翌日男子クラウド・ボールでは甚平姿の百地蔵人がダブルバウンドだけで優勝した。
「蔵人、優勝おめでとう」
「ありがとうございます、若様。正直クソゲーですね」
「だよね。真由美さんもこんなクソゲーで優勝したからって嬉しいのか疑問」
「やっぱりモノリスに出場してみたかったんですけど。一条と、」
「忍びの技を公にできないでしょ」
「バレないようにしますよ」
お前、袖ヒラヒラの指弾でバレないように瞬殺できるだろうが……、それにお祭りで四肢ズタズタにするなよ……
「モノリス、意味不明なことに物理攻撃禁止だからね。蔵人からしてみればモノリスが一番くそゲーじゃないかな?」
「あ〜、そういえばそんなくだらないルールありましたね。若様ならルール変更楽勝ですよね?」
「アリサとアンナに暴力行為を見せたくない」
「あ、はい」
「百地君、あなたは姫様達に対する配慮に欠けますね。あなたの指弾はダムダム弾同然ですよ?」
「も、申し訳ございませんでした!」
ミアの警告に蔵人は土下座した。
「いや、土下座までしなくてもいいから」
「先代様の教えです」
父上……
三高の一色愛梨、十七夜栞、四十九院沓子から声をかけられた。自己紹介してから、なんの用かと……
「百地蔵人殿に惚れました!」
「はい?」
「いいんじゃない? 白川がルーツの四十九院なら相性抜群だろうし。お付き合いしてみれば?」
「おおっ、ルシル様の許可は出たのじゃ。蔵人殿、」
「ちょっと待って。私の主はルシル様だ。将来的に東京に嫁いでもらうことになるけど問題ないの?」
「嫁入りは常識だからの。実家は兄弟のどちらかが継ぐから問題ないのじゃ」
「おめでとう、蔵人」
「これで彼女持ちですね」
「蔵人、デートしてこい。これ、主命令だから」
蔵人は身長160cmで女顔がコンプレックスだから、主として心配している。
「主命令使われなくてもエスコートしますよ。本郷、若様のことは頼んだ。沓子さん、お手をどうぞ」
「うむ、頼みますぞ。沓子でいいのじゃ」
「わかった沓子、キッチンカー巡りする?」
甘酸っぱいねえ。二人はデートに向かった。
「…………百地家は忍びの名門だと聞きましたが、」
「伊賀忍び名門御三家の一つだね。藤林と同格」
「…………歴史ある名家は凄まじいですね……」
「結構怪しいものがある家も多いけどね。家系図や血筋など捏造し放題、戦国時代困窮していた朝廷が武士の家系図捏造してあげて献金してもらっていたとかあるあるだし」
「そうなのですか……」
「天海家はどうなんですか?」
「天海家は公家で安倍晴明がルーツ。占いが生業だから一般的な困窮していた公家とは事情が異なる」
「公家は貴族なのに困窮していたのですか?」
「戦国時代に天皇陛下がお住まいされている内裏とか雨漏りしてないかとか、他の公家の屋敷はお化け屋敷かと天海家当主日記で世も末だなとある」
愛梨と栞は『うわぁ……』的な表情になっている。
「もう高貴な?血筋しか取り柄がないから、力のある武士の家に嫁がせて金銭的援助してもらったりとかあるあるだったみたい。庶民に変装して野草採集しないとおかずにも困る有様とか、それがお大臣様や羽林家とかだと目のやり場に困る、気不味いとか、当主は趣味と偽って釣りするとか」
「…………本当に世も末ですね……」
「貴族がそれでいいんですか……」
「占いとはそれほど頻繁にあるものなのですか?」
「占事略决の占い使って狩猟していたみたいだね。猪鹿鳥魚、解体は使用人や料理人に任せて」
「占いで狩猟ですか……」
「スピードシューティングで占事略决の占い使ってクレー撃ち抜いた」
占いは罠猟に違反しないよ。
「凄いですね……流石は陰陽師の大家……」
「占い以外にも色々副業していたみたいだね。南蛮船狩りしたり」
「はい?」
「宣教師や南蛮人は海賊同然、奴隷解放や金銀の国外流出を止めるために趣味にしていたみたい」
「す、凄い趣味ですね……」
「奴隷解放なんて天海家は人道的なんですね」
「長崎の出島に天海商館があったらしくて、オランダ商館長カピタンと組んで海外旅行したりとか」
「お待ちください。それは江戸時代ですよね。鎖国はどこにいったのですか?」
「天海家は公家だから狸幕府のことなんか無視だなと日記にある。鎖国なんかしたらワイン気軽に飲めなくなるだろ。ふっざけんなって感じ? 江戸時代なんか暇している無駄飯喰らいのニート武士がわんさかいるんだから、蝦夷や樺太に屯田兵として送り出せって愚痴ってる」
「…………ルシルさんのご先祖様相当毒舌ですね……」
毒舌だね。改元とか経費請求にかこつけた強請りだろ。元号なんか日本独自のもので一々覚えていられないし迷惑だから便利な西暦でいいじゃんと天海家は公家の上級貴族なのに批判している。日本独自の歴史ある文化? 何それ、美味しいの?
改元が廃止されたのは私の要求だ。毎年時計塔から皇室に百億円献金しているよね。美酒美食も献上しているよね。元号迷惑極まりないから止めてよと天皇陛下と宮内庁などに要求した。札束で頬を引っ叩く行為だね(笑)
陛下は私の婚約者の宮様に『曽祖父様嫌いです』と言われたくないため即答したのは腹が痛かった。陛下チョロいと(笑)
戦国時代〜江戸時代の朝廷では天海家は大蔵省も兼任して、南蛮人を拷問して銀塊や銅塊から金銀を取り出す方法を聴き出し、永楽通宝を鋳造するようになり、金や銀のインゴットも鋳造するようになったとか。更には南蛮人を拷問して金銀の海外交換レートを聴き出したそうだ。
…………日記を読んで納得した。天海家地下金庫にどんだけ金のインゴットあるんだよと…………熱核融合炉の副産物で更に増えているんだけどね…………プラチナまで……
大蔵省の頭であるため、天海家は公家の中では圧倒的に裕福だったとか。ビタ銭が出回る中でそれを8 : 1のレートで新硬貨と交換して鋳潰し新造硬貨を鋳造できる天海家が天皇陛下に頼りにされるのも当然のことだ。
信長上洛時の朝廷への献金はビタ銭ばかりで正親町天皇は頭を抱えていたとか。それを新硬貨にしたのは天海だ。
当時の永楽通宝には鉛も含まれており、人体に有害なため、鉛は取り出し鉄砲の鉛玉に、南蛮人を拷問して聴き出した硝石丘法で製造した硝石から火薬を調合して玉薬販売で笑いが止まらなかったとか。硝石丘法は臭いから南蛮人の奴隷を使っていたそうだ。洗脳して(笑)
狸が江戸に移封された時に公家の権力を使い、江戸に広大な土地を確保して、引っ越したとか。京都は盆地だから、夏はムシムシしてクソ暑いし、冬は極寒になるから将来的に地価が上がるのが確実な江戸に引っ越したと。しかし江戸時代から鱧の骨切りが始まり、鱧好きとして京都の拠点はそのままだ。
天海家は信長の時代から百地を厚遇していたそうだ。情報は大事なのに、忍びを使い捨てにしたり、二束三文で使い潰すとか頭が可笑しいと。北条が滅んだ後で風魔も雇用している。
私は藤林も雇用したから、かなり充実している。
ニューヨーク連邦準備銀行(NY連銀):マンハッタンの本店地下に厳重な金庫があり、世界中の中央銀行や公的国際機関から預かった約7,000トン規模の金塊を保管しているとされているけど、本当に存在するのか開示しろと突き付けたところ、プレジデントとUSNA財務省は冷や汗ダラダラになっていたのは笑えるwww
私は時計塔CEOだから、プレジデントよりも権力者だからね。
金を補填してやるからグリーンマネーと交換しろと囁いたところ、連中は飛びついた(笑)
その金は錬金術の産物だからそのうち石炭に変わるけどねwww 本物の金塊は置換しておいたwww
気付いた後はUSNA国債と交換だwww
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