ポケットモンスター ーアンティーク・モダンー   作:無垢なファン

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誰でも初心者!?お宝を追え!

第43話 誰でも初心者!?お宝を追え!

 

ーーー

 

ジムチャレンジを行う…ジムチャレンジャーの姿が確認できる。

 

カミーユ『私達の他にも…ジムチャレンジャーが見えるね…』

 

「ずっと…見えなかったから安心したよ…」

 

あのときは知らなかったが…

セイン地方のジムリーダーの中でも…最強の4人と呼ばれる実力者を先に、攻略する挑戦者(チャレンジャー)が近頃増えているようだ。

 

だが…依然として…

ポケモンリーグ出場者が増えないらしい…

 

地下採掘場の広い通路を歩いていると…

近くから聞き覚えのある声が聞こえてくる…

 

「また…みずのいしだ!」

 

「ザイ…うるさい…」

 

「これじゃあ…いつまで経ってもジムリーダーへ辿り着けないだろ!」

 

彼が騒ぐのも無理もない…

シムスタッフさんからあの後…ジムチャレンジについての説明を聞いていた。

 

彼の発言と焦りから…ジムスタッフさんの説明にはない…ジムチャレンジの内容が浮き彫りになった。

このジムチャレンジの攻略は、目当てのお宝を掘り当てるかどうか…ということだ。

 

得点が高いお宝を掘り当てるしかない…

 

ーーー

 

ヒイロ『ザイくん!』

 

「ん?あ!ヒイロか!」

 

カミーユ『あと…シュウトくんも…』

 

「ジムチャレンジ頑張ってる?」

 

「居ないこととしてください…」

 

カミーユ「出来ないよ!?」

 

ーーー

 

2人と少しばかり他愛もない話をした後、本題である…ジムチャレンジの進捗具合を聞いてみた。

 

ザイ『見ない顔だな…』

 

「ううん?」

 

ザイは近付き…パズを凝視する…

彼はパズが男の子だと思っているようだ。

 

ザイ『前髪が隠れてんぞ…そんな髪型なら前が見えないし危ないな…』

 

「強そうにも見えないし…こいつが新しい友達か?ヒイロ…」

 

ヒイロ『えっと…』

 

カミーユ『パズさんは女の子ですね…』

 

「え!?」

「こいつが!?え!?女の子!?」

 

酷く…カミーユから告げられた真実が信じられず…動揺しているようだ。

 

ザイ『じゃあ…前髪をどけさせろ…』

 

「顔立ちも…なのか?」

 

カミーユ「デリカシー!?」

 

彼は大胆ながらも…パズの素顔を見る為、前髪を退けようとした。

 

パズ『やめ…僕は…』

 

シュウト『ザイ…』

 

ザイ『どうした?シュウト…』

 

シュウト『崩れてるよ…掘りかけの箇所が…』

 

ザザザザザッ…

 

「あ!?俺のお宝がァァァ!?」

 

ーーー

 

ザイ『トヨヨ…もう立てない…』

 

シュウト『ドンマイ…』

 

カミーユ「感情の変化!?」

 

ザイ『あァァァ!もう!どうにでもなれ!』

 

「てかっ!シュウト!もっと早く教えろよ!」

 

シュウト『ザイ…うるさい…』

 

カミーユ「と思ったら…開き直った!?」

 

ーーー

 

ヒイロ『ザイくん…ジムチャレンジの進捗はどうですか?』

 

ザイ『見れば分かる!絶賛ド苦戦中!』

 

「あと…堅苦しいから…お互い呼び捨てな!」

「はい決まり!」

 

ヒイロ『じゃあ…ザイ…ジムチャレンジをしているとき気付いたことはある?』

 

カミーユ「適応力!?」

 

ザイ『俺は全然…』

 

「強いて言うなら…シュウトが知ってるかもな…」

 

シュウト『話を振るな…』

 

カミーユ『シュウトくん!教えて教えて!』

 

シュウト『…知らない…』

 

カミーユ『お願い…ね?』

 

シュウト『…土の壁は一度…人の手によって作られている…』

 

「掘ってると位置が一定…そもそもこんな地層は不自然…」

 

カミーユ「押されると弱い!?」

 

ーーー

 

ザイ『そうだったのか!?全然気付かなかった!』

 

「シュウト…コミュニケーションをもっと取ろうぜ!」

「俺達…ライバル+(プラス)幼馴染だろ!」

 

ゴォォォォォ…

ザイの眼力はシュウトに向いていた。

 

シュウト『熱望の眼差し…』

 

カミーユ『手造りか…』

 

「!?」

 

カミーユ『手造りってことは…人の匂いが残ってるかも…』

 

「ほら…地層を模した土の壁にお宝を埋める工程を挟むし…」

 

「!?」

 

ヒイロ『そうか!ホノペシーの嗅覚を借りれば!』

 

ポンッ!

ホノペシー『ワァン!ワァン!』

 

カミーユ『そうそう!』

 

ザイ『おう…そいつがお前の相棒か…』

 

シュウト『ジムチャレンジャー同士の協力は禁止されていないし…』

 

「もし禁止なら…ザイとジムチャレンジは出来なかったから…」

 

ザイ『なるほどな!』

 

「ポケモンの力を借りることができるってことか!」

 

「うん!」

 

ーーー

 

カミーユの…咄嗟の起点作りが大ヒントに繋がった。

シュウトの分析力を活かせたのもある…

 

後は、ホノペシーの嗅覚を借りれば…

大量のお宝を狙える…

早速…ホノペシーの嗅覚を頼りにポイント探しを始めた。

 

フンッ…フンッ…

 

ホノペシーは集中力を高めている…

匂いという…微かな痕跡を逃さない為だ。

 

ザイ『俺らが掘ってたポイントとは、だいぶ外れたな…』

 

シュウト『ザイの勘は当てにならない…』

 

「うるせぇよ…」

 

フンッ…フンッ…

ワァン!ワァン!

 

ホノペシーが手掛かりを見つけたようだ。

 

ーーー

 

ザイ『お!?見つけたのか!?』

 

ヒイロ『此処だ。』

 

「ココだけ…土が茶黒い…」

 

カミーユ『ほんとだ。』

 

パズ『言われてみれば…少し黒い…ですね…』

モジモジ…

 

シュウト(俺と同属性…)

 

ザイ『善は急げだ!掘るぞ!』

 

ヒイロ『ザイ!やるなら!』

 

ザイ『ああ…皆んなで…だろ?』

 

「皆んなでやれば!10まんばりきだ!」

 

ザクッ!ザクッ!

 

土を被り泥だらけ…煤だらけになりながらも…着々と土の壁を掘り進めていく…

皆んなとやれば…効率も速さも何倍となる…

 

ジムチャレンジの真の狙いとは、コレだったのかも知れない…

 

ーーー

 

「ふふふ…」

「可愛らしい坊やなこと…」

 

「元気よく活発な若きポケモントレーナー…まだまだ成長盛り…惚れ惚れするわね…」

「私のガチゴラスを見て…震え上がらないかしら…」

 

「ガチィィィ!!!」

 

ーーー

 

ブルル…

 

ハイゼル『ルピシアさん…暴れすぎないかな…』

 

ボーマンダ『ボウガ…』

 

ーーー

 

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