【S級ヒーロー:ブラックサン】   作:すごむカフェイン

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第2話

翌日

A市にあるヒーロー協会本部では、緊急会議が行われていた。

 

「昨日現れた怪人『地帝グランゾーラ』はB級ヒーロー『ドラゴンマン』によって倒されたとのことです」

 

「そうか、それは良かった」

 

「しかし、その怪人を一方的に倒した謎の黒い戦士が民間人に目撃されています」

 

すると、眼鏡をかけた協会員の一人が言った。

 

「しかし何者なんでしょうか?B市に現れた怪人を一撃で倒したとなると、相当な実力者であることは間違いありませんが……」

 

「とりあえず黒い戦士が再び現れた際に、改めて勧誘すればいい」

 

こうしてブラックサン・光太郎は謎の存在としてヒーロー協会に認識されることになったのだった。

その一方で光太郎は、バイクで移動しながら街の光景を見ていた。

 

(それにしてもここは本当に日本なのか?)

 

光太郎は昨日の一件からも相まって疑問を抱く。

そして、とある街の喫茶店に到着するとバイクを停めて降りた。

 

「とりあえずここで休憩するか」

 

光太郎は喫茶店に入ると、コーヒーを注文する。

 

(さて……)

 

光太郎は新聞を読み始めた。

 

「なるほど……」

新聞の内容から分かったことは、今いるこの街は『D市』と呼ばれる街であることと、ヒーローやヒーロー協会といった存在がいることである。

 

(別世界に来てしまったようだな)

 

光太郎は少し考えるも、すぐに思考を切り替えた。

 

(まぁいい。ただ、俺の生きていた世界にもこの世界にも【怪人】がいる‥‥‥‥。怪人が存在している限り俺は見張れ続けるのか。信彦に、ゆかりに、そして過去の俺にも‥‥‥‥)

 

そして、光太郎はコーヒーを飲み終えると会計を済ませ店を出ると停めてあったバイクに乗って再び走り出した。

光太郎はバイクを加速させ次の街へと向かって行った。

T市の街中、人々が平和に暮らすこの街で怪人が現れた。

 

「ぐはは!!俺様は植物が好き過ぎる余りに怪人化した『植物怪人』様だ!!」

 

怪人は口から大量の蔓を出し、人々を襲っていた。

 

「きゃあ!?」

 

「うわぁぁ!?」

 

逃げ惑う人々。しかし、そんな人々を嘲笑うかのように蔓が襲いかかる。

その時、バイクに乗った一人の男が現れた。

光太郎はバイクから降りる。

 

「また怪人か、懲りない奴らだ」

 

「誰だ貴様は?」

 

そして光太郎はサンドライバーを出現させる。

 

「変身っ!!」

 

そしてブラックサンへと変身した。

 

「な、何!?」

 

驚く怪人。しかし、そんな怪人を無視してブラックサンは跳躍すると、キックを放つ。

 

「くぅっ!!」

 

植物怪人は葦を生成してキックをガードするが、ブラックサンは葦を引きちぎり植物怪人の胴体に再びキックを放つ。

 

「ぐはっ!?」

 

吹き飛ばされる植物怪人。

 

(この強さ……S級ヒーローか!?)

 

植物怪人がそう思ったその時だった。

ブラックサンが距離を縮めて、ストレートパンチを繰り出す。

 

「ぐはっ!?」

 

ブラックサンの拳が植物怪人の顔面に直撃する。

 

(馬鹿な……こんな奴に俺様が負けるだと!?)

 

そして、植物怪人は倒れた。

 

「これで最後か」

 

ブラックサンはバイクに乗るとその場を後にした。

それから数日後、ヒーロー協会本部では緊急会議が行われていた。

 

「先日現れた『地帝グランゾーラ』に続き、『植物怪人』も謎の黒い戦士によって倒されたとのことです」

 

「またか……」

 

ヒーロー協会員が呟く。

 

「はい、しかし市民の目撃情報によると、黒い戦士はバイクに乗って現れたそうです。そしてそのまま『植物怪人』を倒した後、何処かへと去って行ったとか……」

 

「うむ……謎が多いな」

 

「そうだな。とりあえず黒い戦士を捜索すると共に、また現れた際には近くのヒーローに頼んでヒーロー協会に勧誘してみるよう頼んでみるか」

 

 

 

ヒーロー協会本部での会議から数日後、光太郎はバイクに乗りながら街を散策していた。

するとその時、一人の男性が叫んだ。

 

「怪人だ!!」

 

光太郎がその方向を見ると、そこには武士のような姿をした怪人がいた。

「刀を手入れするのが面倒だからと長年にわたり放置された結果、怪人化した『刀匠怪人』だ!人間ども、刀の錆にしてくれる!!」

 

「誰かヒーローを呼んできてくれ!!」

 

人々は逃げ惑う。

光太郎はバイクから降りると、光太郎はバイクから降りると、サンドライバーを出現させブラックサンに変身した。

 

「何奴!?」

 

驚く刀匠怪人。

ブラックサンはジャンプして刀匠怪人に近づくと、連続キックを放ったが刀匠怪人は刀二本でガードした。

 

「あ!ま~い!!」

 

刀匠怪人は刀でブラックサンに斬りかかる。

咄嗟に避けるブラックサン。

しかし、刀匠怪人の斬撃は止まらない。

ブラックサンは刀匠怪人に向かって跳躍すると、空中で回転しながらキックを放った。

 

「ぐはっ!?」

 

吹き飛ばされる刀匠怪人。

ブラックサンは着地すると、刀匠怪人の落とした一本の刀を手に取る。

 

「貴様……それは俺の刀だぞ!!」

 

怒る刀匠怪人。

ブラックサンは刀を構えて走り出した。

そしてジャンプすると、勢いよく刀を振り下ろす。

遠心力で振り下ろされた刀は、刀匠怪人の体を斬り裂いた。

 

「ぐはっ!?」

 

真っ二つとなり倒れる刀匠怪人。

 

「がっ……馬鹿な……この俺が……負けるなど……」

 

ブラックサンは変身を解いて光太郎の姿に戻るとバイクに乗ってその場を後にしようとしたが、そこへS級ヒーローのアトミック侍が現れた。

 

「怪人が現れたから急いで来てみれば、もう倒されていたのか。それに‥‥‥‥その深緑のバイク、貴様が噂の黒い戦士だな?とりあえず一緒に来てもらおうか」

 

「‥‥‥‥わかった」

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