ポケットモンスター ーアンティーク・モダンー   作:無垢なファン

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アイトを漢字にすると…
「藍兎」に…


真のパートナー

第3話 真のパートナー

 

ーーー

 

バトル会場は…今まさに…

2人の…ポケモントレーナーが注目を集めていた。

 

キサラギ『新たなポケモンですか…』

 

バニラ『誰も…私のポケモンには勝てない…』

 

「あなたに勝って…証明して見せましょう…」

 

キサラギ『私としたことが…誤算でした…』

 

「ですが…私のダークライこそが…勝利へ導いてくれる…」

 

キサラギ『ポケモンリーグの連覇こそが…私の夢の果て…』

 

「ダークライ!きあいだま!」

 

バニラ『OK(オーケー)!お互い全力を出し切りましょう!』

 

「ジラグール!つるぎのまい!」

 

ジラグール『ワフッ!』

 

キィィィ…

 

キサラギ(バトルを捨てる気なのか?)

 

ダークライ『ハザァァ…』

 

シュゥゥゥ…

シュッ…

 

キサラギ(攻撃が効いていない!?)

 

「なんと言うことでしょうか!」

「挑戦者(チャレンジャー)の指示にミスが生じた様です!」

 

ジラグール『ワフッ!』

 

ーーー

 

ヒイロ『効果がないと言うことは…』

 

カミーユ『ジラグールは「ノーマル・ゴースト」タイプだよ…』

 

「もちろん…かくとうタイプは効かない…」

 

ーーー

 

キサラギ(私としたことが…いつもの癖が出てしまった…)

 

「あまり…この手は使いたくなかったが…勝負の世界では仕方のないことだろう…」

「ダークホール…」

 

バニラ「!?」

 

ダークライ『ハザァァ…』

ドゥン…ドゥン…

 

漆黒の闇は、ジラグールを深く包み込む…

 

「これはどう言った技でしょうか!」

「まるで…深淵の底に引き摺り込まれた様にも見えます!」

 

「何だ!?あの技は!?」

「あんな技!?ありなのか!?」

 

ーーー

 

ヒイロ『ポケモンが急に消えた!?』

 

バトル会場は暗闇に包まれる…

同時に太陽と音を遮り…

静寂の静けさと…悪寒が漂っていた。

 

カミーユ『なんだか…急に寒くなった様な…』

 

「嫌な予感もしてくる…」

 

フィオル『あれは…ダークホール…深淵の底に引き込んで…深い眠りに堕とす技…』

フィオル『僕は…これらをまとめて…「特別な技」と呼んでいる…』

 

ヒイロ『特別な技…』

 

ーーー

 

「このまま!勝負が着いてしまうのか!」

 

バニラ『ジラグール…君と私は幾度もの勝利を掴んできた…』

バニラ『最初のパートナーでもある…』

 

ーーー

 

7年前…

 

「バニラよ…」

「私に継いで…ジムリーダーを頼んだぞ…」

 

シラクル「ワフッワフッ!」

 

「くすぐったいよ…シラクル…」

「ずっと…一緒に居ようね…」

 

ーーー

 

バニラ『私たちは…どんな困難であっても乗り越えられる…』

 

「真のパートナー…」

 

ジラグール『ガフッ…』

 

「!?」

 

キサラギ『ダークホールは…暗闇が何処までも続く悪夢を見せ続ける技…まさか…目覚めるとは…』

 

バニラ『まだまだ…勝負はこれからです!』

 

「ジラグール!じゃれつく!」

 

ジラグール『ガフッガフッ!』

 

キサラギ『では…正々堂々と…決着を付けましょう!』

 

「ダークライ!あくのはどう!」

 

ダークライ『ハザァァァ…』

ドゥゥン!

 

ドドドォォォォォォォ!!!

 

キサラギ(まさか…あのダークライを…此処まで追い詰めるとは…)

 

キサラギ『あなたの強さを…認めるしかありませんね…』

 

バニラ(私の「とっておき」でも…ダメでしたか…勝てると思ったのですが…)

 

バニラ『私の完敗です。』

 

ーーー

 

ジラグール『ガフッ…』

 

「ジムリーダー…」

 

バニラ『ジャッジ…判定を…』

 

「ジラグール!戦闘不能!」

「バトルスコア!2対3!よって勝者!キサラギ!」

 

「此処で決まった!!!」

「見事!チャレンジリーグを制しました!」

 

「オォォォォォォォォォ!!!」

 

「今の見たかよ!」

「ああ…今年の挑戦者(チャレンジャー)なら…行けるかもしれない…」

 

「遂に…初星を飾ったのは…」

「他地方からの挑戦者(チャレンジャー)!キサラギ!」

 

「ジムリーダーに勝利したことで…彼には、ジム責任者より…ジムバッジが贈呈されます。」

 

バニラ『このバトル…中々のものでした…』

バニラ『あなたの輝かしい栄誉と勝利の証として…「グレートバッジ」を贈呈致します。』

 

キサラギ『このバトル…私の中では1番です。』

キサラギ『ありがとう…』

パシャパシャ!

 

ーーー

 

カミーユ『あれが…ポケモンリーグに挑める実力か…先は長いね…』

 

アイト『まだ…始まってすら無いだろ…』

 

「俺たち…ジムバッジをまだ1つも持って無いんだぜ…」

 

カミーユ『それは…そうだけど…』

 

アイト『俺は…ポケモンリーグを目指す。このバトルで更に…この夢がより強くなったことを実感した。』

 

「上には上が居る…これは何処でも同じことだからな…」

 

「もう…そろそろ…ジムリーダーも帰って来る頃だろう…」

「それじゃあな…お前らも頑張れよ…俺は遅れる奴は置いて行くぜ…」

 

カミーユ『ジムリーダーさんも…お疲れだろうし…休息を挟んでいる頃でしょ…本当にせっかちなんだから…』

 

ヒイロ『あはは…そうですね…』

 

ーーー

 

「ジムリーダーとして…あるべき姿だった…バニラよ…」

 

バニラ『お祖父様…負けは負けです。』

 

「私の実力では…幻のポケモンには敵いませんでした。」

「ポケモン達も…最後まで応えてくれました。」

 

バニラ『私が…もっとしっかりしなければ…』

 

「だが…少し休むと良い…疲労があっては先が保たんぞ…」

 

バニラ『私としたことが…はい…そう致します。』

コッ…コッ…

 

「あの様なポケモンを…公式戦の規定に…ポケモンリーグ本部は何を考えておる…」

「今年のポケモンリーグは…今まで以上の強者が集うかも知れん…」

 

「ホオズキ様…」

「ポケモンリーグ本部から…お客様がお越しです。」

 

ホオズキ(また…随分と珍しい来客だな…)

 

ーーー

 

セレクシティ

セレクアカデミー前

 

「やっと…お出ましか…」

 

カミーユ『こら…アイト…』

 

バニラ『私…完全に負けました。』

 

アイト『あのバトル…どう考えても不公平だろ…』

 

カミーユ『こら…アイト…』

 

「ジムリーダーさんにその態度は…」

 

バニラ『カミーユさんですね…』

 

「ポケモンバトルで…口出しはしない…そう決めていますので…」

 

カミーユ『え?名前を知っていたのですか?』

 

バニラ『はい…』

 

「ヒイロくんに…アイトくん…フィオル博士から…話を聞いております。」

 

アイト『それじゃあ…』

 

「早速だが…ジムチャレンジが面倒だから…この場でバトルしてくれ!」

 

カミーユ『アイト!いい加減に…』

 

バニラ『それは…公平に欠けますので…お受けできません…』

 

「ジムチャレンジの最後の関門こそが…ジムリーダーとの勝負です。」

「あと…ジムリーダーは原則として…挑戦者(チャレンジャー)の実力に…合わせなければなりません…」

 

「では…最奥にてお待ちしております…」

「ポケモンバトル…楽しみですね…」

 

ーーー

 

カミーユ『その…言葉遣いと性格…直さないとね…強くなることよりも大事なことだよ…』

 

アイト『分かってる…でもな…』

 

「俺は…急がなければならない…誰よりも早く強くなりたい…」

「それに…いや…これはお前らには関係ないな…」

 

「待ってろよ…最高峰…」

 

彼は…そう呟くと…セレクアカデミーの中に入って行った。

 

カミーユ『アイトったら…本当に分かってんだか…』

 

「ヒイロくんは…ああなっちゃダメだよ…」

 

ヒイロ『僕は大丈夫ですよ…』

 

カミーユ『私達は…別のルートを進もうか…セレクシティの北…301番道路にでも行こう?』

 

こうして…僕達は歩みを進める。

新米ポケモントレーナーの始まり…

 

セレクシティ…

北の301番道路を目指して…

 

ーーー

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