ならば……
リヒャルト・ゾルゲ
ルシル君の休日
これは樺太千島列島が日本領になっていない場合のIF
ルシルが二週間学校を休み、登校したところ、真由美と摩利、克人が昼休み部室を訪問してきた。
「ルシル君、休んで何をしていたのかしら?」
「那智勝浦まで釣りを」
「……那智勝浦って近畿の方だったかしら?」
「確かその筈だな」
「何を釣ってきたの?」
「クロマグロです」
「は?」
「大漁でした。那智勝浦のクロマグロって結構有名ですよ?」
「……だからってそこまで行く?」
「ザ・ルシフェリアの寿司屋でクロマグロ祭りを開催します。生のクロマグロがありえない程お得になっていますよ?」
「よし、次の日曜日に行ってみる」
「わたしと摩利も行くわ!」
しかしここで克人から、それにしても二週間は長過ぎるのではないかと疑問を呈してきた。
「その後は千島列島に遊びに行って、」
「ちょっと待って(待て)!?」
「はい?」
「新ソ連じゃない!? なにしてるのよ!?」
「大丈夫。陛下にお土産渡しにいったら、程々にねということでした」
「呆れた……」
「千島列島でも漁をしてきまして、その釣果の鮭といくら、ウニ、毛蟹の四色丼、食べますか?」
お昼ごはんのためにインベントリから出したところ、ゴクッと音が鳴った。一緒にお昼ごはんを摂ることになり、全員夢中になっている。
「しかし現地民に怪しまれなかったのか?」
「生憎とこの容姿で、ロシア語ペラペラなので」
「それは凄いな……」
「現地のロシア人美少女をナンパしてその娘の家にお泊りしてました」
「ぶふぉっ!?」
汚いなぁ……。三人揃って咽ている。
「ごほごほっ…………、も、もう一度言うわよ? なにしてるのよ!?」
「アヴァンチュール?」
「ええ、正に火遊びね!!!」
「でもちゃんと避妊はしました。私、偉いですよね?」
「そういう問題!?」
真由美と摩利の顔は真っ赤になっている。随分と初心なことだ。
「いや、火遊びはしても子供ができたら後々問題だろう。天海は男として偉いと思うぞ」
「十文字(君)……」
「国後択捉歯舞色丹、北方四島は制覇しました」
「………」
「……一応確認するけど、北方四島全てでナンパしてきたの?」
「そうですよ? 泊まる場所を確保しないといけないじゃないですか。リヒャルト・ゾルゲを見習ってみました」
「呆れた……」
「まともなホテルでは身分証明書を求められるのだから、真由美さん、非常識ですね」
「ルシル君に非常識扱いされた件について!?」
「全く、これだから七草の箱入り娘は……、自分の方が常識知らずという自覚もない。本当に性質が悪いな」
「天海、七草については否定できんが、本当に箱入り娘だから勘弁してやってくれ」
「十文字君!?」
「真由美は世間知らずのお嬢様だからな。あたしも頭が痛いよ」
「摩利!?」
克人と摩利の掌返しに涙目の真由美が愉快だ。
「…………うぅぅ……、お、女の子達を騙すなんて、お説教よ!」
「愛と書いて嘘と読みます」
「それ、どんな哲学!?」
「深いな……」
「安心してください。全て避妊しましたから。で、その後は樺太です」
「ちょっと待って(待て)!?」
「北部中部南部でそれぞれナンパしてきました」
「もうツッコミに疲れたわ……」
「ロシア人美少女現地妻合計7人です」
「そうか……」
「陛下からお褒めの言葉を賜りました」
「陛下……」
実は魚介類の他にロシア人魔法師を4人拉致して、メンタルアウトで洗脳し、四葉にお土産で渡してある。真夜が爆笑していた(笑)
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