるのだろうか?
※ この織地……世界では深雪はルシル様と再会したいと、目立って目に留まるようにと、自重という言葉は捨てています(笑)
ルシルは追加で焼き鳥や板わさも注文した。ミキヒコにも勧めたが、ミキヒコはつまみだけで酒を飲もうとはしない。のりの悪い奴だ。
会計の時、ミキヒコの顔が引きつっていた気がするが、気にしない。昼の蕎麦屋呑みは堪らない。
ミキヒコは学校に戻り、ルシルは蕎麦屋にいた見目麗しいOL達をナンパして早退した。
1Eでは……
「…………で、幹比古は天海君と何を食べてきたんだ?」
「蕎麦屋で食べてきたよ……」
「随分とまた渋いわね」
「それだったら随分安上がりだったんじゃないですか?」
「…………これレシート……」
幹比古がエリカにレシートを見せると……
「なによこれ、柱わさび4,000円って!? ……それにこれ、まさか日本酒? どんだけ飲んでんのよ!?」
柱わさびは時価です。
「……ルシル君、10杯は飲んでたかな……?」
「……一杯どれだけの量があるんですか?」
「……確か日本酒一合180mlだから、……あぁ、一人で一升瓶空けたことになるのか……」
「「飲み過ぎ(ですよ)!?」」
「……ちょっと、十四代って何よ!? 3,000円って!?」
「……最高級日本酒らしいね。まさかあるとは思わなかったって……、最後までシラフだったよ……」
ルシル君の幸運の女神グライフェシャーンと酒の神ヴァントールの加護は抜群ですね。
「ってそうじゃなくて!? なんでそんだけ飲んでルシル君シラフなのよ!?」
「「私はどれだけ飲んでもほろ酔いまでだからね」って……」
しかし天海次期当主の毒耐性訓練はまるでゾルディックかよと思ったものだ。ルシル君には念能力の【発】があるため、効かないんだけどね。毒? それは調味料だ!
「「「「どんだけ……」」」」
「天抜きって何なの?」
「天ぷら蕎麦の蕎麦なしだって……」
「え? じゃあ、肝心の蕎麦食べてないの?」
「蕎麦味噌食べてたよ……」
「あ、本当にあるわね……」
「完全に大人の呑兵衛さんですね……」
「ルシル君の容姿で蕎麦屋で一杯……シュールね……」
「エリカ……、ルシル君が絵になってて、あそこ、OLの行列できたから……」
認識阻害を使用しなければルシル君は注目の的になる仕様です。そして幸運の女神グライフェシャーンと芸術の女神キュントズィールなどの加護とバグった幸運値により、見目麗しい女性が引き寄せられます。
「……芸術を鑑賞したいということなのかしら?」
「しかし高校生が昼に外食とは斬新だな……」
「同感ね」
ルシル君の前々世でも高校大学時代普通に昼は外食や教室に出前を取っていたりしていましたが? この世界は非常識ですね。
この後幹比古は達也にCADの調整を依頼して、以前よりもスムーズに魔法が使えるようになった。
「…………で、ミキ、なんでルシル君は早退したのよ?」
「僕の名前は幹比古だ。仕事じゃないかな」
…………ルシルがOL達をナンパしてホテルに直行したなんて言える訳がない。…………魔法師と一般人の融和だからと言われると反論できなかった幹比古……
その頃、ホテルでウインウインパンパンパンパンしているルシル君(笑)やっぱり年上最高だよねと。
…………で、翌日……
「…………ルシル君、何人としていたんだい?」
「三人。年上大好きだからね♥️」
「…………条例に引っかからない?」
「大丈夫、避妊したし、アヴァンチュールだから」
※ 念能力の【発】ステータスの裏技で女性を「安全日」にするといつでも安心安全です。
「……火遊びにも程があるよ……」
「? 男には女性を悦ばせる義務がある。勇者ミキヒコとして、それ、どうなの?」
「勇者の意味が違うと思うよ!?」
「はい? 勇者ミキヒコは40代〜相手しないと、」
「ぼっ、僕にそんな趣味ないよ!?」
「ノンノンノンノン、勇者の義務♪」
絶叫するミキヒコは勇者としての自覚が足りないな。
そこへ登場した深雪とリーナに勇者ミキヒコを紹介したところ、満面の笑みで「自首しましょう」、「自首しなさい」と(笑)
「どういうこと!?」
「吉田君、勇者とは日本では犯罪者なのですよ?」
「司波さん、なんで!?」
「女性の下着ドロボーじゃない」
「リーナさんまで!?」
「勇者ミキヒコよ、この国に国王はいないのだよ」
「意味がわからない!? そもそもなんで僕は勇者扱いされてるの!?」
リーナもあのレトロゲームの続編をルシル君が暇潰しにしているのを見ているからね。勇者の名前をミキヒコにして遊んでいたのだ(笑)テレッテレーーーッ! 勇者ミキヒコはエッチなパンツを手に入れた!!
「吉田の神童にあやかって勇者ミキヒコは誕生した」
「なんでそんなレトロゲームの勇者にするの!?」
「あやかって」テヘペロ
「あやからないでよ!?」
この暴露と寸劇?にエリカは爆笑している。
「だって、古式の名門、吉田の神童だよ? 普通は験担ぎしたりするじゃない。結果、エッチな下着諸々を堂々と本人達の前で盗む?強奪する?王様の権力\(^o^)/的な?」
「…………碌でもないゲーム会社があったものだね……」
「いや、あの確率……宝箱でもセクシーランジェリーとか、確率は流石は勇者ミキヒコだと思った」
「どんな遭遇確率なんだよ!?」
「あれはセクハラですね」
「セクハラで犯罪ね」
深雪とリーナの断罪にORZになる勇者ミキヒコ(笑)
深雪以外にリーナともドラク◯していた件