真ー問題児達が異世界でやらかしてるそうですよ!? 作:坂上弓弦
ーーーー世界の果てーーートリトニスの滝
バシャ!と水飛沫を上げ、十六夜は大河の岸に上がった。手の中には亜麻色の小さな華の蕾が握られている。大河に潜るため外していた愛用のヘッドフォンと学ランを拾い上げ、颯爽と着込む。十六夜ら水で濡れた髪を大きく掻きあげ、振り向きざまに近くにいた黒ウサギに話しかける。
「黒ウサギ。この蕾が水仙卵華で間違いないな?」
「YES!それで間違いございません!」愛嬌たっぷりに応じる黒ウサギ。十六夜も頷いて返した。
「そうか。群生地域を川辺に絞ったのは正解だったな。あとは開花されればゲームクリアだか…本当にクリア方法確立されてんのか、このゲーム」
彼が述べるクリア方法とは、現在参加しているゲームのことである。
ギフトゲーム
「湖上の華」
・プレイヤー
ノーネーム 逆廻十六夜
・ゲームマスター トリトニスの滝の主 白雪姫
・クリア条件
水仙卵華を入手し開花させよ。
・敗北条件
正午までにプレイヤーが勝利条件を満たせなかった場合
プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合
「さすがに箱庭特有の華になると、知識不足は否めないな。」
「頑張れ、マキマキ。ヒントは君の水難。じゃあ頑張れ」と言いう岸に座った唯人。いつの間にか黒ウサギは唯人の膝の上で寝ていた。
唯人だけではない。飛鳥も岸で十六夜を見守っていた。凍夜と耀は二人で昼寝をしていた。
「そうか、わかったぞ。答えは水中深度の変化だ。」
「答えがわかっても。貴様にはできない。降参すれば一輪くらいならあげるぞい。」自慢げに話す白雪姫。それを見て十六夜はにやけて喋った。
「湖がないなら川の流れを変えて作ればいいじゃん」と言いながら川に向かって飛んだ。そこで十六夜の本音がでた。
「くそッ、人の前でイチャつきやがって、俺もイチャイチャしてんだーーーーーーこのやろーーー」
ノーネーム本拠
黒死斑の魔王との戦いから1ヶ月
十六夜達は今後の方針を決めていた。
「どうした?俺よりいい位置に座ってるのに、随分と気分が悪そうじゃないか」そんなジンを十六夜はヤハハと笑う。
「だって旗本の席ですよ?緊張して当たり前じゃないですか」反論するジン。そんなジンに唯人が話しかける。
「おい、いいか。ジン、俺たちはお前をリーダーに認めているからそこにすわらせているんだぞ。いい加減に分かれ」ジンは大人しくなり黒ウサギが話しだした。
「苦節3年………とうとう我々のコミュニティにも招待状が届くようになりました。場所は南側のアンダーウッドです。このでは収穫祭が行われいろいな植物の苗が手にはいるそうなんです。」
「例えばブラックラビットイーターとか?」耀が喋る。すると隣に座っていた凍夜が反論した。
「それならもうそこにいんじゃん。」そう言うと凍夜は唯人に指を指す。
「確かにいろんな意味で」十六夜も納得する