私、悪い入間じゃないんです! 信じてください!! 作:かりん2022
圧倒的多数で強欲プリチードラゴン、竜の魔女に決定しました!
入間Verの番外編もいずれ出せたら、と思います!
傑と任務を交代し、美々子と菜々子の幼児2人を保護した。
幼児2人を非術師から保護するだけで、傑から滅茶苦茶感謝されて、傑がいなくなる未来もぶっ潰せる素晴らしい任務だ。
「悟、ありがとう……! こんなに綺麗に穏便に纏めてくれるなんて」
傑は俺の手を両手で包んで厚く礼を述べる。もっと褒めてくれても全然いいんだぜ!
「気にすんなよ。他に問題はないか? 灰原達は大丈夫か?」
「二件連続で等級違いの依頼がある。私と手分けして手伝ってほしい」
「任せとけ!」
傑の依頼は全然軽い。
吸血と未来視先輩からの依頼は本当にきつい。
威嚇、分刻みのスケジュール、更に任務が押し寄せてくる。
なお、演技は敢えて外した。何故なら、未来視先輩と傑が未来を見るさい、良い事が起きた時は笑って、悪い事が起きた時は悲しんでないと、何が起きたかわかりにくいからだ。未来視はあくまでも未来「視」。言葉が聞こえるわけではないのだ。
頭脳労働は吸血と未来視、俺と傑は暴力担当。とはいえ、吸血がいなくなって総崩れした過去があるので、俺と傑にも多少は駆け引きを覚えてほしいらしい。
先日の、灰原の等級違い任務押し付けての暗殺については、俺が対処した。
補助監督が出れない特殊な帷を張るなど言い逃れできない事をしてたので、証拠集めが楽だった。
確かに、俺は政治とか毛嫌いしてたし、魔窟と呼んで一線を引いていた。
吸血にその大事さとか、感謝される事を覚えちゃうと、俺は五条家の権力に興味を覚えた。権力は力。力を磨かないなんて勿体無い。
それに、家のもの達も俺が積極的になるとやいのやいの言わなくなった。
ちょっと積極的になるだけでこんなに変わるなら、もっと早く前向きになっておけば良かった。
力が強ければなんでも手に入る。そう、親友の笑顔もね!
最近、傑がコンプレックスを抱いている事に気付いたが、傑は俺自身を見てくれてるので、戦闘に強くなった事にコンプレックスを感じても、家柄の力でどうこうしてもコンプレックスを感じないと言うのも良い。
傑は焦ると碌な事をしないと最近知った。
幸い、俺達は、加茂家、禪院家、五条家と家が別れているのでバランスは取れる。取れた事にする。
さて、総監部に俺は呼ばれた。
傑の話だと、あまり面白くない話らしい。
気が進まないが、俺の主戦場だ。今はまだ吸血頼りだけど。
「五条 悟。呪文について報告せよ」
「秘密保持の契約を吸血と結んでるから無理です。私はあの人の弟子なので」
「弟子だと? 加茂家分家の!?」
「未来すら見通すと言うのは本当か」
「吸血に聞いてください」
「そのような力、秩序が乱れる!」
「別に、新たな技術体型を開発して弟子を募集するのは前例のある事だし、問題ないのでは? 吸血も服従の縛りを結べば気前よく教えてくれると思いますよ。寿命を差し出せなんて言いませんし。あ、等級違い任務押し付けて不穏分子の抹殺が出来なくなった事を言ってます?」
「それは既に補助監督の処分で話が済んだ筈だ。吸血は呪術規定の改訂を訴える危険な急進派だ。あやつに権力を持たせるのは危険だ」
「そうですか。で、個人が手に入れた技術を総監部に渡すなんて規定、ありましたっけ?」
「規定はないが、規定になくとも決定を下す事はできる」
「ルールには従いますが、ルール無用になるならこっちもルール守る必要はないですよね? それで、ルールの改訂の際にはもちろん、俺からも意見を出させてもらいます。五条家当主として、縛りに従って、ね」
「吸血は、呪術規定の秘密の規定を破ってる疑惑がある。当主といえども、お前も規定を破っているのであれば」
「規定の改訂の準備は行なってますがね。規定は破ってませんよ。本当、面倒臭いんで、さっさと改訂してほしいです」
「秘密は意味があって秘密なのだ!」
「だから根回しして、限定して、色々意見を聞いてって話をしていますが」
そもそも、2024年問題で社会全部ぶっ壊れるんだから、秘密とか言ってる場合ではないのだが。2024年になって粛々と行動するという手もあるが、やはりちゃんと準備しておきたい。
万一、2024年になって何も起きなかったとしても、リカバリーできるようにもしておきたい。
未来視出来たら、即座に総監部全無視で、呪力文明全振りで行くんだが。
なお、睡眠時間確保の為、俺は傑と離れるつもりは絶対にない。
1人でケアしてた超越者とか、だいたい死んでるそうだ。やっぱりな。
そりゃそうだ、寝ない食事しない休憩しないで二十四時間365日戦えるわけがない。誰が考えたってわかる、当たり前の事だ。
吸血と傑は日本全土を気にしてたが、俺と未来視は強硬に東京と京都重視を推した。
そりゃ、事前準備とチャンスはあげるけど、無理。無理だよ、日本全土を守るのは。東京だってどんだけ準備しても守れる気がしないのに。そこに京都を捩じ込んだのが、俺って地元好きだったんだな、なんて思ったり。
いっそ総監部見捨てて新生呪術界を立ち上げるって手もあったんだけど、呪霊に対する手はいくつあっても足りないってことになった。でも総監部の奴らが働いてくれるかなー。
傑ならワンチャン日本防衛いけるかもって事で、傑が滅茶苦茶頑張ってるし吸血も応援してるが、俺は無理だと思う。最近、吐いたりして体調が心配だ。幼児化した時もすごい弱音吐いてるし。呪霊玉、相当まずいらしい。
俺的には反対なのだが、傑が死んだら呪霊が解放されてしまうからと、傑の健康管理と危ない事をさせないってのが俺の新しい仕事に加わったのは良かったと思ってる。プライドの高い傑が、それを盾にすれば大っぴらに心配しても何も言わなくなるし。
傑は近接戦も好きだから残念がってたが、日本と自分の趣向を天秤において、涙を飲んでいた。
「大体、何故今更規定を変えようとする?」
「呪術師がより輝ける社会とはなんだ」
「それに賛同するとは、正気か」
「傑が災害救助とか出張れるようになるってだけで、私は賛成ですが」
「ああ……」
「傑を使ったビッグプロジェクトも立ち上げたいそうで、それまでに改定させたいって言ってます」
「貴様はそれでいいのか」
「俺はルールに従うまでです」
本当は吸血派閥に全振りしたいのだが、そうすると吸血派閥への攻撃が想像を絶するものになってしまうのだという。勝ちすぎるのは、だから良くないらしい。派閥構想って難しい。
それから、のらりくらりと頑張って、吸血に報告して、傑に労いの言葉をもらった。
吸血と未来視先輩はそれぞれ本家からの圧力が強くなったらしい。
その後、なんとか話はついたらしく、高専に大人サイズの子供部屋が新設された。
どうやら色々情報開示させられるハメになったらしい。
吸血の説得もあり、禪院家から吸血派閥に何人か迎え入れる事になった。
よりによって当主候補2人が派遣されたらしく、扱いづらいのが来たと、未来視先輩が嘆いていた。
なお、その関係で直哉が途中編入した。
つっても、高専は実質四年だからあと少しだけど。
最後の学年。
ようやく、直哉がまともに護衛をするようになった頃(と言っても見張りはつけるのだが。護衛の意味!)。
「悟……。護衛頼む。今日は直哉が留守だからガッツリいっときたい」
「りょうかーい。傑もついでにやっとく? 1人守るのも2人守るのも同じだし」
「そうだね。お願いしようかな」
傑が目を輝かせ、未来視先輩がガッツポーズをする。
その日は、未来視先輩は終始ご機嫌だった。
未来視先輩が正気に戻り、吸血に報告をすると、吸血があの人に似合わない「よっしゃああああああ!!!」なんて大声をあげていた。
そしていそいそと派閥で宴会の準備を始めた。
「未来視先輩、何があったんだよ」
「あはははははははは!!! 竜の魔女だ! 最後は竜の魔女だったんだよ!!!」
未来視先輩は俺を抱き上げてグルグル回す。子供じゃねーんだって!
「入間じゃなかったんですね! それはめでたいです!」
「良かったじゃん。入間てすげーヤバいやつなんだろ、じゃあ竜の魔女ってどんな奴?」
「お宝大好きドラゴン」
「なんて?」
「なんか、財宝を盗んで回るドラゴンだったらしいよ。すっごく強くて、人間の理性とか知恵とか全部吹っ飛んじゃってる子。空が飛べて大きいから頼りにはされてたけど、物を運ぶのを頼まれたら、それを無くしたって言ってネコババしようとしたり、滅茶苦茶な話が多い子だよ」
それで可愛い女の子なんだって、楽しみだね、とにこやかに傑。お前器デカすぎるだろ。
「それはそれでやばくない?」
「そうなんだ。五条くんと夏油くんは流行病に掛かってほしい。しばらく気配を消していれば、竜の魔女はきっと自分で情報をばら撒いてくれるよ。2024年問題の事もね。竜の魔女発の情報なら、2024年問題が起きなくても俺らは責められない。それでいて大っぴらに準備できる!」
「じゃあ、良かった、のかな」
指示通りの日に熱に掛かった事にして、ついにその日が来た。
ドラゴンがダイナミック銀行強盗をしてて大騒ぎになってた。
そう、魔法は呪力も使えるが厳密には呪術ではないので、普通に見えるのだ。
当然大騒ぎになって、アメリカが出るみたいな話も出ていて、俺達は静かに気配を消した。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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