本好きの念能力者 @ 魔法科高校   作:avagnale

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長いので分割します


二日目 1

 翌日深雪は登校してから1Aで雫とほのかと挨拶してから……

 

「司波さん、聞きましたか、森崎君のこと?」

 

「いえ、何かあったのかしら?」

 

「あの後で八王子警察署に突撃して色々犯罪だからって現行犯逮捕されて、森崎君の家は公安に潰されたそうです」

 

「え……、八王子警察署……、確か天海君達の会話でも……」

 

「え、あの天海君ですか?」

 

 深雪は声を潜めた。

 

「ええ、あの後喫茶店に寄ったのだけれど、天海君と倉橋さん達の会話から八王子警察署の様子を見ていたように聞こえたの」

 

 まさか、ハッキング?と……

 

「凄いスキルしてますね…………それで北山に森崎家の警備会社を吸収するようにって連絡があったみたいで大騒ぎでした……」

 

「(凄い権力者なのね……)席は廊下側一番後ろが天海君でその隣が倉橋さん、前が本郷さんね」

 

 深雪は席を確認してから、ルシル達に声をかけて雫、ほのかと一緒に自己紹介した。

 

「生徒会長から昼食に天海君もお誘いされました」

 

「私達は予定があるから昼休みは無理。申し訳ないけど司波さんから生徒会長に断っておいてもらえないかな」

 

 今日は老舗寿司屋で握り気分だから無理。帰国したばかりだから、まともな日本食を満喫したい。

 

「急なお誘いですから、仕方がありませんね。ではわたしからそのようにお伝えしておきます」

 

「ありがとう」

 

「倉橋さんと本郷さんは天海君とどのような関係なんですか?」

 

「わたしはルシルの恋人婚約者よ」

 

「わたしはルシル様の側仕えです」

 

「天海家って名家なんですね。側仕え付きで入学するなんて」

 

「ルシル様の虫除けも兼ねています」

 

「確かに天海君の容姿でしたら頷けます」

 

「側仕えにこんなに可愛い女の子がいるなんて天海家凄いですね」

 

「倉橋さんも絶世の美少女だし、レベルが違いますね……」

 

 お気に入りなので。今朝は目覚めたらミアにご奉仕されていて、目の前にリーナのお胸様があったから、朝から激戦してしまった。遅刻しないように我慢した私は自制のできる男だ。面倒くさいから、一高屋上にエアカーで登校した。外交官ナンバープレート素晴らすぃー。エアカーはインベントリに収納してある。

 

「それで、森崎君のことを何か知りませんか?」

 

「誰それ?」

 

 深雪は口が引きつっている。

 

「百家支流の森崎君のことを知らないんですか?」

 

「百家支流如き腐るほどいるから一々覚えていられない。興味も関心もない。司波さん凄い記憶力しているね。で、誰のこと?」

 

「…………昨日放課後、何故か裸になって駆け出した人のことです」

 

「ああ、あのド変態ストリーキングか。何があったらあのようなことになるのだろうね。司波さんを見て目覚めたのかな? ド変態が気になって視聴していたんだよね」

 

「…………八王子警察署で一体何があったんですか?」

 

「ド変態が中年ガチムチ白バイ隊員に襲いかかって強姦(笑)」

 

「「「…………」」」

 

「司波さん凄いね。ガチゲイに目覚めさせるなんて、魔性の女?」

 

「あの……、全然嬉しくありません……」

 

「どんまい?」

 

「性癖を変えるだなんて凄いわね」

 

「それとも口論していたガタイのいい男子を見て目覚めたのかな?」

 

「そうに決まっています!」

 

 この時レオはくしゃみをしていた。

 

「あのド変態レベル高かったよね。発情して真っ裸ネクタイに靴下だよ?」

 

 教室は吹き出す音が続出した。

 

「服のことを指摘しても『おお、これはいけない。ネクタイが曲がっていました。淑女の前でこれは失礼を』とか言ってネクタイ直しそうだよね」

 

 またまた

 

「その前にその発情したイチモツをなんとかして服を着ろと」

 

 またまた

 

「現行犯逮捕で公然わいせつ罪と強姦罪、傷害罪、脅迫罪、銃刀法違反などで檻の中だろうね」

 

「傷害罪にもなるんですか?」

 

「尻から白濁した液体に赤い血が混じってダクダクしていたからwww」

 

 またまた1Aは吹き出す音が続出した。どうやら我々は注目の的のようで。

 

「初体験あるあるwww それがまさかの中年ガチムチ尻穴www」

 

 またまた

 

「あのド変態包茎だったから相当臭そうだよね」

 

 またまた

 

「ド変態包茎ストリーキングに掘られるなんて被害者の隊員も可哀想に」

 

 またまた

 

「ルシル、お、お腹が痛いわ……」

 

「ルシル様、こ、呼吸困難になります……」

 

「? 倉橋さんと本郷さん、男子は吹き出している人が多いけれど、包茎とはどんな意味なんですか?」

 

「司波さん、女の子が口にするのはちょっとお勧めできないわ。あとで検索して調べるといいわ」

 

「そうなのね。ありがとう、倉橋さん」

 

「包茎でも公然わいせつ罪だからね。全く、なんて非常識なストリーキングなのだろうか」

 

「ぷふっ、どこの原住民かって話よね」

 

「古代ギリシャのオリンピックかと」

 

 ちんちん皮被るのが正しい作法らしいからね。

 

「まあ、包茎は病気だから手術した方がいいよ。日本人は多いと聞くし」

 

 笑っていない男子達は包茎なのだろう。本当に日本人多いな。自虐ネタとして笑いなさい。生まれ持ったものに罪はない。前世高校生時代には『俺完全に包茎で皮剥けねえよ!?』と暴露していた友人がいて、教室は爆笑に包まれていたというのに、魔法科高校はギャグセンスがないな。

 

 

 

 休み時間包茎について検索した深雪達は赤面してしまった。確かにこれは女の子が口にすることではないと……

 

「…………天海君はこれではないのね……」

 

「お笑いにするくらいだから確実です」

 

「倉橋さんと本郷さんは知ってるんですよね…………倉橋さんは恋人婚約者として、もうそういう関係なの!? それに本郷さんは側仕えとして天海君のお世話を!?」

 

「ほのか、暴走し過ぎ」

 

 今にも妄想で鼻血ダラダラになりそうな幼馴染を制止した雫。

 

「ううっ……、ご、ごめんなさい、雫……」

 

 ここで打ち解けた三人は名前呼びになった。

 

「天海君は中性的な美少年だから、幼い頃は女の子にしか見えなかったのではないかしら? それで本郷さんが側仕えとして就けられた?」

 

「ありえる」

 

「下手に男性側仕えを就けたら危ないよね……」

 

「ご両親は出来人なのね」

 

「当然の配慮だと思うよ? 天海君に下手な使用人就けられない」

 

「相当な名家だよね……」

 

 ここで雫は黙り込んだ。両親から天海家への対応は慎重にすることと注意されていたからだ。

 

「雫? どうかしたのかしら?」

 

「…………天海君は政財界で『幸運の女神の愛子』って有名みたい……」

 

 雫から明かされた天海ルシルの一端について、ほのかも驚愕した。深雪は八雲から聞いていたが改めて驚いた。

 

「…………財力でも北山も遠く及ばないって……」

 

「…………凄まじいのね……」

 

「同じクラスなのに、昨日の騒動を回避できるなんて、正に『幸運の女神の愛子』だって実感した」

 

「倉橋さん、いいなぁ、あんな素敵な恋人婚約者…………本郷さんも天海君のお世話できるだなんて羨ましい……」

 

「ほのか?」

 

 ちょっと待て、ほのかは司波達也一筋ではなかったのか?

 

「えへへ……、天海君にはそれくらいの魅力があるよ……」

 

「それは否定できないけれど……」

 

「……ちょっと信じられないんだけど……、お母さんも第一世代だなんて信じられないって疑ってる……」

 

「え……? 第一世代で史上初の魔法科高校推薦入学なの?」

 

「うん、多分先祖返りだろうって、それだけの家柄だって……」

 

 深雪はルシル達のPDが非公開になるのも納得した。そのような重要人物のPDを公開する方が頭を疑う。

 

「雫、あまり深入りは感心しないわ。隠すということはそれだけの秘密があるのだから。誰しも知られたくないことはある筈よ」

 

「うん……、お母さんにも伝えておく……」

 

 深雪はルシルのことを探っているのが雫の母親だということを察した。それで北山家もルシルを狙っていることがわかる。

 

「…………北山家が天海君を調べているのは何か理由があるのかしら?」

 

「ごめん、それは言えない。天海君のプライバシーに関わることだから」

 

 …………あの『時計塔』役員の一人で同姓の方に接待されたことがあるからなど言える筈もない。

 『時計塔』に失態なんて犯せないよね? 電力水素他資源販売で圧倒的だから。

 時計塔ザ・ルシフェリア……語呂からもルシルは関係者かもしれないと……

 

 

 

 

 

 

 昼休み、生徒会室では森崎の八王子警察署での事件が話題になった。

 

「そ、そうなのね……」

 

「突然性癖が変わるものなのでしょうか……」

 

「それは確かに逮捕されるな……」

 

 いや、ストリーキングの時点でタイーホ案件だろう。こち亀かと。警官がストリーキングしようものなら、懲戒免職まっしぐらだが、あれはギャグ漫画だからね。

 

「そ、それで、突然他人の性癖を変えるなど魔性の女と、ですが口論相手の一人西城君が原因なのではないかと……」

 

「深雪は確かに魅力的な女性だが、それは深雪が原因ではないから安心しろ」

 

 達也はレオにそのような因子があるとも思えず、精神干渉系魔法の可能性を考えたが、無理があると即座に否定した。

 

「…………天文学的な確率の天災としか説明できないのではありませんか?」

 

 天災 → 天さい → 天さ✕い → 天み → 天海?とは流石に連想しないか。

 

「そうよね……、突然性癖が激変してしまうだなんて……」

 

「しかし突然性癖が激変して、全裸になり、性的興奮から警察署に突撃して、白バイ隊員を強姦するなど、どのような偶然に偶然が合わさったのか……」

 

 いや、それだけ偶然が続く訳がないだろwww

 

「謎だな……」

 

「天災としか言えないわよね……」

 

 達也が咳払いしてから……

 

「生徒会長は天海君も生徒会に勧誘されるつもりですね?」

 

「ええ、史上初の推薦入学者ということもあるけど、容姿問題もあるから。聞く限りでは電子の魔女にも劣らないレベルでしょう? 一高は色々あってそれに対処できる人材が生徒会に欲しいんです」

 

 ハッキングスキルですねと全員心の中で頷いた。

 

「2位の倉橋さんは教職員推薦枠の風紀委員候補なんだよ」

 

「倉橋理奈さんは天海君の恋人婚約者で、本郷ミアさんは天海君の側仕えだそうです」

 

「天海君凄いわね。絶世の美少女の倉橋さんが恋人婚約者で、すっごい可愛い本郷さんが側仕えだなんて……」

 

「歴史ある名家なのでしょう」

 

 そして達也への風紀委員就任……生徒会推薦枠での勧誘に一悶着起きて、決着は放課後へと……

 

 

 

 昼休みに1Aに戻ってきたルシルは深雪に放課後生徒会室に誘われた。

 

「天海君には生徒会に、倉橋さんは教職員枠での風紀委員に入ってもらいたいそうです」

 

 リーナを誘いにくる教師はドジっ娘カウンセラーかな? リーナには断ってもらおう。公安から抜けたいよねと囁やけばいい。

 

「エンタメの予感がする」

 

「ルシル、わたし達はカフェで待っているわ」

 

「ルシル様、お早いお戻りをお待ちしています」

 

 エンタメ次第かな

 

 

 

 

 

 

 

 




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