あの後、ずっと喋っていた。
まあ、一方的にレゼが話けてきたから。
色んなこと話した気がする。
q,どこで生まれたの?とか
q,何の食べ物が好き?とか
その中で、レゼがとんでもないこといいだした。
なんでも、「住む場所がない」とか「記憶喪失」とか「ロシアにいた時から国籍ない」とか。
いや、触れちゃダメな奴だろ。これ
本当にやべえ話してきやがった。
俺は考えた。
足りない脳みそでよおく考えた。
そこで思いついた。
「孤児院とかグループホームとかは?」
「いきなり顔立ちロシア系国籍なし女来られるんだよ?自分で言うのもなんだけど、スパイとしか思えないよ」
「まあ、本当にスパイなんだけど」
たっはー、といいながら自分で自分のおでこをペしりと叩く。
「ブラックジョークだよーもー」
いや、お前のそれ、ジョークになってねーぞ?
ジョークってのは嘘だから成立するものであって、ガチは困るんだぞ?
にしても、どうすっかな。
このまま放置はさすがに男が廃る。
第一、男に襲われたりしたらどうする?
俺はたぶん一生は後悔しねえけど、飯食う時とかにきっと思い出して喉とおんなくなる。
夢見心地悪いのは嫌だしな。
「なあ、俺の家、、泊まる〚行く!!】】
レゼのモットーは即決英断だった。
______
いつも通り。
そういつも通りなんだけどよ。
何故か足の裏の汗泊まんねえし、そわそわしちまう。
なんてんたって、シャワーを女が使ってんだ。
緊張しないわけがねえ。
そう思っていると突然声が響く
「デンジ君、お風呂化してくれてありがと」
「お、おお」
乾ききっていない髪。
滴り落ちる水滴。
化粧なんてやっぱしてなかったんだなと分かる、圧倒的顔面。
そして、ショートパンツをはいていることで装甲がはがれて剥き出しになっている生足。
やべえ、全身ちんこになりそうだ。
頭がおかしくなる。
「デンジ君はさっき入ったからもう大丈夫だよね?」
「んあ、大丈夫だぜ。」
「もう遅いからさ、ねよっか」
「、、、おう」
別に変なこと言ってるわけじゃねえ。
普通。そうだ普通の事を言ってるだけだ。
ただ、レゼがやたら色っぽい声で言ってるだけだ。
「カチッ」
電気を消す。
布団は一つしかない。
だから、俺は床で寝ることにした。
元々、雑魚寝をするタイプだから別に苦じゃない。
レゼを床で寝さすわけにはいかねえだろ?
そんな事よりもレゼとおんなじ空間にいる方がよっぽど大変だ。
意識しないようにしなきゃな。
何にも音がしねえ。
無だ。
いや、やっぱり音がする。
窓を開けてることで音がする。
別にはっきりと音がするわけじゃない。
ただ、無音の様に聞こえる何とも言えない音がする。
形容できないような。
心地いいな。
この音がたまらなく好きだ。
何も感じなくていい。
この空間がただただ心地いい。
窓から微かに月明かりが出る。
まぶしすぎず、暗すぎず、ちょうどいい。
この時、まるで世界の心理を知ったようなそんな気分になる。
夜は黒色たる闇で、埋め尽くされている。
だと言うのに、俺の心は晴れてる。
ただ、夜明けを待つように眠りについた。