〜奏でるムジカは青空のソナタへ〜   作:一葉 彩人

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─登場人物─

音居奏叶(おといかなと)
結ヶ丘高等学校に通う一年生であり、仮面ライダームジカの変身者。
歌うことが大好きだが、ヌッラの能力により歌声を奪われてしまった。

澁谷(しぶや)かのん】
結ヶ丘高等学校に通う一年生であり、スクールアイドル同好会の一員。
人前では緊張して歌えないという悩みを抱えていたが、可可の想いに触発されて共にスクールアイドルを始めた。

唐可可(たんくぅくぅ)
結ヶ丘高等学校に通う一年生であり、スクールアイドル同好会の一員。
スクールアイドルに憧れて上海からやって来た。好きなものへの情熱は人一倍強い。

嵐千砂都(あらしちさと)
結ヶ丘高等学校に通う一年生、音楽科に所属する。
アンシャ・ヌッラの不安を増大させるという能力を受けてしまった。しかし、奏叶やかのんに背中を押され…そして何より、自分自身の強さでそれを乗り越え、ダンスの都大会で見事に優勝を収めた。

平安名(へあんな)すみれ】
結ヶ丘高等学校に通う一年生であり、スクールアイドル同好会の一員。
幼い頃からショウビジネスの世界で活動してきた。表には見せないが努力家であり、ショウビジネスの世界で培ってきた様々なことを器用にこなす。

九重誠(ここのえまこと)
警視庁 公安部に所属する刑事であり、階級は警部。
ヌッラ捜査のため、特別捜査官としてプロテクションにも所属している。

牧田透(まきたとおる)
警視庁 公安部に所属する刑事であり、階級は巡査部長。
九重の直属の部下であり、彼と同じく特別捜査官としてプロテクションにも所属している。

瀬川渚(せがわなぎさ)
とある進学校に通う高校一年生であり、不安を増大させる能力を持つアンシャ・ヌッラの正体。
幼少の頃から習っていたダンスで輝かしい成績を収めてきたが、千砂都がダンスを始めてからは思うような結果が残せなくなった。

柊摩央(ひいらぎまお)
神津女子高等学校に通う二年生であり、大人気スクールアイドル─Sunny Passionのメンバー。
大人っぽい雰囲気を持ち、知的でクールな性格。

聖澤悠奈(ひじりさわゆうな)
神津女子高等学校に通う二年生であり、大人気スクールアイドル─Sunny Passionのメンバー。
明るく人懐っこく、「パァ」という独特な挨拶をする。



#20 情熱の太陽

 

アンシャ・ヌッラの能力を受けた千砂都は、増大した不安を抱えるというかなりのハンデを背負った状態でダンス大会に挑んだ。

しかし、そんな中でも圧巻のパフォーマンスを披露し、千砂都は見事に優勝を収めたのであった。

 

 

「ちぃちゃーん!!!」

 

大会が終わり、帰り支度を終えて出てきた千砂都を見つけた瞬間、澁谷さんが飛びついていった。

 

「ちぃちゃん、優勝おめでとう!」

 

「わわっ!かのんちゃん、私いま汗かいてるから!」

 

そう言われても澁谷さんは離れる気配がなく、むしろ千砂都の体に回している手により力を入れる。そんな彼女に観念したように、それでいてとても嬉しそうに微笑んだ千砂都も、澁谷さんの背中に腕を回してぎゅっと抱きしめる。

 

「千砂都、本当にすごかった!おめでとう!」

 

「えっへへ…奏叶くん、私やったよ!」

 

嬉しそうにくしゃっと満面の笑みを見せた千砂都に、俺も笑みが溢れる。

 

さてと…俺にはまだやることが残っている。

 

緩みかけた意識を引き締め直すと、俺は二人に一言断りを入れてからその場を離れる。向かう先は、決着をつけなければならないある人物の元だ。

 

 

「どうして…どうしてよ!!」

 

ダンス大会の会場がある建物の外。人気のない場所に、腹立たしげな叫び声が響いた。

その声の主である少女は、悔しさのあまり準優勝のトロフィーを投げ捨てていた。

 

「嵐千砂都は、ダンスどころじゃなかったはずなのに…!それなのに、どうして私が負けるのよ!!」

 

自身がかけた能力により、精神状態が不安定になった千砂都に負けたという現実が受け入れられない様子の少女─瀬川渚。

 

「千砂都がヌッラの能力すら乗り越えるほどの強い想いを持っていたから、じゃないかな」

 

「っ!?あんたは…」

 

この場には誰もいないと思っていた彼女は、俺の声を耳にして慌てて振り返った。

 

「さ、もうヌッラの力は必要ないはすだ。レアルジアディスク、渡してくれませんか?」

 

「うるさいうるさいうるさい!!」

 

悲しみに打ちひしがれ、失望した瀬川渚は心のままに喚いた。

 

「私はダンスが大好きで、ダンスが全てだったの!!なのに、この大会で優勝できなかったら、ダンスをやめなきゃいけないって言われて…」

 

それが理由か…

 

大好きなダンスをやめなければならない。そんな焦りと千砂都に勝てないという悔しさを抱えていた彼女は、ピリオドからレアルジアディスクを渡されヌッラになってしまったみたいだ。

 

「瀬川さん…あなたのダンス、すごかったです。並大抵の努力で身につくようなものじゃないって、素人の俺でもわかりました」

 

大会を見て、彼女のダンスが大好きだっていう想いも、ダンスにかけている情熱も伝わってきた。だからこそ、こんなことをしてほしくなかったと、より思った。

 

「でも、あなたはヌッラの力に頼ってしまった。相手を苦しめて、卑怯な手段で勝利を手にしようとした。それは、今まで頑張ってきたあなた自身を否定するような行為じゃないんですか?」

 

「っ…!」

 

ようやく、自分自身が犯した過ちの意味に気づいたようだ。

力が抜けて今にも崩れ落ちそうな彼女に、俺は右手を差し出して近づく。

 

「さぁ、レタルジアディスクを返し…っ!?」

 

パシンッ、と大きな音が鳴り響いた。

彼女は、レタルジアディスクを受け取ろうと出した俺の右手を力強く跳ね除けた。

 

「もういい…全部…全部壊してやる!!!」

 

狂気に染まった瞳で叫び、彼女はアンシャ・ヌッラへと変貌した。

 

ヌッラの力に飲み込まれて、暴走してしまってる…

やっぱり、戦うしかないのか…!

 

「これ以上、罪は背負わせない。アンタは、俺が止める」

 

俺は腰にステレオドライバーを装着する。

 

「あはは!できるの?この前はコテンパンにやられてたくせに」

 

「今の俺は、この前の俺とは違う!」

 

千砂都に、力をもらったからな…

 

懐にあるブランクエネルジアディスクは、いつの間にか情熱的な橙色のエネルジアディスクに変化していた。きっと、千砂都の想いに触れて覚醒したんだろう。

 

ステレオドライバーの変身ボタンを押し、ディスクトレイを展開する。そしてそこに、新たに生まれたエネルジアディスク─"サンシャインエネルジアディスク"を装填した。

 

「変身!」

 

再び変身ボタンを押し、ディスクトレイが格納されると、サンシャインエネルジアディスクの情報がステレオドライバーへと読み込まれていく。

すると、俺の周りには太陽のようにメラメラと燃える五線譜と音符が出現した。

 

『熱く 雄叫びあげろ!

真っ赤に染まったハートは もう誰にも止められないんだ

君から溢れる パッショネイト

太陽みたいな笑顔を守るために今 情熱満タン!

ハジける・サンシャイン!!』

 

ステレオドライバーから、パッション溢れる明るい音楽が鳴り響く。

 

そして、俺の体はブルースカイ、スターライトとも違う新たな姿に変化していく。

胴体が丸く大きく膨らみ、熱を帯び真っ赤に染まる。そして、そんな巨大化した胴体を支えられるように、手足の筋肉も強化されていく。

胸の中央には、他の形態と同じように、エネルギーが蓄えられているムジカ・コアが配置されている。

 

頭部も真っ赤なまん丸とした球体のような形になり、黄金の複眼とそれを覆うマイクカバーのようなバイザー。

両耳部分には黒とオレンジで構成された丸いヘッドホン形状のものが取り付けられ、額にはオレンジ色の炎を纏ったト音記号が印字されている。

 

そして、そんな丸い頭部の周りには、太陽の炎のようであり、ライオンのタテガミのようでもある装飾が施されている。

 

俺は、太陽の力を宿した戦士─仮面ライダームジカ サンシャインに変身した。

 

「さぁ、ライブの開幕だ!」

 

「ぷっ…あははははは!何その体!?でっかいだけじゃん。ダサいしまん丸で弱そぉー!」

 

まん丸な巨体を目にして、アンシャ・ヌッラは嘲笑する。

 

「そんな舐めた姿、すぐに倒してあげるよ!」

 

完全に勝てると思い込んだ様子のアンシャ・ヌッラは、俺に飛びかかってくる。その瞬間、俺の体から熱気が放たれる。

 

「っ!?何これ…暑っ!?」

 

高温の熱気を受けて動きが止まったアンシャ・ヌッラへ、俺はゆっくりと近づいていく。

 

「はぁっ!!」

 

そして、右手にグッと力を蓄え、強力なパンチを繰り出した。

 

「きゃあっ!?」

 

それを受けて後方に吹き飛んだアンシャ・ヌッラは、そのダメージでなかなか思うように立てずによろけている。

 

よし…今度はちゃんと効いた…!

 

「なっ、なんで…この間なら、ダメージなんて一切なかったのに…」

 

予想外のダメージに驚きつつも、なんとかといった様子で立ち上がったアンシャ・ヌッラ。

 

「くっ…これじゃ分が悪いね」

 

不利な状況に追い込まれたと実感したアンシャ・ヌッラは、逃走を図りこの場から一気に駆け出した。

 

「逃すか!」

 

ここで決着をつけなければならない。絶対に逃すまいと、俺もその場の地面を力一杯蹴り込んで走り出そうとする。

 

「うわぁっと!?」

 

すると、思った以上に地面を強く蹴りすぎたのか、俺の体は宙に浮いた。突然のことに驚きつつも着地した俺は、改めて走り出そうと今度は宙に浮かない程度の強さで地面を蹴る。

 

「あ、あれ…?」

 

しかし、驚くほどスピードが出ない。

走っているはずなのに、アンシャ・ヌッラの姿はどんどんと遠のいていく。

 

あ、そういうことか…

 

スターライトがスピード特化の姿だったのに対し、このサンシャインはパワー特化の姿なのだろう。その上、この体の大きさもあって、全力で走ったとしても普通に歩く程度のスピードしか出ないみたいだ。

 

「だったら…!」

 

一度ステレオドライバーからサンシャインエネルジアディスクを取り出し、スターライトエネルジアディスクを装填した。

 

『始まりのスターライト』

 

「これなら一気に追いつける!」

 

仮面ライダームジカ スターライトにフォームチェンジした俺は、その超高速スピードで一気に駆け出した。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

「とりあえず、この辺で奏叶くん待ってよっか」

 

私─嵐千砂都は、かのんちゃんと一緒に会場の外に出たところで奏叶くんを待つことにした。

 

「そうだね。それにしても、奏叶くんどこ行っちゃったんだろう」

 

「なにか大事なことがあるみたいだったけど…」

 

私たちに少し離れると言った時の奏叶くんは、いつになく真剣な表情をしていた。

 

「もしかしたら、中にいたりするかな…私、ちょっと探してくるね。ちぃちゃんはここにいて」

 

かのんちゃんは、念の為にもう一度建物の中を探しに行った。

 

「ふぅ…」

 

ひとりになったところで、私は手に持っている優勝トロフィーを見つめながらホッとして息を吐く。

 

よかった。これで、これでやっと…

 

私が安堵していた、その時だった。

 

「嵐千砂都ォ!!」

 

突然私の名前を叫ぶ声が聞こえたかと思うと、この間の怪物が目の前に現れていた。

 

「アンタさえ…アンタさえいなければ…!」

 

怪物は、だんだんと私に近づいてくる。

 

その雰囲気から感じる。今度は不思議な力をかけられるだけじゃ済まない。この怪物は、私の命を狙っている、と…

逃げなきゃ。そう思っているのに、恐怖で体が動かない。

 

「きゃっ…」

 

なんとか力を振り絞り後退りしたが、足がもつれてしまい尻餅をついてしまう。

 

そんな…やっと、やっとかのんちゃんと一緒に…!

こんなところで、終わるわけにはいかないのに!!

 

体が硬直して動けない中、心の中にある怪物への抵抗が働き、気づけば目の前の怪物を睨みつけていた。

 

「っ…その目よ!私の能力を受けても、こうして殺されそうになっても、意思が消えないその目が一番ムカつくのよ!!!」

 

叫び声を上げ、怪物は拳を振り上げる。

 

「っ…」

 

恐怖のあまり、目を閉じて顔を背けた。

 

そして、怪物が振り上げた拳が私に降りかかる。

そう思ったけど、ドンッ!という鈍い音が聞こえただけで、一向になんの痛みも襲ってこない。

 

不思議に思い、私は恐る恐ると目を開く。

 

「邪魔しないでよ!」

 

「あっ…!」

 

目を開いた視線の先にあったのは、怪物の拳ではなかった。

夜空のような体にキラキラと輝く星を纏った戦士が、怪物の攻撃から守ってくれていた。

 

この人、前にも助けてくれた…!

 

「ちさ…この子には、二度と手は出させない!!」

 

『ハジける・サンシャイン!!』

 

すると、目の前の戦士の姿が変わった。

 

夜空のようなミッドナイトブルーカラーの体は真っ赤に染まり、さっきよりも全身が大きく、何よりもまん丸に変化していた。

 

その姿は、まるで太陽のようで…

 

まん丸の、ヒーロー…!

 

私にとっては、紛れもなく"まん丸のヒーロー"だった。

 

「はぁっ!」

 

まん丸のヒーローが放ったパンチで、怪物は後ろに吹っ飛ばされる。

怪物が倒れて動けなくなった隙に、まん丸のヒーローは私の方に振り返り、そっと手を差し出してきた。

 

「立てる?」

 

私は差し出された手を取り立ち上がる。

 

「まん、丸…!」

 

立ち上がり、改めて彼の姿を見た私は、ついそう声に出してしまった。

 

「あはは…ちょっと変な格好だよね」

 

「変なんかじゃない!です…まん丸で、素敵…!」

 

「え…?あー…ありがとう」

 

そして、彼は再び怪物と対峙すると、顔だけをこちらに向けて優しく言う。

 

「もう大丈夫。あの怪物は俺に任せて、君は逃げて」

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

離されてしまった距離をスターライトの高速移動で一気に縮め、アンシャ・ヌッラに追いつくと、今にも千砂都に襲いかかろうとしていたところだった。

 

まずい…!

 

咄嗟に千砂都とアンシャ・ヌッラの間に割り込んだ俺は、間一髪のところで千砂都に降りかかっていた拳を受け止めて防いだ。

 

「邪魔しないでよ!」

 

「ちさ…」

 

危ない。つい千砂都の名前を呼びそうになった。

 

「この子には、二度と手は出させない!!」

 

もう二度と、千砂都を傷つけさせたりしない。

 

俺はアンシャ・ヌッラの拳を左手で受け止めたまま、右手で再びサンシャインエネルジアディスクを装填する。

 

『ハジける・サンシャイン!!』

 

仮面ライダームジカ サンシャインに変身した俺は、拳を掴まれて動けないアンシャ・ヌッラに強力なパンチを繰り出した。

 

「はぁっ!」

 

それによりアンシャ・ヌッラが吹き飛んでいった隙を見て、俺は千砂都の方に振り返って手を差し出す。

 

「立てる?」

 

俺の手を取り立ち上がると、千砂都はなぜか呆けた表情で俺を見つめている。

 

「まん、丸…!」

 

あ、そうか。この姿は大きい上に胴体も顔もまん丸。とても怪物と戦えるとは思えないよな…

 

「あはは…ちょっと変な格好だよね」

 

「変なんかじゃない!です…」

 

苦笑する俺だったが、千砂都はそれを勢いよく否定した。

 

「まん丸で、素敵…!」

 

「え…?あー…」

 

あ、そうだった。千砂都はまん丸なもの好き。つまりさっきの表情は、この姿に引いていたわけではなく、むしろ好きな形だったからつい見入ってしまっていたのか。

 

「ありがとう」

 

まん丸で素敵と言われてなんと返答すればいいのかわからず、とりあえず礼を言った俺は、再びアンシャ・ヌッラと対峙する。

 

「もう大丈夫。あの怪物は俺に任せて、君は逃げて」

 

「ありがとうございます…!」

 

千砂都は感謝の言葉と共に頷くと、会場の中へ逃げていった。

 

「いい加減邪魔しないでよ!!」

 

「千砂都を傷つけたって、なんの意味もない。アンタだって、そんなことぐらい本当はわかってるだろ?」

 

「うるさいうるさいうるさい!!!」

 

癇癪を起こした子供のように喚きながら、地団駄を踏むアンシャ・ヌッラ。

 

「あんたに何がわかるっていうのよ!!」

 

瀬川渚が、今までどんなふうに生きてきて、ダンスをして何を感じてきたのか、それは俺にはわからない。でも…

 

「わかるよ。大好きなことができなくなる辛さっていうのは、俺にもわかる」

 

「え…?」

 

「大好きなことができなくなって、何をすればいいのかもわからなくなって…ずっと迷ってばかりで、無気力になってた」

 

俺にとって一番大切な歌声を奪われて、何もかもがどうでもよくなっていた。大好きだったものを失い、どう生きていけばいいのかもわからなくなっていた。

 

そんな中でも、やっぱりどうしてももう一度歌えるようになりたくて、環境を変えてみようと一人で結ヶ丘にやってきた。

 

それからすぐに、俺には怪物と戦う仮面ライダーになる資格があると告げられた。

そして、俺の歌声を奪った怪物を倒せば、歌えるようになると判明した。

 

だけど、正直怖かった。

 

そりゃ、もう一度歌えるようになりたい。

俺みたいに、怪物に大切なものを奪われる人を見過ごしたくなんてない。

 

だからって、怪物と戦うなんて…

 

鼓野さんから話を聞いた直後の俺の中にはそんな迷いばかりで、きっとあのまま一人でいたら、俺は仮面ライダームジカとして戦えていなかった。

 

「でも、そんな俺を変えてくれたのが、千砂都だったんだ」

 

あの時の千砂都の言葉…

 

『そのためなら、私はどんなことだって乗り越えてみせるよ!』

 

決して迷わず、自分の目標に向かって真っ直ぐ前を向いている彼女の輝いている姿を見たから、俺は決意できたんだ。

 

自分の歌を取り戻すために…そして、理不尽なヌッラの脅威で大切なものを奪われそうになっている人を守るために、戦う決意を。

 

「大好きなことができなくなるっていうのは、辛いよ。でも、だからって、他の人の大切なものを奪うなんて絶対にダメだ!」

 

「っ…でも、そうでもしないと、私はもう…うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

そう叫びながら、アンシャ・ヌッラは俺の方へ突進してくる。

 

夢への道が絶たれたと思い、負の感情に飲み込まれてしまっている今の彼女には、俺の言葉は届かない。

 

なんとしてでも、止めてみせる…!

 

俺はステレオドライバーの必殺技ボタンを押した。

 

すると、まるで常夏のように燦々と照る太陽の光が差し、澄み渡る青空が広がった。更に、俺の体から再び強い熱気が放たれ、アンシャ・ヌッラの動きが鈍る。

それでも突き進んでくるアンシャ・ヌッラに向け、俺は右手の拳を構えてエネルギーを溜める。そして、左手でもう一度必殺技ボタンを押した。

 

『ムジカ・サンシャイン フィーネ』

 

「はぁぁぁぁっ!!」

 

一歩前に踏み出し、強力なパンチを繰り出した。

 

─ムジカ・サンシャイン フィーネ《灼陽覇拳(しゃくようはけん)》─

 

灼陽覇拳の強力な一撃により、アンシャ・ヌッラの胸部の装甲が砕け、その内側にあるレタルジアディスクを分離破壊した。

 

そして、アンシャ・ヌッラは人間の─瀬川渚の姿に戻り、その場に倒れ込んだ。その横には、半分に割れたレタルジアが落ちている。

 

「このライブに、アンコールはない」

 

瀬川渚が元の姿に戻ったことを確認し、俺もステレオドライバーからサンシャインエネルジアディスクを取り出し変身解除した。

 

「だけど、あなたの人生にはまだまだこれからがある。諦めるなんて、早すぎませんか?」

 

「でも…」

 

「やめろと言われたり、困難にぶち当たっても、好きなものは好きなんだからしょうがない。だったら、やれるところまでやってみるのが一番!一度きりの人生なんです。できなかったなんて後悔、残したくないじゃないですか」

 

大好きで、熱中できることがある俺には、彼女の気持ちが痛いほどわかる。そして、それができなくなった時に、彼女が背負うであろう苦しみも…

 

自分が好きなものなんだ。人に言われて変えられるようなものじゃない。無理やりその大好きな気持ちを押し込んで、苦しむような人生を歩んでほしくはない。

 

「とはいえ、あなたがやってしまったことは、もう変えられない事実です。なかったことにはできない。ちゃんと罪を償って、また大好きなことに打ち込める日が来ることを願ってます」

 

「うん…私、やっぱりまた踊りたい…!!」

 

自分の願いを口にした彼女瞳は、キラキラと輝いていた。

さっきまで負の感情に囚われていた彼女のそんな姿に、俺もなんだか嬉しくなった。

 

「俺も頑張ります。だから、あなたも諦めないでください」

 

「……うん」

 

今の瀬川さんはまるで憑き物が取れたように、今までとは見違えた表情をしていた。その中には、自分がしてしまったことへの後悔と、そして邪悪な力から解放されたという安堵があるのだろう。

 

「お疲れ様、音居くん」

 

そんな俺たちの元にやってきたのは、警視庁の刑事であり、プロテクション特別捜査官の九重誠さんだ。彼には、アンシャ・ヌッラとの戦闘になる前に予め連絡を入れておいた。

 

そして、九重さんの後ろには初めて見る男性がいた。

半袖の白シャツを第二ボタンまで開けてラフに着こなし、髪型は黒髪のセンターパートスタイル、年齢は恐らく九重さんよりも少し若いだろう。

 

「ふたりは初対面だったな。私の部下の牧田透だ」

 

俺の視線に気づいた九重さんが、彼─牧田透(まきたとおる)さんのことを紹介してくれた。

 

「彼も私と同じく、プロテクションに特別捜査官として協力している刑事だ」

 

「君が、音居…奏叶くん…」

 

俺と顔を合わせた牧田さんは、独り言のようにそう呟いた。しかし、すぐに爽やかな笑みを浮かべると、握手を求めるように手を差し出してきた。

 

「俺は牧田透、よろしくっす!」

 

「音居奏叶です、よろしくお願いします!」

 

俺も彼の手を握って、挨拶を返した。

 

「牧田、彼女を頼む」

 

「はいっす!じゃあ奏叶くん、また!」

 

九重さんが指示を出すと、牧田さんはまだ足元がおぼつかない瀬川さんを支えながら連行していった。

 

「君と出会う前…仮面ライダームジカの変身者の情報として君のことを知った時は、正直不安だった」

 

牧田さんと瀬川さんの姿が見えなくなったところで、九重さんがふと呟いた。

 

「まだ高校生な上に、ヌッラの被害を受けて精神的にも不安定になっていると聞いていたからな」

 

それは、至極真っ当な意見だろう。

大人で、それも警察官として職務を全うしてきた九重さんからすれば、そう感じても仕方がない。

 

「だが、今は仮面ライダームジカになったのが君で、とても心強いと感じている」

 

「九重さん…」

 

「いい友人と出会えたんだな」

 

大会が終わってすぐに、アンシャ・ヌッラと戦闘になるかもしれないと連絡を入れていたので、恐らく途中から俺と瀬川さんの会話を聞いていたのだろう。

 

「高校生の君に戦ってもらっているのは、私たち大人の力不足が原因だ。だから、せめて君には"君の願い"を叶えてほしい。そのために、私にできるサポートはなんでもする」

 

九重さんは俺の肩にぽんと右手を置き、真剣な眼差しを向けてきた。

 

「いつか、君の大切なものも取り返せるといいな」

 

俺の大切なもの…あの日、ヌッラに奪われた歌声…

 

 

決して忘れられないあの"雨の日"の出来事。

 

遅くなってしまい、すっかり暗くなった夜道で傘を差して、ひとり歩いていた。

 

そんな中、突然現れた怪物の群れ。今だからわかるが、あの怪物の群れはニエンテ・ヌッラだった。初めて見る怪物という存在に恐怖し、抵抗することができなかった俺はすぐに捕えられた。

しかし、奴らは俺を痛めつけることも、命を奪うこともせず、ただただ拘束するだけだった。そんな身動きが取れない俺の前に、一際異彩を放つ女怪人が現れた。

 

『感じるわ…あなたからは、より一層のものをいただけそうね』

 

その瞬間、轟音と共に雷が落ちた。

その雷の光に照らされた刹那だけ、怪人の姿がはっきりと見えた。

 

シルバーのボディのアシンメトリーな怪人。

まるで美しいドレスを纏ったようなシルエットに、無機質だが高貴さを感じる表情の仮面。さらに、頭にはティアラのような装飾品が付いている。

 

しかし、そんな高貴さを醸し出す怪人だが、ドレスのスカート部分の右半分は焼けこげたように破れ、顔の右半分と右腕も焼けたように爛れ、煤が付いたように黒く変色している。

 

『ふふっ』

 

怪人は不敵に笑うと、左手で俺の頬を撫でた。

恐怖に支配されていた俺は、そっと触れられただけで体が大きく跳ねてしまう。

 

『さぁ、あなたの"大切なもの"は何かしら』

 

怪人は、透明なカプセルのようなものがついた爛れた右腕を伸ばし、長く鋭利な爪がついた右手をこちらに向けてくる。

首元を掴まれ身動きが取れなかなった俺は、ただただ迫ってくる手を待つことしかできなかった。

 

怪人が右手の鋭利な爪で俺の胸の表面をなぞり、まるで何かを絡めとるように後ろに引いた。

この瞬間、怪人の能力が発動されたのだろう。

 

そして、俺はこの日から歌声を失った。

 

 

「音居くん、大丈夫か?」

 

苦い記憶が脳裏に浮かび、顔を顰めていた俺を心配するように覗き込んでくる九重さん。

 

「……仮面ライダームジカになってから、ヌッラと戦ってきて気づいたことがあるんです」

 

「気づいたこと?」

 

「俺がこれまで戦ってきたヌッラは、全て禍々しい赤茶色の体をしていました」

 

最初に戦った、周囲の物を操り投げ飛ばす能力のジェッターレ・ヌッラ。

 

笑顔を奪う能力を持つソリッゾ・ヌッラ。

 

知識を吸収する能力を持つコノシェンザ・ヌッラ。

 

特定の男女を自身が作り出した空間に閉じ込める能力を持つプローヴェ・ヌッラ。

 

そして今回の、人の不安を増大させる能力を持つアンシャ・ヌッラ。

 

そのどれもが共通して、凝固した血液のような、錆び付いた鉄のような、そんな禍々しい赤茶色の体をしていた。

 

「でも…俺の歌声を奪ったヌッラの体は、銀色に輝いていました。恐らく、あのヌッラは、今まで戦ってきたどのヌッラよりも強敵だと俺は考えています」

 

「君のその考えは正しいだろう。私も正確な情報は知らないが、ヌッラには更に進化した姿があると聞いたことがある」

 

進化したヌッラ…俺の歌声を奪ったヌッラがそうだとすると、たとえ見つけても、倒すのにはかなりの苦戦を強いられるかもしれない。

 

でも…だからって、諦めるわけにはいかない。

俺は必ず、もう一度歌えるようになってみせる。

 

「たとえ相手がどれだけ強いヌッラだとしても、取り返してみせます。絶対に」

 

俺の言葉に、九重さんは力強く頷いた。

 

「それが叶えられるように、私も…いや、我々プロテクションも、全力で君に協力する」

 

「九重さん…ありがとうございます」

 

「じゃあ、私はこれで。望みは薄いだろうが、瀬川渚にもそのヌッラについて何か知らないか聞いてみよう」

 

九重さんが踵を返そうとしたところで、俺はひとつ大切な頼みがあったことを思い出して呼び止める。

 

「あ、九重さん」

 

「どうした?」

 

「ひとつ、お願いがあるんですけど…」

 

 

─翌日─

 

俺は、東京都 伊豆諸島に位置する神津島にやってきていた。

東京都とは言っても、普段暮らしている本州に位置する東京都から、一日一本の高速ジェット船を使っても4時間弱…大型夜行客船を使えば、凡そ12時間はかかる場所だ。

 

「ありがと〜!!!」

 

この神津島にある高校─神津女子高等学校の二人組のスクールアイドル、"Sunny Passion"。彼女たちのライブパフォーマンスが終わり、歓声が上がる。

 

今日はSunny Passionと、結ヶ丘のスクールアイドルの合同ライブの日。

 

澁谷さんたちが神津島に向かった時は、俺はライブを見に行けないと考えていた。しかし、アンシャ・ヌッラの件も無事に解決したので、俺は予定を変更し急遽神津島までフェリーに乗ってきたというわけだ。

 

「ではここで、本日の〜…ゲストっ!」

 

「私たちが、今一番注目している…」

 

「「結ヶ丘スクールアイドルっ!!!」」

 

Sunny Passionからの紹介があると、結ヶ丘のスクールアイドル"4人"が登場する。

 

3人ではなく、4人だ。

 

澁谷さん、クゥクゥ、すみれ─そして、千砂都。

 

あのダンス大会を経て、ようやく澁谷さんの隣に立てるようになったと自分を認められた千砂都は、満を持してスクールアイドルに加入したのだ。

 

4人となった新たな結ヶ丘スクールアイドルのライブが、いま幕を開ける。

 

 

 

常夏☆サンシャイン/結ヶ丘高等学校スクールアイドル(澁谷かのん・唐可可・平安名すみれ・嵐千砂都)

 

 

 

事前に澁谷さんたちに許可をもらった俺は、とある理由によりスマホで彼女たちを撮影しながらライブを楽しんでいる。

 

俺が前に見た彼女たちのライブは、澁谷さんとクゥクゥ─メンバーがまだ二人だった頃の代々木スクールアイドルフェスでのライブ。

澁谷さんもクゥクゥもあの時から格段にレベルアップした上に、幼い頃からショウビジネスの世界で努力を積んできたすみれに、ダンスの都大会で優勝する実力を持つ千砂都が加入した結ヶ丘スクールアイドルのライブは凄まじかった。

 

お客さんに届けたいという心からの歌声に、一段と華やかさが増したダンスと息のあったパフォーマンス。

 

そして、何よりみんなのとても楽しそうな笑顔に、見ている俺たちも気づけば笑顔になっている。

 

千砂都にとって、ずっと抱き続けてきた念願が叶った瞬間でもあるんだよな…

 

そう思うと、胸がジーンと熱くなった。

 

そんな素晴らしいパフォーマンス。

これを見て、あの人も少しでも前向きになれてたらいいな…

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

「うっ…ぐっ…ひっぐ……」

 

殺風景な取調室の中に、ひとりの少女の泣く声が響く。

その泣き声の主は、アンシャ・ヌッラだった瀬川渚。

 

ヌッラの力による暴走した負の感情から解放された瀬川は、自身のしてしまったことへの後悔を、取り調べ担当の九重誠に赤裸々に話していた。

 

これまでヌッラになってしまった人たちと同様、彼女もあくまで、ピリオドからレタルジアディスクを渡されただけに過ぎなかった。

組織の内情や奏叶が探しているヌッラについては、何も知らないようだ。

 

九重は腕時計で時間を確認すると、ノートパソコンを開く。

 

「少し、見てほしいものがある」

 

「え…?」

 

九重はノートパソコンに映し出したリアルタイム映像を彼女に見せる。そこに映るのは、夕日に照らされたとあるライブ会場。

 

『いつもそばにいた〜』

『キミのまなざしが〜』

 

澄んだ歌声と共に、ライブが幕を開けた。

 

『『諦めない』』

 

『『『『勇気をくれた』』』』

 

そのライブとは、現在神津島で行われている合同ライブでの結ヶ丘スクールアイドルのステージだ。

 

「嵐さん?」

 

「今、嵐千砂都さんのスクールアイドルとしての初めてのライブが行われている」

 

九重はそれだけ説明すると、自身も瀬川渚の後ろに回りライブ映像に視線を向けた。

 

泣き腫れた目でライブ映像を見ていた瀬川渚は、次第にそのパフォーマンスに釘付けになっていく。

そして、力を失っていた瞳にも少しずつ光が宿っていく。

曲のサビに入る頃には、彼女の表情は柔らかくなっていて、少し笑顔も垣間見えるようになっていた。

 

それに気づいた九重は、この映像を見せると判断した彼は正しかったのだな、と感じていた。

 

九重は、昨日の別れ際に奏叶から頼まれたのだ。

"神津島でのライブ映像を瀬川さんに見せてほしい"、と。

 

取り調べで聞いた瀬川渚がヌッラになった背景。

 

彼女は、大会で優勝できないことに対する両親からの強いプレッシャーに耐えられなくなっていた。

そして、そんな両親から、次の大会で優勝できなかったらダンスをやめろと宣告された。

 

彼女は必死に努力した。大好きなダンスを続けるために。

しかし、優勝しなければいけない、あの嵐千砂都に勝たなければならない、そんな不安に押しつぶされそうになっていた時、ヌッラの力を手にした。

頭では間違っているとわかっていたが、ヌッラの邪悪な力に飲み込まれ、歯止めが効かなくなってしまっていた。

 

『そんな中でするダンスは、ちっとも楽しくなかった…』

 

取り調べで悔しそうに呟いた彼女が、今はライバルである嵐千砂都の門出のステージを楽しそうに見ている。

 

──上の許可を取るのに少々苦労はしたが、見せてよかったな。

 

彼女の中に残る後悔は、きっと消えることはないだろう。

けれど、まだまだ若い彼女には未来がある。罪を償い、その後悔を胸にまた前に進む。

今の彼女なら、きっとそれができるだろう。

 

そんな願いを胸に、九重は再びライブ映像を見る。

 

そこに映る4人の少女たち。

ハジけるような笑顔で、精いっぱい届けようと全力でパフォーマンスする。

 

そんな姿を目にして、人知れず九重の口角も上がっていた。

 

──やっぱり、良いものだな…スクールアイドルは。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

心地の良い夜風を受けながら、穏やかな波の音を耳にする。

 

神津島からの帰りのフェリー。

すっかり夜になり、ほとんどの人が寝静まった時間に、俺は甲板でひとり佇んでいた。

 

そんな時、俺の視界が温かく柔らかい感触で塞がれる。

 

「うひゃあっ!?」

 

ひとりだと思い込んでいた俺は、突然のことに驚き体が跳ねてしまった。

 

「だーれだっ!」

 

俺の視界を塞ぐ人物は、驚きのあまり変な声が出てしまった俺を面白がったように笑いながら、軽快で可愛らしい声で問題を出してきた。

 

「ち、千砂都?」

 

「えっへへ…正解っ!よくわかったね」

 

正解したことで俺の視界が解放されたので、彼女がいる方向に振り返ると、嬉しそうに笑う姿が瞳に映った。

 

「そりゃわかるよ」

 

「眠れないの?」

 

「うん、まあちょっとね」

 

「あ、わかった!奏叶くんひとりだから寂しいんだ?」

 

眠れないと言った俺を揶揄うように首を傾げる千砂都。

当然ながら、男の俺は千砂都たちとは眠る部屋が違う。

 

「ち、違うよ!?」

 

「ほんとかなぁ?」

 

「ほっ、ほんとだし!」

 

そんな軽快なやり取りがなんとも楽しい。

 

すると、千砂都はその場でくるっと一回転ターンをしてから、俺にある問いを投げかけてくる。

 

「奏叶くん、どうだった?私の初ライブ!」

 

そんなの、答えなんて決まりきっている。

あんなに胸が熱くなったんだから。

 

「最っ高だったよ!!」

 

それを聞いて、千砂都は嬉しそうに笑う。

 

邪悪な力で植え付けられていた不安もなくなり、今まで抱えていた願いを叶えた、彼女の心からの無邪気な笑み。

月明かりに照らされるその姿が瞳に深く焼きついた俺は、思うのであった。

 

 

やっぱり、千砂都は笑顔が一番だな…!

 





──次回『〜奏でるムジカは青空のソナタへ〜』

「延期にナッテイタ本校の初年度の生徒会をホッソク!?」

夏休みが明け、二学期が幕を開けた。
そんな中、新設校である結ヶ丘高等学校は、生徒会発足に向けて動き出していた。

「神宮音楽学校?」

新たな謎に、新たな敵…生徒会の発足をきっかけに、結ヶ丘高等学校は開校以来初の混乱に陥ろうとしていた。

「お前と同じで、この学校のことを誰よりも大切に思ってんだから…」
 
『#21 疑念の波紋』





─────

【オリジナル仮面ライダー設定】

《仮面ライダームジカ サンシャイン》

"ステレオドライバー"に、太陽の力を秘めた"サンシャインエネルジアディスク"を装填して変身する。
パワーに特化した姿であり、肉弾戦向きの形態。ただし、そのパワーと巨体ゆえにスピードはかなり遅い。単純な走力においては、一般的な人間を下回るほど。
また、太陽の力によって強烈な熱気を放ち、周囲の温度を急激に上昇させることも可能。

─スペック─
身長:225cm
体重:155kg
パンチ力:25t
キック力:45t
ジャンプ力:1m(ひと跳び)
走力:21秒(100m)

─モチーフ─
楽器:マイク
自然:太陽
動物:ライオン

─デザイン─
灼熱の太陽を思わせるクリムゾンレッドの装甲と黄金色のエネルギーを纏い、他のフォームを大きく上回る巨大で重厚なシルエットを持つ。球体を基調とした頭部には大型のマイクメッシュと燃えるような黄金の複眼を備え、頭部全体を包む炎のようなたてがみがライオンの力強さを表現している。
胸部にはマグマのようなエネルギーが脈動する「ムジカ・コア」を搭載し、太く頑強な四肢には高密度の熱エネルギーによる黄金のファーを纏っている。

─必殺技─
【ムジカ・サンシャイン フィーネ《灼陽覇拳(しゃくようはけん)》】
周囲を燦々と太陽が照り輝く、まるで常夏の島のような空間へと変化させ、強い熱気で相手の動きを鈍らせる。そして右手にエネルギーを充填し、それを一気に放出しながら相手へ強力なパンチを繰り出す。















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『#20 情熱の太陽』
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます!!

今回も準備でき次第、活動報告の方で#20について少し話そうと思っています。そちらもよかったら遊びに来てください!

お気に入り登録や感想、評価等いただけると大変励みになります。
もしよろしければ、よろしくお願いします!

次回『#21 疑念の波紋』は、8月19日20時に投稿予定です。
お楽しみに!
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