ただ、それでもこう言うルートがあってもいいよなって思って書いてしまいました。
今回はラーちゃん改めラーナ・ミスフィード編です。
時系列的には、ミスフィード家訪問〜村に帰還、その後の周辺って感じです。ガバガバ時系列です
1話 ラーナ・ミスフィードは伝えたい
ミスフィード家から脅迫状紛いの手紙が届いてから王都に来て早1週間。そろそろ村に帰る予定を俺たちスロウレット家が話していた頃、ラーちゃんが部屋にやってきた。
「アル、少しお話したいんだけど……お部屋から出て着いてきてもらっても……いい?」
「ん、ラーちゃん?どうしたの?」
「えっと……あの……ダメかな……?」
……何かあったのかな?いつもの元気がラーちゃんから感じられない?
それどころか少し泣きそうな顔をしてる?
後ろに控えているラーちゃんお付きメイドのロレッタも、ラーちゃんが心配なのか少し暗い顔をしてる。
ラーちゃんに違和感を覚えたが、ここではない部屋で話しがしたいということなので一応ノルド父さんに目線を向けると、ノルド父さんも心配なのかすぐに俺が部屋を抜けることを許可を出してくれた。
「ダメなんてことは無いよ。俺はすぐ行けるから案内してくれる?」
「……!ありがとう、アル!」
「ありがとうございます。アルフリート様」
そう言って椅子から立ち上がりラーちゃんについて行こうとすると、エルナ母さんが耳打ちしてきた。
(アル、ラーナ様を悲しませることでもしたの?)
(俺がそんなことしてるわけないよ!)
(そうよねぇ……あっ)
(なにエルナ母さん、なにか分かったの?)
(……いえ、なんでもないわ……ノルドに相談しなくちゃ……)
(な、なんなのさ……)
(こっちの話よ。アルは早くラーナ様の所に言ってあげなさい)
(わかったよ……)
なんだったんだ?ラーちゃんが俺に話があるだけでノルド父さんに相談……?
「アル!早くいこ!……やっぱりだめだった?」
「あ、うん今行くね」
ラーちゃんも待ってるし早く追いかけなきゃな。
って部屋から出ようとした直前、またエルナ母さんが話しかけてきた。
「アル、しっかり考えなさい。何時もみたいな考え方じゃダメよ。家のことは気にしなくていいわ。ラーナ様を悲しませることだけはしてはダメよ」
「なんの事かはよく分からないけど……ラーちゃんの話はしっかり聞いてくる」
「そうしてちょうだい。しっかりね」
「わかった」
エルナ母さんは俺に何を伝えたいんだ?俺がラーちゃんを悲しませる?
あっ、もしかするとラーちゃんはそろそろ俺達が帰るから寂しいのかもしれないな。ただ帰る日付を決めるのは俺じゃないからな……俺がラーちゃんにしてあげられる事はあんまりないぞ……?
期限ギリギリまでラーちゃんと一緒に遊ぶくらいしかできないけど……まあ、ラーちゃんの話を聞いてみないことには分からないか……
ようやく俺が部屋から出た時、 扉を閉めるため控えていたロレッタが、先程までは暗い顔をしていたのに今は少し複雑そうな顔をしてる。エルナ母さんといいロレッタといい、俺に何をして欲しいんだろ?
「ノルド……多分だけど……ラーナ様……話し………ってことよ」
「……そうか……アル……ラー……様の……顔を見ると……」
扉が閉まる直前にノルド父さんとエルナ母さんの話し声が聞こえてきた。……本当になんだろう?
そんなふうに俺が考えていると、前を歩くラーちゃんが俺に話しかけてくる。
ラーちゃんは少し嬉しそうな、それでもまだ泣きそうな顔をしてる。
「アル……?ごめんね、お部屋出てもらって…」
「気にしなくていいよ?もう話しも終わるところだったし、そろそろラーちゃんのところに遊びに行こうかなって思ってたしね」
「ほんと!お話し終わったらあそべる?!」
「うん、俺は大丈夫だよ。ラーちゃんが予定がなければね」
ラーちゃんを遊びに誘いに行くつもりだったのは事実だ。ただラーちゃん自身が貴族のしがらみもあって忙しければ遊べなくても仕方ないかな?と思っていたところにラーちゃんからやって来た、という感じだしな。
広いミスフィード家の廊下を歩いて、俺達スロウレット家が過ごしていた二階からラーちゃん達が住んでいる三階に昇って、まだ歩く。
「ラーちゃん、ちなみに何処まで行くのかな?」
「わたしの部屋!」
「ラーちゃんの部屋かぁ……」
それは……不味いかもしれないな?俺はラーちゃんのお父さん……シューゲルからラーちゃんについては睨まれている……愛娘の部屋に男が……まして先日次は無いぞ?と警告している俺が入ったなんて知ったらどうなる事か……
「……アル?わたしの部屋、やだ?」
「だ、大丈夫だよ!ただ、女の子の部屋に入るのに緊張してるだけ」
エルナ母さんからラーちゃんを悲しませるなって釘を刺されてる手前、今にも泣き出しそうな顔でそんなふうに言われると「入りたくない」なんて言えない!!
ラーナ、と掛札が掛けてある扉をロレッタが開け、ラーちゃんが部屋に入っていた。……さて、俺も覚悟を決めるべきか。
ここに来てまだ二の足を踏む俺に対して、
「アル!早く来て!」
「アルフリート様…気持ちはわかりますが……ラーナ様が呼んでおりますので……」
と、ラーちゃんとロレッタの主従2人に言われてしまっては入るしかない。
「お邪魔します、かな。ラーちゃん」
「いらっしゃいませ、アル!こっちに座って!」
「ありがと、ラーちゃん」
ラーちゃんの手に引かれながら部屋の中心から少し外れた位置にある、ラーちゃんの体の大きさに合わせたサイズであろう机に案内される……これ、毎年作り直してるのかな?流石だな、ミスフィード家は……財力が違うな。
「ロレッタ、お願い!」
「かしこまりました。すぐにお持ちします」
「え、ちょっまっ」
そう言ってロレッタは部屋を出てしまった。……これは本格的にまずいか?
ラーちゃんの部屋でラーちゃんと2人きりはとてもまずい状況な気がしてきたが……?
いや、もちろんそんなことは起きないよ?俺は7歳だし、ラーちゃんは4歳……そろそろ5歳かな?
まして俺は前世の記憶もち。幼児と幼女で何かが起こるわけが無いのだが……前世とは違いここは貴族同士という立場がある。
しかも公爵家と男爵家。圧倒的格差である。
ロレッタ……早く帰ってきてくれ!!
「アル……?そんなに慌てなくても大丈夫だよ?」
「え、あ、うん」
「あはは。アル、ほんとに大丈夫だよ。わたしの部屋にアルが来る事はパパにもママにももう言ってあるから」
「そ、そうなんだ……よかった……」
「ほんとにごめんね、でも、アルとお話するなら今しかないから……」
「大丈夫だよ、ラーちゃん。俺はラーちゃんに何を言われても大丈夫だから」
「……うん、ありがと!」
さて、と。俺がラーちゃんの部屋に入ること自体をシューゲルが知っているなら問題は無いだろう。メイドであるロレッタが外に出る事は給仕もしないといけないのだから、仕方ないことだしな……本当に大丈夫だよな?
「それでね、あの……えっと……アルにお話したいことっていうのがね……」
「落ち着いて、ラーちゃん。ゆっくり、焦らなくていいよ」
「うん……」
「今日は俺、ラーちゃんと時間いっぱい付き合えるからさ、ラーちゃんが話したいことがあるなら全部聞くし、ラーちゃんが話せる時に話してくれたら構わないから」
「ありがと、ありがとアル……!」
俺を呼びに来た時の悲しそうな泣きそうな顔は無くなり、今は必死に何かを伝えようとしているラーちゃんを落ち着かせる。
「今日伝えるのが難しそうなら明日でもいいしさ」
「ううん!今日伝えるの!」
「そっか。いつでもいいよ」
「……よし!」
お、決心が着いたようだ。さて、ラーちゃんは何を伝えてくるのかな?
「アル!!わたしとつきあってください!!」
「……へ?」
……へ?
とりあえず終わりです。ラーちゃんの可愛さを伝えたいところなんですけど、文章力が足りない。
転スロのヒロインはラーちゃん、アレイシア、シェルカ、辺りかなと個人的には思っていますが、どうでしょうか。
カグラの春や、砂漠のマヤ、第3王女のレイラ様辺りは流石にまだヒロイン枠には時間が足りて無さそうかな?
原作では村に帰還しましたが、二次創作としては王都に来たのはターニングポイントかなと思っています。
絡ませやすいんですよね、王都ヒロイン組と。
話が膨らませやすいなと思います。
まだまだラーちゃんの可愛さと、これからアルがどうするのか。ほぼ察してるエルナ母さん率いるスロウレット家と、ラーちゃんから聞いて今も部屋で死にそうになっているシューゲルと、薄々察していて応援してあげたいと思っているフローリア率いるミスフィード家
一体アルはどうなるのか。作者が1番気になります