PIXIVに投稿してある「本好きの念能力者」をご確認ください
諸々の事情によりチートになった理由が説明されています
ルシルは転校することになり、夏休み明けに担任からルシルからの手紙を渡された深雪は涙を溢して、母と叔母に天海ルシルを探してほしいと願い出た。
深雪は四葉本邸でルシルとのツーショット写真を眺めて思い出にふけっていた。その姿を目撃した兄の達也から、一緒に写っている人物は誰なのかと……
「…………わたしのお友達で、……は、初恋の、天海ルシルさんです……」
「は? …………女の子にしか見えないぞ?」
「見た目は絶世の美少女ですからね……ですが間違いなく男の子です。お花摘みは容姿問題から個室を使用されていたとか……」
「なるほど……、しかしこの容姿は相当目立つだろう。何故俺が気付かなかったんだ……?」
「周囲の視線が煩わしいため、認識阻害の魔法を使用していたそうです」
「凄まじいな…………しかし、中間試験や期末試験で天海君の名前はなかったと思うのだが?」
「魔法適性検査で魔法科高校推薦入学が決定していたので受ける必要ないよねと……」
「…………普通は受けると思うのだが……」
普通? 何それ、美味しいの?
「夏休み明けに突然転校したと……わたしの唯一のお友達で初恋の、同じ魔法師なのに……」
「……魔法科高校の一高に進学するのではないのか? そこで再会できると思うが……」
「何処に転校したのか不明なのです……ルシルさん……」
四葉真夜と筆頭執事葉山は……
「あの、天海、ですよね。葉山さん?」
「は、古式の、陰陽師の大家ですな。「今晴明」かと」
「まさかあの天海が、「今晴明」が、深雪さんと同じ学校の同じクラス、しかも隣の席だったなんて思いもしませんでした」
「恐らく学校側は容姿問題もあり、ご一緒にしたのかと。このご縁は大切にしておくべきものかと愚考いたします」
四葉の方針は決まった。
「前御前様のご葬儀には姉さんに名代として参列してもらいましたけれど、しくじりましたね……」
「達也殿の国防軍所属問題もあり煩わされていたため、致し方ないことかと」
「そうですね……、転校というよりも、家業の、時計塔ザ・ルシフェリアのために退学ではないのかしら?」
「は、深雪様のお話から、完全瞬間記憶能力もあるそうですし、全魔法科高校と魔法大学から異例の推薦を打診されたとのことです」
中学校に通う必要はないということだ。
真夜と深夜、深雪でのお茶会で、深雪からルシルのことを根掘り葉掘りと……
「ルシルさんが昼休みに学食に行かないので、着いていくと、屋上で……」
「あら、屋上で一緒にお昼にしたのかしら?」
「いえ、ルシルさんの固有魔法インベントリ……物語に出てくるようなアイテムボックスのような時止めの無限収納空間から取り出したマジックアイテム?のタペストリー・コテージを壁に貼って、その中に案内されまして……」
「インベントリからして規格外ね」
「えぇ、そのタペストリーは、内部がコテージになっているのかしら?」
「いえ、空間圧縮されたお屋敷です。内部にプールや図書館、シアタールーム、音楽室、植物園などもあるのです」
「マジックアイテムと呼ぶに相応しいわね」
「お昼はダイニングサーバーから出てくる豪華な美食をご馳走されていました」
「「はい?」」
「普通のダイニングサーバーとは仕様が異なります。あれはアイテムボックス機能もあり、食材調味料を収納して、レシピを登録……予め美食を収納しておけばレシピを解析してその美食が出てくると……」
「ダイニングサーバーの概念が覆されますね……」
「アイテムボックスだけで特許取れますね……」
「アイテムボックス諸々、兵站の概念を覆したり、色々危険極まりないため、販売はしないそうです」
「確かに違法薬物や兵器なども密輸し放題になりますからね……」
「ルシルさんの判断は正しいわね」
後日ザ・ルシフェリアから発表されたアイテムボックスは加重系三大難問の一つである、慣性無限大化による疑似永久機関の実現で電力サイオン他資源まで複製できることに世界中が驚愕していた。
それを実現したビジネスネームのDr.クレープ・シュゼット……一体何者なのだろうか……
ドリンクフリーなどにも驚愕することになった。
「水がなんでも好きな飲み物になる、お酒にもなるって……」
「凄まじい固有魔法ですね……」
「ルシルさんの魔法演算領域は一体どうなっているのかしら…………インベントリだけでも規格外なのに……普通に魔法を使用できるだなんて……」
インベントリとドリンクフリーは念能力ですから。【発】ステータスによるメモリ増大や、ユルゲンシュミット神々の祝福によりメモリ♾️になった恩恵……チートの結果だ。ステータスで魔法演算領域も操作して拡大できるし、サイオンも圧縮して増大できるという超絶チート乙。
「…………放課後は部活にも入らないので、気になってまたルシルさんに着いていったのですが、タペストリー・コテージのプールで、…………天海独自の変身術?でわたしはビキニ姿にされて、……一緒にプールで泳いで遊んでいました……」
「まあっ、その時のルシルさんの感想は?」
「…………か、可愛い、可憐だと絶賛されました……」
「やりますね、ルシルさんは」
「えぇ、深雪さんはそれで口説き落とされたのね」
「夏休みはラスベガスへ一般人を装って旅行するということでしたが……」
「ラスベガスですって?」
「まさか……」
「? 何かあったのですか?」
「……ラスベガスのカジノで破産するところが相次いでいたのよ……」
「恐らくは天海家の、ルシルさんの仕業でしょうね…………スロットでは777が続出するし、ブラックジャックでは全て21、ルーレットでは全て一点集中、当たりが連続したとか…………カジノではディーラーによるイカサマなど普通にありそうなものなのに…………現地のマフィアは壊滅状態という情報もありますね……」
この事実に深雪は啞然としてしまった。
ルシルのグライフェシャーンの加護は今生でも抜群だ。ブラックジャックではドッキリテクスチャー、ルーレットはルシルのテレキネシスによるイカサマでもある(笑)アバター変化が多数カジノ荒らしをしていた。ラスベガスではブラックウィークと呼ばれている。
「…………何故ルシルさんは転校してしまったのでしょうか……」
真夜と深夜は顔を見合わせて深雪に打ち明けることにした。
「天海先代ご当主の御前様が御逝去されたのです」
「えっ……?」
「御前様のご葬儀に真夜の、四葉の名代としてわたくしが参列しました」
「天海現当主……御前様になったルシル様にはご家業のザ・ルシフェリアもあることから、恐らく退学したと考えるべきでしょうね」
「ルシル様…………あの、資源商社の、ザ・ルシフェリアですか……? それは……、十師族の、四葉よりも格式が高い名家、いうことですか?」
「比較するのも烏滸がましい無礼ですよ。かつての朝廷陰陽寮の頂点、安倍晴明直系の、陰陽師の大家の天海家、ルシル様は「今晴明」と裏では評判なの」
「今晴明……」
「深雪さん、私的な場では親しくしても構いませんが、公の、会食やパーティーの場では弁えるのを忘れないでください」
「は、はい、かしこまりました……」
「厄介なことに七草の三姉妹もご葬儀に参列していたのよね」
「あら、それは確かに厄介ですね」
「十師族は全てが……一条や三矢の姉妹、五輪の澪さんも参列していましたし、深雪さん、敵は多いですよ」
「絶対に負けません」
「…………加重系三大難問を解き明かした時計塔ザ・ルシフェリア所属のDr. クレープ・シュゼット……、タペストリー・コテージもDrの発明なのでしょうか?」
「飛行魔法や熱核融合炉などを実現した『鬼才』魔法工学師でしたか?」
「えぇ、そうですよ、深雪さん。飛行魔法CADについては十師族や国防軍、魔法協会からも公開販売してほしいと要望を上げているのですけれど、断られています。澪さんにだけ、パフォーマンスのためにあの完全思考操作変幻自在の飛行魔法ボール型CADをプレゼントされたようですからね」
「澪さんは虚弱体質で有名ですし、戦略級魔法師ですからね。天皇陛下から配慮するようにとお願いされたのかもしれません」
「深雪さん、戦略級魔法「白鯨モビーディック」使用者は時計塔ザ・ルシフェリア関係者の可能性大です。時計塔の紋章は蝶の羽にシュミルという名のうさぎさんですからね」
「シルバーブロンドの毛並みにキラキラ輝くパープルアイズのシュミルでしたよね? 色合いはルシル様に瓜二つなのですが……」
「恐らくはルシル様……御前様でしょうね」
もしやDr. クレープ・シュゼットもルシルではないかと真夜と深夜は考えていた。しかしFLTのトーラス・シルバーがループキャストを発表する前に発明するなどありえるのかと疑問が……
四葉は前御前への焼香に訪れルシルとの定期的な逢瀬を取り付けることに成功した。深雪と夕歌は互いにルシルの恋人であったことに啞然としていたが、納得した。ルシルの恋人は何人いてもいいと。
14歳
深夜の死後、ザ・ルシフェリア製の端末からの通信……ルシルからの連絡があった。
「やあ、真夜さん、夕歌、深雪」
「お久しぶりです、御前様」
深夜へのお悔やみを申し上げてから……
「司波達也、沖縄で戦略級魔法「質量爆散マテリアルバースト」を使用しようとしたね?」
「「「「!?」」」」
「四葉の立場を公表していない司波達也は少年兵になった訳だが、少年兵は違法だと理解しているのかな? 十師族なら合法だが」
「それは……」
この世界では少年兵が普通にいることが異常だと思うのは私だけなのかな? ローゼマインとフェルディナンドからは、領主候補生としての義務責務としてなら仕方がないが、ここはユルゲンシュミットではない。現代社会でこれはあまりにも異常だと断言されているからね?
ルシル君は一民間人だから無問題。天皇陛下の許可もあるし。
「深雪を害そうとした反乱兵はお守りで始末されたよね? が、そこで何故少年兵に志願することになる?」
「申し訳ございません……」
「……ルシル様からいただいたお守りで反乱兵の銃撃からわたしは守られたのでしょうか?」
「あのお守りは所有者に降りかかる災いを返す効果がある」
グリードアイランドの景品「闇のヒスイ」便利だよね。
「凄いですね……ありがとうございました……」
「佐渡での一条将輝は十師族の責務として合法、沖縄での司波達也は違法だ。その上、国防陸軍に非公認戦略級魔法師として軍属? 統合幕僚会議の命令で戦略級魔法を使うのか? 沖縄ではたかが大尉の許可だったとか? シビリアンコントロールはどうなっている?」
「「「「「…………」」」」」
「深夜さんが亡くなってから、誓約オースを、深雪を鍵としてかけたようだが、戦略級魔法の鍵が妹に一任される危険性を理解しているのか?」
原作のように野放し状態にしたりしないだろうな?
「「「「「…………」」」」」
「沖縄戦では投降兵を「分解」しようとして、力付くで止められたようだね? 司波達也は未成年のすぐにキレるクソガキそのものだ。ジュネーブ条約などの違反も考慮もせずに?」
まあ、ジュネーブ条約など、戦争を仕掛けるなら殺られる覚悟もあるんだよねという、一方的に攻め入られた国からしてみれば糞みたいな条約だと思うが。
「妹のことになると暴走するようだね? 深夜さんの固有魔法「精神構造干渉」で妹に対する情動以外フォーマットされていないか?」
「「「「!?」」」」
「そのような危ない輩が戦略級魔法師? 核弾頭よりも危険な地球破壊爆弾を野放しにする? 私はあれを危険視しているが、何か間違ったこと指摘しているかな?」
「いえ……、当然の指摘にございます……」
「深雪、誓約は絶対に外すな」
「か、かしこまりました……」
「あの不愉快極まりない精霊の目の封印もいつでもできるようにしておくように」
「不愉快極まりない、ですか?」
「深雪を監視している視線は君の兄だろう?」
「はい?」
「君を監視している目、精霊の目だろう? 四六時中監視されてない? 深雪とのデートの時もされていたし、トイレや着替え、入浴中まで監視されているとしたら、それは「のぞき」という性犯罪なんだけど、気持ち悪いし、不愉快極まりないよね」
深雪は愕然として、青褪めている。それはユルゲンシュミット領主一族仕様の不寝番をも逸脱したド変態だろう。
「あれの目は透視もしているように見える。完全に性犯罪だね」
「そんな……」
「司波達也を無力化する方法などいくらでもあると思え」
ルシルはフリズスキャルヴの危険性を教えて、四葉真夜のフリズスキャルヴを消去した。
ルシルからの通信が終了してから真夜と筆頭執事の葉山はフリズスキャルヴ消去を確認後、真夜は疲れた溜息を吐いていた。
「「今晴明」は凄まじいでしょう、深雪さん?」
「はい……、まさか兄さんの精霊の目や固有魔法、お母様のことまでご存知だなんて……」
「天海家の情報網も凄まじいですね……」
「謝罪が必要です。深雪さんと夕歌さんも同行してください」
「「かしこまりました」」
真夜の執務室で葉山との会話
「……不愉快極まりない気持ちにもなりますね……」
真夜は頭が痛そうに額を抑えた。
「確かに四六時中精霊の目で監視されているなど、透視されるなど、「のぞき」と訴えられるのも当然のことかと」
「達也さんのあの目、どうにかならないかしら?」
「嫌悪感が芽生えるのも宜なるかなと」
「深雪さんの一高受験のために逢瀬を控えると、……明らかにのぞきを止めさせなければ、という警告ですよね」
「はっ」
運命の分かれ目だ。深雪も兄に対して嫌悪感を抱かずにはいられない。
深雪と達也は四葉真夜に呼び出され、達也は精霊の目で深雪を四六時中監視することは止めるよう命令された。
「しかしそれはガーディアンとして、」
「お花摘みも入浴中も、着替え、就寝中も監視されているだなんて、透視されるだなんて、それは「のぞき」という性犯罪行為なのですよ」
真夜の指摘に深雪も首を縦にコクコク振る姿に達也は愕然とした表情になった。
「わたしはルシル様以外の男性に裸を見られたくありません」
「不愉快極まりないですものね。達也さん、透視は絶対に止めなさい」
「兄さん、止めなければ軽蔑します。叔母様、新しいガーディアンとして穂波さんを手配していただけませんか?」
原作の深雪の達也への『お兄様』呼びはなくなった。原作破壊乙
「それはいい考えですね。達也さん、透視を止めなければ解任します」
「そんな……!?」
「深雪さんのおトイレと浴場、部屋には精霊の目を使えない魔法処理をしておくべきかしらね。でも問題は学校ですね」
「兄さん、透視と監視を止めないのであれば、目を封印します。とある方のお言葉ですが、護衛とは主の心も守るものだと。主であるわたしの心を傷付けてどうするのですか? 止めなさい」
ルシルから渡されたコネクッション・カード……使い捨てだが、命令をなんでも受け入れる。
グリードアイランドの景品「コネクッション」を改造したカードだ。
「それは……、かしこまりました……」
この結果、深雪はルシルに更に溺れるようになった
天海家に謝罪に訪れた後の真夜と深雪、夕歌との会食で……
「大亜では「摩醯首羅」呼びされているようだけど、あの「再成」、他人に対してはスーパーハイリスクだね?」
「「「!?」」」
「エイドスを遡って……、その痛みを凝縮して体験するなど、常人には耐えられない。自己犠牲の、欠陥魔法だ。風間の罪は重いねぇ」
「あの時の国防陸軍の大尉ですか……」
「「大天狗」風間玄信、二つ名は調子に乗りすぎ、鼻にかけすぎ、という皮肉も込められている」
「あの人、不愉快だったのですよね……沖縄でわたし達が大亜連合の潜水艦に襲撃された件で事情聴取された時……」
「潜水艦での襲撃は国防海軍の管轄だろう。事情聴取するのは管轄違いではないかな?」
「それは、確かにそうですね……」
「フリズスキャルヴから流出した疑いがある」
「!?」
「裏にいるのは大漢の怨霊、崑崙法院の残党だ。司波は四葉と関係がある、若しくは日本の有力な現代魔法師だと思われたのかもしれない。そしてUSNAはエシュロンIIIとフリズスキャルヴの設計製作者エドワード・クラークを泳がせて黙認している。機密通信はザ・ルシフェリア製の端末に切り替えるように。あれならエシュロンIIIにも傍受されない」
「かしこまりました。ありがとうございます」
四葉真夜をルシルはブック・オブ・ジ・エンドで書き換え、事件前にとある人物(誰?)に抱かれていたことになった。これは深夜の精神構造干渉の対象外で、真夜には愛の記憶が大切な思い出として残っていたことになり、世界の破壊願望はなくなった。
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