私、悪い入間じゃないんです! 信じてください!!   作:かりん2022

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江戸川の魔女の話、今話で入れようかと思ったんですが、
入れられなかったし、なくてもいいのかなって。
裏側で頑張ってる人もいましたってことで。

ショッキングな話ここまで。
と言いたいけど、次話、江戸川の魔女か入間(真)視点の話なんですよね。

後、毎度毎度腐ってすみません。
この五条と夏油は多分くっ付きます……。

すみません。

お読みいただきありがとうございます。


私、悪い入間じゃないんです! 信じてください!!18

式典が行われる。

最後のテレビ放送だ。

 

呪術師から超越者に、国旗が渡される。

前日まで呪霊が最後のひと暴れとばかりに暴れて大変だった。

 

「いつか。いつか、日本を復活させると誓うよ」

「よろしくね」

 

 超越者達は下がっていく。

 縛りで入間との間に協定を結んでいる。

 

 4月5日の朝9時までは入間は呪術師、超越者に手出しをしない。

 呪術師、超越者はオコジョに見えるものを攻撃しない。

 

 式典が終わると、僕たちは思い思いの行動をする為に別れた。

 僕は事前の約束通り、傑と首相官邸の屋上に移動する。

 

「きれーなんじゃない?」

 

 宇宙いっぱいに光が振り、そして代わりに地上の灯りが消えていく。

 その光景を目に焼き付ける。

 最後の文明の光。僕の寿命のある間、電気が復活する事はない。

 

「ああ、そうだね」

 

 十センチメートルだけ離れて。

 やがて僕の全身、それこそ頭の先からつま先まで、全細胞から痛みが広がった。

 内側から壊されるのは凄まじい恐怖と痛みを伴った。

 呪力が制御を離れて荒れ狂う。

 傑はそんなものではなかった。

 傑の体を呪力を帯びたグレムリンが突き破る。

 傑の肌が波打った。変異をしているのだ。

 変異の方が早いか、グレムリンに殺されるのが早いか。

 競争だ。それに僕らの意思は関係ない。

 ただ、痛みに耐えるだけ。

 

「悟」

「傑っ」

 

 変異していく。

 僕も、傑も。

 

 変異が終わった後、僕らは僕らでいられるのかな?

 

 

 

 

 

 

 いやだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いやだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 すぐる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気を失っていた僕は、傑に撫でられていた。

 傷は癒えていた。でも、体がまだ痺れて動かない。

 

「悟。どうやら、呪力と魔力は相乗効果があるようだね」

 

 傑は血まみれだったけど、どうにか生きていた。

 治癒の魔法を使って、傷を少しずつ癒していく。

 そう、魔法。

 

「これで動けるようにはなったかな。入間から、魔法はある程度教えられていてね。呪力を魔法に流用できそうで良かったよ。ああ、もう4月5日の9時は過ぎているから大丈夫。ぐっすり寝ていたね。今は4月7日だよ。目はまだ閉じてていいよ。『男と男は浮気じゃないから』」

 

 そう言われたけど、僕は目を見開いた。

 傑は女の子になっていた。

 ほっそりしていて、胸が大きくて、異形で、まるで淫魔のようだった。

 目玉の使い魔を、僕たちがよく見えるように設置する傑。

 

「訳がわからないうちに終わるからね。『体に心を委ねて……』」

 

 

 衝動が僕を襲って。

 傑は僕に手をかけた。僕は弱々しく抵抗するけど、まだ体が痺れていて……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『xxxx禁止を禁ずる!!!』」

 

 叫ばれた言葉。

 女性の声だった。息を荒げて、屋上の入り口で肩を揺らし、目は涙目だった。

 

 鳥のような異形の彼女は、まだ羽が形成される途中のようだった。

 

 傑は目をぱちぱちと瞬きし、吐いた。そして使い魔を破壊した。

 

「五条さん、夏油さん! 護衛お願いします! 解除して回ります!」

「わかった。でもその前に、その魔法を練習させて。そうすれば君が操られても私が解除できる」

「歩きながらでもできます」

「そうだね。悟、大丈夫かい? 本当にごめんよ……。あとでなんでも埋め合わせするから、今は歩こうか」

 

 全身の力が抜ける。傑に感じていた嫌悪感も、するっと消えていく。後に残ったのは体の熱だけ。

 女の子になった傑はめちゃくちゃ可愛い。くっ 発情魔法のせいで傑の胸に手が伸びちゃう!! モミモミモミ。

 

「そんなことしてる場合じゃないだろ」

「俺、今すっごくいやーんな気分なんですけど! 傑がやったんだろ」

「発情魔法ですね、解除します!」

 

 魔法を掛けられて、不自然な熱が引いていく。それでも、まだちょっと耐え難い。

 

「傑、お前、ほんっと責任取れよ! まじで!!」

「ごめん悟、本当にごめん。そ、その、一発やっとくかい? 今私女だし」

「〜〜っ!! ほんっとーにお前! 心配かけさせるのもいい加減にしろよ! でも時間ないしちょっとだけ手伝って……。この状態で戦闘は無理」

「ごめん、ほんとごめん。江戸川さん、5分だけ席外して」

「10分!」

「その間、私の呪霊に呪文を教えさせるからさ」

「消えないんです? 呪霊」

 

 江戸川の魔女の言葉に、傑は呪霊を出す。

 

「普通に出るね、呪霊……」

 

 3人でため息をつく。幸せがクラウチングスタートで逃げていく。

 

「五条くん、夏油くん! 江戸川の魔女は間に……合わなかったのかい?」

「吸血。ちょっと時間ちょうだい。その間に傑が魔法を教えてくれるって」

 

 それから10分後、僕達はひたすら魔法解除をして回った。

 入間の印が見えるようになっており、伊地知まで汚染されていたのにはびっくりした。真希や真依、野薔薇は休むことを拒否し、協力を強く願ってくれた。

 

「それにしても、江戸川の魔女はよく来れたね」

「私は信じていたよ。君が必ず助けに来てくれるとね。その為に動きやすいように色々と準備をしていたのだし」

「江戸川の女は、全員が江戸川の魔女の候補ですからね。ささっと逃げて、潜伏して、魔女でもいいように準備をしていたんですよ。吸血の援助は助かりました」

 

 青の魔女が、不安そうな顔をグッと決意に変え、笑って胸を張る。

 

「五条さん! 私、最強の魔女として頑張りますから! 呪術師はサポートだけぐらいのつもりで、ドーンと後方で腕組みしていてください!」

「……うん。ありがとう」

「おばちゃんも頑張るわ。もう自分達だけで悩まなくていいからね」

 

 目玉の魔女が言う。

 超越者達が、未来を担う雛達がこんなにも頼もしい。

 

「カウンセラーも用意している。誰も自殺させたりしない。その為に煮湯を飲んで入間に自ら迎合して、暴挙を最小限に済ませていたんだからね」

「未来視魔法を使って、大きな事件のリストを作った。順番に対処していこう。手はどれだけあっても足りない。洗脳されてた奴も、働いた方が考えなくて済むだろう。カウンセラーもつけるし、病人だろうが老人だろうが幼子だろうが全員働いてもらう。夏油は特に、休む暇ないからな。用意してた実験リストがこれだけあるんだ。あと、入間の実験農場はそのまま乗っとる」

「そうだ傑。入間の場所は?」

「私も知らされていないんだ。けど悟。入間は2人いる可能性がある」

「やっぱり? 自分の体に逆行してたってパターンを祈ってたけど、違ったのね」

「本人は入間である事を否定していたけどね。あと女だった」

「でも性格も魔法も入間だろ? もう入間じゃんそいつ。そういや、洗脳系のはもう1人いるんだったな。そいつも注意しないとか」

「次の枠が海外にいるといいんだがね。枠の性格自体は高潔らしいから、悪いことにならないと祈ろう。二日で汚染を除去して、まとまった休憩時間をあげるから、しっかり休みたまえ」

 

 人々のほとんどは呪霊を見られるようになっていた。

 呪霊は実体化して強くなっていた。武器が効くようになったのはいいが、強くて大量にいるので厄介である。

 

 多めの休憩時間とカウンセラーによるカウンセリング、情報交換の後。

 術師達は東京防衛に散らばって行った。

 ここから半永久的に休みなし! まじですか?




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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江戸川の魔女の小話は入りますか?

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