本好きの念能力者 @ 魔法科高校   作:avagnale

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この実技要りますか?


魔法科高校の実技問題

 ルシルは昼休みに深雪達と合流したところ、居残りで実習をしている達也達のお昼を買いに行くということで、インベントリに保存してある食事を提供することにした。深雪とリーナをエスコートして実習室に向かった。

 実習室で確認したところ、エリカとレオが課題に苦戦しているようだ。

 

 ルシルはインベントリからクラブハウスサンドとミネストローネ、コーラのセット、そしてテーブルと椅子を出した。

 

「はい? ……どこから出てきたのですか、これは……」

 

「…………どうなってるんだい?」

 

 あれ、美月とネズミーは初めてだったかな?

 

「私の固有魔法インベントリ。異空間に保存している」

 

 ルシルが毒見で最初に一口食べてみせるとリーナ達が続いた。

 

「美味しいっ!!!」

 

「こんなに美味しいの初めて!!!」

 

「妹のアリサの作品だ。アリサに料理を教えた成果だね。エリカ、レオ、早くクリアしないとなくなるよ?」

 

「そんなっ!?」

 

「そりゃないぜ、ルシル!?」

 

「このポテトフライ、カリッとしていて、ホクホクしててこれも絶品」

 

「鴨とアボカド、チーズ、卵の組み合わせは旨味が溢れます……」

 

 ルシルがリーナと深雪、雫達にあ~んする姿に達也は焦った。

 

「俺も付き合うから、エリカ、レオ、集中して早く終わらせるんだ」

 

 達也に裏技を教えられた2人は気合いで課題を終わらせた。

 

「よーやく終わったーーー!!!」

 

「はい、お疲れ様」

 

 3人の手をヴァッシェンで洗浄してから昼食を提供した。ヴァッシェンにも驚かれたが、口に入れた3人は目を見開いた。

 

「ルシル……、完全に出来立てだぜ?」

 

「インベントリ内の時は止まっているからね」

 

「凄まじい固有魔法ですね……」

 

「いやいやいや、小学6年生でこの腕前っていうのも凄いわよ。ルシル君愛されてるわね〜〜」

 

「あぁ、正直羨ましいぜ。今まで食ったこともない肉だけど、無茶苦茶美味いな」

 

「それはホロホロ鳥かな。他には海流牛のローストビーフ、北京ダック、真鱈のフライ、鮭のスモークがあるよ」

 

「ホロホロ鳥って高級食材よね……」

 

「海流牛も最近流行ってる超高級食材。甘くてとろける」

 

 海流牛は十高のブランド牛だ。流下式塩田の塩と醸造学によるビール、そしてあそこのフルーツを主食としているため、無茶苦茶高い。

 

 ※ 十高はあくまでも私立であるため、入学金学費は高いです。人件費は魔法師や一般人職員くらいのもので、生徒は家畜の奴隷であるため、ウハウハというオチ(笑)

 しかも魔法大学付属になったことから国から補助金も出るため、笑いが止まらない。

 

「そんな超高級食材をお弁当にできるって凄いですね……。わたし、初めて食べました……」

 

 美月にほとんど頷き同意した。

 

「時計塔ショッピングモールのデパ地下にマダムが殺到してるの放送されてたわね……」

 

「豊洲にも卸されてないよ」

 

「マジか」

 

「贈り物だから気にしないで。家の業務用冷蔵庫を一つ圧迫していたから」

 

「家に業務用冷蔵庫があるってどんだけよ……」

 

 実は業務用冷蔵庫という名のアイテムボックスで熟成させるためです。

 

「それが複数あるってどんだけだって話だぜ……」

 

 アイテムボックス最強説♪

 

「毎日こんな美食を食べていたら絶対に太っちゃいますよね……」

 

 エリカと美月、雫、ほのかは頷き合ったが、深雪とリーナは微妙な表情だ。

 

「天海家ってカロリー・コントロール徹底しているのか、誰もが細身なのよね」

 

「えぇ、それだけとは思えないわ。絶対に天海家は太らない体質ですね」

 

「「「「「なんて羨ましい……」」」」」

 

 天海にはザ・ルシフェリアや十高から定期的に食材が納品されるため、これには反論の余地もない。

 

「北京ダックを作ることのできる小学生というのも驚きですね……」

 

「「「「それね」」」」

 

「真鱈のフライとタルタルソース、チーズ、レタスの組み合わせも絶品だな」

 

「スモーク・サーモンとクリームチーズはフルーツのように甘くて、これも絶品です」

 

「こんなに美味しい物を毎日食べているのであれば学食に満足できないのも納得です」

 

 美月の感想に誰もが首を縦に振っている。

 

「でもアリサちゃんはルシル様と違ってこのような出来立てを食べることができないのは気の毒ですね……」

 

 深雪の感想にルシルはパタパタと手を振った。

 

「アリサは私が作った春の手毬寿司弁当を持っていったから大丈夫。出来立てを食べられるように工夫してあるから」

 

 アリサにはアイテムボックスを贈ったため、無用な心配である。

 

「えっ、兄妹でお弁当交換してるの? 無茶苦茶仲良いわね」

 

「父が亡くなって、母は病弱だし、父親代わり、兄としても責任がある」

 

「……理想的な兄妹ね。羨ましいし憧れるわ……」

 

 …………同母の生まれならといった意味の呟きが聞こえたため、否定した。

 

「あ〜〜、アリサは養女だからね?」

 

 エリカだけでなく、達也や深雪達も驚きの表情を隠し切れていない。

 

「アリサは遠縁で、ちょっと事情があって養子縁組した。異母兄弟姉妹養子だろうと同じく愛するのが天海の家風だ」

 

「…………天海家が羨ましいわ……」

 

「エリカに同意するわ。天海家は懐が深いと思います……」

 

 エリカの感想に気まずい空気になったが、その空気を変える。

 

「エリカのお姉さんって、嫁き遅れ予定者だったかな?」

 

 ほとんど吹き出した。

 

「どっ、どういうこと……?」

 

「千葉の娘なのに、剣術で自分は凡才、異母妹であるエリカの才能に嫉妬して毛嫌いしてるんだよね? 自分の得意分野を磨くべきだろう。花嫁修業するとかね? そのように心の醜いあふぉが結婚できると思う? できたとしても家庭内ギスギス、即離婚じゃない?」

 

 エリカは爆笑した。やはり相当鬱憤が溜まっていたようだ。

 

「……………………あ〜〜〜、笑った笑った……ルシル君、最高!!!」

 

 …………以降エリカは異母姉に嫌みや嫌がらせをされたら、「嫁き遅れの妬み嫉みみっともないわね(笑)」と返すようになり、異母姉は相当ヒステリックになったとか(笑)

 

 

 

 実習では何をしているのか聴いてみたのだが、処理速度を計測していたようだ。エリカの頼みで深雪が計測してみたところ、235msと出た。

 

「何度見ても凄い数値よね……」

 

「深雪の処理能力は人間の反応速度の限界に迫ってる」

 

「ルシル君もやってみてよ」

 

 ルシルが試してみたところ、0ms……

 

「天海君……、本当に人間ですか?」

 

「ハッハッハ、神と崇め奉り給えよ」

 

「魔法科高校史上初の推薦入学という意味がわかった気がします……」

 

「しかし不愉快極まりない機械だな。それにこのような実習無意味、時間の無駄だろう」

 

 達也達二科生は首を傾げた。

 

「天海君も同じ実習をしてるんでしょう?」

 

 深雪がクスクス笑いながら否定した。

 

「兄さん、ルシル様は入学以来、一度も授業に参加していません」

 

「ルシルはずっと図書館の特別閲覧室に引き籠もってるわ」

 

 達也達はあ然としている。

 

「昼休みと帰りだけ合流している」

 

「初日は合流するのが遅れて深雪とリーナがからまれたんですよ」

 

「スーツやビジネスカジュアルで登校してるし、校内ではサンダルだし、なんてフリーダムなんだ……」

 

「正直二科で良かった。教師の必要性ないし、ずっと自習なら好きに過ごせる」

 

「自習じゃなくてもルシルさんは好きに過ごしてるじゃない」

 

「そもそもルシル様は筆記実技共に魔法大学卒業認定されているので、授業に出席する必要性がないのです」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

「卒論は時計塔のトップシークレットだから、図書館特別閲覧室でも絶対に閲覧できないけどね」

 

 これを知らなかった友人達は誰もが驚愕していた。

 

 

 

「そういえば、さっきのエリカとレオの実技で気になったんだけと、司波君と美月も試しにやってみて」

 

「? 構いませんが……」

 

 達也と美月は戸惑いながらも再びやってみたところを観察した結果……

 

「感覚同調って知ってる?」

 

「五感同調の?」

 

 勇者ミキヒコに頷き、これは極秘でとギアスに署名させてから…………契約違反の、下痢になって笑い死ぬという末路に相当引きつっていたが(笑)

 

「天海にはサイオン同調というものがあってね。これは天海配下の魔法師の最初の訓練で行われているものだけど、サイオンの扱いに習熟させるのが目的だ」

 

「え、それでは……」

 

「司波君は特殊で例外だが、エリカとレオ、美月は速度が向上する可能性がある」

 

「「「!?」」」

 

「やってみる?」

 

「「「お願いします!!!」」」

 

 試しにエリカがルシルとサイオン同調したところ、一回目は300ms切り、同調を切った二回目は600ms台で、三回目は500ms切り……

 

「三回目以降はその数値で安定する」

 

「ルシル君、ありがとう!!!」

 

「ルシル、次は俺と、」

 

「幹比古にコツを教えるから、レオと美月は幹比古と同調してみて」

 

 ルシルが幹比古にサイオン同調とはどのようなものなのかやり方を説明してレオと美月と同調してもらったところ、成功した。

 

「ダンケ!!!」「ありがとうございます!!!」

 

「サイオン同調か、凄まじいな……」

 

「天海家凄いですね……」

 

「速度、一科生レベルだね……」

 

「幹比古は責任を取って美月を娶りなさい」

 

「「はい!?」」

 

「サイオン同調は家族以外の異性なら恋人や婚約者としかしてはならないというマナーモラルがある。サイオンは体液と考えたら?」

 

 …………二人は声にならない悲鳴を上げている(笑)

 

 美月の水晶眼のことを幹比古に教えたところ、こんなに近くにいたのかと驚愕されたが、幹比古は頷き、美月は吉田に庇護してもらえることになった。そしてカップル成立\(^o^)/

 

 エリカは既にルシルの恋人だと教えたところ、男達は遠い目をしていた。

 

「…………しかしそう考えると異性とは好ましくないというマナーモラルは理解できるのですが、レオは同性ですよね?」

 

「私に同性とヤる趣味はない。気持ち悪い」

 

「ちょっと!?」「そりゃないぜ!?」

 

 幹比古とレオは愉快だな〜〜(サザエさん調)

 

 ちなみに、この同調は私とするとサイオン量が何故か上がる。とある異世界の器合わせによる副作用だ。エリカにはこっそり教えておいた。エリカがある意味?激しくなったのは余談だ(笑)

 

 …………っていうか、私とヤると魔法師のサイオン量増えるんだよね(遠い目)

 

 

 

 

 

 

 




ミキヒコ美月おめでとうございます
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