私、悪い入間じゃないんです! 信じてください!! 作:かりん2022
アレな話をちょっと書いては投げ出しちょっと書いてはを続けてたから仕方ない、仕方ないんだ……(自業自得)。
申し訳ありません。
お題感想とここ好き、いつも本当にありがとうございます。
感謝してます。励みになります。
感想、ここ好きお待ちしてます。
その傷を見て、すぐに違和感に気づいた。
まずは、黙って治療を行う。
怪我人である女性の窓は、もじもじとする。
「あの、家入さんて、五条さんと、親しい、ですか……?」
まさか、この為に自分で傷を作ったんじゃないよね?
私はため息をついた。
「自分でつけた傷は、次は治さないからね」
「あの! 家入さんに、どうしても伝えたい事があって……心配な事があって! おかしいって思われちゃうし、ドン引きされちゃうかもなんですけど……」
「? 何」
「あ、あう……」
「腕にナイフブッ刺してまで伝えたかった事なんでしょ? 聞くよ。でも次からはなしね。最後のチャンスだよ?」
「家入さんは、入間様をご存知ですか……?」
「入間様? ちょっと思い出せないな」
「エロリョナ漫画の有名な作家さんで、そこに、五条さんと夏油さんの事が描かれてて……。エロリョナ漫画なので、その……。まだやばいシーンは出てないんですけど、時間の問題というか、それで心配で。本人に言うのもどうかと思うんですけど、でも放置も良くないなって」
女性は早口で言う。顔が真っ赤だ。
「は? 勇気あるね、そいつ」
「DMが送れたら送ったんですけど、連絡取る方法がなくて。その、家入さんなら、その人脈でそっと注意できないかなって。じゅ、呪術規定にも反してますし!」
「見てみるよ。URLちょうだい。あと、そういう相談は今度から怪我なしでお願い。連絡先交換しようか? あいつらの為にありがとね。痛かったでしょ」
「いえ、こんなの戦ってる術師に比べたら全然……! お願いします……!」
深々と女性は頭を下げる。
多分、葛藤したのだろう。エロ漫画見てる事がバレちゃうとか、好きな作家さんを売ってもいいのか、とか、五条や夏油への思いやりとか。
本来は上に報告すべき事態だが、大袈裟に事を荒立てたらきっと全員が傷ついていい事にはならないだろう。
まずは確認、という事で、もらったURLを見てみた。
「入間の世界征服日誌……。夢を元にしたエロリョナ漫画のサイトです、か……」
設定……。
崩壊世界の魔法杖職人……。これはオリジナルの設定か。
オリジナル設定の『入間の魔法使い』……。
二次創作クロスオーバー? 中心の、『入間の世界征服日誌』……これだな。
うーん量が多くて読み込みが遅い。これは大変だぞ……。
そして内容がエグい。
というか傀儡魔法を手に入れてなんで、開幕医者を洗脳して女の子を孕ませて繁殖実験と人体実験をしようになるんだ。判断が早すぎだろう……。
「入間の魔法使い」の漫画のプロローグでギブアップ。
私は、窓の女の子に連絡をして、全資料のプリントアウトをお願いした。
もちろん費用はお支払いする。この量をプリントアウトとなるとそれなりに費用が掛かるだろうからだ。
まさかリョナエロ漫画を呪専で印刷するわけにもいくまい。
無茶を言っている自覚はあったが、了承をもらえた。
そして、私は二つ目のURL、五条と夏油の出ているらしいページへと飛んだ。
開幕、夏油が女体化してて画面内の五条と共に吹いた。
そうはならんやろ!! なんだ、「男と男なら浮気じゃない」って!
そこから始まるラブコメに、命知らずめ……! と内心叫びながら、チラ見せされる過去シーンに真顔になる。それは、実際にあった事だからだ。
夏油……まさか。このサイトは歴史が古い。その時あいつ何歳だよ。ありえない。
進行されるラブコメと過去の胸が痛くなるほどの懐かしさに心がバグる。
時々現れる羂索というキャラとのやり取り。
ついにベッドシーンに突入した。
発情魔法を使われたのだ(N回目)。今まで、発情魔法が使われるたび耐えてきた五条だが、ついに夏油に絆される。
そして、妊娠からの逃亡。そして現れた羂索というキャラから、漫画キャラを紹介され、同様の事件が起きていると伝えられて、調べようとなって呪術師編終了。
無慈悲に次の連載漫画作品のキャラ同士の話に移った。
だが、あのプロローグから見て、入間は女を操って妊娠させる→子供ごと解剖が基本行動だ。嫌な予感しかしない。
女性の窓から、大量の資料が送られてくる。
私はそれを読んだ。途中で吐いた。
何これ何これ何これ。
メモ書きから察するに、もしかして未来予知術式の所有者が未来予知して得た知識からエロ漫画描いてる? どっから真実でどっから創作?
どうしよう。
私は、早々に伊地知に助けを求めた。
そして、呪術師を辞めていた七海にも助けを求めた。
「なんなんですか、助けてほしいって」
「な、何かお困りごとなら五条さんに言ったほうがいいのでは……」
「その五条のことで困ってんの。五条に嫌がらせしてる奴を、五条に知らせずに処したい」
「五条さんに嫌がらせ……?」
「そう。五条と夏油をモデルに、エロリョナ漫画描いてるの。本名まんまで。辞めさせたい。後、こいつ予知術式を知らずに持ってて使ってる疑惑があるから、注意もしないとダメだと思う」
「りょ、リョナ……?」
「なんかひどい虐待をするエッチをリョナっいうらしい」
「五条さんと夏油さんを予知して、自分の妄想のキャラクターだと思ってエロ漫画で使ってるって事ですか?」
「多分そう」
「ふーっ……。なぜ私に?」
「本人に知らせたくないし、七海は外で働いてるから詳しそうだと思って」
「そ、それは余程酷い内容なのでしょうか? 五条さん本人に対処させたほうがいいのでは」
「死人が出るし、私だって五条を傷つけたくないんだよ」
「それほどですか」
「それほど」
2人は、渋々頷いてくれた。
資料を見てもらう。
吐いてた。わかる。
「家入さん。これは報告すべきです」
「入間が現れるとしても2024年だろ」
「それはそれで問題ですが、そうではなくて、呪術師かもしれないじゃないですか」
「夏油さんの高専入学と離反が意図されたものだとしたら、大変なことですよ」
「そうだとしても、今知ってもどうしようもないだろ、もう離反してるんだし。そういうこと、五条に教えたくないんだよ」
「それは……」
「げ、夏油さんが洗脳されたら困るわけですし、注意喚起はした方がいいのでは?」
「シャンタク座流星群の事も調べないとですし、上には絶対報告した方がいいです」
「……」
「周囲だけが知ってる状態よりは余程いいですよ。五条さんにもちゃんと報告しましょう」
そして、五条を呼び出す事となったのだった。
「何、硝子。話があるから一日空けてくれって」
部屋に来た五条はちょっと緊張していたようだったが、七海を伊地知と資料と書かれた段ボールを見て肩の力を抜いた。
「硝子ー? 僕、わざわざ休日作ったんだけど? 仕事の話なら仕事って言えよー。っていうか何そのクッソ多い資料!」
おちゃらけた様子を見せたが、顔色の悪い3人に、テンションが下がっていく。
「五条。落ち着いて聞け。遠隔の過去見か未来視の術式の持ち主が、それを術式と知らずにフィクションのものだと思って、それをネタにエロ漫画を描いてネット上でばら撒きまくっている。既にその界隈で有名になっていて、二次創作も活発になり、手がつけられない状態だ」
「やな予感!!!!!」
五条はドン引きした様子だ。そうだよな。その予感は正しい。
「伊地知と七海には相談したが、やはりお前にまず報告して、それから上に報告した方がいいという話になってな。呪術規定違反だし……。お前は怒る権利と知る権利がある。あっ 内容を知りたくないというのなら、このまま報告する。どちらでも、お前の好きな方を選んでくれ」
「わ、私は、そういう悪意がある事を知っておいた方がいいと思います……!」
「ふー。私も同感です。伊地知さんに逆探知してもらったのですが、うまく行ってません。家入さんは不幸な事故だと思うと仰ってますが、それならセキュリティの高さの説明がつかない。大変な事態です」
私は、グッと決意して五条に語りかけた。
「どんな選択をするにせよ、私たちはお前を支えると約束する。七海も、お前が少しでも休めるよう仕事を手伝ってもいいそうだ。仕事は既に辞めてあるから心配しないでいい、ああ、その分の金銭的補填は私がする」
「私も、スイーツバイキングの資料などご用意しておきました。後、いくらでも愚痴をお聞きします!」
「心理学も今、勉強を始めた所だ、拙いかもしれないが、できるだけ寄り添いたい。カウンセラーという手もあるが、私の方が安心だろう」
五条はますます腰が引けている。
「こわいんだけど!? 何されちゃってんの僕!?」
「見るか?」
「そんなバカなことに休日消費したくないんだけど、僕。どれくらいあるんだよ、そのクソたくさんな段ボール箱」
「見たくないならそれでいいんだ。パーっとやって楽しく忘れよう。後のことは私達が処理しておく」
「……七海が仕事辞めてまでケアしてくれるっていう程でしょ? 未来予知なんて放置すると面倒そうな術式だし、見るよ……」
「そうか。エロ漫画でもあるし、一応私達は席を外す。いつでも連絡をくれ。チャットアプリでも電話でも。食料品飲み物ティッシュは用意してある」
「嫌な準備! 自分題材のエロ漫画で抜いたりしないから! 気持ち悪いだけでしょ」
そうして、私達は大体の目次を渡して席を外した。
1時間くらいして、連絡が来た。
『硝子』
『無事か五条』
『まさか、シャンタク座流星群が本当にあるとか言わないよね?』
『その辺はお前のゴーが出次第調べる』
『その辺の裏とりもせずに僕に持ってきたわけ? これだけじゃただの創作かもでしょ』
『その辺は呪術師編の精度を見ていってくれ』
『めんどくさーい!』
5時間。部屋から呪力が消えた。
30分後、再度呪力が戻ってくる。
4時間して、再度ラインが来た。
『読み終わった』
『とりあえず調査はして。でも資料出す時傑の所塗りつぶして。手間だろうけど』
『皆来て大丈夫』
『現状を説明して』
私達は合流した。
「で、では五条さん! 私は早速作業に入ります!」
「伊地知お願い」
そして、五条は深い深いため息をついた。
「……他に何か知ってる事ある?」
「界隈に人気を博していて、二次創作が広まってる。五条と夏油の事も出てる。今度の事は、たまたまそれを知っちゃった窓が、自分でわざと怪我してまで私のところに来て報告に来てくれたんだ」
「俺らのことフィクションだと思ってるって?」
「あくまでも想像だ。私達が知ってる事はその箱の中にある分しかない」
「サイトの運営者は探せないの?」
「セキュリティが高くて、伊地知ではダメだったらしい。これから報告して専門家を用意してもらう事になる」
「じゃあ、そうして」
五条は沈黙する。
「言っても無駄な愚痴言っていい?」
「言え。どんどん言え」
「こいつがちゃんと動いてくれてたら、傑が離反する必要なかったじゃねーか!!!!!」
「私もそう思う。すっごい腹たつ!!」
私は五条をギュッと抱きしめた。
押し込めていた熱い雫がポロリと流れる。
私達はしばし八つ当たりのようにハグした。互いの体が震えていた。
「灰原も死ぬ必要なかったですよ。私たちには、真実を知る権利があると思います」
そうして、4人でせっせと徹夜で作業をして、翌日に報告をした。
その頃、情報をリークされた1人の特級呪詛師が荒ぶっていたのは予想出来ていたのだった。
問1
女と思っていなかったクラスメイトからデートのお誘いかと思ってドキドキして行ったら「自分題材の親友とのエロ同人誌流行ってるよ」って報告だった特級術師の気持ちを答えよ(30点)。
問2
いきなりかつての親友が現れて泣かれて、今まで自分が意図されて見逃されていた事と、最強だと思っていたかつての親友の涙の原因が「自分題材のエロ同人誌」だと知らされた特級呪詛師の気持ちを答えよ(30点)。
問3
エロ同人誌経由で自分の離反が仕組まれた事だったと知った特級呪詛師の気持ちを答えよ(40点)。
アンケート等の感想欄での回答は禁止なので、回答者いましたらマシュマロかお題感想でお願いします。
アンケートではない上に回答者ないと思いますが、念のため。
秀逸な回答は公表させていただきます(お題感想でも)。
公表嫌な方は一言その旨お願いします。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。
https://odaibako.net/u/karin2022v
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