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屋敷内探索編
【副題観測記録/観測ログNo.28】
フィクスマージ語 " - AnxAn - "
翻訳結果…… 『 不安 』
──ふっ! この観測記録は、
チャンネル0に沈む彼女たちの痕跡。
読者はこの記録を通して、死後の視界を
垣間見ることになるだろうね!──
鐘が鳴り、古時計は17時を告げた。
予言書の件から数時間経った後、
私たちは応接間の前で話し合っている。
あれから効率を考えて二つにグループ分けして
行動することになったよ。
図書室の捜索と予言書の翻訳をする解読班と、
生存者の確認と残滓回収を目的とする探索班だね。
じゃんけんで班を決め
ヒロくんとノアくんが解読班。
私とシロくんは探索班を担当することになった。
分かれる前に一つ注意事項を
確認しようと声をかける。
「もう一度確認するけど、【敵が現れる時間】
までに戻ってくればいいんだね?」
「そうだな。いくらノアのスプレーで
多少動きやすくなったとは言え……」
「22時以降は敵が動くから危険だ」
「敵と戦うなら『対策を考えてから』の方がいい」
慎重派筆頭のヒロくんがそう言う。
「戦うときは全員で挑むべきだもんね~」
「なるほど! たしかにその通りだね」
「誰も欠けないことが大切だよねー」
「安全第一でいいと思うよ」
ヒロくんは真剣な表情で私を見てきた。
「レイア……シロのこと頼む」
「あぁ! 任せたまえ!」
「…………」
……なぜか少し不安そうな顔をしているシロくん。
丁度私は撫でやすい位置に立っていたから
試しに彼女の頭をなでてみると、
満面の笑みを返してくれる。
……とてもかわいい子だね。
保護欲をそそられる……そんな
儚さと不思議な雰囲気両方を持った子供だ。
「それじゃあ。探索してくるよ。
そっちは任せたよヒロ君」
「任された。こちらも頼りにしてる」
「レイアちゃん、シロちゃん。また後で~」
玄関ホールの階段を上っていく二人。
手をこちらに振りながらスキップするノアくんと
少々恥ずかしそうにしつつ
同じように手を振るヒロくんを見送った。
どこを探索しようかある程度決めることにした。
「それじゃあ、シロくん! 私たちも移動しよう!」
「うん! 屋敷内探索だね、
どこに行くかは決まってるの?」
「そうだね……じゃあ、まずは……」
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どこから行こうかな?(全て回ります)
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生存者を確認するため私とシロくんは
食堂に移動している。
すでに食堂の扉は開いていたから、
入っていくと内部は異常なほど静かだった。
何度見てもひどい料理が皿の上に置かれていて、
食器に当たるスプーンの生活音と
暖炉の灰が飛ぶ音だけが部屋を支配している。
ノアくんが〇んで、私も処刑されたからだろうか。
会話をせず黙々と食事しているのは
シェリーくん、ハンナくん、メルルくんの3人だ。
……このグループにいつもいるはずの
エマくんがいないね? どうしたのだろうか。
そう考えていると先程見た
あの三人は会話を始めたみたいだ。
「二人とも! 暗いです~~」
「私たちは仲良しグループですよぉ?」
「そんな顔してないで、
『笑顔』ですよ! 『笑顔』ぉ~」
シェリーくんが落ち込んでいる二人に
励ましの言葉を投げかけていた。
その笑顔を見たハンナくんは食事の手を止め、
深ーいため息を吐いた後、
シェリーくんに顔を向ける。
「はぁ……【あんなことがあった】のに、
よく元気でいられますわね、あなた」
「ヒロさんにノアさん」
「それにレイアさんも
犠牲になってしまいました……」
「日々こうやって静かに
生活しているだけで精一杯ですわー」
目の前の食事を突きながらポツリと言葉をこぼす。
「でもでも~私たちが暗くなってても
しょうがないですよ~ハンナさん!」
「全く……呑気そうでいいですわね」
シェリーくんのその明るい表情に救われているのか
苦笑いながらも顔色が良くなっていくハンナくん。
スプーンでドロドロになっているパンを食べ──
やっぱりまずいのだろう、目尻に涙が現れていた。
「……エマさん……」
「エマさんも元気がなさそうでした……
大丈夫でしょうか……」
「体調が優れないのにどうして無茶を……」
その二人の向かい側に座っていたメルルくんも
手に持つスプーンを一度離し、心配そうに言う。
「まだ、調査してるんですの?」
「レイアさんは【犯人じゃない】
って言ってるみたいですよ?」
……エマくん……きみはまだ、私のことを……。
「…………」
「エマさんの気持ち……
『わからなくはない』ですけど……」
「もう終わってしまった出来事ですし……」
「ある程度で切り上げてほしいですわ。
エマさんの体調の方が心配ですの……」
「微熱があるみたいで、無理はしないように
って“念入りに”言ったんですけど……」
「どうしても【疑念を晴らしたい】
と言っていましたしぃ~」
「私たちにも、何かできることが
あればいいんですけどねぇ……」
「…………」
「…………」
気まずい沈黙が部屋を包む。
その空気に耐えられないのか
シェリーくんはまた口を開く。
「そういえばハンナさん」
「なんですの?」
「ダストシュートから入れた
アトリエみたいな部屋って……
「気になりますよね? 一度見にいきませんか?」
「あぁ……忘れていましたわね……」
「アトリエ……でしたよね?」
「でも……二階までどうやって
移動するんでしょうか……
梯子も見当たりませんし……」
「なら! ここはハンナさんの魔法で!」
「いやいや、人を乗せて
移動できる高さじゃありませんわよ?」
「えぇ~~そんなぁ……」
「まぁ、わたくしの魔法が成長したら
『できなくはない』、かもしれませんわね」
「なら早く成長してくださいよ~」
「無茶言わないでくださいまし!」
二人の掛け合いのような口喧嘩を見た
メルルはおろおろとしている。
いつもならエマが間に入っているようだが
二人のハイテンポな会話を聴いて、
メルルくんはそれについていくのを諦めた。
苦笑いを含みつつも、
微笑ましそうに二人を見つめている。
ふと引っ張られる感覚があり視線を向けると
私の裾を掴んだシロくんがいた。
「ねぇねぇレイアちゃん、
食器のとこに光があるよ?」
そう彼女の指をさした先を見ると、
まずそうな食べ物が盛られた食器が
ほの暗い赤色をまとっている。
これがヒロくんが言っていた
【残滓】とやらか……美しい光だね。
たしか……記憶を見れると言ってたような。
早速触れてみよう。
誰の記憶が見れるかな?
そっとその食器の光に私の手が触れる。
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「ところで……好きな──は?」
「えぇ? 好きな──かぁー。んー」
「そんなに深く考えなくていいんですよ?」
「だって一番すきな──でしょ? 難しいよ」
「いろんな──がいるから選べないなー」
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……この記憶は……いや一体誰だい?
多分シロくんと……知人かな……
少なくとも私の知ってる人物ではないようだ。
「なんか見えた?」
「あぁ多分だけど、
シロくんの知り合いのような人は見えたね」
「ほんと!?」
「親しそうにしていたし、
きみの友達だったんじゃないかな?」
「そっか~私に友達が……っ……」
急にシロくんの体がフラッとよろめいたのを
私は確認し、片手で華麗に支える。
「あ! レイアちゃん。ありがとう」
「このくらいお安い御用だよ」
ちゃんと態勢を立て直し、私の腕にしがみつき
嬉しそうな表情でこちらを見るシロくん。
「やっぱりレイアちゃんかっこいいなぁ……」
「私もレイアちゃんみたいな
『かっこいい女性』になれるかな?」
そう疑問を投げかけられて、
夢を与えるセリフを思いつく。
「なれると思っていればいつか叶うはずさ」
「諦めなければおのずと結果はついてくるよ」
「まぁ勿論。
【努力の工夫】は必要だけどね?」
「努力の……工夫?」
「あぁ、そうさ。そうだね……例えば……」
シロくんの聞き方が上手いからだろうか
私の目をしっかり見つつも
難しい話題にちゃんとついてきていた。
暫くの間、食堂内の会話を聞き流しつつ、
シロくんにいままでの出来事や舞台に関して
質問責めにあった為、割と時間を費やした。
まぁ……楽しい会話だったから
決して無駄な時間ではなかったよ。
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私たちはラウンジに移動してきた。
するとラウンジに数人いることに気が付いた。
ココくん、ミリアくん、アンアンくんの三人だね。
やはりあんなことがあったせいだろうか
それぞれがどう会話を切り出そうか
迷った顔をしていた。
ココくんはスマホをぼーっと見ていて弄ってない。
ミリアくんは暖炉を静かに観察していた。
アンアンくんに至ってはスケッチブックを
ずーーーっと眺めているようだ。
多分ノアくんが描いたラフスケッチだろうか。
ノアくんと同室だったし仲が良かったんだろう。
私がもう少し……ノアくんとしっかり……。
いや、それを後悔してもしょうがない、か。
彼女たちにしてみればノアくんと私はもう
永遠に戻ってこない存在なのだから。
そんな空気を察しているのかミリアくんが
不器用に話始める。
「あ、あのさ。ココちゃん、アンアンちゃん」
「ん~、なーに? ミリアのおっさん」
『なんだ?』
「いやさ? 私たちができることをしようよ」
「私たちが落ち込んでたら、天国のノアちゃんも
落ち込んじゃうよ……なぁ~んて……あー」
「…………」
「…………」
なんというか……ミリアくん……
ひょっとしてそれは、慰めているつもりかい?
「慰め方下手じゃね?」
『もうちょっとマシな
慰め方があったんじゃないか?』
「あ……ご、ごめんなさい……」
「…………」
「…………」
「…………」
な、なんだい? この気まずい雰囲気は……。
ここだけ極寒みたいな寒さだよ……。
『ミリアのいう事も一理ある』
「んまぁ、ここでずっと座ってても
何も変わんねーもんなぁ」
「んじゃーあてぃし。脱出できそうな
場所でも探してこよーーと」
「あ! 待ってよココちゃん」
「あー。おっさんもついてくる?」
「おっさんって……
もう元に戻ってるんだってば……」
「んじゃあ、その口調はがんばって
治すべきだな。ミリアのおっさん」
「そうだな。
もう【おじさんじゃない】ならな」
「アンアンちゃんまで……もー」
先程までの気まずい雰囲気が一気に
なくなりそれぞれ活力を取り戻したようだ。
少し私自身も前向きになれた気がする。
3人は玄関ホールの大扉から外へと出かけていく。
あの様子なら魔女化する心配はなさそうかな?
まあ特に根拠の無い推測だけど。
さて、三人が居なくなったことだし……
私達の用事を済ませよう。
「さて、あの現場に落ちていた灰……」
「怪しいとするなら暖炉だけど……」
ヒロくんから事前に情報を共有していたことも
あって目的ははっきりしていた。
私たちは暖炉の近くへと移動する。
「うーん。なにもない……ね」
「まぁ、看守に掃除されてしまったのだろうね」
あの事件で使用した【火かき棒】。
確かに私はそれを投げたけど……
あの凶器は“一度念入りに拭いたはず”だった。
ならあの現場にあった灰は焼却炉かラウンジの
どちらかから持ち出された可能性が高い。
……と、ヒロくんは言っていたね。
けど……注意深く探しても何もないみたいだ。
「うーん、ここには何もないね」
「そうだね。悔しいけれど、
また別の場所を調査してみよう」
「うん!」
彼女の小さい手をしっかり握り
私たちは次の目的地へと移動する。
ふと、ラウンジを後にする時、シロくんが
暖炉をもう一度『チラッ』と見た気がした。
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はぁ……ここは相変わらず、
古びた匂いのパイプが鼻を刺激するね。
私たちは監房廊下までゆっくりと足を運んだ。
廊下手前に見えるのはエマくんとナノカくん。
ふたりは『あの事件関係』について
話をしているようだった。
「そのスマホ……蓮見レイアから
渡されたモノよね?」
「うん……そうだけど」
「それ、私にも見せてもらえない? 桜羽エマ」
「いいよ、ナノカちゃん」
エマくんの手から渡されたスマホを
受け取りナノカくんは内容を黙読している。
そして場の空気は静かになった。
しばらく会話はなさそうな雰囲気だったので
エマくんたちの横を普通に通過し、
あの犯行現場まで移動する。
「うーん、やっぱり掃除されちゃってるね……」
「あぁ、そうだね」
「仕事が早いなぁ……看守さん」
「ちょっとくらい残してくれてもいいのに……」
「それだとアンアンくんがかわいそうだよ」
シロくんの看守に対する悪口にツッコミつつ、
部屋の内部に異常がないか捜索してみる。
……が、掃除されてしまったこともあって、
やっぱり何も見つからなかった。
「ふむ……やはり何もないようだね」
「そうみたい……」
「現場にあった『灰』に関して
調べたかったんだけどね……」
「まぁ、時間はあるし、急がなくてもいいさ」
「なら、次は焼却炉と医務室の暖炉を
調べにいこうか」
「そうだね。灰があるとしたらそこだろうし……」
「行こう……ん?」
私たちが階段方向へと戻るために
元来た場所へ移動しようとすると……
目線の先にマーゴくんが見えた。
どうやらエマくんとナノカくんに
話しかけているようだね。
「エマちゃん。何か見つかったかしら」
「ううん。探してみたんだけど……」
「何も見つからなくて……」
少し落ち込んだ様子のエマくんを見て、
妖艶な笑みを浮かべるマーゴくん。
……彼女はいつも何を考えてるかわからない。
取り繕った笑顔をずっと見せていて
本心が全く見えない胡散臭いんだ。
まるで蛇のような人物だね。
油断したら毒を盛られるような、そんな人だ。
「そうね……エマちゃんの信じる心は
人として立派だと思うけれど……」
「体調が悪いのだし、
私たちに任せて休んだ方がいいわよ?」
「それでも……レイアちゃんは
ボクを頼ってくれたんだ」
「ボクが謎を解明しないと!」
あの事件はエマくんに精神的に
『かなりくる』ものだったのだろう。
明らかに顔色が青くなっている。
「……強情なとこがあるのねぇ、エマちゃん」
その様子を傍観していたナノカくんがスマホを
エマくんに返した後、ため息をついた。
「桜羽エマ、
あなたは微熱と診断されていたわ」
「真面目なのは良いけど……
健康になってからにしなさい」
「……倒れられると……私たちも困るの」
「うん……それはわかってるけど……」
微熱……。
そこまでして動いていたのか、エマくん……。
「……なら宝生マーゴと私が受け持つわ」
「え……でも……」
「…………」
納得いってないエマくんを見て、
何か思いついたのか
ナノカくんは銃をエマくんに渡した。
「え?」
「これは交渉ね」
「私は……あなたに銃を一度預ける」
「体調が良くなり次第、返しに来て」
「それまで医務室で休んでなさい」
「その代わりに、私が調査するわ」
「ナノカちゃん……」
「あらぁ、そんなことしていいの? ナノカちゃん」
茶々をいれるマーゴくんをチラッと見た後、
ナノカくんは無表情な顔を少し歪ませ、
無視を決め込んだ。
「勘違いしないで、
これは信用できるかのテストよ」
「銃に何かあったら……
あなたの信用が落ちるだけ」
「うっ……はい、気を付けます……」
「それに数日間だけ、調査中に銃は必要ない」
「……そうかしらねぇ?」
「私に襲われる心配とかあるんじゃない~?」
「少なくとも、
あなた程度なら止められるわ」
「あらぁ……それは誉め言葉かしらぁ?」
「…………」
「…………」
「二人とも……喧嘩は止めてよ……」
ふたりの間に見えない火花が散っていた。
蛇と
その間に挟まれている小動物のエマくんが
小さく縮こまっている。
ふと睨みあいは中断され、
マーゴくんが真面目な顔になり
エマくんに目線を向けた。
「ところでエマちゃん。
遺言にはなんて書かれてあったの?」
「えっと……」
「レイアちゃんによると……
【いつも誰かに見られている】
と思ったって書いてあったの」
「これってどういう意味だと思う? マーゴちゃん」
「………………」
「そうね……」
右手を顎に置き、10秒程度の沈黙の後
彼女は考えついたのか口を開く。
「単純に考えるなら
『ゴクチョーが見ていた』
っていうオチだと思うけれど……」
「多分、レイアちゃんが伝えたいのは
そういうことじゃないわね」
「つまり……ゴクチョー以外の視線ってこと?」
「えぇ、私もそう思うわ」
「じゃあ、『その目線』って“誰の”かしら?」
試すようなその言い方に違和感があった
まるで答えをすでに知ったようなその顔。
「…………よくわからない、かな」
エマくんは本当にわかっていない様子だった。
様子を黙って見ていたナノカくんがその話題を
待っていたかのように口をはさむ。
「私たちのことを
『見ている存在が今ここにいる』」
「そう言いたいのかしら」
「ナノカちゃん、正解よ」
そういうと、懐からとある紙を取り出し
紙を広げるマーゴくん。
その手には謎の言語と翻訳された手順が
殴り書きされたとても小さな紙。
「これはレイアちゃんの部屋で見つけたの」
「あなた……なんて勝手な──」
「エマちゃんにスマホを
投げていたのだし、誰だって気になるでしょ?」
「う、うん」
「その紙……なにが書かれてあったの?」
「ふふ、慌てなくていいわ」
「この紙はね?」
「“死者と繋がる儀式の手順”が
書かれてあるの」
そのマーゴくんの言葉に私は動揺した。
たしかに遺言を残したのは私だ。
それなのに動揺した理由、それは──
私はそんな儀式のこと、
“一言も”書いていなかったからだ。
「……レイアちゃん、どうしたんだろ」
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探索をしていた私たちは疲れ切っている。
色々と予想外の情報がでてきて思考が
追いつかなかったから探索を切り上げたんだ。
するとヒロくんとノアくんが階段から降りて
くるところだったようで応接間の前に集まり、
私たちはそれぞれの情報を共有する。
「なんだって?」
「死者への儀式……ってなぁにそれ?」
「うん、たしかにマーゴちゃんが言ってたよ?」
「あぁ、間違いない」
一瞬、静かな沈黙が場に流れた。
「そんな眉唾なこと、本当に書いたのか? レイア」
少し呆れ気味に言葉を紡ぐ。
「いや、当然書いてないよ」
「私が書いたのは『視線を感じた』ことだけだ」
「……ならただのオカルトか?」
「誰が書いたかわからない儀式か……」
「うーーーん、でも。放置したらまずそうな……」
「なら、監視するの?」
「明日からその三人の動向は
チェックした方がいいね」
「あぁ、レイアの言う通りだ」
「何が起こるかわからない儀式だ」
「最悪、敵が召喚される危険もあるだろう」
「うぅ……そう考えると怖いね……」
「そのときは私を盾にしたまえシロくん!」
「相変わらず『王子様』みたい……」
私たちの情報共有はもりあがる。
ひとつひとつ確実に進んでいる実感があった。
生存者とは違い、私たちのモチベーションは
非常に高いまま明日の朝へと時間は過ぎていく。
【特筆すべきところ】
→シロの目に映る人物。
エマ、ハンナ、シェリー、メルル
アンアン、アリサ、ナノカ 7名。
→扉という壁に阻まれてる問題<解決?>
ノア君のスプレーで【一時的に】壁を
通り抜けることができる。
ただ、毎回あの頭の中を
掻き回されるような気持ち悪い感覚に
襲われるため、あまり使用したくない。
→牢屋敷関係
娯楽室はいつも空いているよ。
食堂の料理は期待できないね、
まぁ、食べれるだけマシだろうか。
10時〜12時、15時〜17時、22時〜翌日6時、
囚人全員が監房に拘束される時間で、さらに
私たちにとっては化け物が出現する時間。
見つかった場合は看守にずっと追跡される。
▶︎捕まったら懲罰房に拘束され2日間動けない。
そんな愚かな行動は慎むべきだね。
→シロ関係
知り合いらしき人物が見えた。
誰かはわからないが……
美しい顔をしていたね。
母親が【魔女】の可能性が高いみたいだ。
彼女の母親……花に随分詳しいね。
応接間の環境を変えた人物に思える。
ほぼ、【魔女】だろうと予想している……
と、ヒロ君は言っていた。
彼女の魔法は現在特定不可。
魔女因子の痕跡を【残滓】と発言したらしい。
この【残滓】を集めると
彼女の魔法は強化されていくらしい。
→敵か?味方か?
敵ならば私たちは敵を強化していることになる。
味方ならば心強い味方になりそうだ。
まぁ、いくら強大な敵だろうと
私が皆を護って見せよう!