私、悪い入間じゃないんです! 信じてください!! 作:かりん2022
あんまりメロンパン洗脳って感じじゃないです。すみません。
2度目の会合である。
お互いの情報を持ち寄って、五条、夏油、伊地知が語らっていた。
なお、夏油側は常に1人だ。これは入間を引き入れたと誤解されない為である。
そのうち、夏油の「家族」を紹介して術式チェックして、思想チェックして、などと手続きを踏んでこの場に呼ぶ予定だ。
「やっぱり登場人物に該当する人いるんだね。じゃあ崩壊世界の方はほぼほぼ事実ってことか。うわぁ……」
「それにしても傑、冗談言えるくらいになってて良かったよ。今は殺しもしてないんだって?」
「ああ、それは……。非術師が猿に見えるのはこれまで通りなんだけどね。猿って、なんも力がないんだよ」
「そうだね?」
「それでも、一生懸命調べて、命懸けで私を改心させて助けようとするんだ。次から次へとね。自分が物語の主人公で、自分こそが世界を救うんだー! なんて。無謀だよね」
「フゥン?」
五条は柔らかく笑う。夏油も、照れくさそうに笑った。
「前の私を重ねたら、もうダメだったよ。力のあるなしは関係ない。世界を救う為に、一生懸命なのは非術師も代わりないんだ」
「絆されちゃったんだ」
「そういうこと」
「まあ、2024年になったら人類の存続以外全部どうだっていいでしょ。そん時に協力してくれるなら何でもいいよ。術師だけでの生存は実際には無理ゲーだと思う。超越者達が必ず一般人の側近を置いたようにね。お猿さんと協力できる?」
「猿でも敵である私に手を差し伸べられたんだ。人間である私ができないとは言えないよ」
「なら良し! 2024年が来たら僕がなんとかするから、もう悪い事すんなよ。じゃあ、今連載してる黒幕編についてなんだけど伊地知が大変な事を見つけてくれたんだって」
「へぇ?」
伊地知はメガネを抑え、鎮痛な面持ちで告げた。
「これはあくまで仮説なのですが。シャンタク座流星群ですが」
「うん」
「呪術師に致死的な効果をもたらす可能性があります」
「「は?」」
「根拠としては、入間の世界征服日誌ですが、2024年以降の舞台設定ですが、恐らく実際はそれより以前になります。食糧事情、電気事情などの関係でありえない描写があります。さらにメロンパンの企みに出てる虎杖悠仁を見つけましたが、作中と年齢が合わない。崩壊世界の方はピッタリ合っているのに、です」
「確かに、相手は未来情報をネタだと思っている可能性がある。思い浮かんだキャラの年齢設定を弄ることはあり得ることだね」
「はい。この事から、恐らく征服日誌に出てくる五条さん、夏油さん、メロンパンのネタは4年後の2018年がメイン舞台……! さらに言えば、崩壊世界の方に呪術師は1人も出ていない。1人もです。その事から、2024年問題で呪術師が人知れず滅んでしまった、もしくは呪力を失ってしまったという事が考えられます。もとより呪術師は隠された存在。そして、大量の死傷者が出て混乱していた状況。ここから考えると、人知れず全滅した可能性があります」
「入間が一網打尽にしてしまった可能性は? 呪術師はマイノリティだからね」
「それでも、入間が動くのは2024年からのはずなんですよ。伏黒 恵くんの年齢から行っても、作者の入間が予知したのは2018年で間違いないです。さらに言うなら、混乱期で分断がされていた以上、一網打尽にされたとしても、生き延びているコミュニティがあるはずであり、必ず頭角を表すはずなんです。力の温存とか秘匿とか言ってる場合ではないですから」
五条と夏油は絶句する。
「ただ、魔物とカウントされている可能性もありますが、呪霊もいないようです。恐らく、呪力自体が失われたのではないでしょうか。グレムリンと反作用があるとか。その場合、一般人としてですが、私たちが生きている可能性もあります」
荒唐無稽ではあるが、納得ができる話でもあった。
人類が滅びかけている状態で、五条悟がいないなど信じられるはずがない。
それ相応の理由があるはずで、電気全てを奪ったシャンタク座流星群が原因ならばなるほど納得が出来る。
「でも悟には無下限が……」
「多分、五条さんは宿儺に負けます。それで対抗できる術師がいなくなったのでしょう。まあ、それでなくとも無限がグレムリンに対抗できなかった可能性もありますが」
「後10年の命かぁ……参ったね」
「……」
「傑はどうしたい?」
「私は……どうせ消えるなら。猿に世界を残してあげよう。呪の時代から、魔法の時代にバトンをちゃんと渡したい。呪霊のいない世界は私の望むことでもある」
ただし、魔物がワサッと出るのだが。世の中うまくいかないものである。
「んー。いいけどさ。ちょっと羽を伸ばしてもいいだろ? 滅びる前に旅行行こうぜ旅行! 卒業旅行行ってない!」
「今更かい? まあいいけども」
「あーもう、呪霊いなくなるなら仕事放り出して10年遊んでもセーフじゃない? 仕事したくなーい!」
「10年遊ぶなんて無理だろ。君、ワーカーホリックだし」
そうして笑い合う2人の距離は、学生時代のように、くっつきすぎてめり込んでマイナス距離だった。
「しかしそうなると、羂索のこれだけ色々企んだのに入間に洗脳されて好き勝手させられて、入間に呪術師達を捧げまくるってのも創作かな?」
「恐らく、企みはある程度実行され、一部成功し、最終目的の一つの巨大呪霊を作成で失敗していると思われます。そこまで行ったら崩壊世界で出てるはずですから」
「メロンパンも多分、このサイト見てるだろうから、その上での対応を考えないとね」
「企みねぇ。傑の体を奪って入間にナース服でおねだり♡とかは創作?」
「いえ。突拍子がないので恐らく体を奪っての部分は実行された部分かと」
「ま、知った以上させないけどねー」
どうせ2024年に全て失うのだ。それまで何一つ奪わせないと五条は決意する。
そして、伊地知は問う。
「どこまで公表しますか?」
「2024年問題に関しては、術師には全てオープンにしよう。一次資料が誰の目に見える場所にもあるんだ。その上で死ぬんじゃなくて一般人化の可能性もあるとして、やけになって暴れたりしないようにメンタルケアをしていこう。お疲れ様、伊地知。君がいてくれて助かるよ」
「いえ、お任せください!」
「さて、大体の話し合いは終わったかな。じゃあ、傑」
「なんだい? 悟」
「今まで、俺らの事散々弄んできた脳みそ野郎がエロ漫画に無様な感じで出させられてるの見て存分に笑ってやろうぜ! ほらこのシーンすげーエロい」
「私も無様な感じで出させられてるの覚えてる? 悟……。メロンパン入れ私だし。やめて悟、私の皮を使ったメロンパンをおかずにしないでお願いだから」
揉め始めた2人を微笑ましく見守る伊地知。
本音を言えば、このまま2人にさせて募る話をさせてあげたい。
だが、乗っ取るタイプと洗脳タイプ2人に狙われている事が確定している夏油と呪術界の希望たる五条を2人きりにする事は絶対にありえないのである。
五条さんは気を許してもいい。気を張るのは、周囲の仕事。
気配を消しつつ、全身全霊全力で夏油を伺う伊地知なのだった。
マシュマロ
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