ルシルは転生後このようなとんでも異世界あって堪るかと自身の幸運値をステータスで確認してみた。
……結果、正常である。
このような世界地図になる訳ない。この主人公ギャグそのものだろ。十師族の四葉に反逆する気満々なのに都合よく四葉の名前を仄めかすなど小物そのものだ。なんだ、こいつは。悲劇のヒロインのつもりなのか? しかも同母妹との近親相姦を承諾するとか頭おかCー。承諾している時点で、いや、それを打診される時点で貴様も狂ってるんだよ。
要はこのキチガイ・サイコパスを弄り遊んでやれという神々のお告げだな。
ルシルは生徒会室で副会長のはんぞー君が達也の風紀委員入りに反対する場面に立ち会っていた。そこで模擬戦をとなったのだが……
「真由美さん、模擬戦って決闘だよね?」
「えぇ、そうね」
「決闘は決闘罪という立派な犯罪だが?」
「…………はい?」
ルシル君の指摘に誰もが首をギギギッと異音がするように見つめてきた。一高、偏差値相当高いのに、頭可笑しいよね? インテリ系ヤクザならもっとバレないようにするものだけど? 魔法師の家ってヤクザ多いのに、この時点で失格だ。
「決闘は申し込む方も、応じる方も、立会人も、場所を提供する行為も犯罪だ。はんぞー君は決闘で負けなし、と。立派な重犯罪者だね。それから一高の差別発言、これも侮辱罪という犯罪だ。生徒会副会長はんぞー君は結構重い刑罰になるね。侮辱された相手が心を病んだり傷付いたら傷害罪も適用されるし」
「…………」
「司波君、深雪、君達も犯罪者になりたいの? 司波君は申し込んだから……まあ、侮辱されたから情状酌量の余地はある。罪には問われないだろう」
「天海君……」「ルシル様……」
「黙認している校長も場所を提供している側の責任者として、立派な犯罪者だね。一高は犯罪者育成校だと。無罪なのは決闘経験のない、差別発言のない教職員生徒達や保健室の先生、カウンセラーくらいのものかな?」
「…………」
「真由美さんと摩利さんも決闘の立会など経験あるそうで。私は犯罪者になりたくないので、転校する」
「ちょ、ちょっと待って!?」
「さ〜て、どこに転校しようかな〜〜」
「お願いだから話を聞いて!?」
「犯罪行為を黙認しろと? だが断る」
ギャグだし、エンタメだから(笑)お前等存在自体ギャグだよ(笑)
「何故ならそれも犯罪だからだ。司波君、いい友人になれると思ったのに、残念だ。ちなみにこれはレコーダーに記録している。ではそういうことで」
内心欠片もそのようこと思ってないけどと嗤いながら、地面に溶けるようにして消えてしまったルシルとリーナに啞然とする生徒会室。
「え!? ど、どうなってるの!?」
「まさか、幻術か……?」
「兄さん、もう風紀委員のことなどよりもルシル様です!」
「あ、ああ、すみませんが、風紀委員入りはお断りします」
「達也君も待って!?」
「今は天海君に謝罪する方が先です」
鉄面皮達也であったが、内心相当焦っていた。天海ルシルは深雪の初恋想い人恋人であるのに、しかもいい友人になれると思っていたのにと悲しそうにしていたことにも……
「それもそうね……」
真由美はマルチスコープで、達也は精霊の目エレメンタルサイトで探し始めるが、全く見つからない。ルシルの隠形はその程度の目では見破ることはできない。しかも既に退学届を提出して転移して帰宅している。
「ルシル君一体何処にいるのよ……」
「校門前で待ちましょう。それが確実かと」
「そうね」
一同校門前に集合してから……
「ルシル様、あの時非常に悲しそうな表情をされていました……」
ルシルは内心面白がっているが(笑)
「あぁ……、俺も迂闊だった……」
ユルゲンシュミット貴族としてあれくらいの演技をできなければ失格だ。
(いや、ルシフェリアのそれはエンターテイナーだ)
(流石はお笑いの神ですね、お兄様)
フェルディナンドとローゼマインからのツッコミは気のせいということでスルーだ。
「流石は企業経営者だけあって法律にも詳しいわね…………冷水を浴びせられた気分どころか、凍りついたわ……」
いや、普通はツッコむところだろう。原作者も編集も出版社も頭おかCー
孫悟空が無双してる社会じゃないんだよ? 『魔法科高校の劣等生』? ギャグ作品なんだなという認識だ。
「一高の非常識を思い知らされました……」
そこに十文字克人が焦った顔で来て……
「天海と倉橋から退学届が提出されたと職員室が大騒ぎになっているぞ……」
「もう退学届出されたの!?」
「あぁ、一高は倫理も道徳も、一般常識にも欠ける。犯罪者育成校のため、学ぶことは何もないと、な……」
克人は服部を睨んだ。
「服部、何をしているのだ……」
「もっ、申し訳ございません……」
「普通は大切な妹さんを、大切なお兄さんを侮辱されたら怒るわよ」
「うぅっ……」
「ルシル様にも溺愛している妹さん達がいらっしゃるそうです。わたしの、兄さんの気持ちを理解できないのですか?」
「服部、天海君の言う通り侮辱だぞ?」
はんぞー君は盛大にORZである(笑)
「ルシル君によると、差別発言は傷害罪にもなるから、って……」
「あの時の天海君は生徒会にそのような犯罪者がいるのかと悲しそうでしたね」
「むぅ……、天海には生徒会長になってもらいたいな」
「同感(です、だ)」
「でも、彼、忙しいでしょう? 総代を辞退して、入学式も欠席、深雪さんを推薦するくらいだもの……」
「それもあったな……」
「天海家に謝罪に行かなければならないだろう」
「でも天海家倉橋家のPD非公開なのよね……」
「天海達の連絡先を知っている者はいないのか?」
「わたしと深雪さんで連絡しようとしているのだけれど、出てくれないのよ……」
「深雪は天海君の家に遊びにいったことはないのか?」
「いえ、ルシル様は複数の不動産を、マンションを丸ごといくつも所有されています。本家はお母様と妹姫達の安全のためにと……」
「徹底しているな……」
しかしシスコン達也は共感した。
「時計塔はどうだ?」
真由美と深雪は首を横に振った。
「引越し先の不動産確保とマンション建設なんかで忙しいから繋げないって……」
「転校は決定なのか……」
「流石は時計塔だな……資金力のレベルも凄まじい……」
「引越し先に態々マンションを建設するだなんて、住む世界が違い過ぎますね……」
「鈴ちゃん、それが天海家と時計塔よ」
「深雪のライバルになりうるリーナの転校も痛いな……」
「はい、折角の競争相手なのに……」
深雪はルシルの転校先に転校しようと決断した。
この日、一高の実態が報道されて炎上した(笑)
数日後、ルシルとリーナは九高に転校していることが判明した。
これには校長を始めとした教職員達も、生徒会も風紀委員も部活連も頭を抱えた。
この数日、マスゴミ集団が一高前に集まり、取材攻勢が激しいことになっている。
一高校長は記者会見を開いたが証拠の数々に冷や汗ダラダラになり改革すると明言したが、どのように改革するのかという質問に答えられなくて更に炎上することになった(笑)
「…………天海家から校長に抗議文が届いたわ。責任の取り方は辞任ではない。無責任に辞任するなど、認められない。犯罪者として罪を償うために責任を最後まで全うすることを望む……」
七草に抗議文のコピーが送られていた。
「…………もう模擬戦という名の決闘は禁止だな」
モブ崎は初日のやらかしで退学になり逮捕された。
「北山と光井も九高に転校するそうだ。犯罪者育成校になど大切な娘達を預けることはできないとな」
九高の定員枠? 優秀な人間は大歓迎だと、それが一高新入生の五本の指に入る程の逸材であれば喜んで迎え入れますと校長はイイ笑顔をしていた(笑)ルシル君はそもそも全魔法科高校から推薦入学を打診されていたこともあって、バッチコイだったのもある。
ルシル君の転校先イメージ
二高 粉物文化はちょっと……炭水化物をおかずには……
三高 暑苦しい汗苦しい
四高 東海グルメは魅力的だが、近いからこれまで堪能してきた
五高 東北グルメ 〃
六高 出雲ってエンタメなさそう……絶対に福岡に遊びに行ってるだろ
七高 四国高知グルメなら澪から度々もらっている
八高 魔法師が除雪機扱いされてそう
九高 グルメ王国 九州にはブランド牛が多い。黒豚、馬刺し、うどん、ラーメン、ウニ丼を始めとした魚介類、もつ鍋、地鶏の水炊き、焼き鳥、鶏刺し、湯豆腐、フルーツ、焼酎、博多天神屋台街、由布院温泉、観光スポットも多い。君に決定だ。
長崎のちゃんぽんやカステラは微妙だと思う。前々世でどこどこのリ◯ガーハットが閉店するからと、職場で話題になった。
『私はリンガーハ◯トって利用したことないけど、ちゃんぽん? 何故か惹かれないよね。スター選手になれないというか』
『そうよね、天地君』
『しかも大衆チェーン店ってねぇ……』
『天地さんに連れていってもらった八丁堀の皿うどんは美味しかったですけど、試しにいってみませんか?』
お嬢様達は大衆チェーンに興味津々ということで入ってみたのだが……
『しかし昼飯にちゃんぽんを態々選択しねえよな』
『ああ、選択肢にねえな』
『閉店だからってきたけど、すっげぇ久しぶりだわ』
私達の隣テーブルにいた客達の会話に吹き出した。私達も同じようなこと話していたよねと(笑)
注文が届いたのだが……
『長崎って海の幸山の幸盛り合わせのその店独自のさいかい丼や佐世保バーガー、高級魚あら料理、新鮮な魚介類、長崎和牛とか有名みたいなのに何故ちゃんぽんを選択したのか謎』
『これをよく看板メニューに採用したわね……』
『天地さんは皿うどんにしましたけど……』
『メニューを見て食べる気失せた』
『流石はフリーダムね』
結論、やはり八丁堀の皿うどんの方が美味い。専門店には敵わない。あれ、あそこちゃんぽんもあったかな? 月一利用するかしないかくらいなので見た記憶ないけど。
ルシル転校後、深雪はブツブツと独り言が増えて冷気が漂っている。初恋の想い人恋人であり、折角一高で再会が叶ったのにと、達也がいる場所では達也が必死に抑えているが、いなくなると思い出したように途端に寒くなるという……
1Aではここはどこのツンドラ気候地域かと、誰もが深雪に怯えて近付けない。
今回の騒動の原因であるはんぞー君が生徒会室にいると必ず寒くなるため、深雪がいる時ははんぞー君は出禁になった。実は真由美もルシル君の恋人であるため、真由美も激おこぷんぷん丸だったのだ。
深雪は叔母の四葉真夜に今回の騒動について報告して九高への転校を願い出たが、困った顔をした真夜に却下された。
『深雪さん、貴女の恋心を叶えてさしあげたいとは思いますけれど、九州は四葉の管轄外です。達也さんの誓約の関係もありますから、転校は認められません』
「そんな……」
せめて四高なら転校を認めることができたのですけれどと真夜は内心溜息を吐いた。
『達也さん、全面的に悪いのは侮辱した相手側ですけれど、深雪さんのことになると沸点が低くなることは反省しなさい』
「はい、申し訳ございませんでした……」
『結果、一番傷付いたのは深雪さんなのですよ?』
「はい……」
流石に鉄面皮司波達也も悔やんだ顔になり反省した? ← 疑問しかない
『天海家には謝罪文を送り、深雪さんとの休日の逢瀬くらいは認めてもらえるよう願い出ます。ルシル様は時計塔ザ・ルシフェリアCEOですからね。頻繁に東京にいらっしゃるでしょう』
これには深雪はパアッと笑顔で輝いた。
「ありがとうございます!」
「……叔母上? 天海君を『ルシル様』と敬っているのは……?」
『天海家は四葉のスポンサーでもあります』
「!?」
『わたくしは深雪さんの初恋を成就させてあげたいと思っていたのに、しかも天海家先々代の御前様はわたくしの救出にも尽力してくださった恩人なのですよ?』
大漢崑崙法院による悪夢である。
「!?」
『影では天海家の支援があったのです。それが原因で天海家先々代も早世することになりました』
波照間島から槍を大漢に雨霰の如く投擲したとか……
「それは……、申し訳ございませんでした……」
『天海家は四葉が足を向けて寝ることができない恩人でもあります。折角の良縁を達也さんの暴走により潰すことになりかねない事態だと肝に銘じなさい』
「はい……」
まさかのカミングアウトである。
『これは達也さんへの警告ですけれど、分解や再成など天海家には通用しません』
「!?」
『古から不死や再成など末路は決まっています』
「それは……」
『現代魔法師など井の中の蛙に過ぎません。達也さん、貴方は少々思い上がりが、度が過ぎるのではないかしら?』
「はい……、肝に銘じます……」
『姉さんの子供だからといってわたくしが大目に見るのも限度があります。しかも深雪さんを傷付けて……』
「申し訳ございませんでした……」
『それから達也さんは確かキャストジャミングもどき……疑似キャストジャミングを発明しましたね?』
「? はい……」
『絶対に使用は止めなさい』
「…………どういうことでしょうか?」
『キャストジャミングはサイオン酔いして倒れる人が続出します。無関係の第三者が倒れて身体の弱い人なら最悪死ぬか寿命が縮まります。沖縄でのことを思いだしてみなさい』
「( ゚д゚)ハッ! かしこまりました……」
『そのような真似をすればテロリスト扱いされます。ルシル様に感謝することですね』
「叔母様、まさかルシル様の助言ですか?」
『ええ、そうですよ、深雪さん。疑似キャストジャミングはルシル様も使えるそうですが、達也さんの目なら辿り着いても不思議でもないからと忠告されていたのです』
「ルシル様……」
『そのようにできた人物のルシル様と友人になることを期待していたのに残念です』
「申し訳ございませんでした……」
『それから達也さんは国防軍からの除隊が決まりました』
佐伯と風間は粛清されて高みだからだ。
「はい? ……よくそのようなことが認められましたね……」
『達也さんは新設された天皇陛下直属の神祇省傘下になります。戦略級魔法の使用許可は神祇省が出します。沖縄の時のようにたかが大尉の許可で使用してもいいものではないと心得なさい』
「かしこまりました…………その神祇省の大臣は、トップは何方になるのでしょうか?」
『御前様のルシル様です』
「!?」
『安倍晴明の末裔陰陽師の大家、天海家は天皇陛下の剣と盾です。二十八家と百家制度は解体されて神祇省に再編されます。家の存続は認めるということですし、実力や功績にも報いて順位付けするとのことで、四葉は一位になります。ですが、達也さんの印象は悪いものとなっていることでしょう』
「…………」
『最後に九校戦ですが、深雪さんと達也さんの参加は禁止します』
「それは、自分は二科生であるため参加することはありませんが、」
『達也さんはエンジニアとして参加を要請されるでしょう。シルバーが学生のお祭りに参加するなど弱いものいじめ以外の何物でもありません。深雪さんも同様に悟られる訳にはいきません』
「かしこまりました。断る理由はどういたしますか?」
『親族の法事とでもしておきなさい。喪に服しているとすればいいでしょう』
桐原は殺人未遂で報道されて逮捕。剣術部は廃部で全員退学処分になった(笑)
壬生沙耶香も九高に転校した(笑)ルシル君が囁いたのだ。九高の方が、天海式教育の方が伸びると。
「…………もう本当に勘弁して……」
真由美は完全に涙目になっている。
「一体どこから情報が流出しているんだ……」
全てはエンタメだ(笑)ブランシュは自分達がロリコン性犯罪者組織であることをアピールして全員檻の中(笑)
ルシル君と時計塔での逢瀬で寝台にルシル君の上に雫が、両隣にリーナと深雪が、真由美が足に抱きつきながら全裸で賢者タイムだった。
「そういえばルシル様達は何故九高を選択されたのですか?」
「九州グルメと観光のため」
「まさかの理由がきたわね……」
「熊本は牛肉や馬肉だけじゃなくて地鶏、ウニ丼や車エビ、魚介類も美味しいわね」
「今度は宮崎にしようか。地鶏の親子丼や焼き鳥、水炊き、刺身、マンゴーとか。日南海岸デートも」
「楽しみね」
「人生楽しんでいますね……」
「残念なのは九州は焼酎王国であまり清酒の種類がないこと。『ドリンクフリー』があるから関係ないといえばそれまでだけど。酒蔵巡りとか最高なんだけどな」
「グルメのために転校する高校生っていないと思うわ……それに酒蔵巡りする高校生って……」
「ここにいる」
前々世でもグルメのために帰国した実績がある。前世では前世現代日本に戻り、とある人物と一緒に成人前に酒蔵巡りした。
「これからの魔法師は地元の魅力特産品開発に注力した方がいい。魔法師の卵に逃げられるよ?」
「ルシル君という前例ができてしまったものね……」
九高に要求して無駄な実技は徹底的に廃止して週休二日制を実現した。私はほとんど登校しないけど(笑)
なんというおっぱいパラダイス。私のおっぱいグルメは小〜大と貴賤はない。流石につるぺたまったいらぺったんこ、ホルスタインはノーサンキュー。
1Eで達也は友人のエリカ、美月、レオ、幹比古達と雑談をしていた。
「ほんと残念なんだけど、『今晴明』と剣術勝負してみたかったのに」
「エリカちゃん、それはどうかと思うよ……」
「でも『今晴明』って古式じゃ相当な有名人なんだろ?」
「うん、僕も彼に相談したいことがあったんだけど……」
「あまりその二つ名を本人は好きではないようだな」
「え、でも古の偉人同様に称えられるって名誉じゃない?」
「天海君本人は『居たたまれないから止めてくれ』と謙虚なもののようだな」
「あーーーっ、ほんとムカつくんだけど、天海君達が転校することになった原因の張本人達」
エリカに同意する周囲にその原因の張本人達也は内心冷や汗ダラダラだ(笑)
「…………は? ちょっと、この掲示板、九高の実技、改革されたって……」
「なんだって?」
掲示板の内容によると、速度計測など無駄な実技は徹底的に廃止され、絶賛されている。
「週休二日制も羨ましいわね……」
「確かに羨ましいよね、エリカちゃん……」
「…………ちょっとこのハンドルネーム明らかに倉橋さん達だよね……」
ブリジストアやノースマウンテン、ライトボールなど、完全に面白がっているだろう。
「……魔法科高校はそもそも教育自体が間違っている、時間の無駄、か……」
「これは今以上に炎上するだろうね……」
「雫とほのか、天海家のマンションに引越したみたいね。モザイク入ってるけど、明らかでしょ」
天海家マンション食堂朝食の様子にゴクッと唾を飲み込んだレオ……
「無茶苦茶この朝飯美味そうだな……」
「同感」
「朝からウニ丼や車エビのお茶漬けなんて……」
「しかも、伊勢海老やあわび、さざえなんかの海鮮丼が気まぐれで出てくるって」
「な、なんて背徳的なのでしょうか……、それに馬ホルモンなんて食べたことがありません……」
「食ってみたいよな……」
「雫さんとほのかさん、モザイクかかってますが口元は明らかに恍惚としていますよね……」
「雫がこんな口するなんて……こんないい話があるなら、あたし達にも声かけなさいよ……」
「エリカ、九高臨時編入試験があるって……」
「なんていうか、執念?みたいなものが感じられるわね……」
「エリカに同感だな……」
「一高二高三高の二科生で九高の試験に合格すれば一科生だってさ。それに天海家マンションに部屋を支給されるって」
「へえ、それ面白いな」
「下剋上のチャンスね。改革された九高の実技興味深いし。愛校精神なんて持ってないもの」
一高には自業自得という言葉を贈ろう。
「一高の二科生で燻ってるくらいならって、父上も許可してくれると思う。陰陽師の大家、あの『天海』の教えを受けられるチャンスを逃がすだなんてありえない」
「俺も九高チャレンジしてみるわ」
美月は水晶眼のコントロールを身に着けたかったため、九高転校を決意して、残るは達也だが……
「残念だが、俺達には家の事情があるから転校はできない」
「そうなのかい? 残念だな……。まあ、家の事情なら仕方がないか……」
「すまないな、幹比古。九高で教わったことでフィードバックできる教えを切に臨む」
「あぁ、任せてくれ」
しかし九高にはギアスという罠が待っている(笑)情報漏洩は即座に下痢で笑い死ぬよ?
キチガイ乙