本好きの念能力者 @ 魔法科高校   作:avagnale

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全てはお笑い


十文字の罪と罰

 ある日の放課後、真由美や克人達にルシルからメールが届き、生徒会や風紀委員の一部、体育系文化系クラブ、友人達などなど校庭に集合した。

 

「奥多摩で熊と遭遇しちゃってね。狩ってきた」

 

 【円】の範囲内でスタンで気絶させてから血抜きして、インベントリに収納、冷却解体熟成させたというのが真相だが。

 

「「「「「「え……」」」」」」

 

「ということでBBQしよう。解体と熟成はしてあるから」

 

「「「「「「「「はい!?」」」」」」」」

 

「女子でも男子でも料理得意な人は肉や野菜、フルーツ切っていってね」

 

 これには食べ盛りの欠食児童の体育系クラブだけでなく、盛り上がった。熊肉など食べたことがないと興味津々だ。

 

 ルシルがインベントリから熊肉の各部位や野菜フルーツなどを出したところ、誰もが目を瞠っている。

 

「…………天海君、インベントリとは熟成までできるのですか?」

 

「解体もできるよ」

 

「凄まじい固有魔法ですね……」

 

「蜜蜂の巣を貪っていた熊だから結構美味いと思う」

 

「熊が蜂蜜大好きというのは本当だったのですね……」

 

「生物の本能として甘味には抗えないことは証明されている」

 

「ルシル様、狩猟免許的に大丈夫なんですか?」

 

「あくまでも偶発的遭遇による自衛だから合法」

 

 エイミィは狩猟部だからその辺しっかりしているね。っていうか、何故エイミィまでルシル『様』呼び? 一体何があった?

 

「それなら合法ね! さあ、BBQにしましょう!」

 

「あぁ、熊は俺も初めてだから楽しみだ」

 

 真由美と克人の許可もあり始まったBBQ。

 

 ルシルが人差し指に火を灯し、ドリンクフリーからのアルコール98%のウォッカを口から吹き出して備長炭に着火させたことには誰もが目をひん剥いている。

 

「ええと……、ルシル君、何それ?」

 

「宴会芸。社会人になると宴会芸の一つもできないと飲み会白けるから」

 

「そ、そうなのね……」

 

 塩ダレ、味噌ダレ、醤油ダレ、柚子胡椒、カボス胡椒、どれも大好評だ。

 

「マジ美味っ!?」

 

「これは美味いな……」

 

「熊肉ってこんなに美味しかったのね……」

 

「脂が凄いですよね……」

 

 レオ、達也、エリカ、美月からも大好評だ。

 

「どの部位も美味しいけど、……ルシル君は何故に刺身?を食べているのよ?」

 

「私は体質上寄生虫問題何それ?だからね。あくまでも自己責任」

 

 まあ、ヴァッシェンしてあるから安心安全だけど。

 

「あぁ……、ルシルは天海家の後継者として毒耐性訓練が必須だったのもあるものね……」

 

 遠い目をしているリーナに誰もが「毒耐性訓練?」と耳を疑った。

 

「…………リーナ、天海家の毒耐性訓練とはどういうことなのかしら?」

 

「ありとあらゆる毒きのことか? 調味料扱いなのよね……」

 

「何をしているのですか!?」

 

「天海家次期当主はそのように訓練される。これ、天海家の常識」

 

「想像を絶する訓練だな……」

 

「深雪……、天海君に、恋人に注意しなさい……」

 

「いえ……、あくまでも天海家の教育方針ですから……」

 

「…………本当の名家とは重いな……」

 

 達也の発言を聞いていた者達は全員頷いている。

 

 

 

 …………ルシル君の父親が早世した原因の一つは、ルシル君誕生後、毒物アルコール摂取訓練で、少量ずつ与えていこうとしたところ、いつの間にか全て食べて飲んで、「もっとちょうだい♥️」とお強請りされたこともあるとか、ないとか……

 

 …………これには父親も頭を抱えて、母親は発狂して病弱になり、これは天海の業だと、全て受け入れようとか……

 

 

 

「…………深雪、天海君はドリンクフリーでマリアージュを愉しんでいるようだ。酒耐性は必須だろう。万が一乱暴されることを考えると……」

 

 兄馬鹿全開の、シスコンの提案だ。

 

「そ、それもそうですね……。ルシル様っ!!」

 

 ということで一部は完全に飲み会になった。

 

 五十里啓と千代田花音からルシルはお礼を言われた。

 

「熊肉と野菜フルーツ本当に美味しいね。ありがとう、天海君」

 

「本当、堪らないわ。ありがとう、天海君」

 

「いえいえ、食べきれないので。五十里さんの家、刻印魔法の権威だよね。省エネ刻印式魔法陣とか興味ない?」

 

「それは興味深いね」

 

 この話題に達也も近付いてきた。

 

「核融合炉やアイテムボックスの副産物でサイオンも生産しているのだけど、販路を拡大したくてね」

 

「確かに刻印式魔法陣はサイオン消費量多いから、それは助かるよ」

 

「エアカーの一般販売はしないのですか?」

 

「航空法問題や技術漏洩問題等もあって無理。時計塔は治外法権だから」

 

 原作の司波達也は明らかに犯罪者ではないのか? 航空法無視してるよね? こちらは司法省にも問題ない旨確認済みだ。飛行免許はどうした? フライトスクールに通っていたのか? 時計塔のエアカーはAIによる完全自動操縦だから問題ない。原作ではあくまでも車扱い? 空を飛んでるのだからそのようなヘリクツは通用しないだろう。何故問題にならない? 問題になっていたか?

 

「それは残念ですね……」

 

「五十里さん、刻印式魔法陣を使った商業施設などに関わることになったら、時計塔のサイオン販売するのでよろしく」

 

「ありがとう、助かるよ」

 

 よし、これで五十里とコネができた。

 

「確か五十里君、妹さんいたわよね?」

 

「はい、七草会長」

 

「ルシル君の妹姫のアリサちゃんと同い年じゃなかったかしら?」

 

「えっ、そうなんですか?」

 

「アリサは小六だね」

 

「妹の明も小六だよ。奇遇だね」

 

「今度妹さんと一緒に時計塔に招待しよう。五十里さんの妹さんならアリサと仲良くなれるだろう」

 

「ありがとう。明も喜ぶよ」

 

 

 

 ルシルはアリサと混浴していたところ、アリサの胸が膨らみ始めていることを確認した。そろそろブラジャーをと、母に指摘したところ、途端に体調を崩して寝込んでしまった…………母には病弱体質を改善しようかと提案したこともあったのだが、「それが神々のお導きですから」と断られた経緯がある。

 このブラジャー問題を深雪とリーナ、エリカ、雫、ほのか達にも聴いてみた。男達はこの話題になったところ、離れていってしまった。

 

「わたしは六年生からしていましたね」

 

「わたしは四年生からですね」

 

 美月もほのかに頷いた。

 

「ほのかと美月早っ! わたしは中学生からね」

 

「「「「同じく」」」」

 

「女性の問題だから母に相談しようとしたけど、体調を崩してしまってね」

 

「伯母様病弱だものね……」

 

「アリサちゃんはどう言っているのですか?」

 

「浴場でお兄様はどう思いますかって判断を委ねられた」

 

「えっ、ルシル君妹さんと混浴してるの?」

 

「普通に」

 

「仲良いわね……」

 

「時間があればアリサとアンナを洗うのは私だし、それ以外は女性側仕えに任せている」

 

「ブルジョワね……」

 

「女性のブラジャー問題は兄が口出しすることではないと思うけど、何故か私に判断を委ねられたから困っている。女性側仕え達はお兄様としての甲斐性を見せるところですとか、護衛にはならないのでとか、アリサの友人兼護衛の茉莉花は今日は訓練だし」

 

「責任重大ね〜〜」

 

 エリカは明らかに面白がっているな。

 

「あの子将来はスレンダー体型だと思うんだよね。形を矯正するためにも今から始めるかな」

 

「それが良いと思います。形は大事ですもの」

 

「私が付き添うことになるんだけど、不安だから誰か一緒に……克人さんに頼もう」

 

「「「「「「「ちょっと待って!?」」」」」」」

 

「何故そこで十文字先輩になるんですか!?」

 

「明らかに人選おかしいよ!?」

 

「そこは女の子に頼むところですよね!」

 

 …………これを遠くから聞いていた克人は「何故俺に振る!?」的に目をひん剥いている(笑)

 

「いや、克人さんがランジェリーショップで厳選している姿を想像してみて」

 

 全員吹き出した(笑)腹が痛そうだ。

 

「うん、完全に父親若しくはド変態だな」

 

 腹筋崩壊した(笑)

 

 …………遠くからこれを聞いていた克人は「俺はそこまで老けて見えるのか……ド変態……」と、あからさまにどんよりしている(笑)

 

 アリサのことを放置していた父親への罰だ。怒りは父親にぶつけ給えよ。

 

 全員腹が落ち着いてからリーナと深雪が立候補してきた。

 

「わたしが付き添うわ」

 

 リーナは達也に風紀委員の当番代わってとお願いして、達也に了承された。

 

「わたしもご一緒しましょう。アリサちゃんと仲良くなりたいです」

 

「ありがとう、リーナ、深雪」

 

 ということでルシルとリーナ、深雪はアリサと合流してから、ランジェリーショップへ。

 

 エアカーから出てきたアリサに誰もが目を見開き、流石はルシルの妹、超絶美少女だと認めた。

 

 その頃何故エリカは面白がって付いていかなかったのかと……

 

「えぇ? だってルシル君、ランジェリーショップくらいで動じないでしょ? それじゃあからかい甲斐ないじゃない」

 

「「「「「確かに」」」」」

 

「絶対平然としてるでしょ。紳士の嗜みとして女の子に付き添い頼んだだけよ」

 

「流石に十文字先輩には思わずツッコんじゃったけど」

 

「ホントお腹が痛かったわ」

 

『こんな格好なら有りじゃない?』

 

 と、まるでセーラームーン克人の姿が現れた。

 

 全員吹き出した。克人以外の誰もが、腹を抱えている。

 

「ま、まさか、ルシル君の精霊魔法か幻術なのかな……?」

 

 ミキヒコ正解

 

「…………この姿で俺は未来の娘達を……?」

 

「「「「「「ぶふぉっ!?」」」」」」

 

「じゅっ、十文字君、そ、そこまで真剣に考えなくても、い、いいから……」

 

「そっ、そうだぞ、十文字……、ふっ、普通に、女性が付き添えばいいだろう……」

 

 真由美と摩利のフォローはフォローになっていない…………見た目に反してナイーブな克人はズーーーンと落ち込みどんよりしている。

 

 

 

 翌週、月曜日、ランジェリーショップでのお買い物の話題になった。

 

「とりあえず服と一緒に2週間分購入したわ」

 

 全て高級ブランドだ。

 

「さっすがブルジョワね〜〜」

 

「最初は1月分購入しようとしていたから、すぐに成長するからと止めたの」

 

「えぇ……、やっぱりルシル君金銭感覚おかしいわね……」

 

「可愛い女の子は着飾りたくなるよねって……、確かにその気持ちも分かるのだけど……」

 

 アリサと一緒にいたシュミルズにも深雪はメロメロになっていた。シュミルの魔術具のことをアンドロイドと説明してある。

 あの日はお礼に和伊懐石をご馳走になった深雪は天海家にお泊りして、月曜日に一高まで送迎された。

 

 




ルシル君被害者の会

でもこの程度であれば許容範囲内ですよね
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