しばらく後、タコピーが落ちついてからもう一度話し合いの場を設けてから今日は解散にした。
今すぐ事が起こるとも思えないが、とにかく今はしずかちゃんから目を離したくなったからだ。
今頃はタコピーとしずかちゃんが合流しているだろ。
そしてタコピーから聞いた情報をメモに箇条書きして整理する。
具体的な内容としては三つだ。
自殺当日しずかちゃんはチャッピーの首輪を持ってタコピーの前に現れ、友達と喧嘩して顔の色が真っ赤に変わっていたという事だ。
ここからは私の推測になってしまうが、顔が真っ赤に腫れ上がるぐらいクラスメイトから暴行を受けてしまったという事だろう。
そして、この私の記憶をこの世界でも
しずかちゃんの自殺の直接のきっかけは、チャッピーの死亡による唯一の心の依り所を失った事だ。
小学校4年生の夏、私はしずかちゃんの愛犬チャッピーを保健所送りにして奪ったんだ。
ああ最悪だ。自分自身に対して反吐がでる。拭えない罪と後悔の味は喉が焼けるように熱くて酸っぱい。
この世界の雲母坂まりなは、それを味わうかどうか分水嶺にいる。
命は戻らない。時が経つにつれ、その残酷さに気付づき、襲われるはずだ。
でも、まだチャッピーは生きてる。死んでいない。
だからまだ、防げる。きっと手立てがあるはずだ。
ここまでの情報から、私の行動方針を一度決める。
まず、最上位目標。一番直近で緊急性が高い事案、それはチャッピーの死だ。取り返しはつかない。絶対に防ぐ。
次に、いじめの対応。アプローチ先は主に三つだ。
一人目、雲母坂まりな。いじめの主犯格だ。
二つ目、雲母坂まりなの家庭。雲母坂まりなのいじめの背景要因はこれだ。経験者として断言する。
三つ目、小学校。学校はいじめに対する措置を行う義務がある*1。学校にいじめの疑いや現状を伝える事でいじめ対策組織により、指導や支援の体制が整えられる事になる。もし動きが見られないときは教育委員会への相談を行う必要がある。
そして久世しずかへのケア。大別して精神面と家庭面だ。
精神面では、いじめを受けた事への抑うつ感情への支援だ。
家庭面では、ネグレクトの疑いとその改善の働きかけだ。児童虐待には通告義務がある。*2
そして、彼女には愛着障害の疑いがある。あくまで私が勝手に行った診断としてだ。
愛着障害には二種類ある。抑制型と脱抑制型だ。*3
詳細は省くが、彼女は抑制型であると見ている。
つまり、養育者への愛情がなく、情緒が抑制され、社交的な喜びや探求がほとんどないという特徴がある。*4
簡単に言うと感情が乏しく表に出ずらく、人と積極的に関わろうとしないという事だ。
彼女と接するときにはそのことを頭に入れておかなければ、アクシデントに繋がってしまうかも知れない。
ここまでチャッピー保健所事件、いじめ対応、しずか対応の3つをまとめて整理したが……。
やることが、やることが多い!!
いじめ対応が組織的に行われるわけだ。
単純に仕事量が多い。
とりあえず、しずかちゃんとチャッピーに関してはタコピーがつきっきりで見てくれるから一旦任せるとして。
そうと決まれば、私の目先の行動方針も決まった。
私が対応すべきはいじめ対応、つまり雲母坂まりなへのアプローチだ。
やることが決まったなら、後は行動あるのみだ。
言葉や書き方が難しすぎるかどうか、教えていただけると助かります。
また、詳しい参考元は活動報告に挙げます。