ポケットモンスター ーアンティーク・モダンー 作:無垢なファン
第9話 のんびり釣り名人
ーーー
カイユウシティ
ポケモンジム
アイト『駄目だ!?何も釣れない!?』
カミーユ『ちょっと!アイト!』
「大きな声を出すと…ポケモンたちがビックリするでしょ!」
ヒイロ(あと…逃げる…)
ヒイロ(カミーユさん…ピリピリしてる…)
アイト『何故俺が…ポケモンジムで釣りをしないといけない…』
カミーユ『私も…やったことが無いけど…』
ヒイロ『僕は、楽しいと思いますよ…』
アイト『あのミナトって奴…』
カミーユ『アイト…言葉遣い…』
ーーー
数分前…
ミナト『ようこそ…カイユウシティ…』
「ポケモンジムへ…」
「ジムチャレンジは題して…」
「のんびりフィッシングってとこかな…」
「ジムチャレンジのルールは…」
「このジム施設内で…指定されている…ポケモンを制限時間内に釣ること…」
「ジムトレーナーが、各4箇所のポイントをそれぞれ守っていて…当たりのポイントは、この中で1箇所だけだ。」
「ジムトレーナーとのバトルに勝てば…釣りポイントを譲って貰える。」
「まあ…頑張ってよ…」
「あの挑戦者(チャレンジャー)みたいにね…」
ーーー
アイト『俺は…ゼッテェ…勝ってやる…』
カミーユ『まあ…せっかちな人ほど…ダメージがよく通るよね…』
アイト『うるせぇ…』
カミーユ『気持ちは分からなくは無いけど…ポケモンを釣らなきゃ…』
アイト『ふん…』
ヒイロ『まあまあ…』
しばらく…ピリピリした空気が漂う中…
ひたすら…釣り糸を注視する…
すると…
ピクッピクッ…
「!?」
ヒイロ『え!?』
アイト『急いで!リールを巻け!ラインは切れないはずだ!』
ヒイロ『分かった!』
アイト『こいつは…ギャラドス級に…大物かも知れないな…』
カミーユ(ふふ…)
カミーユ(いいとこ…あるじゃん…)
アイト『そこだ!引っ張れ!』
バシャァァァァァ!
シュバッ!
ヒトデマン『バテッ!』
ヒイロ『ヒトデマン!?』
「よし!僕と行こう!」
「モンスターボールだ!」
シュゥゥゥ…
カチッ…
パチッ!
ヒイロ『ポケモンゲット!』
カミーユ『絶好調だね!』
アイト『今に見てろ…俺も釣り上げてやる…』
ーーー
カミーユ『それで…』
「アイトって…釣りに詳しいんだね…」
アイト『誰でも知ってる…一般常識ならな…』
カミーユ『せっかちなアイトにも…いいところ…私はあると思ってたよ…』
アイト『ふん…言ってろ…』
アイト『俺は…誰かに「貸し」を作りたく無いだけだ。』
カミーユ『ふ~ん…』
カミーユ(アイトらしい…)
ピクッピクッ…
アイト『おい…ポケモン掛かってるぞ…』
カミーユ『え!?どうするの!?』
「コレ!?」
アイト『はあ…』
ーーー
ヒトデマン『バテッ!』
ヒイロ『いけ!ヒトデマン!』
ヒイロ『スピードスター!』
ヒトデマン『バテッ!』
「ホエルコ!のしかかり!」
ホエルコ『ホエッ!』
ヒイロ『タイミングよく…避けるぞ!』
ヒイロ『ヒトデマン!』
ヒトデマン『バテッ!』
シュバァ!
ホエルコ『ホエッ!』
ドォォォォ!!!
「攻撃を避けた!?」
「ホエルコ!ダイビングだ!」
ヒイロ『ヒトデマン!』
「サイケこうせん!」
ヒトデマン『バテッ!』
ビビビビビッ!!!
ドドドォォォォォ!!!
ーーー
ヒイロ『ポケモンバトル…ありがとうございました。』
「君…強いね…」
「ジムトレーナーでも…歯が立たないよ…」
「君の実力なら…ミナトさんにも勝てる…」
ヒイロ『はい!』
ジム施設は海と併設されており…
様々なポケモン達が野生のように住みついている…
釣りエリアを抜けて、奥の階段を登った先がジムリーダーが待ち構える場所だ。
ーーー
ミナト『ジムチャレンジ達成おめでとう…』
「楽しんでくれたかな?」
ヒイロ『はい!』
ミナト『それじゃあ…始めようか…』
「バトルコートへ…」
ーーー
ミナト『負けても…悪く思わないでね…』
「僕も…上から指摘を受け続けているから…」
「ジャッジ…進行を…」
「はい…」
「ジムリーダー公式戦!3or3!入れ替え制限!バトルギア使用不可!」
「では!バトルを開始してください!」
VS
ミナト『このポケモンは…暴れん坊でね…』
「僕とは正反対だけど…大物は大物だ。」
ミナト『ギャラドス…』
シュゥゥゥ…
ポンッ!
ギャラドス『ズガァァァ!』
ヒイロ『君に決めた!コイル!』
シュゥゥゥ…
ポンッ!
コイル『ジジジ…』
ミナト『これは…マズイな…』
「ギャラドス!たきのぼり!」
ギャラドス『ズガァァァ!』
ドドドォォォォォ!!!
ヒイロ『コイル!でんきショック!』
ビジジッ…
ドドドォォォォォ!!!
ギャラドス『ズガァァ!』
ミナト(ギャラドスに…これほどの…)
ミナト『では…戦い方を少し変えてみよう…』
「ギャラドス…かみくだく…」
ギャラドス『ズガァァァ!』
ガジッ!
ヒイロ(さっき…ギャラドスの技で撒かれた水…これを使えば…)
ヒイロ『コイル!周囲の水を利用するぞ!』
「でんきショック!」
コイル『ジジジ…』
ビジジッ…
バリッバリッ!
ミナト『あれ…参ったな…』
ドドドォォォォォ!!!
ギャラドス『ズガァァァァァ!』
ビリバリッ…
シュゥゥゥゥ…
ギャラドス『ズガ…』
ドシーン!!!
「ギャラドス!戦闘不能!」
「バトルスコア0対1!」
ーーー
ミナト『やっぱり…君は強いな…僕の抜け目が露呈したよ…』
「でも…負けるつもりはない…」
「いってこい…スターミー…」
シュゥゥゥ…
ポンッ!
スターミー『バシュッ!』
ミナト『スターミー…なみのりだ。』
「はがねタイプなら…錆びさせるよ…」
スターミー『バシュッ!』
ザザザザザッ!!!
ヒイロ『コイル!ボルテージを上げるぞ!』
「でんきショック!」
コイル『ジジジ…ビビビ…』
ビリッバリッ…
ドドドォォォォォッ!!!
ヒイロ『コイル!最大出力の技を!』
コイル『ジジジ…』
ドドドォォォォォ!!!
ビリッバリッ…
パキッ…パキッ…
シュゥゥゥ…
ミナト(めちゃくちゃだ。)
スターミー『デララ…』
「スターミー!戦闘不能!」
「バトルスコア0対2!マッチポイント!」
ーーー
ミナト『まさか…追い詰められるとは…』
ミナト(これは…本当にマズイかも…)
ミナト(バニラさんが負けるはずだよ…)
ミナト『ここまで…僕を追い込んだ挑戦者(チャレンジャー)は、あまり居なかったけど…』
「このポケモンは…どうかな…」
「オンデーン…」
シュゥゥゥ…
ポンッ!
オンデーン『ルルグゥ…』
ミナト『ポケモンバトルの楽しさを教えてくれた。あの人には感謝だよ…』
「こんなにも…熱くなれたのは久々だ。」
ーーー
カミーユ『ジムチャレンジ…クリアしたけど…待ってあげる…』
アイト『俺のことはいい…先にいけ…』
カミーユ『でも…』
アイト『俺にライバルは居ないと思っていた。
だが…彼奴には、俺より先に立つ素質がある…』
「誰でも…他人を認めることは難しい…」
カミーユ『うん…』
アイト『俺は、もっと強くならなければならない…ポケモンリーグに立つのは…に勝つ為だ。』
カミーユ『もう…昔のようには戻れないんだね…』
アイト『ああ…誰でも変わるものさ…』
ーーー
ヒイロ『コイル!でんきショックだ!』
ミナト『いくよ…オンデーン!』
「ゴーストダイブ!」
コイル『ジジジ…』
オンデーン『ルルグゥ…』
ビリバリッ!!!
シュゥゥゥ…
ヒイロ『消えた!?』
コイル『ジジジ…』
ヒイロ(コイルは…なんとなくだけど…何処にいるのか探知できている…)
ヒイロ(この場合…ポケモンを信じるしかない…)
ヒイロ(どんな技にも…隙があるはずだ。)
ミナト『背後を狙え!オンデーン!』
ヒイロ『コイル!あれを使うぞ!』
コイル『ジジジ…』
ビリッ…バリッ…
オンデーン『ルルグゥ…』
シュゥゥゥ…
ミナト(さっきの発言はブラフ…ヒイロ君の動きを見るための…)
オンデーン『ルルグゥ…』
ミナト(オンデーンは真っ正面だ。)
ヒイロ『当たれば何処からでも…』
コイル『ジジジ…』
ヒイロ『ジムチャレンジがヒントでした。コイルの…じりょくで掴むものは…』
「!?」
コイルの特性「じりょく」により…水底に沈んでいた金属片が引き寄せられる…
ミナト(位置もタイミングもぴったりだ。)
ミナト『これは流石に予想外…仕掛けに引っ掛かったのは僕だったか…』
「やっぱり…掃除は定期的にやっておかないとね…」
フッ…
「!?」
ヒイロ『攻撃が当たらない!?』
ミナト『オンデーン!かみくだく!』
「これで…確実に攻撃が当てられる…」
ヒイロ『しまった!?』
ガジッ!
コイル『ジジジ…』
ヒイロ『コイル!?』
ミナト『まだ…近付かない方がいい…』
「漏電している…今…近付くと危ないよ…」
「僕も…驚いたよ…」
ミナト『オンデーンの特性「すきとおるからだ」が無ければ…負けていたかもしれない…』
「あと…コイルのでんきショックを受けていれば…ね…」
ヒイロ『…』
ミナト『あの局面は、お互いが賭けに出たことで見られた奇跡だ。』
「偶然だよ…」
「君が技より特性を使ったのも…僕のブラフが不発にならず…不意をつかれたのも…」
コイル『ジジジ…ジジジ…』
ヒイロ『…』
ミナト(凄い…集中力…)
ミナト(僕の話を聞きながら…しっかりとポケモンのことを思えている…)
ヒイロ『まだやれる…』
ミナト『君のポケモンがきっと応えてくれるはずだ。』
「僕は最後まで見届けるよ…進化を…」
コイル『ジジジ…』
再び…ジム内が光に包まれる…
コイルの姿は更なる進化へ…
ヒイロ『パワーアップだ!レアコイル!』
レアコイル『ジジジ…ビビビ…』
ーーー
ドドドォォォォォ!!!
アイト『やってる…やってる…』
カミーユ『ヒイロくん…どこまで強くなるんだろ…』
アイト『このまま…強くなって貰わないと…困る…』
「俺のポケモンも…ボールの中で待ち侘びてるぜ…きっとな…」
カミーユ『早く…決着付ければいいのに…』
「仲良くしなよ…」
アイト『まったく…分かってないな…』
カミーユ(男の子って…妙にライバル精神が強いよね…)
ーーー
パチッ!パチッ!
シュゥゥゥ…
ミナト『あんなに…強かったポケモンが…』
「進化したとなると…勝ち目は無いね…」
ヒイロ『ポケモンバトル…ありがとうございました。』
ミナト『こちらこそ…チャレンジリーグ…頑張ってね…』
ヒイロ『はい!』
ミナト『これが…「オーシャンバッジ」だよ…』
ミナト『僕に勝てた証だ。』
ヒイロ『ありがとうございました!』
ーーー
ヒイロ『これで…2つ目ゲットしました!』
「ありがとう!アイトくん!」
アイト『まあ…フォローは当然のことだし…礼には及ばねぇよ…』
「あと…タメ口でいいぜ…俺のことは…」
カミーユ『ヨシ!キタ!私の出番だね…』
「此処に…全然釣れなくて面白い子が居ますね…」
アイト『うるせぇ…そんなこともある…』
ヒイロ『ハハ…ハハハ…』
アイト『なにが…可笑しいんだよ!?』
ーーー
「此処だね…入り口…」
ボーマンダ『ボウガ…』
「分かってる…あの子にも…来てもらうよ…」
「君が暴れるには…狭すぎるかな…」
ボーマンダ『ボウガァー!』
【ジムリーダー】
「ミナト」
ギャラドス ♂ Lv.22 5V
特性「いかく」 性格「いじっぱり」
たきのぼり・かみくだく・こおりのキバ・りゅうのまい
ヨワシ ♂ Lv.22 6V
特性「ぎょぐん」 性格「ゆうかん」
ダイビング・とっしん・じならし・しおみず
スターミー Lv.22 5VA0
特性「しぜんかいふく」 性格「ひかえめ」
なみのり・サイコキネシス・リフレクター・ひかりのかべ
オンデーン ♂ Lv.23 5V 「ラムのみ」
特性「すきとおるからだ」性格「いじっぱり」
ダイビング・ゴーストダイブ・かみくだく・ねむる