ウルトラマンゼロで始める異世界生活   作:古明地こいしさん

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異世界

コレが...この人生がアニメや小説ならきっと劇的な瞬間が訪れるんだろう、と思ってもおかしくない

10の時に家族を殺された。殺人犯はその三年後に逮捕されたが

 

 

何も満たされなかった。むしろ空っぽに

それまでの3年間復讐を目的に生きてきたのにと

それでも続けた鍛錬、再び3年、計6年経った今目の前に来るのは車

 

考えてしまった。なぜ自分がこんな目に合わなければいけないのかと

でも、もうそんなの考える必要がなくなる

車じゃなくて空を見上げた。暗い夜に輝く一番星

最後に観るのに相応しい...

 

そして、眩しい輝きと暗闇に包まれた

 

 

 

 

 

 

「...あ、れ?生きてる?」

 

体中ぺたぺたと触り、周りを見る。木々に囲まれてる

さっきとは違う場所。少なからず都心から離れている野山かその辺だろう

 

どうしてこんな所にいるのか謎だと思っていたら腕に腕輪が着いていた事に気づく

 

「これは...」

 

『よう、大丈夫か?』

 

声が聞こえた。辺りを見るが誰もいない

幻聴かと思ったが再び聞こえる声

 

『こっちだこっち。お前の腕に着いてんだろ』

 

えっ、この腕輪が?喋るアイテムとか要らないし

 

「何でこんな所にいるんだよ...」

 

『それは俺にもわからない。というかお前順応早いな、普通の人間ならこんな事起きればパニックになるんじゃないのか?』

 

「まぁ色々あったから...それで?君は何者だ?」

 

『俺か?俺はウルトラマンゼロだ。セブンの息子...つっても世界が違うだろうから分からないか』

 

数字で決まった種族なのだろうか。珍しいとも思った

恐らく人間では無いのだろう

 

「自分は優、君が俺をここに?」

 

『いや、俺は車に轢かれそうになったお前を助けただけだ。その時何か禍々しい力があったが俺の力で浄化しといた...んだが』

 

「が?」

 

『浄化するのに力を使い果たしてな、こうしてお前の体を借りてる。イージスもしばらく使えないしお前を元いた地球には返せそうにない。すまねぇ』

 

きっと、いや、このウルトラマンゼロは優しいんだろう。人じゃないにしろ誰かを守ることに自身を犠牲にしても助けるだろう

 

自分には選べない道だ。違うか、選べなかった道...そう言った方が正しいのだろう

 

「それでウルトラマンゼロは『ゼロでいい』じゃあゼロは暫く自分と一緒にいるのか?」

 

『あぁ、とりあえずはこのまま回復するまで待つしかないな』

 

 

「そっか」と呟くと歩き出す。ゼロと話しながらだったからか、ここ数年あった寂しさが薄れていた感覚を得られた

このまま、とはいかないんだろう。ゼロもゼロでやることがあるんだろうし

 

少し歩いていると豪邸が見えた

 

「ゼロ、あそこに泊めてもらえると思うか?」

 

『さぁな、この世界の住人と言語が通じるかどうかもわからねぇし難しいだろ』

 

 

「だよな」といい進む。まだ昼だから人がいれば事情を説明すればここがどこかだとか教えてもらえるかも、と

しかし

 

『ッ、後ろから何か来てるぞ!』

 

見るとドラゴン、空は飛んでないから地龍ってやつか。それよりどうすれば

せっかく助かった命なのに

 

『優、少し変われ。俺が戦うから』

 

「えっ」

 

意識は落ち見えはする。けど、体はまるで操り人形のように動く

 

『デェェア!!』

 

け、蹴飛ばした!?確かに後ろは豪邸でこのまま突っ込ましたら豪邸諸共壊してしまうが

 

『へっ、優。お前人間にしては中々鍛えてたじゃねぇか。おかげで動きやすいぜ』

 

褒められてるのか、それとも人外扱いされて貶されてるのか分からない部類だ

 

『まだ来ようってのか?懲りねぇやつだな』

 

龍は何がなんでも自分達を食べようとしてるみたいで困ったものだ

 

『だったら』

 

ゼロは飛び上がり龍の尻尾を掴むとクルクルと回転して投げ飛ばした

 

『ウルトラゼロキック!!』

 

龍の顔に蹴りをいれると龍は吹き飛ぶ

 

『ゼロスラッガーがないのはキツイがいい修行になる』

 

「ゼロ、倒すのか?」

 

『あぁ、方法は考えてある』

 

するとゼロは手を真っ直ぐ構えて龍の頭に振り落とした。いや、横からまるで、切るように振り下ろした。するとどうだろうか?

龍はスパッと首が切れてしまった

 

『ふぅ...出てこいよ、見てないでよ』

 

えっ?と思った時、第三者の声が聞こえた

 

「いんやぁ、まぁさか龍を素手で倒す人間がいるとは」

 

その人は....空を飛んでいた............あとまるでピエロみたいだった

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