国防海軍からの依頼
響子から国防海軍から問い合わせがありますと、一通のメールが……ミーティアライト・フォールという、隕石を落とす戦略級魔法の実験がされようとしている。あれの実態……CADは人を、調整体を複数人で、七草の研究成果、双子の乗積演算マルチプリケイティブ・キャストを応用したもの……
「ハロウィンの厄災の一つ、隕石流星群メテオについて何か知らないか、ねえ」
「ルシル様、どう対応されますか?」
「国防海軍大将とその研究所の責任者をここに招待しておいて」
「かしこまりました」
面会日
ミーティアライト・フォールという、隕石を落とす戦略級魔法の実験の実態を知っているのか海軍大将に尋ねたところ、知らないということなので教えると大将は激怒した。許されることではないからね。
ということでその研究所は閉鎖された。研究所の人員は原作の通報者盛永を除いて、月の裏側にある時計塔地下監獄兼研究所に送られた。火星のテラフォーミングでも研究しろと。
ワタツミ・シリーズは全員時計塔に保護した。
ルシルは時計塔の料亭に一条、二木、三矢、四葉、五輪、六塚、八代、十文字、十神の当主を招待して一席設けた。ワタツミ・シリーズのことを暴露して、二人ずつ引き取ってほしいと要請した。
「側仕え見習いなどにして可愛がってあげて」
「かしこまりました。四葉ではそのように取り計らいます。幼い女の子達を実験体CADソーサリー・ブースター扱いだなんて、随分とふざけていますわね」
「四葉殿に同感です。人間にしていいことではありません」
四葉真夜に真っ先に同調する六塚温子。二木舞衣も同感ですと頷いている。
「…………十神では双子姉妹として育ててもよろしいですか?」
十神良太郎……十神現当主からの申し出に頷いた。
「構わない。十神なら安心だ」
愛情深い十神なら安心して託すことができる。他は表に出すなと暗黙の了解に頷いた。
「それにしてもこの場に七草殿がいないのは何故ですか?」
「七草の家族関係は冷え切っている。弘一さんに教育は無理だと判断した」
一条剛毅の質問に溜息混じりに答えたルシルに、それならば当然ですねと全員納得した。
「残りは天海で教育して、普通科に進学させる。他人の空似では済ませられないレベルだ」
「魔法科高校に進学させて、九校祭などでの遭遇も考えられますからな」
ルシルの脇に座っている九島烈の発言に全員頷いた。
一条剛毅に日本に亡命してきた(もらってきた)戦略級魔法師 劉麗蕾の監視を要請した。結果、弟夫妻の養女一条レイラになった。魔法演算領域に霹靂塔が常駐しているため、他の魔法は上手く使えないことなども説明しておいた。原作のような洗脳は皆無だ。そのように設定しておいたので。
将輝には海爆オーシャン・ブラストを提供して戦略級魔法師になってもらった。大陸は相当混沌と化しているからね。日本海側の抑止力は欠かせない。
と言っても、北日本公国と穂州実公国が誕生したため、脅威度は激減したが。
神祇省序列
顧問 九島烈
一位 四葉
二位 一条
三位 十文字
四位 七草
五位 五輪
六位 三矢
七位 二木
八位 八代
九位 六塚
十位 十神
転落した九島は光宣へのやらかしの結果だ。これを現当主に囁いたところ、青褪めていた。七草は十師族体制では四葉と双璧だったが、ネグレクト問題を指摘したところ黙った。三姉妹への情がなければもっと下位にしてやってもいいくらいだ。
十神は功績もあるし、配下の魔法師は十高卒業生から提供される。定期的に十高で獣医として指導している十神良太郎と長男の遼介を慕っている十高生は多い。
他にも神祇省に千葉、吉田、藤林などが組み込まれていたりと、十師族体制とは明らかに別物だ。
…………千葉に神祇省入りを打診して、序列十位以内にしようかと呟いたところ、全力でお断りされた。神祇省入りは了承するけど、堅っ苦しいのは絶対に嫌よと、後にエリカから吐露された…………千葉って国家公認のヤクザなのに……
パラサイト
魔法師の日米交換留学はなくなった。マテリアル・バーストなどの戦略級魔法師を探る動き? 日本に手出しすると、厄災や戦略級魔法で徹底的に蹂躙される、新ソ連や大亜のように崩壊してしまう禁忌になっており、そのような者達はスターズやCIA、MI6などが始末するように通達してある。
USNAの戦略級魔法師エリオット・ミラーもアイにより縄状に捻り殺されたからね。新日米安全保障条約で日本が圧倒的優位な現状に強い不満があったようなので、見せしめも兼ねて。
年末年始、ルシル君はガールフレンド達と時計塔海外リゾート巡りをしていた。ルシル君は自由人なので。
「海南島、モルジブ、セブ島、次はバリ島かな」
「でもルシル様、新年の挨拶まわりなどないのですか?」
「元老院はあくまでも裏側なのでね。天海家にそういった文化風習はないよ。面倒くさいから」
「本当に自由ですね……」
アリサ達はもちろんのこと、未だに四葉とは表向き公言していない深雪達以外にも、七草三姉妹、雫、三高三人娘達も参加している。
「年末年始は四十九院の実家の神社のかきいれ時じゃが、ルシル様との逢瀬を大事にしなさいと送り出されました」
「北山も似たようなものです」
「年末年始を海外高級リゾート巡りなんて普通はできませんから」
七草三姉妹は父親のことは完全に無視して参加している。
「そういえば、愛梨、一色と鶴画で鶴画黄里恵を将輝に嫁がせる計画があるとか?」
「よくご存知ですね……。一条ご当主様より申し出もあったようです」
「一条一色の縁戚だけど彼女自身には一条の血も一色の血も流れていないからいい組み合わせだろうね」
鶴画は歴史ある名家でもある。はたしてあのヘタレが他の女性と向き合うことができるのか。まあ、どうでもいいか。
いや〜、やっぱり海外プライベートビーチ、プールでの女性のビキニ姿、全裸は眼福だよね〜〜
新学期、都内で七草の魔法師から吸血鬼被害者が続出して、時計塔にUSNAのペンタゴンから、ヴァージニア・バランス大佐から連絡がきた。スターズ総隊長シリウス大佐……ベンジャミン・カノープスが吸血鬼退治の為に来日すると。
バランスには余剰次元理論に基づくマイクロブラックホール生成蒸発実験が原因によるパラサイト出現だろうと、指摘して、実験を全面的に禁止するよう警告した。その施設は人諸共ルシルがマテリアル・バーストで消した。
…………パラサイトを日本に誘導したどこかの誰かさんは微笑んでいた。
数日後の夜、レオが何者かに襲われて警察病院に搬送されたことで、1Eメンバーからレオのお見舞いに誘われたルシルは同行した。事情聴取して、幹比古がレオの状態を確認したところ、著しく精気が減衰しており、生きているのが不思議だと……。ルシルもレオの状態を確認してみたところ、幹比古と同じ見解を示した。
そこでルシルは全員退室するように命じて、全員退室後、認識阻害結界を自分とレオの周りに張った。
「ルシル……?」
「口外禁止を命じるが、私なら治癒できる」
「マジか……、絶対口外しないと誓うぜ……」
〈完治〉
「…………うおっ、マジか!? 身体凄い調子いいぜ!?」
で、入室を許可してミキヒコに診てもらったところ……
「嘘……、完全にレオの精気が回復してる……」
「何故か治っていた。世の中不思議なこともあるものだね〜〜」
全員察した。
「ほんと感謝するぜ。持つべきは友達だな」
翌日レオは退院した。
ベンジャミン・カノープス率いるスターズが時計塔ザ・ルシフェリアを訪問してきたのだが、シュミル姿のDr. クレープ・シュゼットとの面会の際に……
「ミカエラ・ホンゴウだったか。何故パラサイトが憑依している?」
「「「「「「!?」」」」」」
ミカエラ・ホンゴウをメンタルアウトで操り、脱走兵に集合するように仕向けてからパラサイトを摘出して、パラサイトを魔石化した。
「ミカエラは人間に戻った。ベンジャミン、脱走兵のリストは?」
「はっ、こちらにございます」
「パラサイトに憑依された者を殺しても、パラサイトは別の人間に乗り移るだけだ。USNAにパラサイトを分離させる、或いは殺す技術はないだろう?」
「はっ……」
「日本はUSNAに迷惑をかけられたのだ。脱走兵は全てパラサイトを分離させてからこちらが貰う」
「はっ、ご迷惑をおかけしまして申し訳ございません……」
ミカエラ・ホンゴウは日本に帰化させて本郷未亜になり、魔法工学師として優秀であるため、一高に新設する魔法工学科教師に就職が決定した。他の脱走兵達は一高二科の教師にする。
ルシルはこの魔石を核にしてインテリジェントデバイスを開発した。既存のどの特化型CADよりも処理速度が圧倒的で、汎用型よりも多くの魔法を登録でき、AI、完全思考操作も搭載している。
ということで、来日したパラサイトは全て分離してから魔石化、インテリジェントデバイスを量産した。
インテリジェントデバイスを1つ指輪にしてアリサに贈って試しに使用してもらったところ、圧倒的だった。家庭教師の克人が驚愕する程だ。
「……アリサ姫様の実力が跳ね上がっていませんか? オーバークロックを使用しないで……」
「あれは天海が開発した新技術。オーバークロックを改良しても魔法演算領域のオーバーヒートの危険性は完全にはなくならないため、使用を禁じた」
「む……、それを十文字にも、」
克人の要求をルシルは遮り、全く笑っていない目で克人を見据えた。
「お断りする。克人さんは疑問に思わなかったか? アリサが天海の遠縁の養女であることは知ってるよね?」
「当然、把握しています」
「ダリヤさんのことは?」
「……いえ、誰のことですか?」
「母方の祖母の遠い親戚。和樹さんに確認してみたら?」
「まさか……、親父の……?」
「ふふっ、アリサと十文字の間に血縁関係があるとは絶対に認めない。亡き父も激怒していたのだが?」
「も、申し訳ございません……」
「慶子さんも内心心穏やかにいられないだろう」
「はっ、これは自分の胸にだけ秘めておきます……。天海家の対応に深く感謝いたします……」
一方その頃、吸血鬼にやられたレオの仇討ちのために、エリカと幹比古がパラサイトを探していた。七草家と十文字家は捜索していない。神祇省から東京を拠点にする七草と十文字にパラサイトは殲滅されたと通達があったからだ。
連日のパラサイト深夜捜索にエリカと幹比古が昼休みにルシルの私室でグロッキーになっている。
久しぶりに登校したルシルが理由を尋ねたところ、そのような事情を説明されたため、「やべっ、説明するの忘れてた」テヘペロ的な心境になった。ルシルの微妙そうな表情が気になったのか、深雪が確認した。
「ルシル様、パラサイトで何かあったのですか?」
「あ〜〜、パラサイト、もう殲滅されたよ?」
『はあっ!?!!?』
「それ本当なの、ルシル君!?」
「本当。お疲れ様だね」
エリカと幹比古が自分達の苦労はなんだったのかと落ち込んでいる。ご愁傷様です。
「……いつ殲滅されたのよ?」
「レオがやられた翌日?」
「もっと早く教えてよ!!!」
「いや、すまないとは思うけど、私は学校休んでいたじゃない? 今日久しぶりの登校だからね?」
「これまで何をされていたのですか?」
「デバイスの開発」
これには達也だけでなく、全員興味津々だ。一体どのようなCADなのかと。
「インテリジェントデバイスといって、AI搭載の完全思考操作で操るものだ」
「それは……、市場がひっくり返りますよ?」
達也の感想に誰もが首を縦にコクコクとしている。
「販売する予定はない。天海専用さ。アリサとアンナのために開発した」
「もう完成したのか……」
「アリサの検証は終わったけど、アリサが使用する魔法以外の検証がまだでね。演習室で模擬戦形式で検証したいのだけど、誰か付き合って」
「俺が付き合います」
「僕も!」
達也と鋼が真っ先に、他も続いた。
「ルシル君、そのインテリジェントデバイスを見てみたいんだけど」
「この指輪だよ」
ルシルは指に着けた指輪を見せた。
「ルシル様、CADは事務室に預けないと、」
「深雪、これはCADではない。インテリジェントデバイスだから預ける義務がない」
「……それもそうですね」
深雪も柔軟になったものだ。他も呆れながらもそれなら仕方がないねと頷いている。
放課後、演習室でまずは言霊から、『動くな』『跪け』を試したところ、全員硬直してから跪いた。言霊を解除すると、誰もが目をひん剥いている。
「言霊は成功だね」
「あれは言霊だったのか……。無言の言霊とは……」
「ただでさえ言霊って厄介なのに、何をされたのかすら分からなくなるっていうのは、敵にしてみたら恐怖でしかないわね……」
「次は全員で私に攻撃魔法を放って、相克状態にならないようにね」
順次ルシルに対して攻撃魔法が放たれるが、全て術式解散グラムディスパージョンで対処した。攻撃魔法を放つと同時に魔法式を破壊されるのだ。驚愕するのは理解できる。
「ルシル……、全員の魔法式をほぼ同時に破壊されたけど、どうなってるの?」
「AIに術式解散とだけ指示しておけば自動的にしてくれる」
『反則過ぎる……』
その後も検証は続いたが、徐々に全員無言になっていき、インテリジェントデバイスはチートだと断定された。
「…………特化型よりも高速に、汎用型よりも多くの魔法式を、しかも他にはないAI搭載、……完全思考操作まで、……既存のCADの何十世代も先を行っているな……」
「……一般販売しない理由が良く理解できました」
「ルシルって存在そのものがチートなのに、それが更に……」
いえ、インテリジェントデバイスがなくとも素でできます。グリモワールがあるのでね。これはあくまでも実験に過ぎない。
天海家でルシル君は深雪から新たなガーディアンである桜井水波を紹介されたのだが、何故か水波は顔が真っ赤になり、挙動不審である。
深雪から、水波ちゃんが四葉で気になったことがあったのでと、ルシル君の部屋で話を聴くことになったのだが、水波がお話し合いにもならないレベルの極度の緊張状態であったため、美肌温泉に入浴後、シャワーを浴びながら、そして閨でも深雪と一緒にヤッてしまった(笑)
深雪と水波を両脇に侍らしながらお話を……
「…………四葉での戦闘訓練の時に、怖いくらいに「ミブミブミブミブ」と呟きながら刀を振り回していた犯罪魔法師がいたのです」
「ハラキリ、四葉の戦闘訓練に使われたのか」
そして水波に殺された、と。犯罪魔法師に人権などないのでね。
「やはりルシル様もそう思われますか」
「黒羽にちょっと悪戯してもらったんだよね」
「「悪戯、ですか?」」
ホログラムを投影した。モザイク入りだが、明らかに沙耶香がルシル君にご奉仕をしながらピースしている動画や白濁塗れでアヘ顔Wピースしている動画だ(笑)
深雪と水波は揃って吹き出した。
「惚れていた女の子がいつの間にか寝取られていたことを教えたところ、発狂したみたい(笑)」
二人は相当ツボったようで、お腹が痛そうだ。
二年生
真由美が香澄と泉美の保護者として入学式に訪れ、入学式後、真由美の魔法大学と香澄泉美の魔法科高校入学祝いとしてルシル君は桜の木の下で三姉妹といたしてしまった。
「そっ、そんな、屋外でだなんて、」
「入学式では桜の木の下がお約束だよね」
「「「あっ、」」」
この組み合わせと場所、シチュエーションは本当に癖になる。認識阻害超便利。
一年生二年生から筆記理論重視の魔法工学科が新設された。魔法工学科一年生担任 本郷未亜、二年生担任 ジェニファー・スミス。
原作通り、達也、美月、鋼などは新設された魔法工学科へ転科して、エリカとレオは実技レベルも学年末試験で上位になったため、2Aになった。
反対に昨年度入学初日に一月停学になった者達は実力が伸び悩み、詰め込みが酷いことになって追い詰められて、下位クラス落ちしたり、自信喪失して退学したりという結末。自業自得という言葉を贈ろう。
新年度に元二科にも教師が就いたことが話題になり、深雪や達也達から何か裏事情でもあるのかと、ルシルは質問された。
「元スターズ」
「「「「「「「はい?」」」」」」」
「吸血鬼騒動あったじゃない?」
「はい……」
「吸血鬼の正体はパラサイトに憑依されたスターズだったんだよね。で、日本に逃亡してきたのを一網打尽にして、パラサイトを分離して始末した」
「天海家は凄いね……吉田では封印が精一杯だよ……」
「で、迷惑料として人間に戻った脱走兵の元スターズを寄付してもらった訳だ。スターズは優秀だよね」
「凄い解決方法ですね……」
「ハワイも貰った(笑)」
「「「「「「「はい!?」」」」」」」
「あそこは天海とザ・ルシフェリア専用リゾート」
「ルシルさん、ハワイ行きたい!」
「今度皆で行こうか」
「「「「「「「ありがとうございます!!!」」」」」」」
ルシル君は私室で未亜とヤッていた(笑)本人は実は同い年の未成年だが、PDは誤魔化した。教師と生徒の禁断の恋というシチュエーションも唆られるよねと(笑)
未亜の出自とルシル君との関係を知ると全員遠い目をしていた(笑)……ルシル君の私室の閨で背面座位で未亜とヤッていたところを深雪やリーナ達に目撃された時の反応は非常に面白かった。
…………未亜は魔法少女リーナのファンだったようで、即バレした。まさかの日本亡命帰化の事実に、事情説明したところ納得された。
保健室でリーナと未亜との組み合わせも捗る捗る(笑)
売国奴政治家の一高訪問? ポスター事務所悪戯落書きにより落選してノイローゼになり、マスゴミ市民団体などから徹底的に叩かれて自殺一家心中や離散(笑)
七草の双子と七宝の諍い? そのようなものは起こらない。双子はルシル君のガールフレンドで、七宝琢磨はルシル君の犬だから(笑)
九校戦スティープルチェイス・クロスカントリー? 国防軍対大亜強硬派は既に北日本公国だし、パラサイトも殲滅したため、パラサイドール問題もない。スピードシューティングはあくまでもクレー射撃の魔法版であることを、標的を撃ち抜くことを周知徹底し、クラウドボールのルールが変更されたくらいだ。
エドワード・クラーク親子? 既にスターズにより始末されています。
完
この後IF編になります。