本好きの念能力者 @ 魔法科高校   作:avagnale

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ようやく認識阻害から解放された


司波兄妹退学

 後日ルシルとリーナ、ミアは堂々と登校したところ、注目の的だった。1Aの自席に着席したところ、やはり視線が鬱陶しい。

 

「(…………やっぱり天海君は時計塔関係者だよね……)」

 

「…………雫、深雪と正反対な、双璧の倉橋さんって……」

 

「うん、なんで今まで気付かなかったんだろうね」

 

「本郷さんは庇護欲がこれでもかって湧き出る美少女だし……」

 

「これまで気付かなかったのが不自然」

 

「……エイミィのいう公儀隠密系の古式の名門なのかな?」

 

「そうでないと説明できない。わたし達の目を欺くのも。多分圧倒的に実力違うよ」

 

「天海君、神懸ってるよね……」

 

「同意」

 

 雫は深雪がいなくなってからルシル達が存在を顕にしたことについて、何かしら関係があるのではないかと考えている。

 

 司波兄妹の退学届が提出され、一高は混乱している。

 

「ふふっ、いい感じになっているね」

 

「ルシルに警告されたのを無視したのだから、自業自得よね」

 

「ルシル様に対する無礼者の末路ですね」

 

 リーナとミアにはSAN値直葬にしたとだけ教えている。流石に肉団子『物体 X』とまでは教えていない。教えても『ふ〜ん、そうなのね』と返されそうだけど。

 

 本日は認識阻害を使っていない。教室でルシルとリーナ、ミアが会話していたところ、北山雫と光井ほのかが声をかけてきた。自己紹介してから、話題は司波兄妹退学について……

 

「ルシルさん達は何か知りませんか?」

 

「さあ? 家の都合で転校とか? 珍しいことではないよね」

 

「それはそうですけど……」

 

「あ、ルシルさんのサンダルとリーナとミアのスリッパ、靴はどこにいったんですか?」

 

「変身させた」

 

「変身、ですか?」

 

 このようにと変身術を実演……雫とほのかのショートブーツをスリッパにしたところ驚かれた。

 

「凄い……、まるでお伽の魔法使いみたいです……」

 

「正にそれ」

 

 ルシルとリーナ、ミアは生徒会室に呼び出しの放送をされた。

 

「ルシル、どうするの?」

 

「スルー」

 

「そうね」

 

「えっ、いいんですか?」

 

「行く理由がない。私は図書館に籠るから」

 

「ええ、いってらっしゃい」

 

「お昼に合流しましょう」

 

 ルシルが教室を出ていくと、雫とほのかは心配そうにリーナに質問した。

 

「リーナ、ルシルさん授業サボって大丈夫なの?」

 

「問題ないわ。ルシルの実力圧倒的だから、学校は文句言えないもの」

 

「流石は史上初の推薦入学だね」

 

「うん、凄いね……」

 

「ミアは天海家側仕えって本当?」

 

「はい、わたしはルシル様の側仕えです」

 

「天海家って名家なんだね」

 

「今は家事はHARで大抵済むから、珍しいと思うよ? 雫の家は使用人多いけど」

 

「ルシル様は食器洗浄はともかく、HARのことを好ましく思っていません。馬鹿になりそうだと辛辣です」

 

「一流の人間には、到底及ばないわよね」

 

「確かに一流の料理人には及ばないよね」

 

「客人にHARは失礼極まりないと辛辣ですね」

 

 司波深雪は客人に対してHARを使用しているが、客人に対して失礼極まりないだろう。兄至上主義で客人へのおもてなしというものを理解していないバカだ。普通に顰蹙物だ。マナー教室に通っているとは思えない程のマナー違反とはこれ如何に。

 全面的にHARを使用している家や一人暮らし、要介護認定などなら仕方がないが、人としての嗜み、礼儀作法というものを忘れていないだろうか。

 あ〜、あれか、京都のお茶漬けみたいな? お呼びではない、歓迎してないから帰れ的な? 愛しい兄との近親相姦を邪魔するなと? 気持ち悪い。気色悪い。

 

 ぽっと出の癖に名家のやり口を形だけ真似た醜い人形そのものだな。

 

 

 

 昼休みになり、リーナとミアに有象無象の虫が集ってきた。

 

「……………………あ、あの、倉橋さん、一緒に親交を深め、」

 

「わたしはルシルの恋人婚約者だからお断りするわ」

 

 ハートブレイク続出乙

 

「………………本郷さん、クラスメイトとして、」

 

「わたしはルシル様の側仕えです。あなた達のように入学初日に総代をストーカーしていた方達はお断りします」

 

「……おっ、俺達がストーカー……?」

 

 ミアも結構な美少女だから、人気があるのもわからなくもないが、ねえ?

 

「自覚もなかったのですか? 性質が悪いですね」

 

「ストーカー被害届け出そうかしら」

 

「お友達を選ぶ権利はこちらにもあります。あなた達は犯罪者予備軍なので対象外です」

 

 ミアとリーナは害虫を撃退した。

 

 これを見ていた雫とほのか達はその毅然とした態度に魅せられた。

 

「凄い。それにリーナってルシルさんの恋人婚約者だったんだ……」

 

「リーナって本当に深雪と双璧の美少女だね。それにミアも可愛いし、大人しい見た目なのに……」

 

 ルシル君はお人形さんよりも、ミアの方が可愛いと思っている。他にもスターズ候補生達から可愛い女の子達寄付してもらっているし。あそこ、どこぞの誰かさんの愛妾育成機関になっていないか?

 ステイツはスパイのつもりのようだが、メンタルアウトすれば誰もが忠実になる。

 

 私は人買いではないのに、奴隷商でもないのに、甚だ遺憾である。

 

 

 

 昼休みも生徒会室にルシルとリーナ、ミア呼び出しの放送があったがスルーして外食に向かう。

 

「リーナ、ミア、一緒に学食行かない?」

 

「ごめんなさい、わたし達はルシルと外食だから」

 

「え、昼休み学食で姿見たことがないのって、そういうこと?」

 

「ええ、ルシルの趣味の一つは美味しいお店探しなのよ」

 

「それ、惹かれるね」

 

「うん、羨ましいね」

 

「よかったら雫とほのかも一緒にくる?」

 

「いいの? デートの邪魔にならない?」

 

「ならないわ」

 

 ルシルと外で合流した。

 

「ルシルさん、そのサングラスは、」

 

「視線が鬱陶しいからね」

 

 なんでも認識阻害というのもどうかと思うし、物理対策できるのならそれにすべきだ。魔法に頼り切りは良くない。虫除けというリーナとミアがいるのに、サングラスをしていても集まってくるのは辟易する。

 

「納得です。深雪を超える絶世の美少年って、学内でも注目の的だし」

 

「それは鬱陶しくもなりますね……」

 

「それにしても図書館に籠ってるんじゃなかったの?」

 

「気分転換にパチンコ屋でスロットしてた」

 

「はい?」

 

「777続出で7,000万超えた。店員は引きつっていたね(笑)」

 

 認識阻害で席を二列独占して念能力テレキネシスでスロットを操作して777続出だからね。店側がどのように確率操作しようと私の幸運値には敵わないよ(笑)私の幸運値バグってるから ♪

 平日の客が少ないレートであろうと、私には関係ない(笑)

 

「うわぁ、相変わらずね」

 

「流石はルシル様です」

 

「リーナ、どういうことなの?」

 

「ルシルは幸運の女神に愛されているのよ」

 

「学生が平日にパチンコ屋っていうのも斬新ですね」

 

「最近の趣味はパチンコ屋潰し ♪」

 

 私は愛国者なので、アバターも駆使して暇潰しにパチンコ屋潰します(笑)

 店側が機械でメダルの数を誤魔化そうとしても無意味だ。寧ろこちらが誤魔化している側だ(笑)

 大陸や半島の資金源は徹底的に潰してやる。

 

「凄い趣味してますね……」

 

「今日は寿司気分だな」

 

「いいわね、お寿司」

 

「平日のランチで外食、お寿司は心が躍りますね」

 

「楽しみです」

 

 ということで老舗寿司屋に入り、ルシルはちらしの特上と水芭蕉を注文した。

 

「え……、寿司屋でちらし、それも特上ですか? 3,500円って……」

 

「ここのばらちらしは全てのタネに江戸前の仕事をしてあるから、醤油をつけて食べる握りとは違う。並は特上と比べると悲しくなるから止めておいた方がいいよ」

 

 握りでも醤油だけでなく、大根おろしや煮切りなどを使ったりする老舗の名店は銀座にもあるが。

 

「わたしもちらし特上にするわ」

 

「わたしもちらし特上にします」

 

「わたしも」

 

「わ、わたしは……、わたしもちらし特上にします!」

 

 ちらし特上はやはり豪華だ。ほのかは周囲のテーブルのリーマン達のちらし並と見比べた結果、確かに悲しくなるねと心の中で呟いていた。

 

「それにルシルさんお酒……」

 

「私はビジネスマンだから」

 

 水芭蕉のまるで和梨は素晴らしい。

 

「確かにルシルさん有名ですよね。ルシルさんがクラスメイトってお父さんが驚いてました」

 

「私みたいな庶民を知ってたの?」

 

「それ、庶民詐欺よ」

 

「気のせい気のせい。八海山ください」

 

「はーい」

 

 すぐに八海山が出てきた。

 

「北山は大富豪とか呼ばれてるけど、個人的なお小遣いならルシルさんは北山なんか比べ物にならないくらいってお父さん言ってました」

 

 それに時計塔ザ・ルシフェリア関係者ですよねと雫は内心呟いた。

 

「ルシルの幸運神懸ってるもの」

 

 昼に飲む八海山も至福だ。

 

「ルシルさん、常連だったりしますか?」

 

「一、二週間に一度くらいかな。清酒の品揃えも豊富だし重宝するよね」

 

「ルシル君、夜も来てくれよ」

 

 親方に営業された。

 

「酒の肴、夜なら充実してたり?」

 

「おうよ。旬の肴揃えてるぜ」

 

「夕方〜営業してたり?」

 

「酒の肴は夕方〜出してるよ。ほれ、これはサービスだ。梅雨いわしと梅肉のたたき和え」

 

 美味っ

 

「今度利用させてもらいます」

 

「待ってるよ」

 

 あ〜、八海山とのマリアージュも至福〜〜

 

「う〜ん、どのタネも美味しいわ〜」

 

「これは確かに特上で正解ですね」

 

 会計はルシルのニコニコ・カード一括払い。

 

「ルシルさん、代金は、」

 

「要らない。女の子に支払わせるなんて野暮な真似はできない」

 

 それに目の保養、客寄せパンダだからって無料にされることも珍しくもないからね。

 

「金は天下の回り物ともいうしね」

 

「ありがとうございます。ほのか、これが紳士の嗜みだよ」

 

「え……、あ、ありがとうございます!」

 

「気にしないで。毎年の運用利回りだけでも使い切れないから」

 

「どういうことですか?」

 

「日本の相続税などなど、馬鹿馬鹿しいから、海外のプライベート・バンクに資金を移した」

 

「確かにプライベート・バンクは運用利回りがいいって聞くから、ルシルさんの資産なら当然ですね」

 

 寿司特上など余裕余裕。

 

 …………世間のリーマンを敵に回しかねないな。実際に店内の握りやちらしの並リーマン達から、美少女女子高生に囲まれて妬ましいと、しかしあの容姿には敵わないと視線が鬱陶しいことになっていた。

 

「あの、ルシルさん達はいつもあんなに高いランチを食べてるんですか?」

 

「いや? ジャンクフードやB級グルメも好きだよ。クソまずい大衆チェーンは論外だけど。この近くに牛すじシチューの店や牛かつ、からあげ、かつ丼、親子丼、天丼、魚専門のランチ……さば味噌や塩焼きなどが美味い居酒屋、うどん蕎麦らーめん、混ぜそば、もつ煮、焼きカレーとかあるし」

 

「美味しい店揃ってるのに何故学生は利用しないのか疑問よね」

 

「盲点だったね」

 

「うん、考えたことなかったね」

 

「普段は食べられない料理を楽しむのさ」

 

「はい?」

 

「大体朝と夜は下のテナントにある店で済ませるから、ジャンクフードやB級グルメは難しい」

 

「えぇと、ルシルさんは何処にお住まいなんですか?」

 

「ホテルの最上階層やペントハウス」

 

「気分でホテル移動しているのよ」

 

「セレブですね……」

 

「北山でもそんな生活考えたこともありません」

 

 アリサ対策でもある。『お兄様、胸が出てきました』と誘惑されるのは嬉しいけど勘弁してくれ。

 

 …………なし崩しになりそうだけどね…………朝起きたら全裸で横に寝ているとはどういうこと?

 

 …………父と母は爆笑していたよ……

 

 目覚めたら目の前は…………状態もしばしばだからね! アリサ、恐ろしい子…………リーナとミアもアリサに協力しているし……

 

「ホテルのテナント高いから、ジャンクフードやB級グルメは難しいというのもある。全く、私は庶民だというのに困ったものだ」

 

「出た、ルシルの庶民詐欺」

 

「それは詐欺です」

 

「詐欺ですね」

 

 解せぬ

 

「とんかつでも牛かつでも、ルシルは世界各地の塩にビールじゃない」

 

「え……、何それ……」

 

「これが庶民の特権だ」

 

 リーナが額を抑えて、雫とほのかに頭が痛そうに……

 

「騙されないでね。ルシルはこれが素だから性質が悪いのよ」

 

「女性を騙すだなんて人聞きが悪い」

 

「ルシルは女性を騙しているつもりはなくても、完全に詐欺なのよ!」

 

 なんて失敬な

 

 

 

 

 

 放課後も呼び出しをされたがスルーして帰ろうとしたところ、一高三巨頭や生徒会、風紀委員に待ち伏せされた。

 

「何? カツアゲ?」

 

「わたし達は一体どんな目で見られているのよ……」

 

 真由美からジト目が返ってきた。

 

「ヤクザ」

 

「ヤクザじゃありません!?」

 

「十師族なんてヤクザだろ。十文字は武闘派ヤクザ、渡辺は末端組員死体処理班、七草は新進気鋭SMクラブ組長、他は刈り上げパンチパーマ舎弟頭と下っ端?」

 

 指摘したところ、十文字と渡辺はズーーーン|||とどんよりしている(笑)

 

「違います! そんなの経営していません! …………達也君と深雪さんの退学について何か知らないかしら?」

 

「誰それ?」

 

 ほとんど口が引きつっている。

 

 ルシルは既に退場した者達のことなど忘却の彼方だ。

 

「退学? 家の都合ではないかな。あいにく興味も関心もないので、どうでもいい」

 

「…………ではルシル君の授業サボりについて、」

 

「私は魔法大学卒業認定されている」

 

「!?」

 

「よって全て免除されている」

 

「ルシルはレベルが違うのよ」

 

「……………………リーナさんとミアさんはルシル君程ではないけど、授業サボりが多いことについてはどうなのかしら?」

 

「速度強度規模計測を始めとして無駄だからよ」

 

「無駄ですね」

 

「無駄って……」

 

「あんなの根性で上げろっていう、非効率極まりないじゃない」

 

「『努力は実を結ぶ』? 非効率極まりない方法で努力したところで時間の無駄だ。魔法科高校は教育そのものが間違っている」

 

 座禅瞑想を毎日欠かさずやる方が圧倒的効率的に発動速度が速くなり、強度規模も上がる。制御力も上がり、同時使用できる魔法の数も増えて、精神修養にもなり、いいことずくめだ。

 

「…………それなら何故ルシル君は一高に入学したのよ?」

 

「図書館特別閲覧室からアクセスできる魔法大学の機密文献最新研究データ。あとはリーナとミアの虫除け」

 

 人材発掘もあるけど。

 

「ルシルは図書館に引きこもってるのよ」

 

「ルシル様は紳士なのです」

 

「さて、もういいだろう。私達に干渉するな」

 

「ちょっと待って。深雪さんと達也君が退学してしまったから、生徒会と風紀委員の後任について、」

 

「私達には関係ないことだ。自分の尻は自分で拭け。私達を煩わせるな。私達に関わるな」

 

「しかしどちらかに所属しなければ部活勧誘が激しく、」

 

 容姿が整っており、実技成績から勧誘が激しくなると言いたいのだろうが、鼻で嗤った。

 

「全てお断りする。私達にそのような時間はない。生徒会役員にも拘らずくだらない幼稚な差別発言を繰り返す決闘常連者、無自覚テロリスト、冤罪量産機、オープンソース主義の売国奴がいる組織になど所属できるか」

 

「わたし達には犯罪者テロリスト売国奴になる意思も予定もないわ」

 

「わたし達を巻き込まないでください」

 

 顔を歪める輩が多数だ。

 

「副会長服部はんぞー君だったか。あなたは二科生を下に見ているようだが、魔法を使えない者を差別していることも理解できないのか? あなたには非魔法師が生産しているものを利用する資格はない。飲食物を作っている人達は誰だ? 服を作っている人達は誰だ? 第六次産業まで支えているのは誰だ? 非魔法師だろうと顧客を選ぶ権利があるということも知らないのか?」

 

 ぐっ、と呻くはんぞー君。愚か者が。

 

「私の両親は非魔法師だが、あなたのような恥知らずな真似は絶対にしないぞ?」

 

「なっ!? 史上初の推薦入学者が第一世代だと!?」

 

「事実よ。あなたはルシルから推薦入学できない輩が所詮実力の劣る劣等生だって蔑まれたらどう思うかしら?」

 

「そ、それは……、」

 

「ルシル様は非魔法師のご両親のことも、またその逆もそのようなクズ極まりないことはしません」

 

「く、クズ……」

 

「私は貴様のように人間的にも劣った差別主義者レイシストを蔑む。貴様のようなクズが社会で通用すると思うな」

 

 お〜、盛大にORZになってるよ。

 

「それではこれで、」

 

「待て、天海。一条殿はお前の魔法が爆裂ではないと断言したが、十師族の間で問題になっている」

 

 十文字克人からの指摘に、それは確認したいという口実だろうと指摘してやりたいのだがねえ? それともまだ一条隠し子疑惑があるのか?

 

「マナー違反だと指摘しても?」

 

「それは重々承知している」

 

 ルシルは溜息を溢し、七草と十文字だけなら披露しても良いと、リーナとミアも連れて演習林へ向かった。

 

 演習林で真由美と克人にコートの袖から出した手のひらを見せてコインを物質化した。

 

「え!? 何もない手のひらにコインが現れた!?」

 

「…………どうなっている?」

 

「私の固有魔法だ」

 

 『E=mc2』質量とエネルギーは等価で相互に変換可能ということは明かさない。アインシュタインの有名な『質量とエネルギーの等価性』だ。

 

「ルシル君BS魔法師だったのね……」

 

「サイオンを物質化した。これをこのように」

 

 コインを岩に放ち爆散させた。

 

「指弾をコインでやってみたらこういうことになった」

 

「凄まじい威力ね……」

 

「…………一般家庭出身なのに何故指弾を知っている?」

 

「漫画にも出てくる。再現しただけだ」

 

「むう、しかし指弾がこれほどまでの威力になるものなのか?」

 

「回転に力を入れた」

 

「…………それであの威力になる? それにそんな強力なBS魔法があるのに普通に他の魔法を使えるって……」

 

「ルシル様は特別です」

 

「十師族、傲慢に過ぎないかしら?」

 

 魔力や念能力などのことは明かさない。こちらの絶対的アドバンテージだから。

 

「岩を爆散させたのだから、爆裂ではないことは証明できた。これは『爆縮』だ」

 

「『爆縮』……」

 

「七草、現実に天海はそれをやってみせた。結果が全てだ。受け入れろ」

 

「そうね……」

 

「現代魔法師は想像力が圧倒的に不足している。一般人は柔軟なのさ」

 

「ルシル君みたいな一般人いないわよ……」

 

「ここにいる。一般人幼稚園児はドラゴンボールの技を再現したいと無邪気に遊ぶものだ」

 

「ドラゴンボールは名作よね」

 

「面白いのは認めるけど……」

 

「それほどまで面白いのか?」

 

 ルシルとリーナ、ミア、真由美は顔を見合わせて「常識知らず」と断言した。

 

「十文字克人さん、一回あれを読むことをお勧めする」

 

「そうなのか……」

 

「あなた本当に十代なの? 柔軟性が足りてないわ」

 

 リーナの発言にミアも頷いているよ?

 

「十文字君、流石にわたしでも驚いたわ……」

 

 十文字克人はズーーーン|||と落ち込んでしまった。

 

 それはともかくとして、まだお話があるからと、ルシルの持ち物の一つのホテルのBARに移動してカクテルを飲みながら……

 

「十文字家当主代理として助言する。天海、お前は十師族になるべきだ」

 

「ああ、それなら既に四葉と九島のご令嬢を娶ることになっている」

 

 澪のことはまだ明かさない。

 

「!?」

 

「他にも婚約者いるし」

 

 アリサも娶ることになるだろう。未だに混浴しているからね。あの子の嗅覚は一体どうなっているのだろうか? 朝起きたら山頂の頂きとか、胸が育ってきてからピンポイントなんだよね……

 

「…………重婚って許されるの?」

 

「国は認めている。私の意味不明な幸運とか、子供達に遺伝したらそれは国の宝だから」

 

「納得したわ」

 

「それに近親婚はリスクが高い。遺伝子が狂う。二十八家同士の婚姻も危険極まりない。国も魔法師と一般人に積極的に交じわってもらいたいのさ」

 

 ハリー・ポッターの聖二十八一族……純血主義を彷彿させるものがある。

 

「随分と国の上の方と繋がりがあるようだな」

 

「世の中金と権力。これ一般常識」

 

「ルシル君のご両親は賛成されていらっしゃるのかしら?」

 

「国の方針なら仕方ないって。それに私の資産なら複数娶っても余裕で養えるし、絶対に可愛い子供が生まれるから、可愛い孫達に囲まれたいって」

 

「寧ろ伯父様と伯母様大賛成していらっしゃるもの」

 

「本当にルシル君、ご家族と仲良さそうね……」

 

「魔法なんて一つのタレント、才能に過ぎないって断言する程度には」

 

「羨ましいわね……」

 

 ネグレクトが家風の七草の言葉は重みがあるね。

 

 羨ましいかな? 立派な一般家庭ですよ?

 

 …………七草真由美さん、あなたの目、危なくありませんか?

 

 

 

「一高、というよりも、魔法科高校は問題視されている。先日私が指摘したことで」

 

 真由美と克人はビクッとした。

 

「現代魔法師はマナーモラル、一般常識、法律諸々を無視する、知らない問題児だってね」

 

「問題児……」

 

「…………ルシル君は例えば決闘を禁止にしてどのように改善すればいいと思うの?」

 

「さあ? 試行錯誤するのが人の在り方だろう? これは魔法科高校の宿題だ。いきなり正解を教えられても学習しないだろう」

 

「うっ……」

 

 ではそういうことでとルシルとリーナ、ミアはチェックしてから部屋に向かった。

 

 ルシルはリーナとミアと浴槽でいちゃいちゃしていたところ……

 

「ルシル、コイン指弾、随分オブラートに包んだわね」

 

「流石に『E=mc2』までは明かせない」

 

「『E=mc2』だけじゃなく、『爆縮』もヤバいわね」

 

 『爆縮』はコインだけでなく、各種魔法を米粒よりも小さく圧縮して放ち、解放する時に空気中に漂うサイオンに起爆させると威力が何百倍にもなる。水と火による水蒸気爆発などの『爆縮』は洒落にならない威力がある。

 烈爺はあれを見学したところ、『爆縮』を戦略級魔法認定した。

 

「それにルシルの固有魔法『E=mc2』質量変換魔法にもなることも気付かれてないし」

 

「質量爆散マテリアル・バーストね。あれは使い勝手が悪い」

 

「んっ、」「あんっ♥️」

 

 リーナとミアのお胸様至福

 

 

 

 

 




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