東方奇才伝   作:サンダーボルト

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展開が早すぎるかな~と思わないでもない今日この頃…。


謎が謎呼ぶ外来人

「霊夢ー!いるかー!?」

 

 

僕が連れてこられたのは、博麗神社とかいうさびれた神社だ。なんかこう……一発殴ったら半分くらい倒壊しそうだ。流石に失礼か?

 

 

「何よ魔理沙……え、誰?その人…」

 

 

出てきたのは、気だるそうな顔をした巫女。僕を見て困惑しているな。当たり前か。

 

 

「それは後で説明するから、まずは傷を診てやってくれよ!」

 

「私は医者じゃないんだけど?それによく見なさいよ。服には血がべっとりだけど、腕に傷はついてないじゃないの」

 

「え……そ、そんな馬鹿な!?ちょっと見せろ!」

 

 

そう言って僕の服の袖をめくる。彼女の目に入ったのは、確かに血で汚れてはいるが、傷は全くついていない僕の腕だった。

 

 

「な、なんでだよ…?あんた確かに妖怪に噛まれてたよな!?」

 

「あれ妖怪なんだ…。ああ、確かに噛まれたな」

 

「……ほんとに噛まれたの?てっきり返り血かなんかだと思ってたんだけど」

 

「ああ、痛かったよ。ちょっとだけ。あれくらいならすぐに治る」

 

「はぁ!?」

 

 

少女はすっとんきょうな声をあげる。巫女も訝しげにこちらを伺っている。

 

 

「……あんた何者よ。見たことないから外来人だって事は分かるけど」

 

「あえて言うなら誘拐された被害者といったところかな」

 

「……またあいつの仕業か…」

 

 

僕の一言で、巫女は誘拐犯の目星がついたようだ。やれやれといった表情をしている。

 

 

「ま、まあ怪我がないなら良かったぜ。霊夢、ちょっとあがらせてもらうぜ?色々話もしなきゃならないしな」

 

「とか言いつつ既にあがってんじゃないの…」

 

「邪魔させてもらう。巫女、君も早く来い」

 

「なんで家主差し置いて入ってる訳!?待ちなさいよ!」

 

 

 

 

 

 

~霊夢サイド~

 

魔理沙が変な外来人を連れてきて、なし崩しに家にまで入られてしまったわ…。

まあ博麗の巫女として、幻想郷の事とかは一応教えとかないといけないからしょうがないけど…。

 

でも何なのよこいつ…紫並みに胡散臭いわね。

 

 

「幻想郷は人と妖怪が共存してる世界なんだぜ」

 

「知ってる」

 

「あたしは普通の魔法使いの霧雨魔理沙、こっちは博麗の巫女の博麗霊夢だ」

 

「見りゃ分かる」

 

「あんたの名前も教えてくれよ」

 

「……レヴァン」

 

「……名字は?」

 

「まだ無い」

 

「猫か」

 

 

何か漫才してるんだけど…。てか、幻想郷の事知ってるってどういう事かしら?

 

 

「な~霊夢。レヴァンを誘拐した犯人って誰なんだろうな」

 

「本気で言ってる?幻想入りに関わってる奴なんて十中八九あのスキマ妖怪に決まってんじゃない」

 

「ご名答よ、霊夢」

 

 

びっくりしたぁ…。相変わらず急に現れたり消えたりする女ね。

 

 

「……お前か、八雲」

 

「そう、犯人は私よ」

 

「僕をさらった理由は何だ?」

 

「面白そうだったから☆」

 

「そうか。さっさと帰せ」

 

「せっかちさんね♪」

 

「コイツ…」

 

 

……なんか取っ組み合い始めたわね。でもやっぱり、紫の仕業で間違い…ない……?

 

 

「魔理沙、あいつに紫の名前教えた?」

 

「いや、教えてないぜ。ここに来るまでそれどころじゃなかったしな」

 

 

……おかしい。さっき確かに"八雲"と言っていた。魔理沙も私も八雲紫の名前は言ってないのに…。

 

 

「……ちょっといいかしら?」

 

「痛い痛い!髪の毛引っ張らないで……な、何よ霊夢?」

 

「用があるなら手短にな。僕はコイツを締め上げて元の世界へ帰る…」

 

「レヴァン…どうして紫の名前を知ってたの?」

 

 

魔理沙がハッとしてレヴァンの方を見る。今気づいたんかい…。

 

 

「どうしてって…前に会ったからだが」

 

「え、紫と?」

 

「他に誰がいる」

 

「そういえば、霊夢達は知らなかったわね」

 

「な、何をだよ?」

 

 

紫は一呼吸おき、私達に告げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レヴァンはね、前に幻想入りをしているのよ。私の力無しで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「……な、何だってー!?」」




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