本好きの念能力者 @ 魔法科高校   作:avagnale

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はてさて、どれだけルシル君の警告を理解しているのか


演習? 興味も関心もないあるね〜

 ということで七草と七宝のトラブルに巻き込まれたルシルはその演習を無視してリーナと端末で七宝の髪型について議論している。

 

「天海君、演習興味ないの?」

 

「さっきの風紀委員、確か北山さんだったかな?」

 

「2Aの北山雫。演習に興味もないようだから」

 

「どうせ引き分けになる」

 

「そうなんだ………何を見ているの?」

 

「これ」

 

 雫に差し出した端末に表示されていたのは……

 

「…………モップ、……アフロ、……リーゼント、……パンチパーマ、……モヒカン、…………パンダ? 何これ?」

 

「北山さんもあそこにいたよね? 私の利」

 

「うん、ハゲやザビエルにするって……、あれには吹き出した……」

 

「ハゲやザビエルにする過程でこのような髪型にしてやろうかなと(笑)」

 

 雫以外にも吹き出す音が周囲から……

 

「…………何故モップなの?」

 

「あの髪型、モップだよね。身体を硬化してモップにしてお掃除しようかなと」

 

 これにも吹き出す音が……

 

「…………パンダって髪型なの?」

 

「いや、パンダは眉毛も含めてハゲにしてから、マジックで目の周りや耳を黒くしたり?」

 

 またまた吹き出す音が……

 

「…………お腹痛い…………天海君、イメージ違うね……」

 

「魔法科高校にはお笑い成分が不足している。皆で楽しくしていれば争いなんて起きないと思わないかな?」

 

「それは確かに……」

 

「順番を考えていた。モップ掃除から始まって、リーゼント、アフロ、モヒカン、パンチパーマ、ザビエル、ハゲ、最後にパンダ」

 

「ぜ、全部やるんだ……」

 

「ザビエルやハゲ以外にするとは言っていないからね。その過程を愉しむ」

 

「それは確かに面白いね。天海君、天才!」

 

「それを週替わりのローテーションにする」

 

「それは毎週楽しくなるね」

 

 いつの間にか意気投合している二人は実技演習など興味もなく盛り上がっている。

 実はこの二人の会話の方が面白くて見物人はほとんど演習を見ていない(笑)

 

「天海君は七草の双子達と仲良いの?」

 

「七草姉妹とは入学式で一緒だったから」

 

 もう七草三姉妹とウインウインパンパンパンパンしているからね(笑)

 

「そうなんだ…………倉橋さんは、」

 

「リーナでいいわ。わたしも雫って呼ばせてもらうから」

 

「うん、リーナは、倉橋家は天海家の護衛っていう話だけど、距離近くない?」

 

「わたしはルシルのガールフレンドの一人だもの」

 

「…………一人? 複数人と付き合ってるの?」

 

「ルシルの相手は一人だけじゃもたないのよ。もっとガールフレンド増やしてもらいたいわ」

 

「そ、そうなんだ……」

 

 絶対に最後までヤってる、こいつらと……

 

「ちょっと待ってください! そのような不純異性交遊は、」

 

 司波深雪……

 

「? 何が悪いのかしら? 愛し合っているのだから、極自然よね?」

 

「魔法師は早婚を求められているのだから、積極的にするべきだろう。魔法大学でも妊娠出産育児による休学は認められている」

 

「そ、それはそうですが……、」

 

「優れた魔法師には多くの子供が求められるのだから、それはルシルの義務でもあるのよ?」

 

「精子提供者になるなど、屈辱的な立場にはなりたくないのでね」

 

 現代魔法師は試験管ベイビーや調整体、多いだろう?

 

 これを囁いたところ、司波深雪や北山雫達も黙った。

 

「国の方針なのだから、男女は積極的になるべきだね。報道による貞操観念の大切さ? 日本の優れた魔法師を増やさないようにと、大亜や新ソ連などが後ろにいるだろうことは想像するに容易い」

 

 この指摘に、この会話を聞いていた者達は誰もがそれは確かにと考え込むことになった。

 

「高校生での妊娠出産も奨励するべきだ。大丈夫。魔法師には早婚が求められているから、養う甲斐性と財力があれば問題ない」

 

「それは確かに……」

 

「下手をすれば嫁き遅れになる。嫁き遅れの負け組と蔑まれるよりも若奥様で将来安泰なら勝ち組だ」

 

 前世ユルゲンシュミットでもルシフェリアは貴族院卒業前にツェント・マリアンジェラを妊娠出産させて星結び(結婚)している。

 領主会議では『私達は特別だ』と言って五月蝿い外野を黙らせた。

 

「天海君の言うことも一理ありますね……」

 

「確かに嫁き遅れの負け組って蔑まれるのは屈辱だよね……」

 

 ということで無問題。

 

「本気で憂鬱。何故二科生で入学させてくれなかったのか、理解に苦しむ」

 

「前代未聞だと思いますよ?」

 

「ねえ? 校長何考えてるのだろうね?」

 

「「「「「そっち!?」」」」」

 

「? それ以外の何がある?」

 

「前代未聞なのは天海君の方だよ!」

 

「法を遵守する私が常識だ」

 

 何やらルシル君以外は解せぬ模様(笑)

 

「絡まれた理由も意味不明。魔法至上主義なのかな? そもそも大事なのは工夫だろう。「使い方を誤った大魔法は工夫した小魔法に劣る」魔法だけが全てではない」

 

「それ、九島老師の言葉だよね……」

 

 これには周囲も頷いている。

 

「魔法など個性に過ぎない。世の中金だ」

 

「「「「「そっち!?」」」」」

 

「金がなければ甲斐性なしだろう」

 

「甲斐性なしの男なんてごめんね」

 

 それは確かにと深雪と雫も頷いた。

 

「司波深雪さん、貴女は去年の新入生総代答辞で魔法以外でも等しく、と発言していたよね?」

 

「は、はい……」

 

「頭が痛くなってきた……」

 

 リーナはルシルに「ほら、薬」と差し出してきた。

 

「ありがとう、リーナ」

 

 指先に火をつけて、バショウ煙草ぷか〜〜〜っとな

 

「!? 指先に火を!? ちょっ、それは煙草ではありませんか!? 未成年が、」

 

「ああ、深雪、これはルシルに処方された精神安定薬なのよ?」

 

「「「「「「はい?」」」」」」

 

「ルシルの主治医(ルシル)が調合した薬よ。ルシルの健康問題に口出ししないで」

 

「そ、それは……、も、申し訳ございませんでした……」

 

 異世界合法葉っぱバショウ煙草、マジで重宝する。

 

「そういえば天海君、授業全て欠席してるって聞いたけど……」

 

「仕事が忙しいから、学校側は何も言えない」

 

 ルシルは魔法大学卒業認定されているので。

 

「それは天海君だから言えることだよね…………実技までサボって大丈夫なの?」

 

「人間やればできる」

 

「まさかの根性論…………それに何その気流操作……」

 

 煙が輪っかになって消えているからねぇ

 

「何故七草と七宝の争いに巻き込まれなければならない? いつの間にやら双子と七宝の演習になってるし」

 

「天海君は完全に巻き込まれたね」

 

「天海君、マーシャル・マジック・アーツをやってみない? 君は相当できそうだよね」

 

「忙しいから無理。着替える時間ももったいない」

 

「残念だな」

 

「苦学生なので」

 

「天海君のスーツやコート、ピアス、アクセサリーに、腕時計のパルミジャーニ・フルリエなんか物凄い高級品で苦学生が身に着けられる物じゃないよ」

 

「気合い」

 

「根性論でどうにかなる問題じゃないよね……」

 

 演習は結局引き分けに終わり、そこから七宝のあまりにも醜い言い草に、十三束鋼に殴られ説教されているところで、

 

「十三束さん、七宝の制裁は私との演習が終わってからにしてもらえないかな? キッカケは私がそれに絡まれたところを香澄が間に入って争いになったのだから。今後一々絡まれるのは面倒だ」

 

「十三束君、次は天海君との演習の予定です」

 

「……わかりました。天海君もごめんね……」

 

「無駄にプライドの高い世間知らずのボンボンの教育も大変だ」

 

 これには怒気を露わにする七宝であったが、周囲は吹き出す者達の方が多い(笑)

 

「さて、七宝にはお掃除してもらおうか」

 

 ルシルは七宝を硬化魔法で固定して、念能力操作系テレキネシスで操り、七宝の頭をインベントリから出したワックスにドボッと浸けた。

 

 なにやら七宝は絶叫しているようだが、華麗にスルーだ。

 

「「「「あ、天海君……?」」」」

 

「条件付けしておいただろう? お掃除してもらうと」

 

 キュッキュッといい音と絶叫が心地良い。

 

「……………………本人をモップにするとは……」

 

「…………凄いですね……、魔法を使用している痕跡が全くありません……」

 

「…………そのワックスは一体何処から出したんだ?」

 

「他人の魔法を詮索するのはマナー違反だ」

 

 これで達也は黙り込んだ。

 

 七宝モップによる高速お掃除が終了したのだが、七宝は何故かピクピク痙攣している。

 

 演習室を出たところで、着替え終わった香澄と泉美と出会った。

 

「あ、ルシル様、今日は巻き込んでしまってごめんなさい!」

 

「ルシル様、七草と七宝の諍いに巻き込んでしまって申し訳ありませんでした……」

 

「気にしてないから」

 

 それでは気が済まないからと、とある隠れたイタリアンの個室に入り、諍いの経緯について……

 

「香澄の指摘、いい線いってると思うよ? ツバメ発言で奴はキレたんだよね。芸能人のツバメとか?」

 

「事実を指摘されたから怒ったと……確かにありえますね……」

 

「他に考えられるとしたら、好きな女の子にちょっかいかける思春期の頭の悪い男の子特有の現象? 君達可愛いから」

 

「ええ!?」「ふぇ!?」

 

「二人を同時に模擬戦の相手に指名したのは君達に意識してもらおうと、キッカケを作りたかったとか?」

 

「お断り!」「お断りします!」

 

 で、またホテルでヤッてしまった(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 




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