入学式は当然のように欠席し、ルシルが私服で登校したところ、明らかに浮いている。そして同じく容姿から浮いている司波深雪と隣の席になり、…………何故原作超絶ブラコン妹様がいる? え? これ、一体何の加護? 幸運の女神グライフェシャーン仕事してるの? 初日は学食を共にしたのだが……
「……これが学食の普通?」
「? どういうことですか?」
「美味しくない」
「学食にそこまで求めるのもどうかと思いますが……」
「私立なのだから、当然の要求だと思う。舌が馬鹿になりそう。クレーム案件」
ルシルの着ている明らかに高級品の私服とプラチナと八色全属性最高品質魔石ピアス、腕時計、アクセサリー、シュシュ、容姿などなどから、やはり相当な名家なのですねと深雪は納得した。
「そうなのですね…………それにしても、ルシルさん、本当に男の子なのですか?」
「女装してないよ?」
「いえ、綺麗なシルバーブロンドの髪を編込みしてますし、見た目は完全に外国人の絶世の美少女にしか見えませんから……」
「私は将来男らしくなる」
苦笑が返ってきた。解せぬ
翌日昼ルシルは深雪と一緒に屋上に上がり、そこにインベントリから出したタペストリー・コテージを貼った。周囲からはホグワーツ急行の9 ¾番線のようにしか思われない認識阻害が仕様だ。むしろあれよりも強力である。
「…………ルシルさんは、天海家は魔法師の家系なのですか?」
「古〜い家だね」
タペストリー・コテージの中に入ると深雪は驚愕している。食堂にエスコートして、ダイニングサーバーから
「今日はどうしようかな。柿穴熊シチューにしておこう」
カードをタッチして出てきたシチュー定食を、テレキネシスで自席まで運ぶ。
「深雪は何を食べたい?」
「……………………( ゚д゚)ハッ! で、ではルシルさんと同じ物でもよろしいですか?」
カードをタッチして、深雪の席にテレキネシスで運び、深雪を席にエスコートしてから、私も着席した。私はワイングラスの水をドリンクフリーで赤ワインにして、深雪はノンアルコールのシャンパンにした。
「え……、水が……」
「固有魔法「ドリンクフリー」、どのような飲み物にもなる」
「それも凄い固有魔法ですね……」
念能力だけどね。魔法みたいなものさ。いただきます
「…………凄く、とろけます……カキアナグマって初めて食べました……」
「果物の柿を主食にした穴熊。穴熊ジビエ最強説」
「え……、こんなに美味しいお肉とシチューは始めてです……サラダのお野菜もどれも瑞々しくて…………このまるで焼きたてのパンも絶品です……」
アイテムボックスのことを教えたところ、やはり驚愕された。
「野菜は採りたてが至高。アイテムボックス重宝するよね」
「ルシルさん、普段からこのような美味しい物を食べているのなら学食に不満にもなりますね……」
以降ここで美食を二人で食べるようになった。この学校は私立で学食があるのだが、美味しくないし、周囲の視線が鬱陶しいから。
ルシルが授業中寝ていたり読書したり、端末でレトロゲームしていたり、休んでサボったりしていると深雪から注意されるのだが、無問題。
「あの……、そのゲーム、他人の家に勝手に入って家探ししたり、完全に泥棒で犯罪なのでは……?」
「勇者とは王様公認のこそ泥だからね。こそ泥から成り上がるのさ。その証拠に住人達から注意もされない。注意したら殺されるんじゃない?」
「王様公認……性質が悪いですね……」
「人を一人殺したら犯罪者、戦争で百人殺せば英雄とはよく言ったものだよね」
「このマスクとパンツ一枚だけの破廉恥な盗賊を討伐するのは当然だと思いますけれど、それ以外は共感できません……」
「魔王軍に滅ぼされてしまえばいいのにね、このような世界」
「はい、勇者にも共感できませんし、なんでも勇者任せで……、パーティーが全滅したら教会から強制的にやり直しだなんて……」
「棺桶をいくつも引きずるとか、完全に罰ゲーム。こそ泥には相応しい罰なのだろうか」
「これ、いつのゲームなのですか?」
「100年以上前のレトロゲーム。アングラサイトにあったから、エミュレータで動かしてる」
「よくそのようなもの見つけましたね……」
「当時は世界的に大ヒットしたみたいだよ?」
「…………当時の道徳倫理感覚はどうなっていたのでしょうか……」
「迷子だったんじゃない?」
「…………」
深雪の道徳倫理感覚はまともなようだ。このようないい子が何故お兄様のことになると暴走する超絶ブラコン娘になってしまうのだろうか。謎だ。
「ルシルさんは何故真面目に授業を受けないのですか?」
「つまらない」
試しに教科書のどこのページにどのような記載があるか読み上げていった。
「え……、まさか、それは完全瞬間記憶というものでは……」
「そういうこと」
「ルシルさんは美術や音楽だけは真面目に出席されていますよね? ルシルさんの描いた絵、コンクールに出展されるそうですし、ピアノの腕前も、フランツ・リストなんてどれ程ですか……」
「趣味だからね」
「趣味であれ程までだなんて……」
「他にはヴァイオリンとかも好きだね。料理も趣味。茶道は堅苦しい作法や狭っ苦しい空間大嫌い。深雪の趣味は?」
「…………お稽古が趣味とは考えたこともございませんが、……そうですね……」
お互いの趣味や好きなこと嫌いなことなどなど、会話がはずんだ。
後日ルシルの描いた絵は国際絵画コンクールで最優秀になり、国立現代美術館に寄贈されることになった。
魔法適性検査では司波深雪はオールA+で、ルシルは全てERROR……測定不能という結果に、全魔法科高校と魔法大学から異例の推薦を打診される事態に……
「ルシルさん凄いですね……」
「深雪だって可愛いし、適性凄いじゃない」
「……ルシルさんには到底及びません…………固有魔法のインベントリやドリンクフリーも、このマジックアイテムというタペストリー・コテージも、豪華な美食が出てくるダイニングサーバーも反則だと思います……」
「天海って争いごとが苦手な家でね。代々このような平和な固有魔法が付いてくるみたい。私は極まってるって、父上は言っていたけど」
「…………未成年の飲酒はどうかと思いますよ?」
「毒耐性訓練の一つ」
深雪は目を瞠っている。
「インベントリ、なんでも収納可能で、やりたい放題でしょう? 毒を盛られて誘拐とかも有りうるから、家の方針だね」
「そ、それでは仕方ありませんね……」
「深雪は現代魔法師の家でしょう? 詳しくは聞かないけどね」
「すみません……」
「謝ることではない。出自を隠すのは当然の自衛権利だ」
「ありがとうございます……」
「深雪って私のこと好きなの?」
「え……」
最近距離近いんだよね。
「私は仲良くできて可愛い深雪のこと好きだけど。容姿から鬱陶しい視線に煩わされる者同士で、魔法師ってクラスで私達だけだし?」
「そ、そうですね…………わたしもルシルさんのことが、す、好きです……」
深雪とのファーストキスはぷるっぷるルトレーベ味だった。
放課後タペストリー・コテージのプールで深雪を変身術で白ビキニ姿にして、絶賛したところ、プールで遊びながら自然と最後までヤる前にヌードモデルになってほしいと、頼み込み、羞恥で真っ赤な深雪のヌードを描いてから、ヤッてしまった。この絵は深雪にプレゼントした。……が、家でも飾る場所に困るからと、固辞された。(ワールドの)隠し部屋に飾る。大丈夫、本人達からは快諾されている。
平日は毎日のように体育の時間や昼休み、放課後などもヤッている(笑)体育は教師に体調不良なので保健室にと、保健室のベッドに認識阻害結界を張って、深雪とヤッていた(笑)「これが保健体育の実技だ」と言ったら深雪は吹き出していた。他にも教室や廊下、屋上、トイレの個室などなどで捗る捗る(笑)認識阻害超便利。深雪はなんでもしてくれる。目隠ししてから光の帯で両手を拘束して屋上の柵に縛り付けても、口に突っ込んでも、なんでもしてくれる素晴らしい女の子だ。
深雪の口の中に出して、味わい飲ませてから目隠しを取ったところ、屋上で全裸でヤッていたことを理解した深雪は真っ赤になり、私は怒られそうになったが、気にせずにバックからパンパンパンパンしたり、深雪の背後から両足を抱えてヤッたりと、眼下の校庭でクラスメイト達が運動している光景というシチュエーションにマジで興奮した。
タペストリー・コテージに戻った後で「ルシルさんの意地悪……」とか文句を言われたが、君も興奮していたじゃない。いや、やめて。 → それはヤれということだな。というお約束だ。
休日もデートしたりと満喫している。遊園地での観覧車、映画館、プライベート・ビーチなどお約束で、認識阻害マジ重宝する。
なんでもエロスのために発展する。これ真理
期末試験後、プールで激戦してから、深雪に夏休みの予定について質問された。
「ラスベガス旅行予定」
「はい? 魔法師の出国は、」
「法で定められている訳ではないからね。私は一般人。一般人最強説♪」
そもそも転移だから、飛行機もパスポートも必要ない。
「なんですか、その一般人詐欺は…………ルシルさんなんでもありですね…………わたしは沖縄の別荘に行く予定なのですが、ルシルさんもご一緒にできればと思っていましたのに……、兄も一緒に行くことが憂鬱でして……兄のことが苦手なのです……」
「世間一般的に異母兄弟姉妹なら疎遠や不仲など珍しくもないみたいだけど、何か事情でもあるの? 話したくないなら構わないけど」
「…………いえ、母も親戚や周囲も兄のことを使用人扱いして、本人もそれを受け入れていることが……」
「魔法力が家の基準に満たないと、それに見合った家に養子に出したり、使用人として飼い殺しという話は聞くね。使用人扱いはそれがせめてもの家族愛……家族扱いはできないけど、離さないように、近くにいられるようにというのが理由じゃない? 危険極まりない固有魔法があったら、感情を抑制させるための訓練というのもありうる」
「…………それであれば理解できる気がします……」
「魔法師と非魔法師との間の子供はやはり非魔法師も生まれてくるけど、その場合、非魔法師の子供は家を支える側近になったりね」
「そうだったのですね……」
「夏休みは深雪に会えないけど、それまで堪能させて」
深雪の胸にむしゃぶりついた。深雪の喘ぎ声にまた唆られる。
夏休み前に深雪にお守りを渡しておいた。
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