本好きの念能力者 @ 魔法科高校   作:avagnale

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これが一般人とは如何に?


一般人
一般人転生


 転生したと気付いたのは出産時のこと。ストーカーに刺されてチューチューされて死んだと思ったのに、赤子ボディになっていたから。

 体内に何かあると、空気中に微量漂うそれだと気付いてから、お約束の異世界転生、恐らくは魔力や霊力、オーラの類だろうと察してから、HUNTER✕HUNTERの念能力を参考に、四大行の【纏】【絶】【練】を、【四大行】の応用技の【凝】【硬】【周】【堅】【流】【隠】【円】も一応全部出来るようになった。

 

 暇潰しに瞑想による魔力霊力オーラ循環やイボクリもしている。魔力霊力オーラ文字も順調だ。

 

 TVのニュースから聞こえてくる魔法師というキーワードに、ここはやはり異世界だと気付いた。

 

 マジか……

 

 宗教民族諸々を無視しまくった意味不明な世界地図といい、明らかにマジキチ世界に転生とは神々は一体私になんの恨みがあるのだろうか。

 

 この世界の魔法師の魔法演算領域は要は念能力でいうところのメモリだろう。

 異世界転生のお約束魔力圧縮でサイオンは増大できる。問題はメモリの容量だ。

 

 この世界の魔法は念能力でいうところの【発】と考えてみよう。

 

 【発】は慎重に開発しなければならない。

 

 国の方針は魔法師産めよ増やせよだから、魔法適性検査は強制だろう。バレたら実家の場所的に一高になるだろう。

 

 鬱だな

 

 なんかCADって頭が馬鹿になりそうだし、それ対策の【発】も必要だ。

 

 最初に【発】ステータスを開発して、メモリや幸運値に魔力霊力を注ぎ込んでいった。就寝前は必ずだ。

 

 …………ステータスを確認してみたところ、魔力とサイオンは別物であることが判明した。

 

 …………え、まさか神様転生特典の類? ハリー・ポッターの魔法使えたりする?

 

 

 

 オッス、オラ、ワクワクしてきたぞ

 

 

 

 …………固有魔法『E=mc2』と幻術『別天神リアライズ』、『森羅万象の眼』ってチートですか?

 

 『E=mc2』はアインシュタインのあれだよね? これ、バレたらヤバくないか?

 

 『別天神リアライズ』でこの世界に私が存在しなかった場合の物語を、脳内に現実化インストールしてみたのだが、…………ドン引きした。マジキチ世界じゃないの…………ガチの近親相姦かよ…………キチガイ・サイコパスお兄様とキモウトに近付きたくもない。こいつ、CAD調整の時にキモウトに魔法攻撃されても『おまえのすることはなんでも俺の喜びだから』と発言してる…………ドMのド変態だ(確信)

 …………っていうか、下着姿で調整ってなんだよ? なんか童貞臭がするな(笑)そもそもキチガイ・サイコパスの目は透視しているのだから、下着姿での調整など必要ないだろう。

 

 

 

 ド変態兄妹だ!!!

 

 

 

 

 『別天神リアライズ』でホグワーツ魔法魔術を脳内に現実化インストールした。

 

 念能力もインストールできた。

 

 この世界の古今東西の魔法もインストールできた。

 

 『森羅万象の眼』は様々な事象を看取る完全瞬間記憶能力だ。これにより、様々な知識技術を看取り、色々と準備しておく。

 

 3歳の時にもらったお小遣いで宝くじを買ったら一等で、ロトでも当たり、莫大な資産家になってしまった。資産運用のためにスイス銀行に口座を作ってもらい、カードも発行してもらった。

 

 両親はなにやら遠い目をしていたが、気にしない気にしない。

 

「…………ルシルはなんで一人称が『私』なんだ?」

 

「社会人になったら、ビジネスマンは『私』ですよね。切り替えが面倒くさい」

 

「なるほど、合理的だな」

 

 前世父の教えです。人間は咄嗟の切り替えが難しいため、統一した方が楽だと。面倒くさいから統一しろという。

 

 幼稚園小学校前に私の学力レベルとコミュ力なら幼稚園小中学校に通う必要はないと判断されたため、変化して海外を旅する。念能力の【発】転移があるため、魔法師渡航制限など関係ない。無問題。

 

 【発】インターネットで何か面白い、魔法魔術の参考になる物語はないものかと、検索してみたところ、『本好きの下剋上』は素晴らしい。

 

 ということでユルゲンシュミットの神々の加護と魔法魔術もインストールした。ヴァッシェン・バリアで汚臭などとは無縁になった。

 【円】の応用で全て浄化される。ヴァッシェン神。

 

 ユルゲンシュミットの通信用魔術具オルドナンツって、【発】バイオハザードで具現化できないかな? これは重宝するな。

 

「ルシル……、また物騒なこと考えてないか?」

 

「いえ? エンタメです」

 

「ルシル、あなたの微笑みは何か怖いのよ……」

 

「私ルシル君、お茶目な3歳児です」

 

 両親は何故か頭が痛そうにしている?

 

「疑問なのですが、何故に私はキラキラネーム?なのですか?」

 

「ルシルは見た目外国人そのものだからな」

 

「日本人的な名前は違和感しかないって思ったのよ」

 

「……ルシルの父上母上呼びも疑問なんだが?」

 

「その方が上品ですよね」

 

「パパママ呼びして、」

 

「気持ち悪いから絶対嫌です」

 

「き、気持ち悪い……」

 

 断固拒否するよ!

 

 …………何故に両親はショックを受けているのだろうか?

 

「それから、私は男の子です。いい加減女装は止めさせて、」

 

「ルシルは可愛いから、こればかりは譲れないわ」

 

「えぇ〜〜、うさちゃんおパンツ様とか勘弁してください」

 

「大丈夫。ルシルには似合っているもの」

 

「父上?」

 

「大丈夫だ。ルシルは超絶可愛いからな!」

 

「そういう問題? ガチか……」

 

 この両親は何か間違っている。

 

「可愛い子供を愛でるのは親の特権なのよ?」

 

「いえ、親の権利、自由にできるのは名付けだけですよね?」

 

「ルシル、何事も諦めが肝心だぞ? 世の中は理不尽なんだ」

 

「あら、まるでわたしがルシルに理不尽なことをしているような物言いね? ルシル、ちょっとお話し合いしてくるから」

 

 …………父は搾り取られるのね。イイ笑顔で見捨てたよ。

 

「ちょっ、ちょっと待ってくれ!? ルシル、父上を助けて、」

 

「逝ってこい(笑)」

 

「さあ、あなた、逝きますよ」

 

 逝ってらっしゃ〜〜(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

九島烈との出会い

 

 ルシル君3歳は横浜のショッピングモールのベンチでぐったりしている父親の横に座り、【隠】で隠したサイオンをスカイタワーにしたり、東京タワーにしたり、ブルジュ・ハリファにしたりと遊んでいた。

 

「ちょっといいかね?」

 

「…………はい? 私のことですか?」

 

 読書して偽装していたところ、御老体に声をかけられたのは誰かと、思わず周囲をキョロキョロしてしまった。

 

「うむ、君のことだ。君は何をしているのだね?」

 

「サイオン手遊びです」

 

「…………その年で……、それはほとんど見抜けないだろう。その隠蔽の技術は最早達人クラスだ」

 

「ありがとうございます。まだまだ未熟ですね。精進しなければ」

 

 【隠】トランプを具現化してマジシャン並みにパラパラしてみた。

 

「…………サイオンが僅かに動いている違和感を感じるね」

 

「ふむ、これでも甘いですか。必殺気合い」

 

「…………気合いでどうこうなるとも思えないが、」

 

「はい、これはどうですか?」

 

 サイオンで作ったスフィンクスのミニチュアを御老体の目の前に出現させた。

 

「これは……、スフィンクスかね?」

 

「はい、遊びながら制御力訓練にもなります」

 

「……君は態と隠蔽を甘くしていたね?」

 

「そうですね。どの程度まで一般的な魔法師が気付けるか、検証していました」

 

「…………神童というものを初めて見たよ」

 

 あ、母がきた。

 

「あの……、家の子に何かありましたか?」

 

「母上、お買い物は終わりましたか?」

 

「ええ、それでこちらのお方は?」

 

「老師、ですよね?」

 

「これは驚いた。失礼ながら、君は一般家庭出身の第一世代のようだ。それなのにその工夫は目を瞠るものがある」

 

「ルシル? このお方をご存知なのかしら?」

 

「十師族の長老、九島烈翁です。初めまして、天海ルシルです」

 

「初めまして、天海ルシル嬢」

 

 母の趣味で女装しているからね。

 

「ルシルは男の子です。申し訳ございません、わたし達は魔法師のことに疎くて……、まさかご高名な老師だなんて、」

 

「いやいや、構いません。私はご子息の遊びという工夫に感心しました」

 

「ルシル?」

 

「一人でトランプ遊びをするようなものです」

 

「全くもう……、父親は機能していないし……」

 

「母上、何故に父上を伴侶に選んだのですか?」

 

「…………恥ずかしいから聞かないで。ほら、貴方、起きて!」

 

「うぅん……、奈那? セクシー・ランジェリーは、」

 

 次の瞬間、母から父に無言のハリセンだ(笑)

 

「いつっ!? な、何をするんだ!?」

 

「いいから黙りなさい。十師族の長老からお話があるそうよ」

 

「…………ルシルのことがバレたのか!?」

 

「ええ、もう観念する以外ないわね」

 

「そこまで警戒しないでもらいたいものだが……」

 

「世間一般的に、十師族などヤクザそのものです」

 

 私の指摘に九島烈は暫し沈黙した。沈黙は肯定だよ?

 

「……………………ご子息を、」

 

「息子は売りません!」

 

 土下座する父もどうなの?

 

「…………ルシル君、十師族は一体、世間からどのような目で見られているのだね?」

 

「ヤクザ?」

 

「…………(否定はできないのだが)ルシル君の父君、土下座は止めてもらいたいのですが……」

 

「すみませんすみません、こんな可愛い息子の父親になってすみません!」

 

「…………ルシル君?」

 

「あはは……、父の得意技なのですかね?」

 

「…………外聞が悪いと思うのだよ……」

 

「あ〜〜、それはすみませんね〜〜」

 

 急に土下座から立ち上がった父に烈は目を瞠っている。

 

「お話し合いしましょう? ルシルの両親として権利はありますよね?」

 

「あ、あぁ……、本当に一般家庭なのかね?」

 

「一般人を甘く見ないでください」

 

「一般人の方がコミュ力は上ですよ?」

 

「…………」

 

 お話し合いしたところ、九島の魔法知識の提供をしてもらうことで決定した。

 

 この出会いがキッカケで、光宣とも親しくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 




この織地でも女装させられる運命
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