本好きの念能力者 @ 魔法科高校   作:avagnale

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はんぞー君の相談

 ある日の放課後、生徒会室の扉が「ドンドンドンドンドンッ!」とノック?された。

 

「ちょ、何!? なんなの!?」

 

「い、一体何だ!?」

 

「ふぇえぇぇ!?」

 

 アロホモラで扉が開き、勢い良く入ってきたのはルシルであった。

 

「ル、ルシル君!?」

 

「真由美さん!」

 

「は、はいっ!」

 

「デートしましょう」

 

 真由美は突然のデートのお誘いに一瞬焦るが、いつもの小悪魔の調子を取り戻した。

 

「あら、お姉さんをエスコートしてくれるのかしら?」

 

「はい、お手を」

 

 ルシルが真由美をエスコートして生徒会室を颯爽と出ていった。嵐が過ぎ去った生徒会室は誰もが( ゚д゚)ポカーン状態だ。

 校内の真由美のファンクラブだけでなく、誰もがルシルと真由美が手を繋いで下校する姿に驚愕していた。真由美は俯き、その顔色は赤い。

 

 翌日の昼休み、ルシル君の部屋では昨日のデートについて、深雪達から詰問されたルシルは飄々としている。

 

「真由美さんのファンクラブなる存在を耳にしてね。真由美さんとデートしたらどのような反応が返ってくるか気になった」

 

「性質悪いわね!?」

 

「あのノックは心臓に悪かったです……」

 

「衝撃を与えて風と共に去る。あの小悪魔を気取る女性に相応しいお誘いでしょう?」

 

「……あの後、我に返った副会長が暴走して大変でした……」

 

「あぁ……」

 

「あまりにも度が過ぎたので、渡辺先輩の指示で兄さんが締め落としました」

 

「容赦ないわね……」

 

「それで、本当にデートしてきたのですか?」

 

「あぁ、映画を見て、食事して、BARでお酒飲んでから七草家に送った」

 

 実はBARの後は自宅ホテルで何回も愛し合っていたが。

 

「なるほど、完全にデートですね」

 

 ルシルは真由美とデートを繰り返し、時には外食を共にしていた。そんなある日のこと、はんぞーくんから相談したいことがあるとのことで、外食にした。

 

「はんぞーくんの相談なので奢りね」

 

「……それは仕方がない」

 

「お、ここのフレンチ、魚は甘鯛のポワレだって。ここにしよう」

 

「甘鯛のポワレ? ……本日3食限定スペシャルランチコース 3万円!?」

 

「あ〜〜、楽しみだな〜〜」

 

 ルシルは3万円コース、はんぞーくんは3,000円コースを選択した。例の如く、ルシルはワインを遠慮なく注文し、はんぞーくんは水のみだ。ルシルは前菜とスパークリングワインを楽しみながらはんぞーくんに質問した。

 

「で、本日はどのような相談かな?」

 

「あ、ああ……、……天海君は会長と付き合っているのか?」

 

「はい?」

 

「いや、天海君のクラウド・ボールの練習相手は会長と千葉以外いないし、昼は会長達と良く外食をしているらしいな?」

 

「クラウドは私の練習相手になるのが真由美さんとエリカ以外いないというのと、練習でお腹減ったらそのまま食べに行くよね?」

 

「いや、妙に仲が良いし、距離が近いと噂になっているぞ?」

 

「小学生じゃないんだから」

 

 ルシルは肉料理とマルゴーのマリアージュを楽しみながら、一つ溜息を溢した。

 

「うっ、…………腕を組んでいたというのは?」

 

 腕を組むどころか身体を組んでウインウインパンパンパンパンしてるけど? この前も保健室や屋上で全身白濁塗れになっていたけど? 認識阻害使って剣を真由美にしゃぶってもらってる場面にはんぞー君いたよ? その時ピースしてたよ? バックから真由美を抱えて逝く時にもはんぞー君いたよ? 真由美が剣を口でお掃除する場面でもはんぞー君いたの気付いてないの? 真由美はルシル君のお願いをなんでも叶えてくれるの知らないの? はんぞー君の目の前でクパア♥️させて白濁した物がダクダクと溢れ出るの見てないの? 真由美がパイパンなの知らないの?

 

「女性をエスコートするのは紳士の嗜み。習わなかったのか?」

 

 ルシルの呆れた視線と指摘にはんぞーくんはうぐっと呻いた。

 

「真由美さんのこと好きなら告白すればいいじゃない」

 

「だっ、誰が会長のことを好きだと言った!? 俺は純粋に慕っているだけで……」

 

「はいはい、ヘタレ乙」

 

「だっ、誰がヘタレだ!?」

 

「貴方のそれは純粋な恋心にしか見えないが?」

 

「うっ……」

 

「助言するとすれば、女性に慣れなさい。くらいだね」

 

 否定できないのか、反論できないはんぞーくんを他所に肉料理の豚と赤ワインを楽しむ。これは豚肉に隠し味として毛蟹で旨味を増している。最高だ。

 

 学校の部屋に戻るとエリカが愉しそうに服部先輩にはいくら奢ってもらったのと。

 

「フレンチで合計100,000円。あの人3,000円コース」

 

「ははは、流石ルシル君、鬼ね」

 

「本日3食限定スペシャルランチコースがあったからね。これしかないと」

 

「服部先輩は何の相談だったの?」

 

「年頃の悩み?」

 

「あぁ……」

 

「私が真由美さんと付き合ってるのではないかと非ぬ疑いをかけられた」

 

 ある意味お付き合いはしているね。パンパンパンパンしてるから(笑)

 

「あはは……、あれは誰でも勘違いするわよ。会長と手をつないでルンルンしてるんだもの……」

 

「周囲の反応が面白いからやってみた。真由美さんものりのりだからね」

 

「副会長も憐れな……」

 

「案の定釣れたからね(笑)告白しなさい。女性に慣れなさい。で終了」

 

「的確な助言だけど、それで100,000円奢らされるという酷いオチ……」

 

「仕方がないわね。天海家のエンゲル係数は庶民とは違うもの」

 

「うん、どこも敵わないよ」

 

「さてさて、これから真由美さんとお手々繋いでルンルンる〜〜んとデートしてくるから。戸締まりよろしく!」

 

「鬼畜!?」

 

「真由美さん、夏休みに入ってから、新鮮な私服だからね。女性のお洒落は必須、ここはエスコートしないとね〜〜〜」

 

 ルシル君の部屋に残った者達はルシルの後姿をジト目で見送っている。

 

「本当に愉快犯ね……」

 

「会長のファンクラブまた発狂するわね」

 

「あら、どうでもいいじゃない。知ったことではないわ」

 

「リーナ、連中は今にもルシル君に攻撃魔法を放とうと歯を食いしばっているらしいわよ? 風紀委員は連中から目が離せないんだとか……」

 

「あぁ……、今にも血涙流しそうだよね……。ハンカチ噛みしめて……」

 

「醜いわね」

 

 リーナはクールである。連中はルシルのルックスが抜群であるため、悔しくても文句も言えないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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