2話目はラーちゃん視点です。ひらがなが多いのはわざとという事で何卒お願いします。本編でアル以外の目線ってない話なので、完全オリジナルですので……。
評価、感想ありがとうございます。初っ端最高評価でモチベがギュインギュインって感じですぐ書いてしまいました。
アルがわたしの家に来てくれてから、アルとお外で遊んだり、いっしょにヴァーシェルの練習をしたり、アルが作ってくれた料理をいっぱい食べたり……でも、アルはもう少しで帰っちゃう。
ロレッタからアル達がそろそろ帰っちゃうって聞いた時、わがままかもしれないけど……
アルが、自分の家に帰るのはいやだなって、思っちゃった。
なんでだろう?わたしのお家に来る人はアル以外にもいっぱいいるのに、その人達が帰ってもそんなこと思わないのに。
アルが帰っちゃうのはいやだった。
そう思ったときに、とってもとっても悲しくて……泣きそうになった。
アルとお外で買い物に出かけた最後に、お空の上に連れて行ってもらったあとから、アルとはなれるのがいやになってた、
お空から帰る時に、手を繋いでもらった時、おむねの当たりが……へんな感じだった。
手を繋いでお家に帰った時、アルがパパを見てからわたしの手を離した時、アルに少し怒っちゃったのも、ずっと手を繋いでいたかったから……
少しずつ、アルが帰っちゃう日が近づいてきて、アルの前では元気になれたけど、アルとはなれてからお部屋に入ると、どうしても元気が出なくなっちゃう。
そんなわたしが気になったのか、ロレッタが聞いてきたの。
「ラーナ様、、顔色が優れません。今日の夜はお早めにお休みになりましょう」
「ううん……大丈夫……」
「…何か、お困り事が終わりでしょうか?」
「な、なんにもないよ!」
ロレッタが聞いてくるけど、アルが帰っちゃうのがいやだってきもちの、もやもやすることをロレッタに言う勇気がなかったけど……
「アルフリート様の事ですね?」
「……なんでわかるの」
「私は、これからもこれまでも、ラーナ様のメイドですから。なんでもわかりますよ」
ロレッタにわたしが隠そうとしてることなんてバレバレだった。
でも、ロレッタにバレても不思議とこわくなかった。きっとパパやママにわたしのわがままの気持ちがバレる方が、こわかった。
「ラーナ様、お聞きしたいことがあります」
「なに?」
「アルフリート様の事と別れるのが、お嫌ですか?」
「…うん」
「アルフリート様の事が……お好き、ですか?」
「!!」
「やはり……そうなりますよね……」
ロレッタが、少しこまった?顔をしてるけど、今のわたしはロレッタのことを考えることができなかった
わたしは……アルのことが……すき
でも、アルにたいしてのすきって、なんだろう?
わたしはパパとママがすき。ギデオン兄も少し怖いところもあるけどすき。シェルカお姉ちゃんは優しいからだいすき。もちろん、ロレッタもだいすき。
アルのことも、わたしはだいすきだ。でも、お姉ちゃんのだいすきと、アルのだいすきはちがう気がする。
なにが違うんだろう?お姉ちゃんと手を繋ぐ事もあるけど、おむねがへんな感じになったりしたことなんてない。でもアルと手を繋いだ時は、へんな感じだった。
ギデオン兄もすきだけど、ギデオン兄がお家に帰ってこないことが多くても、いやだなって思ったりはしない。家族だからはなればなれになるって事はないけれど、それでも会えなくなっても平気。
でも、アルがわたしのお家から自分のお家に帰っちゃって、はなればなれになるのはいやだなってなる。
会えなくなるわけじゃないと思う……けど、すぐにあって遊ぶのは、アルのお家からだとわたしのお家は遠すぎる。
アルとすぐに会えないのは……いやだ。
この、おむねがへんな感じになっちゃったり、いやだなってなるのが……アルにたいしての、だいすき?
このちがいって、なんなんだろう。ロレッタなら……わかるのかな?
「ねぇ、ロレッタ」
「なんでしょうか、ラーナ様」
「わたし、パパもママも、ギデオン兄もシェルカお姉ちゃんも、だいすき」
「見ていて、わかります。ラーナ様はご家族全員のことを大事に思っていらっしゃる事は」
「ロレッタのことも、だいすき。ロレッタはわたしのこと、すき?」
「ありがとうございます、ラーナ様。私もラーナ様のことが大好きです、これからもずっとラーナ様のメイドとしてお付きしたいと思うくらいに」
「ありがと、ロレッタ。それでね……」
ロレッタには伝えようと思う。
わたしはアルのことがだいすきだって。
アルとはなればなれになりたくないって。帰ってほしくないって。
「わたし、アルのことがすき」
「……左様で…ございますか」
「アルのことがだいすき」
ロレッタの顔がみれない。声に出してアルのことがだいすきっていうと
、お顔が熱くなってきちゃった。すこし、はずかしいな。
「でね、ロレッタ」
「……なんでしょう?」
「わたしね、アルが帰っちゃうのがやだ」
「ラーナ様、それはなりません」
「アルとお別れするのが、いや!」
「してはならないのです、それは……」
「アルとはなればなれになるのが、いや!!」
「なりません…してはならないのです……」
ロレッタに否定される度に、わたしも声が大きくなっていく。
「わたしは、アルといっしょにいたい!!!」
「…」
「アルといっしょにもっと遊びたい!もっともっとアルとお出かけしたい!」
「……」
「魔法の練習も!ヴァーシェルのお稽古も!アルといっしょにやりたい!」
もう、ロレッタは返事もしなくなっちゃった。でも、わたしはとまれない。
「アルと、ずっとずっと!」
「それは以上言ってはなりません!!」
「なんで!」
「ダメなのです……!それを、言ってしまっては……!」
「だからなんで!」
「それは……!ラーナ様の為にならないからです……!」
「そんなのしらないもん!!」
ロレッタが急に、わたしが言おうとしてることを止めて来たけど、もう、しらない。
「わたしは、ずっとずっとずーっと!これからも!アルといっしょにいたいの!!」
きっと、これがわたしがアルに感じてることなんだ、
これがきっと、アルにたいしてのわたしの、大好きなんだ。
「もう、アルとお別れなんてしない!!アルとずっと一緒に遊ぶ!ずっとずっとアルと一緒にいるんだ!!」
「ラーナ……様……それは……」
あぁ、わたしのだいすきなロレッタが悲しそうな顔をしてる。
でも、これがわたしのほんとうの気持ちだ。
たとえだいすきなロレッタでも、この気持ちを止めさせたりしない。
「こわいけど、パパとママにも言う!アルとこれからもずっと一緒にいたいって!」
「……ラーナ様、それは……アルフリート様のためにも……なりません……」
「アルのために、ならない……?」
なにがだろう?……でも、もうわたしは悲しい思いはしたくない ……アルにも、大好きって伝えたい……!
「そうなのです…ラーナ様がアルフリート様を好いていることはわかります……ですが、ずっと一緒にいたい、その願いは言ってはダメなのです……!」
「…なんで…なんでロレッタは…そんなこと言うの……!ロレッタはわたしのこときらいなの!?わたしはアルといっしょにいたいだけなのに!!」
「そんなことはありません!!ですが!それだけは!その願いだけは!まだ!ダメなのです、許されないのです!!」
「ダメなのですダメなのですって、そればっかり!なんでダメなのか教えてよ!なんでわたしが願っちゃダメなの!!アルといっしょにいちゃダメなの!?わかんないよ!!」
もう、ロレッタが何をいいたいかわたしにはわからない。
もう、わたしも何を伝えたいのかもわからない。ぐちゃぐちゃだ。
だいすきなロレッタにダメって言われてばっかりで……わたしは……
「なんでよ!……ぐす……いいでしょ!!アルと……うぅ……いっしょにいたって!!……ずっと……いっしょに……もうアルと……別れたくない……!アルのことが大好きなのに……!」
「……分かりました。お教えします。……ただ、ラーナ様にも覚悟をしていただきます」
もう、なにをいってるか、わかんない、ちゃんと、はなしができない。
でも、ロレッタが何かを言おうとしてるから……聞かなくちゃ……
「なぜ、ラーナ様の事を私が止めているのか、ひとつずつお話していきます。しっかりと聞いてください、ラーナ様」
「……うん」
「前提として、ラーナ様がアルフリート様の事が大好き、と言った所は問題ではありません。ですが」
「……ですが、なに?」
大好きなことはもんだいない……?なら、ずっといっしょでも……
「ずっと一緒にいたい。離れたく無い。別れたくない。それが問題なのです」
「……」
なんで、ダメなの……?なにが……もんだいなの?
「ラーナ様はミスフィード家、公爵家でございます。対してアルフリート様は男爵家。そこには大きな隔たり……差があります」
「……」
そんなのは……わかってるもん……
「公爵家であるラーナ様が男爵家であるアルフリート様とずっと一緒にいる、それは即ち」
「……」
なんだって……いうの?
「婚約やアルフリート様にミスフィード家への婿入り、……前に人生ゲームでやりましたね?結婚、という事になります」
「……えっ!」
あ、アルと……け、けっこん……!!
でも、なんだろう……おむねがドキドキしてきた……!
「そうして、シューゲル様にアルフリート様とずっと一緒にいたいと伝え、シューゲル様がお認めになった場合ですが……その時点でラーナ様の我儘により、アルフリート様の人生を潰すことに、なります」
「……えっ……あっ…」
「私はラーナ様に幸せになってもらって頂きたいと、心の底から思っております。ですが、アルフリート様と「ずっと一緒」というラーナ様のお言葉は……今はまだ、お答えできません」
「アルの……人生を……?」
アルの人生を……つぶす……?
「少し、難しいお話になってしまいます」
「…」
なんで、アルの人生を…?よく、わからない
「公爵家のシューゲル様が、男爵家のアルフリート様をラーナ様の婚約者に指定した場合、アルフリート様に選択肢や否定権はほぼありません」
「……」
「アルフリート様もラーナ様のことは好いているのは分かります。例えばあと5年後でしたら、喜んで……とはアルフリート様の性格上言いきれませんが、納得はする確率が高いでしょう。ですが」
……アル
「今の年齢……アルフリート様は7歳ですか、その歳で公爵家との婚約が決まった場合、アルフリート様の人生に自由はありませんし、上流貴族のしがらみからも逃れることが出来なくなります」
「……」
……それでも
「アルフリート様は自由が好きなお方ですし、言い方は悪くなってしまいますが…ですが楽観的でお気楽、面倒な事はしないという性格です」
「……」
……でも、それでも!
「ラーナ様の我儘でアルフリート様の人生を縛り付ける、その覚悟がラーナ様にはおありですか?」
「…」
わたしはアルのことを手放したくない!!!
「それでも!アルのことをしばりつける……はよくわからないけど、アルのことを手放したくない!わたしとずっとずっといっしょにいて欲しい!」
「……そうで、ごさいますか」
「わたしはアルとけっ…けっこんしたい!けっこ……ん……けっこんして幸せになりたい!アルと一緒に!アルのこと大好きだから!」
ロレッタはわたしの言葉を聞いて、残念そうな顔をした後、にっこりと笑った。
「ラーナ様」
「な、なに……なんでわらってるの?」
「応援、していますよ?」
「……えっ?いいの……?」
「はい。だって、ラーナ様の幸せは私の幸せです」
「さっきまではダメって……」
怒ってたのに……
「ラーナ様には大変失礼をしてしまいました。ですが先程話したことは起こり得る事でしたので、ラーナ様にお伝えしておくべきことでした」
「アルの人生をつぶすってはなし……?」
「そうです、可能性のひとつですが、起こりえます。もちろん、そんなことはほぼありえないとは思いますが」
「どういうこと……?」
「シューゲル様がラーナ様の本当の願いを否定する訳ありませんからね」
「パパが……?」
「えぇ。もちろん婚約にはアルフリート様もラーナ様も若すぎますし、早すぎます。けれど貴族ですから、ラーナ様達の年齢でも婚約の話がある。それはありえない話ではありません」
「それは……なんとなくわかるけど……」
ロレッタは……なにをいいたいんだろ?
「私はラーナ様のメイドではありますが……同時に教育係でもあります。なのでラーナ様には先程の話は少し早いかもしれませんが、伝える義務があったのです」
「……うん」
「本心でいえば、私はラーナ様とアルフリート様が婚約する事を否定することは……まぁアルフリート様の性格は少し怠惰なので心配もありますが……婚約自体を止めることはありえません」
「いいの……?」
「もちろんです。だって、大好き、なんですもんね?アルフリート様の事が」
「うぅ……」
ロレッタにいわれると、なんか恥ずかしい……
「恥ずかしがらないで下さい。良いのですよ、素直になって。出ないとアルフリート様はすぐお逃げになってしまいますからね」
「う、うん」
「先程も言いましたが、ラーナ様の幸せは私の幸せです。たとえアルフリート様と結婚出来たとしても、私はラーナ様のメイドして、ずっと一緒にいますからね」
「うん……うん!ありがと、ロレッタ!大好き!」
「私も、ラーナ様の事が大好きですよ」
「うぅ……うれしい……う、ぐすん……」
「あらあら…ラーナ様こちらへ…」
……あっ、ロレッタに抱きしめられた……あったかい……
「このままお聞きください、ラーナ様。
シューゲル様、フローリア様にお伝えするのはラーナ様にお任せ致します。ただ、早くしないとアルフリート様達はお帰りになってしまいますよ?」
「……こわいな、パパとママにいうのは」
「大丈夫ですよ。まあシューゲル様は少し……ですが、フローリア様は確実に大丈夫です。安心してお伝えください」
「……がんばる!アルといっしょにいたいから!」
「その意気です!」
そのあとパパとママに、アルとずっといっしょにいたい……け、けっこんしたい!ってお話した。パパはたおれちゃったけど……ママは少し笑いながら。
「構わないわ、ラーナ。私たちはアルフリート君に無理強いはしないって約束する。公爵家として命令したりも強制もしない。ラーナがアルフリート君に直接伝えてみなさい。どんな結果でも、私達は受け入れてあげる」
って言ってくれた。あとはわたしがアルに伝えるだけだ!
「ママ、ありがとう!わたしがんばる!」
「えぇ、いいお返事をもらえるといいわね」
「アル、ずっといっしょ……だよ……!」
(多分アルフリートくんはのらりくらり交わすでしょうね。あの子はそういうタイプ。けれど、今のラーナの目は……うふふ)
ラーちゃんはこんなこと言わないだろ!ってお思いの皆様、本当にすいません。
ですがラーちゃんも4歳の子供です。些細なことで恋心が芽生えることもあるでしょうし、話していて感情が昂れば泣いてしまうのも子供だとあるあるかなと。
些細なことって言いましたけど、アルって顔はまあ中の中って感じです。
でもそれ以外は怠惰なところ以外は多感な時期に近くにいたら劇薬だと思うんですよね、まあ中身成人ですから。
魔法は国で最高峰レベル、料理は出来る、玩具も作れる、性格も面倒見が良く、やる事が面白い、やれる事も知識も多いと……まあ、いいお兄ちゃんですよ。
そりゃ中身知らない4歳児が見たら恋心くらい芽生えますよ、そりゃ!って思います。
ただこんな話になると思ってなかったので収集が付けれるか分かりませんが、あと1話でラーナ編は終わる予定です。オチ……というか書きたいことは決まっていますのでなるだけ早く出せたらなと思います。