九校戦の練習相手になってほしいと真由美や克人達に頼まれたルシル君はまずは真由美とのスピードシューティングで……
「ルシル様、お願いですから、わたしの魔法力を封印するのだけは止めてください」
なんて我儘なのだろうか。
ルシル君はコイン指弾で、反射リフレクターで跳弾させて一発のコインで全てのクレーを撃ち抜き、引き分けになった。
真由美とのクラウドボール勝負は……
真由美側コートで全てボールをコイン指弾で破裂させて、真由美のダブルバウンドはエイドスを正常化して無効化して完封。
克人とのピラーズブレイク勝負では……
コイン指弾で氷柱を全て破壊して瞬殺
「…………御前様、一体どのようにして氷柱を破壊したのですか?」
克人にコインを見せた。
「指弾とはあそこまで破壊力があるのですか…………しかし指弾を放つ挙動が見えませんでしたが……」
「私のコートの袖はヒラヒラしている」
「なるほど、その袖が隠蔽になっていると……」
「何事も工夫だ」
今度は指弾なしでの勝負をお願いされたため、インベントリに収納して瞬殺した。
モノリスでの勝負は克人達本戦チーム VS ルシル君一人
オルドナンツ音響爆弾により、鼓膜破裂で気絶して終了。
克人達が治癒魔法で回復してから、部活連本部で……
「ルシル様が九校戦に出場したら相手は心が折れるわね」
「ああ、何をされたのかもわからなかった。最悪自信喪失して魔法師生命にも関わる」
「御前様の撃ち抜いたクレーですが、全て真ん中を射抜いています。一発のコインを跳弾させていたようですが、起動式も魔法式も全く見えませんでした。凄まじいですね」
鈴音の報告に真由美と克人達は目を瞠った。
「スピードシューティングで精密力が評価されたらわたしの負けね……」
そこに中条あずさが入ってきた。
「会長、大亜や新ソ連に隕石が複数官公庁や軍事基地に落ちたと報道されてます」
大亜や新ソ連の官公庁や軍事基地、兵器工場などに隕石が多数落ちたと報道された。これにより、八仙も多数高みに上がった(笑)
「映像を拡大してみたのですが、明らかに氷柱ですね…………しかもライフル弾のように回転しています……」
「ルシル様えげつないわね……」
「は? ……あれは俺との対戦で消えた氷柱なのか?」
「ええ、間違いないと思うわ……。前ルシル様に九校戦出場お断りされた時にピラーズなら固有魔法『インベントリ』に氷柱を収納して終了って言われたことがあったのだけど、まさか遠く離れた外国に放つことまでできるだなんて……」
「凄まじいな…………しかし12本以上落ちたようだが……」
「『インベントリ』には複製する能力もあるのかもしれないわね……」
「『インベントリ』は平和的な魔法だと思っていましたが、使い方によっては凶悪な魔法になりますね……」
イメージは9.11だ。それが多数起きたらどうなるか……
『続報です。朝鮮半島が消えたとのことです。一体何が起きたのでしょうか』
生徒会室には沈黙が訪れた……
『国防軍が済州島を制圧占領したと発表がありました』
これにより大亜と新ソ連は大混乱している。反政府武装勢力が一斉蜂起して愉快なことになった(笑)
エリカが九校戦の見学に千葉家のコネで行かないかと美月や幹比古、レオを誘ったところ、美月と幹比古は断った。
「ルシル様の妹姫アンナ姫様の側仕えとして海外リゾート・バカンスに同行することになったから」
「僕は護衛として同行することになった」
「え……、海外リゾートってどこよ?」
「グアム、サイパン、セブ島などを気分で巡るみたいだね」
「時計塔のプライベート・リゾートがあるみたいなの。しかも福利厚生で無料だって」
「何それ、羨ましいんだけど」
「ああ、羨ましいぜ」
「って、ルシル君、九校戦参加しないの?」
「リーナさんもね。天海家は代々平和主義で争いごと苦手で正直九校戦とか興味ないんだってさ」
「上の妹姫のアリサ姫様は殴り合いなど見たら気絶するくらいだとか……」
エリカとレオは流石はルシル君の妹姫、超絶お姫様だと理解した。
「なるほど、このご時世堂々と海外旅行行けるっていうのも羨ましい権力ね」
「スゲーよな」
「あーーーっ、本気で羨ましいわね。あたし的にも正直海外リゾート巡りの方が魅力的なんだけど」
「だよな」
雫とほのかも九校戦を辞退してルシル達と一緒にバカンスすることになったことを知って、エリカとレオもルシルに頼み込んだ。
「え、いいの?」
「一高新入生上位陣深雪以外辞退じゃない。なんかつまらなくなりそうだから」
「今年の一高新入生は歴代最強って噂されてるんだぜ?」
特にルシルだ。コイン指弾はスピードシューティングやクラウドボール、ピラーズブレイクでも通用するだろうし、『言霊』はモノリスで無双するだろう。本戦にエントリーされても不思議でもないとエリカとレオは盛り上がっていたのに……
「そうそう、それに九校戦参加者以外は夏休みの課題免除されないじゃない」
「課題に追われて夏休みが少なくなるのは勘弁だぜ」
なるほど?
「課題はリーナを当てにしているのだろうけど、リーナは課題全て終わらせてるよ?」
「はい!?」
「マジかよ!?」
「教師達から夏休みの課題聴き出してサボった実技と体育の授業中に終わらせたわ」
これには他のバカンス参加者達も驚きの声を上げた。
「…………ちなみにルシル君は?」
「免除 ♪」
「これが格差社会か!?」
「どうやったらそこまで免除されんだよ……」
「ルシル様、以前から気になっていました。推薦入学は実力から納得ですが、一体どうしたらそこまで優遇されるんですか?」
あれ、雫の疑問に他も首を縦に振っている。
「ルシル、もう教えてもいいんじゃないかしら」
リーナにそれもそうだねと頷いた。
「ルシルは魔法適性検査で全てERROR、測定不能だったの。この時点で全魔法科高校と魔法大学から推薦入学を打診されていたのよ」
この暴露に全員マジか的な反応で目を瞠った。
「その時点で魔法大学の実技筆記受講して瞬殺していって卒論も認められて魔法大学卒業認定された」
ちなみにその時の付き添いが藤林響子だ。それが縁で時計塔にスカウトした。
「それ、天才どころじゃないですよね……」
「小学校も中学校も通ったことないよ」
「いやいやいやいや、なんで!?」
「通う必要性皆無だし時間の無駄だよねって。あれは3歳だったかな? 家で学力検査があって、小中高、そして東大卒業認定されて、早熟で大人びていて周りが子供だらけでは辛いだろうからって判断された」
「3歳で東大卒業レベル!?」
「ルシル、過小申告はいただけないわ」
「え、リーナそれで過小申告ってどういうこと?」
「伯母様から聞いた話なんだけど、MITの問題入手して試してみたら全問正解、MIT卒業認定されたって」
「まさかのMIT!?」
「……それ何歳なのよ?」
「4歳だって」
極秘だけどねと、卒業証書の画像を見せたところ、知らなかった者達は誰もが目をひん剥いた(笑)
念能力超便利
「ルシル様、一体何歳で魔法大学卒業認定されたんですか?」
「10歳」イエイ
「どんだけよ……」
「ルシル様のような方のことを神童っていうんでしたか?」
「そうだね、柴田さん。神童超えてると思うけど……」
「学校は私立でも学食美味しくなさそうだし」
「それは同意します。普段からあんな美酒美食の環境なら苦痛になりますよね」
魔法科高校の世界最初の織地で悟ったのだ。
それはともかくとして、時計塔で妹のアリサとアンナを紹介したところ、超絶美少女と美幼女と絶賛された。
「ルシル君の妹姫なだけはあるわね」
「天海家凄いね」
バカンス当日、参加者にギアスで契約してもらい案内する場所は秘密区画の転移門ゲートだ。ゲートを通り抜けると外国時計塔リゾートということにも驚愕された。これは極秘と契約することにも納得された。
最初のバカンス先グアムで
「リーナお願い! 課題わからないところ教えて!」
「一般科目はともかく、魔法理論と魔法工学、魔法幾何学とかはルシルにお願いして。わたしは感覚派だから」
全員に頼み込まれ、ルシルはシュミルズに教えてもらうことにした。課題はそれぞれのペースでやっていく。
「…………教師役がまさかシュミル型アンドロイドって……」
「一気に終わらせて毎日バカンスした方が賢いんじゃねえか?」
「それでなつやすみあけにおぼえていられるならいい」
シュミルは可愛いね。
「リーナは夏休み前に終わらせたけど大丈夫なの?」
「天海家には特殊な勉強方法があるから忘れないわ。流石にこれは分家までにしか教えられないの」
「え、それじゃあルシル様も?」
「ルシルはまた特別で完全瞬間記憶能力があるのよ」
全員反則だと……
最初のプライベート・ビーチでのエリカはまさかの競泳水着……
「エリカ、バカンスでそれはどうなの? 非常識だよね」
お色気皆無である。
「エリカ、チキンね」
リーナは白ビキニ、雫は水色ビキニだよ?
「うっ!?」
「全て時計塔の経費で落ちるから」
「ショッピングモールでエリカの水着買ってきましょう」
「行くよ、エリカ」
「ちょ、ちょっと待ってーーーっ!?」
エリカはルシルに先導され、リーナと雫達に連行されていった。
「まるでドナドナされていくようだね」
「ハハハ、気の強いエリカがまさかのチキンとは傑作だぜ」
「エリカは普段のファッション・センスはまともなんだけどね」
「まともか? 体育の時にまさかのブルマだぜ?」
「ああ、あれには驚いたよ……」
何故百年くらい前に廃れたブルマが家にあるのか疑問しかない。ご先祖様が大事に保存していたのだろうか?
「気になる男の前だと臆病になるのか?」
「あ、レオもやっぱりエリカはルシル君に惚れてると思う?」
幹比古はプライベートではルシル君と呼ぶようになった。堅苦しいからだ。
「そりゃな。あいつルシルの前だとなんか女の子らしくなるっていうか、あいつが気にしてるの明らかにルシルだろ」
「だよね」
「しかしグアムの豪華リゾートホテルの、プール付きの、目の前はエメラルドグリーンの海の部屋が無料ってすげーよな」
「うん、課題も捗るし、この後の食事も楽しみだね」
その後赤いビキニ姿のエリカが現れた。
「うわっ、エリカの顔真っ赤だぜ」
「うっさい! 見るな!」
「エリカ可愛いんだから堂々としていればいいのに」
「そうよ」
水着の試着でルシル君に褒め殺しされて真っ赤というのもある。夜ルシル君はビキニ姿のエリカにビーチへと散歩に誘われて、波打ち際でお話していたところ、エリカにマウントを取られてキスされてからヤッてしまった(笑)
…………ダンケルフェルガーのクラリッサのように足払いメッサー……刃傷沙汰にしてこないところはまともだよね。
無頭龍はこれまでの織地から全て工作員まで判明しているため、時計塔暗部と九島で予め排除しておいた。
九校戦の結果?
どうでもいいです(笑)
感想大歓迎です!