ポケットモンスター ーアンティーク・モダンー 作:無垢なファン
第42話 地下に広がる街!?ルミナスシティ
ーーー
ドドドドドドドッ!!!
ヒイロ『走って逃げた方がいいですね…これ…』
「上を目指しましょう!正しいルートに戻らないと…」
カミーユ『これ…凄くピンチかも!?』
ホコバロンの群れは砂埃を舞い上がらせながら猛突進してくる…
僕達は上へ戻る道を見つけると3人で協力しながら登ることができた。
ヒイロ『意外と近くにありましたね…下へ通じる道…』
カミーユ『うん…』
パズ『此処まで来れば…ホコバロンも追って来ないでしょう…』
カミーユ『良かった。吹き飛ばされるのはちょっと…』
カミーユの喜びも束の間…
ドドドドドドドッ!!!
「!?」
ヒイロ『見てください!あれ!』
僕達が通って来た。セイウンシティの方から…
ホコバロンの群れが見えた。
カミーユ『これって…マズい?』
パズ『はい…凄くマズいです。』
ヒイロ『早く逃げましょう!』
ーーー
ダッダッダッ!!!
ドドドドドドドッ!!!
カミーユ『結局…こうなるよね!』
ホコバロンを怒らせると吹き飛ばすまで追ってくる…
博士から貰ったポケモン図鑑には書かれていなかったことだ。
僕達は駆け抜ける…そよかぜ峡谷の道のりを…
変わらない景色と焦りから解放されたのはすぐ後だった。
遠くを見ると…巨大な円形上の大穴が見えた。
僕はある提案を思いつく…
ヒイロ『吹き飛ばされるか…あの大穴へ飛び込むか…』
迫り来る…ホコバロンの群れ…
吹き飛ばされるか…目の前の大穴へ飛び込むか…2択の選択肢が迫るなか…
僕は後者を選ぶ…
「飛び込みましょう!」
2人も…僕の選択を信じ…大穴へと猛ダッシュする。
「さっきは勇気がなかったけど…」
「今度こそは!」
「吹き飛ぶのは…ごめんですね…」
体力の限界が近づく…流れ出る汗を拭う暇すらない…
一か八か…目前の大穴へと飛び込む…
「飛ぶよ!私は!」
「絶対!」
「はい…」
「どんな苦境も乗り越える!それが…挑戦者(チャレンジャー)だ!」
地面から離れる…
瞬きほどの一瞬が遅く流れた。
僕達の目に映ったのは地下に広がる街…ルミナスシティの光景…
ヒイロ『やっぱり飛び込んで正解だった!』
カミーユ『それより…』
「落ちる!」
ガァガァァァ!!!
地上から勢いよく落下する僕達を、アーマーガアが鋭い鉤爪で掴み取り…助けてくれた。
ヒイロ『ありがとう!アーマーガア!』
「ガァァァ!」
アーマーガアは僕達を街の地上へと送り届けてくれる…
ホコバロンの猛突進からなんとか逃げ切る…まさに…紙一重だった。
僕は上を見上げた。
「見てください…ホコバロンは無事ですよ…」
ホコバロンは、僕達を追い続け落下することなく…暫く街を見下ろすとその場から立ち去って行った。
カミーユ(ポケモンの心配を大切に…ヒイロくんらしい…)
ヒイロ『どうかしましたか?カミーユさん…』
カミーユ『ううん…なんでもない…』
「私達は本来…あの入り口から入る予定だったけど…あの状況だと無理だよね…」
ルミナスシティへの入り口は大空洞となっており…迷路のような洞窟を抜けた先がルミナスシティだ。
本来なら…そよかぜ峡谷を登り切った先からルミナス大空洞へと続く坂を降り…
洞窟を潜り抜けるのが正規ルート…
つまり…
僕達はショートカットし過ぎたことになる。
カミーユ『さてと…此処に来た目的は1つだね…』
ヒイロ『ジムチャレンジ…ただ1つ…』
ルミナスシティ中央の建物がジム施設だ。
ーーー
ルミナスシティの街並みは段々状に広がる…
重なった階段が僕達を上へと運ぶ…
街の入り組んだ構造は、洞窟の地形をそのまま利用し築いた名残だろう…
ジム施設の建物はルミナス博物館と併設する形となっている…
カミーユ『宮殿みたい…』
ヒイロ『此処が…ルミナス博物館…』
パズ『入りましょうか…』
ジム施設のエントランスホールには、見る者を圧巻させる巨大な石が展示されていた。
僕達が中へ入るとジムスタッフさんが出迎える…
「ようこそ…ルミナス博物館へ…」
「ジムチャレンジャーの方ですね…」
「こちらへ…」
僕達が…巨大な石を不思議そうに見続けていると、ジムスタッフさんが説明してくれた。
「こちらの展示品は、世界最古の王国…サントマイム王国の地下から発掘された遺跡の一部となります。」
「全高はおよそ32メートル…この場所まで搬入するのに、およそ40時間ほど掛かりました。」
「実は8つある石柱の1つでして…」
カミーユ『柱!?それも8つ…』
ルミナス博物館の内部には様々な展示品が確認できた。
ポケモンの化石や珍しい石など…
歴史的な資料や発掘品もある…
「こちらの展示品のほとんどが、ルミナス博物館の地下で発掘されました。」
カミーユ『地下?』
「あのエレベーターで地下に向かいます。」
僕達はルミナス博物館の奥にあるエレベーターに乗り込む…
ジムチャレンジは地下で行われるようだ。
ーーー
ドゥゥゥン…
カミーユ『土の壁が続くみたいだね…』
「いえ…もうすぐ見えて来ますよ…」
「地下発掘場が…」
ヒイロ(地下発掘場?)
土の壁が暫く続くとエレベーターから見える風景は開けた場所…
それはルミナス博物館の地下とは思えないほど…広々とした地下発掘場へと移り変わった。
地下を照らし続けるスポットライトが、眩しく思える…
カミーユ『此処がジム施設!?』
「はい…もうすぐ到着しますよ…」
ガコン…
ウィィィン…
「ジムチャレンジは題して…化石を掘り当てよう!」
「ジムチャレンジのクリア目標は、こちらの道具を使い…ジム施設内の中央にある…地層を模した土の壁から…化石などのお宝を3つ掘り当てること…」
「また…ジムトレーナーが待つポイントには、ポケモンの化石が眠っているかも知れませんよ…」
「掘り当てたお宝は、ジムチャレンジ完了後にまとめて受け取ることができます。」
「制限時間内なら…何度でもトライできるので、発掘が失敗しても諦めず挑戦してください。」
「スタート地点に立つとチャレンジスタートです。」
僕達はジムスタッフさんから道具を受け取りスタート地点に立つ…
スタートの合図を受け…ジムチャレンジがスタートした。
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