本戦女子バトルボードで、七高選手のCAD検査の際に言霊が、『止まれ』と発せられ、全員止まった。そこに現れたのは空を飛ぶシュミル姿のDr.クレープ・シュゼットと九島烈。Drが七高選手のCADをアクシオで引き寄せ手に取り……
「爺様、これ、明らかに電子金蚕だよね?」
「ふむ、これは懐かしいものを見ましたな。広東軍に我々はこれに長らく苦しめられたものです。……それで、君は一体これをどこで手に入れたのだね?」
九島配下の魔法師により、工作員は一斉摘発された。予めダウジングチェーンで工作員を選別していたのだ。コースに仕掛けられていた大陸式精霊もその術者も予め排除しておいた。他の工作員も開心術で判明したため、全て摘発された。
…………九島烈に従順な腹心達は香港左遷を逃れている。罪は個人にあるものだからね。
本戦女子バトルボードでは渡辺摩利が優勝した。男子ははんぞー君が優勝した。流石は達也が調整しただけはある。
無頭龍は時計塔暗部猟犬部隊ヴォルへニールにより全て捕らえられ、新宿二丁目ゲイバーに贈られた(笑)
ジェネレーターや海外の無頭龍は【発】MAPで検索して、全てピアッシングにより股間を消されてオカマちゃんになってから、ピアッシングを尻穴へ突き刺し、下半身爆散で絶叫しながら、高み(笑)。全ては【円】の範囲内。
本戦女子アイス・ピラーズ・ブレイクの予選で浴衣姿のリーナが登場したことで、その絶世の美少女の容姿に相手選手は完全に萎縮してしまった。リーナが披露したムスペルヘイムには、まだ一年生なのにと、天才だと誰もが驚愕した。
決勝戦ではリーナと千代田花音の対戦になったのだが、リーナが放った分子ディバイダーの斬撃により、花音の氷柱は全て斬られて、これにも驚愕された。
「あれは……、まさか……、分子ディバイダーか……? いや、それを全ての氷柱になど……」
達也の呟きにどよめきが起きた。戻ってきたリーナに質問が殺到した。
「あの洗練されたムスペルヘイムも凄いけど!? 決勝戦のあれってまさかUSNAスターズの極秘術式分子ディバイダー!?」
「ルシルが改良してくれたのよ」ニッコリ
「……いや、スターズ総隊長先代シリウスの開発した分子ディバイダーを何故天海君が知っているんだ?」
「くれたって」
全員( ゚д゚)ポカーンしている(笑)
「コミュ力って大事だよねって」
「それ、どんなコミュ力お化け!?」
「現代魔法師には圧倒的に足りていないと思うって」
常識です。
「…………起動式も魔法式も見えないのは何故なんだ?」
「隠蔽してあるのよ。他国に分析されたり、模倣されたりするリスクは犯せないからって」
「なるほど……、流石だな……」
達也は本当に天海君がDr. クレープ・シュゼットではないのかと疑問が…………しかし深雪から達也にこっそりと、リーナの素性を明かされ、納得した。リーナは実は九島で、USNAスターズの次期シリウス筆頭候補生だったと。
◇◇◇
九校戦ホテル士官室にて
国防陸軍101独立魔装大隊の幹部、そして達也が本戦ピラーズ・ブレイクでリーナが披露したムスペルヘイムや分子ディバイダーを、そして達也がエンジニア担当になったことを話題に、ティータイムをしていたのだが、風間玄信から、ふと確認された。
「そういえば、達也、今晴明は本当に九校戦に出場しないのか?」
「はい、仕事が忙しいようです」
「まあ、時計塔CEOとあってはな」
「自分は少佐が天海君のことを知らなかったことが驚きなのですが、同じ古式ですよね」
「天海家は陰陽師の大家で、こちらはしがない下っ端だ。師匠からも聞いていない。なんでも天海家は代々平和主義なので教えられないとな。それで、飛行魔法の入手はやはり失敗したのか」
原作とは違い、藤林響子が101にいないことも情報に疎いことに拍車をかけている。
「はい、大会で使用すれば絶対に大会運営委員がそれを提供しろと煩いことになる。他国に漏洩する危険性も犯せないと」
実は深雪のあのお願いは101の意向もあり、達也が深雪を誘導したのだ。四葉からFLTに圧力をかけられて達也も飛行魔法を研究することはできない。研究開発が許されたのは特許登録のなかったループキャストまでだ。
「Dr. クレープ・シュゼットの正体はわからないのかな?」
「真田大尉、七草会長と十文字会頭から全くの別人と聞いています」
「まあ、それもそうか。発表当時今晴明は12歳だからね。それを即商業利用するのだから、それは何年も前から入念に準備してきたのだろう」
「驚くほどやり口が巧妙だ。政府や国防軍上層部からも絶対に加重系三大難問などの研究は止めるように釘を刺される程だからな」
達也は四葉真夜から、御前様のことは、天海家のことは、時計塔の情報は、国防軍に徹底的に秘匿するようにと命令されている。それに契約魔術ギアスに違反することもできない。自分にできることはこの程度までだ。
「達也、今晴明は白鯨モビーディックの使用者だと思うか?」
「可能性は否定できないと思います。ただ、これは四葉が掴んでいる情報ですが、当時天海君はラスベガスにいたと」
「ラスベガスに? 何故だ?」
「天海家でカジノ荒らしを、多数のカジノと現地のマフィア潰しをしていたとか。ラスベガスではブラックウィークと呼ばれているそうです」
この情報に幹部達の口は引きつった。
「魔法師の出国制限は何処へいった……」
呻く柳に……
「天海家には、時計塔には、エアカーがあるので、魔法師の出国制限など関係ないそうです」
「そ、そうか……」
九校戦の見どころは今晴明の担当したエリカの出場する新人戦クラウドボールとモノリス・コード、そしてリーナの出場する本戦ミラージバットだと話題が移っていった。
◇◇◇
新人戦女子スピードシューティングで、北山雫による、能動空中機雷アクティブ・エアー・マインが予選で披露されたのだが、その後、雫は体調不良を訴えて本戦を辞退した。これには困惑を隠せない一高首脳陣と達也達であったが……
魔法大全インデックスへの能動空中機雷アクティブ・エアー・マイン登録について、達也は登録名を北山雫にしてくださいとしたが……
「北山家としてそれは拒否します」
「「雫(北山さん)?」」
「家から連絡がありました。あれは競技で披露して良い魔法ではない。あの魔法がインデックスに登録後、軍事利用されれば死者が量産されるのは確実であり、開発者としてわたしの名前を登録するなど、非難されるだけで名声などなく、企業イメージを著しく損ねる。汚名にしかならない。これを安易に登録要請してきた魔法大学と一高に対して厳重に抗議させてもらいます」
軽蔑の眼差しで雫は達也を見ている。
「まさか……、A級魔法師の紅音さんによるご判断なの……?」
「それに北山家からの抗議ともなれば……」
大富豪北山家とA級魔法師北山紅音……旧姓鳴瀬紅音からの抗議は魔法大学や十師族といえども無視はできない。しかも北山家は政財界の元老院黒幕フィクサーの頂点である、あの、天海家と親密なのだ。
「達也さん、わたしからも抗議させてもらいます。あなたの対応には誠実さがありません」
「雫……」
「わたしには将来軍人になる意思も予定もありません。フォノンメーザーなどという、十師族でもないわたしには過ぎた代物お返しします」
「達也君!? まさか北山さんにピラーズブレイクでフォノンメーザーを切り札にするつもりだったの!?」
「ということでわたしは謝罪と反省のためにこれで九校戦を辞退いたします。全て生徒会で対処してください」
雫は去り際に達也に対して小さく「見損なったよ」と告げ決別した。
「おい……、北山、目に涙を浮かべてたぞ……? 光井、北山の側にいてやれ!」
「はっ、はい、雫、待って!!!」
雫の涙に咄嗟にほのかに指示した摩利。雫とほのかがいなくなった後で、気不味い雰囲気の漂う中……
「……さて、北山家からの抗議について反論できる者はいるか?」
「いないだろう」
克人の問いに摩利は即答した。
「俺も北山家からの抗議を聞いて確かにと気付かされた。何故安易にインデックス登録に飛び付いたのだとな」
「冷水を浴びせられた気分だ……」
「それを言ったら、インデックス登録を促した側がそもそも怪しいのではないですか?」
市原の指摘に誰もが頭を抱えることになった。
「外部の北山家だけこの違和感に気付いた。…………もしかしてわたし達は精神汚染されている?」
『っ!?』
市原の自問自答に誰もがショックを隠せない。
自分達がその立場になった時を想像してごらん。
一斉にカウンセラー・チェックになったところ、異常は見受けられなかった。…………恐らくは日本の民族性「右へ倣え」だと……
「民族性で操作されてしまうという洒落にならない、……現象が判明したのだが……」
「もうっ、なんなのよ、これっ!?」
新人戦女子スピードシューティングは三高の十七夜栞が優勝した。
新人戦女子クラウドボール決勝では一色愛梨 VS 千葉エリカになった。
……里見スバルは準決勝で一色愛梨に敗北
…………エリカのラケットにボールは全てくっついていった。全てのボールがエリカのラケットにくっついてから愛梨のコートにバラバラの方向に返されることに、愛梨は暫し呆然としてしまい、いくら電光石火で対応しようとも、同時に9つのボールを打ち返すことなど到底不可能であり、……しかも、愛梨に負けない速度のエリカに打ち返す度に、全てエリカのラケットにボールは全てくっつくのだ。よってエリカが優勝した。
「…………千葉さんの担当エンジニアは五十里君よね? あのラケット、一体何なの?」
「天海君と五十里君が共同開発した省エネ刻印式吸収型CADですね。ボールを結合する仕様だとか。対一色選手用に開発したと」
「…………あんなのありなの?」
「会長のダブルバウンドはあまりにもクソゲー過ぎるから真由美さんには言われたくないと天海君からコメントがあります」
「ク、クソゲー……」
「それから、あのCADはハイブリッド仕様にもなっているようですね」
「……一体何とのハイブリッドなのかしら?」
「自然に漂うサイオンを吸収する仕様だそうです」
「それで省エネと吸収のハイブリッドなの!? それってハイブリッドというよりも、クアドラプル……」
「五十里君によると、天海君考案発明のようです」
「納得したわ……」
「恐らく来年からクラウドボールはルール変更になる、ともコメントされています」
さもありなん
「…………クソゲー扱いって、わたしだってルシル君にだけは言われたくないわ」
「? 何か天海君とありましたか?」
女子クラウドボールの練習で、ルシル君は真由美とエリカの相手をしたのだが、真由美のダブルバウンドをエイドスを正常化して無効化したり、具現化したコインの指弾によりボールを破裂させたり、遠当てで破裂させたり、CADやラケットを破壊したりと無双した。
これを真由美に暴露された常日頃から鉄面皮の鈴音は流石に口が引きつってしまった。
「…………何故か会長の魔法は消えて、ボールを破裂どころか、CADやラケットまで破壊ですか……」
「古流武術の指弾や遠当ては純粋な武術で魔法ではないから無問題って……」
これには真由美とエリカは「ルシル君バグキャラ……」と落ち込んでしまい、慰めるために、汗を流すためにルシル君は真由美とエリカと女子クラウドボール部のシャワールームでシャワーを浴びながらヤッてしまった(笑)シャワールームはガラス張りになっており、これを見ていた女子クラウドボール部員の綺麗どころの女の子達(部長以外)が興奮してしまい、乱交してしまった(笑)
大丈夫、一夏のアヴァンチュールだから。これ常識。この時代結婚前に非処女でも問題ないし。
っていうか、この世界の設定、矛盾しまくり。魔法師は早婚を求められるのであれば、積極的にヤるだろう。よって高校生の妊娠出産があっても不思議でもないレベル。男と女の関係を甘く見すぎ。童貞かよ(笑)
「真由美は恒例のミニスカテニスウェアで出場するんだよね。エリカはビキニで、」
「ちょっと!?」
「ルシル君……、プールや海水浴ならありだけど、流石にそれは公序良俗に反するから却下よ」
「そうそう、それにビキニ姿をルシル君以外の男に見せたくないし」
デレたな、エリカ。
エリカは激しく動くタイプなため、ミニスカテニスウェアも却下になり、ハーフパンツスタイルで出場することになったという。
「バトルボードもあのボディスーツお色気皆無だよね。女子はビキニ着用を通達しようかな」
「「ちょっと待って!?」」
「男子はブーメランパンツ着用」
「「それも待って!?」」
「盛り上がって非魔法師からも大人気になるよ?」
ドキッ! ポロッもあるかも!? 的な✫✫✫
「公序良俗に反するから止めて!?」
「絶対に視姦されるじゃない!?」
「そう? 出会いの場になると思うけど。男子のブーメランパンツなんか私は絶対に見たくもないけどね。目が腐る」
「じゃあなんでブーメランパンツ着用を義務付けるのよ?」
「お笑い」テヘペロ
「「止めて!?」」
元老院頂点になるとそのくらいの通達は容易いものだ。権力\(^o^)/
その後、あの省エネ刻印式吸収型CADについて、時計塔と五十里家に国防軍と警察から問い合わせが殺到した。
九校戦会場ホテルのロイヤルスイートに滞在していたルシルを訪問してきた五十里啓から困った顔で相談された。
「国防軍の目的は銃弾やミサイルなどへの反撃、警察は自衛目的だけど、本音は国防軍同様だろうね」
「だよね……」
「五十里で扱ってもいいけど、他国や反魔法師主義団体などから狙われない?」
「うん……、やっぱり狙われるよね……」
「自然に漂うサイオンを吸収する仕様だから、非魔法師でも使えるというのが、ねえ」
「あれが非魔法師の、反魔法師主義や人間主義などに渡ったら危ないよね……」
「国防軍内部も警察内部も、ねえ?」
「絶対、いるよね……」
【発】の一つ、大嘘憑き オールフィクションで日本にはそのような連中はいなかったことにしてもいいが、将来的にねえ……
……ん? 日本国内に入ってくる連中は全員親日になるとしておけばいいのでは?
完全に反則だが、愛国者の義務としてはありだな。しかしチートに過ぎる。私が高みの後まで面倒見られない。また害虫が出てくることは必然だから。
「啓さん、時計塔で販売する」
「あれを公安発明したのはルシル君だから、それは構わないけど、大丈夫なの?」
「自然のサイオンを吸収する仕様は発表しない。販売する物はあくまでも、ね。それに五十里が軍需産業に関わるのはあまり好ましくない。啓さんと明が誘拐対象になる危険性もあるからね」
「ありがとう。助かるよ」
明に懐かれているのもあるし、アリサのお友達だからね。
時計塔を訪問した五十里兄妹はアリサと一緒にいた宮様の正体を知ると目をひん剥いていた。御学友ですから。エアカーで送迎しています。時計塔ザ・ルシフェリアの研究所には刻印式魔法陣部門もあるため、五十里兄妹はその環境に目を輝かせていた。
「天海ルシル様……、神様なんですか……!?」
「ええと……、明……?」
ルシルに心酔した様子の妹の明の様子に明らかに困惑した啓……
「あぁ、うん、アリサと仲良くしてね」
五十里明、クラリッサの類なのかな?
「もちろんです! アリサ姫様、よろしくお願いします!」
「ええと、私的な場ではもっとフランクにお願いしますね?」
「はい!」
時計塔内部を少し案内してから、社内食堂の個室で食事を摂ることになったのだが、五十里兄妹から絶賛された。
「あの海の完全自然養殖環境も凄いね。まさか空間圧縮された海の中を鰻を始めとして回遊しているだなんて」
今日の社食メニューは鰻のひつまぶし定食だ。
「お刺身の小鉢も美味しいですよね」
時計塔の魚介類も圧倒的な美食なため、漁業関係者を守るためにも価格設定は高くするしかない。
…………稀に釣れる生きた極上天然魚は時計塔に高値で売られている。それをグリードアイランドの景品改造版「不思議ケ湖」で繁殖させてからあの環境に放流している。
アイテムボックスに自動的に収納される仕様だ。
「海藻サラダも美味しい」
「ルシル君がほとんど学食を利用しないのが理解できたよ。こんなに美味しい物を食べていれば不満にもなるよね」
「いや、社会人の楽しみは美味しい店探しだからね」
「ルシル君、外食していたんだ……」
「美味しい店、一高周辺に結構あるよ?」
「本当に魔法大学卒業認定されて自由な、」
「兄さん、それ、本当っ!?」
「う、うん、ルシル君は一高入学前に既に、」
「流石はルシル様です!」
「あはは……、因みに何歳で卒業認定されたの?」
「中一12歳、私立魔法自然科学高校が卒論として認定された」
魔法適性検査で魔法大学からも推薦入学を打診された時に筆記実技諸々瞬殺していき、学長を私立魔法自然科学高校にエアカーで案内したところ、卒業認定されたのだ。
卒論ってこんなのありなの?
認定された以上ありだ。
「…………それってまさか……?」
「現私立十高、魔法大学付属なのに、唯一の私立」
「納得したよ……」
「魔法科高校に十高があったんですか!? しかも私立!?」
「買収は絶対に不可能なレベルだから。国家予算沈没するよ」
「やっぱりルシル様神様なんですね!」
「あはは……」
…………十高に興味津々の明に、彼処は他の魔法科高校受験での不合格者が対象だと教えたところ、五十里兄妹も驚愕していた。
「……そもそも十高の場所は何処なのかな?」
「最高機密。天海式教育が施される実験施設でもあるから」
「それなら仕方がないね……」
「それならどうにかして一高受験を失敗するように、」
「明?」
「明、それは明らかに悪手ですよ? そもそもオーナーのお兄様が十高に入学するなど問題しかないため、お兄様は一高に入学されたのですから」
「そうですね、わたしも一高に入学します!」
アリサの釘刺しに明は一高入学を決意したのだが……
「啓さん……」
「あはは……、ルシル君、明をよろしくね」
ということで時計塔と五十里は刻印式魔法陣とサイオン供給で提携することになった。
バトルボードにお色気皆無とは問題だと思います