くぅ〜!マキマキぃ〜!な世界線から来たマキマさん   作:カピバラバラ

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マキマキィ〜〜!!してるのはマキマさんだけなので、アキくんはマキマキィ〜!!してくれないし、性格がアキアキィ〜!!じゃないし、テンアキで不遇な天使ちゃんは見れません。純愛です。
なのでデンジくんだけがマキマキィー!してくれます。



くぅ〜!アキアキィ〜!!

 

──マキマさんの好きな男のタイプは、俺みたいな奴。

 

 

「……」

 

 

にへらと、街にうなる人波の中、半裸の男が浮ついた顔で肩を撫で下ろしている。

誰もその男には目を向けようとしない。

異臭がして、胸に謎の紐が付いている半裸の男へ向ける視線は、関わりを持たないようにするものか、一瞬気になったものの目を逸らすものか。

 

 

「…へへ」

 

「はい!デンジ君に問題です。この建物の中から〜…デビルハンター東京本部を当ててみて!」

 

「うーん。マキマさんの働いてる場所っすよね……分かった!あのデッケェ建物です!」

 

「どうしてそう思ったのかな?」

 

「──マキマさんが働いてんだから、この街で一番デカくて綺麗な建物じゃねぇと似合わねぇって思いました!!」

 

「ピンポーン、100点満点〜〜〜!!!さぁ入って入って」

 

 

──マキマさんが俺を好きっつー事は、一緒に仕事していくうち、そういう関係になってくかもしんねぇのか?

そういう関係になったら、そういう行為出来るって事で…。

 

してぇ!そういう行為してぇ〜〜!!

 

 

「デンジ君!」

 

「はィ!」

 

「これ、君にプレゼント。売っちゃダメだよ?」

 

「ぜってー売りません。マキマさんから貰ったもん、売る訳にゃいかねぇっす」

 

「それ着たら、デンジ君の同僚くんと会わせてあげる。怖い子だから気をつけてね」

 

 

──これからマキマさんと仕事…すんのか。

あれ、よく考えてみればよぉ…マキマさんって男いんのか?

 

普通に生きてりゃあ、マキマさんぐらいの歳になれば男作ってるよな。デビルハンターにマキマさんの男が居た時…──どうしたらいいんだ?

悪魔って言って切っても怒られねぇかなぁ…。

 

 

「マキマさん、マキマさんって男作ってんすか?」

 

「───」

 

「…………」

 

「かなしー顔してるって事は、俺の胸に飛び込んで来てもいいんすよ!マキマさんの為なら何時でもあけてるんで!」

 

「デンジ君、行こっか」

 

「…え、あ、はい」

 

 

……泣かしちまった。

マキマさん…マキマさんも泣いちまうのか。俺みたいな奴が好きだったのに、俺がいつまで経っても借金返せずマキマさんから離れた場所にいたせいで……!!

 

クソっ、マキマさんが寂しがってんのを早く知ってたら、借金なんて踏み倒して飛んで行ったってのに…。

 

 

「───」

 

「ぐすっ…彼の……名前は、早川アキくん。デンジ君より……ぐすっ、3年先輩だから、今日は早川くんとお仕事ね…」

 

「えェ──…俺、マキマさんと一緒に仕事すんじゃないんすか?」

 

「おい待て、何でマキマさんが泣いてる。──お前何かしたのか」

 

「なんもし…俺のせいっす」

 

「────マキマさん、コイツ連れていきます」

 

「え!?ヤダー!マキマキーー!!」

 

「マキっ…お前…!」

 

「……デンジ君の働きが良かったら、今度お仕事デートしてあげるよ。だから頑張ってね」

 

「ならいいか!!よろしくなぁ!早川先輩!」

 

「っ……マキマさん、コイツとデートって本気ですか?こんなチンピラとするぐらいなら…!」

 

「あ、アキくんはいいや。それじゃ二人共行ってらっしゃい」

 

「────────」

 

「へへッ、振られてや〜んの!」

 

 

 

 


 

 

 

 

「──お前、仕事辞めろ」

 

 

…なんでだよ。

何で殴られてんだ、俺。なんかしたっけ、先輩に。

あ〜…?なるほど、コイツもマキマさんが好きなんだろ、んで、マキマさんは俺の事が好きだ。

 

ってことは、コイツは俺の事が嫌いで、邪魔なんだな?

 

 

「お前さ…マキマさん目当てでデビルハンターになったろ」

 

「ピンポ…〜ン…」

 

「じゃあ殴って正解だったな。俺の同僚でマキマさんに認めてもらいたくてデビルハンターになった奴らは全員死んだ。軽い気持ちで仕事するからだ、生きてる奴はみんな根っこに信念がある」

 

「マキマさんには俺から言っといてやるよ、お前は悪魔にビビって逃げたって」

 

 

やっぱりそうじゃねぇか。

コイツ、俺にマキマさんを取られたくねぇんだ。ヤクザとおんなじで、今より良い生活がしてぇんだな。

けどよォ…先輩は優し過ぎるぜ──?

 

 

「───ッらァ!!」

 

「おゴッ──!?!???」

 

「先輩は優しい人なんだなぁオイ…!俺ならっ!」

 

「がァッ………!!!!?」

 

「俺なら!マキマさんにッ!男が近づいて!欲しく!ねぇなら!!邪魔する!野郎の!!股間しかっ!!狙わねえ!!!」

 

「かハっ…………………」

 

「……ふぅ!マキマさんの事、マキマキって呼んだのがそんなに悔しかったかよ。でもなぁ、俺は今日初めてマキマさんにうどん食わせてもらった、フランクフルトに焼きそばにたこ焼きもなぁ…」

 

「初めて人並みの扱いしてくれて、俺の事好きだって言ってくれた。俺は軽〜い気持ちでデビルハンターになったけどよぉ」

 

「──この夢続けれんなら、死んでもいいぜ」

 

 

…………死んでもいいって訳じゃないな。

もう俺だけの命じゃない。ポチタが心臓貸してくれてんだし。

じゃあ、もっと夢デッかくして…ポチタに俺の新しい夢見せなきゃだよな…!

マキマさんが教えてくれたんだ、すぐ叶っちまう夢を見てるだけじゃ…な〜んか欠けたまんまってな!

 

 

「っぐ…マキマさんはなぁ…!お前みたいなチンピラが関わると教育に悪いんだよ!!泣かせやがってテメェ…!!」

 

「ああ!!?んだよ!テメーだってマキマさんから怖い奴って言われてたぜ!?」

 

「───怖い…奴…」

 

 

──やべぇ。

先輩がショックで気絶しちまった…。マキマさんに言ったら怒られっかな〜…。言い訳…考えねぇと………。

 

でもなぁ、先輩はマキマさんの事好きなんだろ?俺のマキマさんを奪おうって奴を助けんのか?

 

…。

──い〜いこと、思いついたァ!

 

 

 

 


 

 

 

 

「……」

 

「先輩が金玉の悪魔に玉を襲われました」

 

「ウソです……マキマさん…コイツの嘘です……」

 

「うーん…どう?仲良く出来そう?」

 

「全っ然。でも仲直りしてくれる方法って奴があったんで、一応大丈夫っす」

 

「こいつ…クズですよ…」

 

「えー…どうしよっかなぁ。…そうだ」

 

「───デンジ君」

 

「なんすかぁ…」

 

「そんなんじゃ私のお婿さんになれないぞ☆」

 

「───ドゥヒンっ!仲良くしまァすッ!!…早川先輩、さっきの言えるチャンスっすよ」

 

「うん?早川君からも何か言いたいの?」

 

「ちッ……くっ…そ……!…───ま」

 

「ま?」

 

「ま……マキマキ〜……」

 

「─────────」

 

「早川君。似合わないね、無茶してる?」

 

「───そうっ…………ですね……」

 

「ギャハハハハッ!!ホントに言いやがった!!!」

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