私、悪い入間じゃないんです! 信じてください!! 作:かりん2022
アメリカニキ回です。
次回は未来の超越者達ストーキングされてブチギレ回です。
よろしくお願いします。
今日はもう寝ます。おやすみなさい。
国の政策にも、流行りというものがある。
かつて、人間の秘められた可能性を探るのがブームになった事があった。
あの時は大真面目に超能力が研究された。
実際は、そんなものは見つからなくて、今は小さな事務室に私、トーマス1人だ。
当然仕事も殆どない。
私は、暇で暇で仕方がないしネタもないが、報告書は上げないといけないので、ネットで与太話を探る日々。
そんなある日、SNSのポッポーで面白い話題を見つけた。
『未来を描いたリョナエロ漫画現る(ガチ)』
『アメリカニキ! ニャサに伝手のあるアメリカニキはいらっしゃいませんか!』
『シャンタク座流星群が本当にあるってマ?』
『崩壊世界の登場人物はいる。ガチでいる。ソースはモデルのヒヨリちゃん』
気になったので、そのサイトを探してみてみる。
リョナエロ漫画だった。
びっくりするほどリョナエロ漫画だった。
夢で見たという設定集はしっかりしてて、こっちを元に真面目な漫画を書けばいいのに、と思うほどだった。
設定集には、名前や年齢、生い立ちなどが載っていた。
私は、アメリカの誇る宇宙機構のニャサに平身低頭して、シャンタク座流星群について聞いてみる事とした。
窓口に出たロイという男は、うんざりした声をあげた。
「またか! シャンタク座流星群はあるよ! 2024年頃に流星雨が降ることはありうる!」
「また?」
「そうだよ。漫画に出て来たらしくて、問い合わせが凄いんだ。内容を聞くとはぐらかされるんだけど、一体なんなんだ?」
「日本のネットのエロ漫画に、シャンタク座流星群にのって宇宙人がやってくるってリョナエロ漫画があるんだよ。リョナエロ漫画だから言えなかったんだろう」
「そうなのか? 流星群に宇宙人か。でもリョナエロ漫画なんだろ?」
「そう。でも、その漫画、登場人物に実在の人物が出てるって噂でね。未来視の持ち主が書いたんじゃないかって噂なのさ」
「未来視ねぇ。実験をするにはいくら掛かるのか、なんて問い合わせまであったよ」
「多分それ絡みじゃないかな。知りたければURLを教えるよ」
「よっぽどリアリティのあるマンガなのか?」
「リアリティか……。電気文明が滅びる話だから、皆、本当になったらどうしようかと不安なのさ」
「ふぅん。調査するなら、こっちにも結果を教えてよ」
「了解」
さて、シャンタク座流星群はあるらしい。
私は、一番有名な日本の探偵事務所に連絡をした(ネットの一番上を見ればいいのだ)。そこまで日本の水面下で騒がれているなら、誰かが調査をしているはずだ。アメリカの公的機関からの連絡だといえば、予算を使わず教えてもらえるかもしれない。
結果はビンゴ。
登場人物はいる。
面白くなってきた。心臓が痛いほどに高鳴る。
私は更にネットを調べる。
『征服日誌の夏油様はガチ。呪術師の学校も実際にあるらしい』
なけなしの予算を全部突っ込めば、日本に行くぐらいの予算はある。
私は、学校にアポを取って向かう事にしたのだった。
「そちらから来ていただいて、助かりました」
学校というより神社では、と思うような門を通り抜け、キョロキョロと見回す。
ずいぶん変わった場所だ。
「こんにちは。担当者の伊地知です」
「アメリカの国立異能研究室の室長のトーマスです」
「入間の魔法使いという漫画はもう読まれてますか? 崩壊世界は?」
「一応全部読んでます。シャンタク座流星群の実在と、崩壊世界の登場人物の所在地も把握してます。そして今、征服日誌に出てきている学校に来て、真実を伺おうとしているところです」
「私達も詳しい事はわからないのです。ただ、呪術編で描かれているある程度の事は事実です。特に過去についての制度は100%と言っていいのです」
「なんと……。じゃあ、日本には死神や霊界探偵や忍びが?」
「いません。いないと思います。いるのは呪術師だけです。それに、征服日誌の方は、未来視と創作ネタを混ぜて描かれている節があります。私達は、未自覚の未来視の能力者が、未来視を自分の考えた妄想だと思って漫画のネタとして修正を加えて漫画にしたと推測しています。崩壊世界の方はおそらく純度100%、入間の魔法使いの方は、入間とやらかした事件は事実だが登場人物はフェイク、そして征服日記に関しては呪術についてだけが未来視したものだと考えてます」
「呪術、ですか。証明してもらっても?」
「呪霊で追い詰めれば見えるようになる事はあるのですが、呪術師はシャンタク座流星群に降られると死ぬのでは、と予測されてるので、試すのはお勧めできませんね」
「どういう事ですか?」
「力を隠している余裕のない2024年以降に、呪術師の話が皆無だからです」
「呪殺魔法がありましたが」
「あれは魔法ですから。呪術は違います」
「なるほど」
「一応、望めば夏油さんが呪霊操術を見せてくれるそうですが」
「ぜひお願いします!」
それから私は、漫画で入間の犠牲となる役だったオリエンタルな美青年に会った。なるほど、オリエンタルな美青年で入間に狙われたのも納得だった。
呪術はすぐに本当だと証明された。
ただ、これは失われる力らしい。
「呪術界は、闇から闇へ消える。それでいいと思ってます」
「伊地知さん……」
「ですが、未来を背負っていく非術師の皆さんを出来うる限りお手伝いしたいとも思っています。そこで、アメリカの、ニャサのお力をお借りしたい。シャンタク座流星群に、電気を浴びせてグレムリンが出来るかどうかの実験をしたいのです。それで黒と出たら、世界規模で協力し合えます。混乱を防ぐ為、公表は無理でしょうが」
「なるほど。呪術師の遺産を残すべく、私も微力を尽くします」
トーマスは、神妙に頷いた。
資料をもらってアメリカに帰る。
事務室に戻る。
「ヤッフーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!! まじで!? まじで!? まじで!?? 呪術が本当にあって! 消滅して!!! 魔法文明が来る!!!!! おいおいおいおい、嘘だろ!? 大統領に報告できちまうじゃん!!!」
トーマスは即座にロイに連絡した。
そして、エイリアン案件(流星群はエイリアンなので、エイリアン案件でいいのだ)ということで、ニャサから報告をあげてもらった。
もちろん、報告書にはトーマスの名前が書いてある。
思惑通り、すぐに呼び出しが来た。
「大統領は、消えゆく異能、呪術について大変残念に思っておられる。漫画に残すだけでなく、こういった力があった事を調査しておくのは無駄ではないと仰せだ。更に、魔法を調べる予行演習にもなるのではとな。時間がない。超能力調査チームに再結集してもらって、日本の術師を調べるぞ。ああ、無理な実験は必要はない。消える技術だ、反感を買ってまでする必要はない。あくまで合意の上で、出来うる限りデータを取るんだ。代価はシャンタク座流星群に対する実験をアメリカ主導で行うこととすれば感謝すらしてくれるだろう。実験結果も共有していい。ただし、その場合、宇宙ロケット代を負担させろ」
「はい!!!」
絶対行わなければならない事なのだ。それで実験ができて感謝されるなら安いものだ。更に言えば、資料が正しければ、通貨は消滅する。今使わずにどうするのだ。また仲間に会えるぞ、うおおおおおおおおおお!!!!
「シャンタク座流星群と電流その他考えうる実験、対策の方はニャサの方に任せたまえ。君は呪術の実験と魔術についての実験方法の考案だ。それと、これらの事は宇宙開発技術を持つ国で共有するからそのつもりで」
「はい!!!」
こうして、日本に急ピッチに国際呪力研究所が建てられた。
わかってる、呪術の秘密規定ね! 日本の一般人には内緒ね! OKOK! 日本の一般人にだけ内緒ね!!
内緒、内緒と言いつつも、家庭菜園セットが全世界でバカ売れするのだった!
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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