Re.レゼ   作:mokahurapeto-no

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体調を崩した少女

今日は体調を崩した。

最近、色々考えすぎてるから。

はあ、疲れたな。

何で私こんなことしてるんだろ。

 

というか、何で私生きているんだろ。

あそこで確かに私は死んだ。

それは違いないはず。

 

なのに、五体満足で過去に戻っている。

 

そもそも、何で私は過去に戻れたのだろうか。

それも、前世の記憶を持ったまま。

そもそも、ここは新しい世界なのだろうか。

前の世界の延長線上、、、とも考えられる。

 

人為的なものか、それとも偶発的な産物なのか。

 

悪魔ならできる気がする。

 

心地よい夢だけを見させて、現実の世界への帰還の願望を消す。みたいな。

そんな能力を持った悪魔がいてもおかしくない。

 

もし、この人生そのものは作られたものだったら、、、

 

ああ、ダメだ。

風邪気味だからネガティヴな考えしか浮かばない。

 

きっとメンタルの悪魔のせいだ。きっと。多分。しらんけど。

 

取り敢えずデンジ君の事考えて寝よう。

そう思いながらレゼは眠りについた。

 

 

 

 

 

 

______

 

 

 

 

 

 

「全く、こっちは訓練抜け出してきたってのに。呑気なもんだ。」

 

 其処にはリゼがいた。

 

 本名、リゼスタルキッド。

 通称リゼ。

 

 生まれはしらん。

 親の顔も知らん。

 確かなのは私は施設に売られたってだけ。

 リゼとは血だけはつながってない。

 それ以外は全部つながってるが。

 

 私のあだ名とあの子の名前が似てるのはたまたまだ。

 それにあの子の本当の名前は私も知らん。

 本人も知ってるのかすらわからん。

 

 それでもいいんだ。

 私はお姉ちゃんであの子は愛する妹。

 それだけ分かってれば大丈夫なのだから。

 

 私が施設の生活に慣れてきた三年目。

 この子が送られて相部屋になった。

 その時にお世話係に任命されたのが初対面。

 

 この子はまだ五歳。

 と言っても、名前ぐらいはわかる年だ。

 

 けど、彼女が自分の名前なんて言ってたかわかるか?

 「jane doe」そう言った。

 

 心底この子の親を憎んだね。

 子供に最悪な名を付けた親だった。

 

 それか、自分の名前をいうと両親を思い出してしまうから心に蓋をしたか。

 

 まあ、どちらでもいい。

 

 とにかくあの子は美しかった。

 誰が見ても可愛いと思う愛嬌を振りまいていた。

 

 あの子は完璧に演じ切っていた。

 「レゼ」を。

一体どっちなのだろうか。本当の彼女は。

 

 親から捨てられた悲しみからか、幼少期の人格形成からか、それとも愛という感情を知らないからか。

 

 誰にでも接することは出来るが、誰一人として近づけさせない。

 

 このままだと一人でいばらの道を歩むことになってしまう。

 そう思ったとき、始めてあの子を知れた気がした。

 似ていたのだ。自分と。

 

 彼女に同情した時、初めて何かが分かった。

 

 その時に決意した。

 この子を守ろう。そう決めたのだ。

 

 

 

 

 

 

______

 

 

 

 

 

 

 未だにこの子は寝ている。

 先ほどまでより体調がよさそうだ。

 ニヤつきながら、ほくそ笑んでいる。

 一体どんな夢を見ているんだか。

 

 だがまあ、寝顔を見ているこちら側としては悪い気分ではない。

 この子には泣き顔とかりそめの仮面は似合わないのだ。

 笑っている顔が一番いい。

 

 物語はハッピーエンド。

 相場はそう決まっているのだから。

 

 

 

 

 

 

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