ある日の昼休み真由美がルシル君の私室に訪れた。目的はここのダイニングサーバーやドリンクフリーだ。ルシル君が本日招待したのはそれに加えて深雪とリーナ。ちょっと生徒会について指摘しておくことができたから。
「え……、熊骨熊肉チャーシューラーメン?」
「ほら、この前熊肉BBQしたよね。その時の骨と余りの肉。食材は使い切らないと。生命への冒涜だから。魚介類とのWスープになってる」
「じゃあわたしもラーメンにするわ」
結果絶賛された。それぞれデザートでお茶をしながら……
「そういえば生徒会室にダイニングサーバーあるよね」
「えぇ、どうしても仕事が忙しくて遅くまで帰ることができないこともあるから」
「あれを見た時の私の感想「生徒会はブラック企業。社畜ならぬ校畜」」
真由美と深雪の口は引きつっている。
「本来大人が、教職員がするべき仕事を生徒会に押し付けているだけ。本当に老害極まりない」
「確かにルシル君に指摘されてみると、……否定できないわね……」
「そうですね……」
「そもそも労働基準法違反だからね?」
「「「!?」」」
十高は例外です。そういう学校なので。昔ながらの農業畜産漁業も体験させなければ勉強になりませんから。一通り体験した後はシステマチックなものになり、先人の苦労というものを知る大事な勉強になっています。
「未成年が無償強制労働させられていると気付かなかったのかな?」
労基署に訴えれば即アウトだろう。
「許せないわ……」「許せませんね……」
「一高は一般人の事務職員を雇用するべきだね。それで本来は大人がやるべき仕事を任せる案件だ」
「…………確かにそうよね……頭にくるわね……」
「頭にきますね……」
「校長教頭、百家なのに十師族に対して無礼極まりないよね? 抗議文どころか普通に数字落ち確実なやらかしだよ?」
「「!?」」
原作ではそのあまりの仕事量に生徒会長になった三矢詩奈がガチ泣きして、矢車侍郎がガチ切れして訴えて改革したのだったか? 主の心を守る、正にガードの鑑だ。……しかし入学当初の生徒会室を盗聴しようとして、それがバレると髪留めを解いて顔を隠し、風紀委員から逃れようとして、念動力攻撃をするなど、犯罪者やイリーガル非合法工作員かと。
それまでいた書記長(笑)の処理能力の高い問題児がいなくなった弊害なのかな? 書記長って、売国奴かよとツッコむところだろう。新ソ連のスパイと公言してるのも同然のただの馬鹿だと。公安に通報される案件。あの命名にもマジキチだなと呆れたものだ。
あ、一高、公安のドジっ娘いたか。ドジっ娘だからな。
…………何故にそのマジキチはこんなにいい子になっているのだろうか?
「それに休日が日曜日だけというのもありえない。昭和かと。十高は週休二日制だ」
「「「そうなの(ですか)!?」」」
「十高は土日は一般人職員に家畜の世話を任せている。ほとんど自動化されてるけど。生徒会もホワイト」
「生徒は家畜の奴隷」を公言しているけどね。
「なんて羨ましいのかしら……」
羨ましいかな? 監獄島のようなものだけど。まあ、長期休暇や訃報の際は帰れるけど。休日は釣り、海水浴、サーフィン、ビーチバレー、などなど満喫できるから文句は出ていない。
「ですが週休二日制なんてカリキュラム的に厳しくないですか?」
「例えば速度計測の実習とか無駄だから。廃止するべき」
「確かにあんなノロマな機械の実習なんて無駄よね」
リーナに深雪も同意するように頷いている。
「魔法を正確に発動できれば問題ない。魔法科高校の教育カリキュラム確立貢献者(笑)老害」
「本当に腹が立ってきたわね……」
「腹が立ちますね……」
「無駄な実習を廃止すれば土曜の3時間程度なくせる」
「週休二日制は魅力的よね」
「そうですね。確かにルシル様のおっしゃる通りです」
「昭和逆戻りとか頭可笑しい。当時はあの世代は俺達の頃は云々、鬱陶しいと相当評判悪かったらしいのに」
「……昭和って100年以上前の元号なのね。流石はルシル、歴史にも詳しいわね」
リーナは端末で検索して感心しているが、転生者だからね。団塊の世代は鬱陶しいというのはあるあるだ。
…………あれ、この魔法科高校の世界って、団塊の世代そのものじゃない? 詰め込み教育など正にそれだろ。
学校でも会社でもライバルだらけ。だからこそ「自分が正しい」「譲ったら負け」という意識が強くなりやすかったとか。
その結果、話を聞かずに自分の意見を押し通す、相手の立場を無視するといった振る舞いが「当たり前」になってしまった人も少なくないといった特徴がある。
結論、入学初日のあふぉ共は団塊の世代!!!
これを真由美達に説明したところ、「歴史は繰り返すのね……」と乾いた笑みが溢れた。
「そういえば十高は九校戦に参加しないの? 参加すれば十校戦になるけれど」
「十高は参加しない。オーナーの私や校長が平和主義者だからなのか、ガチンコ大嫌いで、体育会系の部活存在しないから」
「「え……」」
あれ、深雪とリーナには話してなかったか。
「体育だけで十分だってさ。「九校戦? 興味ないです」って返ってくるよ」
「「「えぇ……」」」
「そんなのに参加したら、夏休みなくなるから御免だってさ」
「「「…………」」」
「十高では週休一日制とか、絶対に無理。魔法大学でも週休一日制仕様だけど、家の都合で休めるから、実質週休二日制\(^o^)/的な?」
「「「…………」」」
※ 十高は潜在的な知能犯の集まり? 何処かの誰かにより、如何にして仕事を楽にしようかという研究会もあったり?
「婆ちゃんの法事で、」
「もっと上手い言い訳考えてこい! お前等の婆さん何人逝ってんだよ!?」と突き返されるのは日常茶飯事だ。爺ちゃんにしても同様に竹刀で引っ叩かれる案件だ。
「ちんちん勃たなくなりました」レベルは合格だ。
「よし、医者に診てもらえ」
と即座に許可される。
…………しかし第二関門の、女医に診断されて却下が続出するというオチ(笑)美人女医にしごかれて反応しなかったら本当にEDだからね。あの女医は患者を「物」として扱う。思春期どころか、おっさんでもバイアグラは処方してもらえない。
…………これには合法ロリ校長レナは頭を抱えていたが、「大丈夫、君に魅了されないなんて病気だから」と、何処かの誰かさんに断言されてアンアンアンアンしていた(笑)
ルシル君は有休消費のために一高に登校するのは週三日程度で、十高に行っていることもしばしばあります。といってもルシル君はCEOなため、時計塔に行こうが行くまいが自由です。アバターもあるし。
まあ、それはともかく、恋人達が被害を被っているため、老害への悪戯をしてやることにした。
放課後、生徒会室でルシルとの会話……「団塊の世代」問題について話題になり、団塊と老害は似たようなものという結論に、はんぞー君は盛大にORZしていた。
市原鈴音と司波達也もそれを聞くと「なるほど、確かに団塊の世代そのものですね」、「流石は天海君、キレますね」と感心している。
「「あの老害の致命傷は制服のエンブレム統一をしなかったことによる、団塊育成校にしたこと」と辛辣でした」
深雪がそれはもう、鬱憤が晴れたような清々しい笑みで話した。
「老害、か……」
苦笑する達也に清々しい笑顔の深雪。
「エンブレムも統一されましたし、これで団塊の世代問題は解消されるのでしょうか?」
「甘いわ、あーちゃん」
「ふぇ?」
くまさんパンツの疑問をぶった切った真由美。
ルシル君は、あの老害達が団塊の世代再来だけでなく、それにより侮辱されたり、心に傷を負ってしまうことに、内心激怒している。
王……天皇は国民……子供を守る義務がある。その剣であり、盾である天海家が、あの老害達を断罪しないなどあってはならない。
…………まさかこの分霊は天皇陛下の剣と盾の家に産まれることになるとは思わなかったルシル君であったが……
◇◇◇
「アイゼンライヒ・エーレンフェストはツェントの盾。そこにダンケルフェルガーのツェントの剣の役割も追加されるとか、これ如何に」
調べてみたところ、元老院の一員でもあった天海は超能力発覚の1999年核兵器テロ騒動〜第三次世界大戦の際に、どさくさに紛れて?頂点になったそうだ。
「護国のため」
と表向き掲げているが、内心「面倒くさいことになるから、元老院頂点は必須アイテム」的な? 幻術なども駆使していっ……ゲフンゲフン!
機織りの女神ヴェントゥヒーテ、八百万の神々の織地に干渉できるのか……
神々には乾いた笑みしか浮かばないよ。
「お兄様、幸運の女神グライフェシャーンも仕事していますよ」
「ローゼマインの言う通りだ。それにその身分と立場があってこそできることもあるだろう」
ローゼマインとフェルディナンドはポジティブだね。
「身の程知らずには徹底的に身分差を弁えさせればいい」
「そうですよ! 国民への慈愛の心は忘れてはいけませんが、無礼者は断罪するべきです!!」
「まあ、その通りなんだけど、ねぇ…………キチガイ・サイコパスを矯正できるのかな? できなかったら徹底的にやるだけだけど」
「それでこそお兄様です!」
「あぁ、それでこそルシフェリアだな」
さてどうしてくれようか
◇◇◇
三歳児会話あるある?
原作者は団塊の世代なのでしょうか?
それともそれを意識した作品?
理系が団塊の世代を意識するとも思えないしな〜〜