本好きの念能力者 @ 魔法科高校   作:avagnale

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六日目

 土曜日は当然の如く休んだ。週休二日制は基本だろ。週二日登校すればよくないか。働きすぎよくない。

 

 月曜日の昼休み、深雪と真由美、鈴音がルシルを訪ねてきて、一緒にランチにすることにした。

 

 フレンチの店に入ってから、注文が届いて和やかに談笑していたところ……

 

「ルシル様、生徒会にその、男子生徒の下半身について要望が殺到していまして……」

 

「やっぱり相当多いのかな?」

 

 包茎ね。

 

「生徒の切実な悩み事だから確かに生徒会の役割なんでしょうけど……」

 

「そこまで生徒会の役割なのかと疑問になります」

 

 だよね

 

「外科逝ってこいって話」

 

「そうなんだけど、魔法科高校はただでさえ詰め込み教育だから、なるべく生徒から休みを奪わないようにって思うのよ……」

 

 包茎民族は大変だな(笑)

 

「本来自力で皮を剥くものだけどね。現代魔法師は調整体由縁が多いから一般常識に欠ける。小学校低学年〜中学校で剥くものだと思うけど」

 

「ルシル様は何歳で剥いたのか、」

 

「1歳」

 

『はい?』

 

「私の天使の羽ぴよぴよ期間は短かった」

 

 天使の羽ぴよぴよさせてみたところウケた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 ルシル君1歳ちんちんの皮を剥いてヴァッシェンしたところ、入浴のためにルシル君を裸にした母上は……

 

「ーーーッあなた、ルシルのちんちん完全に大人になっているわ!?」

 

「何!?」

 

「ほらほら」

 

 母上に両脇抱っこされて公開された。

 

「おーーーっ! 見た目は天使なのに完全に大人だな!」

 

「これなら孫の心配もいらないわね」

 

「ルシル、ちんちん痛くないか?」

 

「だいじょうぶ。あらいました。ヴァッシェン」

 

 ヴァッシェンでちんちんを洗ってみたところ驚愕された。

 

「ルシル、魔法師の才能あったのね」

 

「ルシルは天才だな!」

 

 なにこの両親、すっごい親馬鹿なんだけど……

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 身の程知らずの一科生の包茎を解決してやる気はないし

 

「まずは浴室で自力で剥かせてお湯かけて洗って消毒させなさい。どうしても剥けないなら安宿先生に手術が必要かどうか診察してもらう。それも保険医の仕事なのか疑問だけど」

 

「わかりました。この数を対応しきれないものね」

 

「司波の場合はその手の知識がなかっただけだから容易かったけど、私は暇ではない」

 

 真由美から一高包茎リストを見せてもらったところ……

 

「一科生が圧倒的に多いな。コミュ力不足しているんじゃない?」

 

「どういうことですか?」

 

「普通は小学校中学校時代に話題になって剥くんじゃないかな。1Eのリストに西城レオンハルトの名前はない。彼はコミュ力抜群に見えるし」

 

「コミュ力って本当に大事よね」

 

「二科生の方がコミュ力抜群なんですね」

 

 ルシルとリーナ、ミアの会話に深雪達は考え込んでいる。

 

「…………その二科生よりも圧倒的にコミュ力抜群なルシル君はどうしたらそんな風になるのよ……」

 

「家庭環境かな? リーナとしていたところを母上に目撃されたらコンドーム差し入れされて『ごゆっくり〜』とか、父上に正座させられて、『未成年の間はゴムとピルは必ず使え』って渡されたりした」

 

 ヴァッシェンがあるから安心安全なんだけどね。

 

「す、凄いご両親ね……」

 

「本当に仲がいいんですね……」

 

 深雪と真由美、鈴音は本当に羨ましそうにしている。

 

「伯父様と伯母様のギャグね」

 

「天海家は毎日楽しいですね」

 

「本当に羨ましいわね…………ちなみに何歳の頃にしていたのよ……」

 

「12歳」

 

「このリア充共め!」

 

 ちっ、と舌打ちする真由美に深雪は耳を疑っている。

 

「…………天海君は現代魔法師のコミュ力不足について、何か理由があると思いますか?」

 

「入学初日のド変態、突然キレてCADを突きつけるバカいたよね? そんな危ない輩はあいつは頭が可笑しいから近寄るなと敬遠される。結果コミュ力不足になるんじゃない?」

 

「それは、確かに……」

 

「もしかしたら小中学校時代にCADを持ち歩いていたのか? うん、近寄りたくもないね」

 

「危険人物ね」

 

「本当に頭が可笑しいですね」

 

「一科生はそういう掃き溜め、溜まり場? 高校生になるまで友達いなかったんじゃないかな。魔法師の人口は圧倒的に少ないからね」

 

 団塊の世代などと友達付き合いできないよね。

 

「納得したわ……」

 

「ルシル様には非魔法師のお友達がいるんですね」

 

「ん〜、あれを非魔法師の一般人といっていいものか……」

 

「どういうことですか?」

 

 茶飲み友達、飲み友の東道青葉や九重八雲、九島烈などなど……光宣は弟同然だし……、光宣は天海家で預かった時にちんちんの皮を剥かせた。

 

「幼稚園小学校中学校通っていなかったから、同年代の友達いないし」

 

『はい?』

 

「ルシルは権力で海外を旅していたのよ」

 

「精神的に大人だから通わせたら話が合わなくて可哀想だからというのが理由ですね」

 

「はあ……、本当に歴史ある名家ね……」

 

「羨ましいですね……」

 

 USNAスターズなどから寄付される女の子達は全員ルシル君に心酔して側仕えや護衛兼ガールフレンドだし、今判明した。ルシル君に同年代の男友達いません。

 

 

 

 

 

 

 

 放課後、図書館に引きこもっているルシルを壬生紗耶香が訪ねてきた。

 

 リーナとミアとカフェで合流してから自己紹介してから、なんの用かと……

 

「あたしはルシル様のお陰で助けられました。本当にありがとうございました」

 

「気にしないでいい。一科生は傲慢に過ぎる」

 

「あの、ルシル様は授業を全てサボってるそうですが、ここの学校についてどう思いますか?」

 

「無駄多過ぎ」

 

「え?」

 

「例えば速度規模強度実習、あれは単なる計測であって実習になってない。気合いでクリアしろと言ってるようなもの。非効率極まりない」

 

「…………あたし達二科生は指導してくれる教師がいなくて、」

 

「二科生の方が自由でいいよね」

 

「え……」

 

 当初二科生入学希望していたことを明かしたところ唖然とされた。

 

「…………ルシル様は……」

 

「紗耶香さんの悩んでいることは速度規模強度かな?」

 

「はい、どうしても上がらなくて……」

 

「『サイオン同調』で諸々矯正はできるけど」

 

「『サイオン同調』、ですか?」

 

「ただし異性にサイオンを流すことは体液を連想するから、恋人婚約者でもない限り断る」

 

「そんな……」

 

 そんな紗耶香にミアがコショコショ囁いた。

 

「…………ルシル様、保健室でお願いします……」

 

「美少女からのお誘いは断らない」

 

 ということで保健室で体育閨実技がまた捗った。

 

 

 

 期末試験後、紗耶香は速度規模強度他諸々が爆上がりして、噂になった。

 

 その噂から、最近一緒にいるルシル君が関わっているのねと察した真由美と鈴音達がカフェテリアに訪ねてきた。

 

 認識阻害を使ってから……

 

「で、壬生さんは一体どうやって実技が諸々劇的に向上したのかしら?」

 

「壬生さんは二年生上位5位以内に入っています」

 

「ルシル様に抱いてもらいました」

 

「「はい?」」

 

「言い方」

 

 ルシル考案『サイオン同調』の簡単な説明をした。

 

「古式に五感、感覚同調というものがある。それの第六感……、サイオン版を考案してね。それで紗耶香さんの感覚を矯正した」

 

「なるほど……、画期的ですね……」

 

「ルシル君にはリーナさんやミアちゃんがいるのに、」

 

「ルシルみたいなイイ男には何人ガールフレンドがいてもいいのよ」

 

「恋愛は自由です」

 

「あたしも天海家に就職します」

 

「そ、そうなのね…………それで、壬生さんは一科への転科を断ったって聞いたのだけど……」

 

「好きに学べる二科生のままでいいです。一高の教師から教わることはありません」

 

 紗耶香も毎日座禅瞑想を始めるようになった。

 

「ルシル様は自由に学べる二科生を申請していたのにと暴露されてから、あたしは目覚めました」

 

「そうだったのね……」

 

「隣の芝生は青く見えるよね」

 

「何事も考え方次第、ですか……」

 

「壬生さんのことは納得しました。それにしても本当にルシル君は発想も規格外ね……」

 

「天海君、その『サイオン同調』をすると誰もが向上するのですか?」

 

「これは私の考察だけど、現代魔法師は制御力に問題がある。幼い頃にサイオン操作をしていなかった弊害なのかな? 紗耶香さんの結果が物語るよね」

 

「それは興味深いですね。論文コンペで優勝できると思います」

 

 それ止めて。

 

「…………ねえ、ルシル君試しに誰か他の子と、」

 

「断る」

 

「どうしてかしら?」

 

「私と同調すると女性は性的に興奮する」

 

 アリサを天海家養女にした後で『サイオン同調』した時はヤバかった。胸が膨らんできてからねと宥めるのが大変だった。

 

 洒落になってない。そういうことはお胸様が出てきてからにしなさいとお説教した。

 

 うん、私は正しい。

 

 以降隙あらば混浴してくるようになった。浴場でリーナとミアといたしていた場面を目撃された時はずっと見学させた。保健体育のお勉強だよねと。

 

「え……、それで壬生さんは……」

 

「なるほど、天海君は紳士ですね」

 

「それなら男の子と、」

 

「断る。気持ち悪い」

 

「え、どういうことかしら?」

 

「いや、常識的に考えて? 体液流すのが同性など気持ち悪い。気色悪い」

 

「( ゚д゚)ハッ! た、確かに……」

 

 もしも相手の男が興奮して四つん這いバッチコイ、尻穴を差し出してきたら洒落にならん。

 

 うっす、俺の尻穴掘ってくださいっす! 俺の尻穴濡れ濡れバッチコイっす!!

 

 とか言われたらどう責任を取ってくれる?

 

 まあその時はバイブでもぶち込んでやるがwww

 

「私が抱いてもいいと思える女性でない限り、断る。それに『サイオン同調』のリスクを説明する。でなければ強姦レイプと変わらない」

 

「天海君は本当に紳士ですね」

 

「紳士とかそれ以前の問題だ。強姦レイプなど日光のおサルさんかと」

 

「……日光のおサルさんが何故ここで出てくるのよ?」

 

「女性観光客に股間押し付けて自慰してくるんだって」

 

 この暴露に真由美と鈴音、紗耶香、エリカは吹き出した。

 

「日光の店先にはどこもエアガン常備しているという話を聞いたことがある」

 

「あ、そういえばルシルとの日光デートでそんな話を聞いたわね」

 

「ルシル様が車からおサルさん達にエアガンを見せたら、ダッシュで逃げていきましたよね」

 

 ミアは内心ルシル様が具現化した本物の銃ですがと呟いていた。

 

 それ以外にも被害が多いため、奴等を保護する必要があるのか甚だ疑問しかない。どこぞの誰かさんは定期的に間引いて香港に輸出している。奴等はサルも食うから。

 

「ルシル君はデート中に何をしているのよ……」

 

「ギャグ」

 

「あれは中禅寺湖の紅葉デートだったわね」

 

「夏は上高地などでも避暑デートしましたよね」

 

「(う、羨ましい……)それは一体何歳の時の話なのかしら?」

 

「12歳〜だったかな?」

 

「夏に洞爺湖でルシルを膝枕しながらお昼寝したこともあったわね」

 

「十和田湖も捨てがたいです」

 

「避暑は阿寒湖、能取湖も捨て難い」

 

「この、リア充どもめっ!」

 

 チッと舌打ちをした真由美に紗耶香は耳を疑った。

 

「紗耶香さん、あれ、恋愛クソ雑魚ナメクジだから」

 

「わたしも含めて会長も恋愛クソ雑魚ナメクジです。壬生さん、よかったですね」

 

「盛大に爆発してちょうだい」

 

「でた。僻みと嫉み。一科生のしかも生徒会長がwww」

 

「真由美、下手をすると売れ残って、男からしてみればプレッシャーにしかならないのわかってるかしら?」

 

「…………どういうことかしら?」

 

「20歳超えて処女だと男には『責任』という文字がプレッシャーとして重く圧しかかる。それで初体験は失敗してそのままずるずると……、いつの間にか喪女の嫁き遅れって話を聞いたことがある」

 

「伯父様と伯母様は十代での妊娠結婚も大歓迎されているもの。それなら圧倒的勝ち組だからって」

 

「三十目前での駆け込み婚相当多いみたいだからね。真由美さん頑張って」

 

「え……、」

 

「男女お互いに初体験は失敗が多いらしい。十代なら笑って済ませるけど、いい年して、ねえ?」

 

「わたしなら男にリードしてもらいたいわ」

 

「同感です」

 

「ちょっと、ルシル君、それ千葉にもいるんだけど?」

 

「異母姉だったかな? もう嫁き遅れ確実だよね」

 

 エリカは爆笑した。

 

「親は養えてしまうからと娘が嫁き遅れても甘やかしてしまう現実、あるある」

 

「真由美、気を付けてね」

 

「だから、何故そこでわたしを刺すのよ!?」

 

「真由美さんは高校生で恋愛しなかったら嫁き遅れの未来が待ってる分かれ道だって人相してる」

 

「どんな人相よ!?」

 

「初恋を引きずってずるずると深みにハマるタイプ?」

 

「なるほど、会長は、否定できませんね」

 

「ちょっと、鈴ちゃん?」

 

「ルシル様の勘は必ず当たります」

 

「百発千中ね」

 

「どんな確率よ!?」

 

「例えば十師族の嫁き遅れ、」

 

 これこれこのようにと指摘していったところ、真由美は沈黙した(笑)

 

「……………………ルシル君、わたしとデートしてください!」

 

 真っ赤な顔の真由美の告白に頷いた。

 

「南国リゾートと避暑リゾート、どちらがいい? 南国リゾートならビキニ着用は義務だよ?」

 

 バリ島で七草三姉妹と熱いことになった。

 

 

 

 一高卒業前に深刻な表情の真由美からルシルは報告された。

 

「……………………ルシル君、できちゃったの……」

 

「子供? 何ヶ月目?」

 

「…………冷静なのね……一月目です……」

 

「それは避妊しないであれだけしていればねえ?」

 

 ステータスでもろバレだったのもあるが、妊娠初期の症状があったから、時計塔産婦人科で検査してもらったのだ。

 

「うぅっ、子供なんだけど、」

 

「産めばいい。責任は取るから」

 

 次の瞬間真由美の顔は笑顔に輝いた。

 

「ありがとうございます! それで、父への報告なんだけど、」

 

「弘一さんをここに招待して報告する?」

 

「ありがとうございます」

 

 七草弘一と香澄、泉美を時計塔料亭に招待してから真由美の妊娠を報告した。

 

「…………高校生で妊娠ですか……」

 

「真由美さんの卒業式ではお腹は目立たないので安心してください」

 

 弘一はこめかみを揉みほぐしている。

 

「魔法大学は妊娠出産育児のためにオンラインで受講すればいい。真由美さんには天海に引越してもらいたい」

 

「…………ありがとうございます……」

 

「これで勝ち組ですな!」

 

「ええと……?」

 

「嫁き遅れになるよりも十代で若奥様なら圧倒的勝ち組ですもの」

 

「そ、そういうものなのですか……」

 

「「そういうものです」」

 

 両親の声がハモった。

 

「いいなぁ、お姉ちゃん、ルシル様との子供……」

 

「わたくし達も高校生で妊娠したいですね」

 

 弘一は酒を吹き出して咽ている。

 

「…………ゴフゴフッ、……お前達、せめて高校では真由美のようにお腹が目立たない時期にしなさい……」

 

「「わかりました」」

 

 これでレナと澪、夕歌に続いて四人目か……

 

 

 

 

 

 

 




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