ヒーロー協会本部へ到着した光太郎は、特別会議室に通された。
(S級の俺が呼ばれたということは…………)
S級の自分が緊急招集されたことに胸騒ぎを覚える光太郎。
するとそこへスーツを着た中年の男性がやって来た。
「私は今回の事態の説明を任された幹部の一人、『シッチ』だ。これから私が説明することは機密事項だ、くれぐれも外部に漏らさないように」
「今から一ヶ月前……大預言者『シババワ』様が死んだ」
「シババワ様は半年先の未来を占っていたらしいが、何か途轍もないものが見えてしまったらしく今まで見たこともないほどに激しく動揺したそうだ。そしてこのメモを残して亡くなった」
「そんな……」
S級ヒーロー達は、シババワがこの世を去ったことにショックを受けた。
「そして『シババワ』様が死の間際に残した予言がこれなのだ」
シッチがそう言うと、大きなモニターの電源を入れる。
するとそこには、『地球がヤバい』と殴り書きがされた一枚のメモが映し出された。
「なっ!?こ、これは一体……」
S級ヒーロー達は動揺する。
すると一人のジェノスが尋ねる。
「『地球がヤバい』というのは一体どういう意味なのでしょうか?」
シッチは首を横に振る。
「私にもわからんのだ……だがシババワ様の予言は100%的中する。だとすればこのメモにも何かしらの意味があるのではないかと我々は考えている」
そんな時、ゾンビマンが口を開いた。
「つまり……何かが起こるということか」
「そうだ‥‥‥‥」
そしてシッチは机を叩き付け叫んだ。
「シババワ様はこれまで数多くの予言をしてそれを見事に当ててきた!大洪水に災害、怪人の発生!そんなシババワ様が、『地球がヤバい』と仰った!つまりこれが意味するものはただ一つ!!」
「災害レベル『鬼』や『竜』を超える何かが、我々人類にとって歴史的な事態が半年以内に起こるということだ!!」
(一体何が起こるんだ?)
光太郎が考えていると、お茶を飲んでいたサイタマが呟く。
「なぁ、半年以内ってことはその『ヤバい日』って明日かもしれないし下手すれば今日かもな?」
「何を根拠にそんな‥‥‥‥」
その瞬間、ヒーロー協会本部が大きく揺れた。
「何だ!?何が起きた!?」
シッチが叫ぶ。
すると、特別会議室にヒーロー協会役員が慌てた様子で入ってくる。
「た、大変です!A市が、A市が‥‥‥‥!」
「A市が一体どうした?」
シッチがヒーロー協会役員に尋ねる。
「A市上空に巨大な宇宙船が出現し砲撃を放ち‥‥‥‥A市はヒーロー協会本部を除いて‥‥‥‥か、壊滅!」
「何ぃ!?」
その言葉に衝撃を受けるシッチ。
「状況は?」
ジェノスが聞くと、ヒーロー協会役員はモニターを見ながら言った。
「砲撃後、巨大宇宙船内部から超大型の怪人が出現!!」
「くっ……なんてことだ……まさか、今日が予言の日だったとでもいうのか?」
狼狽えるシッチ。
「冷静になるのじゃ、シッチ。今すぐ下へ向かうぞ!」
シルバーファングの言葉により全員は一階へと向かった。
一階に到着したヒーロー達が目にしたものは……見るも無惨にA市の瓦礫の山と化した姿だった。