「A組ね」
入試から数ヶ月、オールマイトが教師となるサプライズな報告と共に合格の通知が届いた
父さんも自分の様に喜んでくれたのは記憶に新しい
そんな事を考えながら今日もケルト音楽が流れるヘッドホンをつけ教室に向かう
「ドアデカイな…」
まぁこの世界じゃ図体がデカイなんてよくある事だ、バリアフリーの観点だろうか
教室のドアを開けるとマチマチと生徒が来ていた、仲には既に会話なんかを始めてる子もいる
「君は……おはよう!俺は飯田天哉だ!」
あの時の眼鏡君が俺に気づき挨拶してくる、別に俺も蒸し返すつもりはない
「あぁ、茜蒼だよろしく」
右手を差し出せば彼もガッシリ握り返してくる、握手する
握手は本来敵意がない事の象徴、これであの時の言い合いはなしと言うことで
「座席表を確認したいんだが」
「あぁ!それなら黒板に貼ってあるぞ!」
飯田に礼を言い黒板に張り出された座席表を確認する、ん?耳郎の名前がある 受かっていたか
「よっ 茜蒼」
「耳郎 おはよう」
「おはよう お互い受かってたね」
振り返れば荷物を置いてきていたのか耳郎が立っていた、彼女の方が早く来ていたようだ
「そうだな 改めてお互いよろしく」
耳郎と握手を終え荷物を座席に置く
「おはよう」
後ろの座席に既に生徒が座っていたので挨拶をする、鳥のような顔をした男子だ
「あぁ 常闇と言うものだ」
喋り方に癖があるな
「茜蒼だ」
「フッ お互い切磋琢磨窮地を乗り越えようではないか」
ちょっと厨二なのだろうか? 深くは詮索しないでおこう
「君!机の上に足を置くな!!」
飯田が教室に入ってきた男子に注意している、来てそうそう足を置くあたりだいぶ荒れてる奴だな
「なにあれ不良?」
「かもな…飯田とは相性が悪そうだ」
近くに来ていた耳郎と話しつつ様子を伺っていると教壇近くにモゾモゾした黒い影が見える、寝袋?
「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け…ここはヒーロー科だぞ!」
寝袋から立ち上がった少々小汚い男性が目力強くこちらを睨みつけてくる、携帯ゼリー食べながら言われても反応に困る
「担任の相澤消太だ よろしくね」
(((((担任!?)))))
担任だったか…
「とりあえず これに着替えて外に出ろ」
体操服が入った袋を教卓に置き教室を出ようとする相澤先生
「担任……質問「却下」くっ!」
飯田の質問をバッサリ切り捨て教室を出る相澤先生
「どうする?」
耳郎が不安げに言ってくるので自分の名が書かれた体操服の袋を持ち上げる
「担任が言うんだ 従うしかないだろう、ほら」
耳郎の名が書かれた体操服袋を投げ渡し教室を出る、せめて更衣室の場所くらい言ってから行けばいいものを
「「「「「「個性把握テスト!!??」」」」」」
グランドに全員集まると相澤先生が告げるのは個性把握テスト、何をすればいいんだ?
「簡単な事だ、体力測定を個性有りで行う 中学までは個性の使用が禁止だったろ?」
なるほど、簡単な話個性把握テストは教員が生徒が何処まで個性を使えるかの確認も込められてる訳だ
「入試1位は爆豪だな、これを投げてみろ」
機械により少しゴツゴツしたボールを爆豪に投げ渡す
「デモンストレーションだ」
そう言われると爆豪がニヤリと笑いボールを振りかぶり個性なのだろう、爆破の勢いでボールを飛ばす
「死ね!!!」
((((死ね…?))))
掛け声としてどうなんだ? 人として
吹き飛んだボールから受信したのだろう、相澤先生の手元の端末に記録が出る
[記録 705.2m]
「すげー!めちゃくちゃ飛んだ!」 「いや死ねって…」 「面白そう!!」
「面白そう…だと?」
むっ 相澤先生のこめかみが動いた、何か嫌な予感が
「そんな心意気でここにいるとはな…よし最下位は除籍処分としよう」
「「「「「はああああああああ!?」」」」」
「はぁ…最悪だ」
「いきなり除籍だなんて!まだ初日ですよ!!」
「事件は待ってくれないし事故は突然と発生する、ヒーローになりたいなら乗り越えろ Plus・Ultraだ」
その校訓そんなに便利ではないと思いますが
50m走、ちなみに今の所トップは飯田の3.04秒
「次 茜蒼 常闇」
スピードならこれか、ラビットフルボトルを振りボトルを開ける
「あれ?…茜蒼ベルト」
耳郎が何か言っていたがコースに着いたので合図がなる
「はっ!」
[記録 3.07]
ギリギリ飯田には届かんか、まぁ生身でもあるしな
「早い!」 「彼も俺と同じスピード系か」
スピード系ではないんだがね
「早!ちょっと茜蒼あんたの個性って」
「しっ……生身でもやれるのさ」
別に秘密にする訳では無いがまだ見せてないんだ、秘密にしておいてくれ
握力測定、ならゴリラボトルだな
「むっ」
しかし握ると〝メキッ〟っと音を立て崩れる測定器、しまったな力加減を間違えたか
「構わん 稀にある事だ」
ちなみに腕をふやせる男子と万力を出した女子が好記録を出していた
立ち幅跳び
「茜蒼」
タカボトルを振ろうとすると相澤先生から声をかけられる
「何故本気を出さない…ふざけているのか」
「本気じゃない!?」 「あれでかよ!」 「んだと……!」
やれやれ 変身しない=本気では無いも違うと思うが…仕方ない
ビルドドライバーを腰に出現させ右手にタカボトル、左手にタンクボトルを握りベルトに装填する
〝タカ!タンク!〟
ボルテックレバーを回しスナップライドビルダーが展開される
〝Are you ready?〟
右手で指を弾く
「変身」
スナップライドビルダーが閉じハーフボディが装着される
「……はっ!」
背中のソレスタルウィングにより飛翔し滞空する
ただ滞空しても意味が無いのでトラックをグルっと旋回する
「いつまで飛べる」
「変身を解除しない限りは」
そう言い返せば相澤先生が端末を操作、記録無限ってありなのか?
降りてこいと言われたので着地すると耳郎が駆け寄ってくる
「茜蒼あんた飛べたの!?」
「あぁ この姿なら飛べる」
ラビットタンクでは飛べないし姿による
「さぁ次に行こう 相澤先生はあまり時間をかけるのは好まないようだ」
反復横跳び、これもソレスタルウィングで飛んでっと
[記録 102回]
あまり伸びんか、ちなみに小さい男子が頭の丸でぷよぷよ跳ねていた
ボール投げ、2回投げれるそうだ
「ふん!」
タンク側で投げる、タカよりタンクの方がスペックが上だしな
[記録 705.4m]
なるほど、そこそこの距離は飛ぶな
「茜蒼 他のボトルを使ってみろ まだあるだろ」
2球目を飛ばそうとした時相澤先生から待ったがかかる
「……わかりました」
あまり手の内は出したくないが仕方あるまい、ロケットフルボトルを取りだし成分を活性化させる
タンクボトルを引き抜きロケットボトルを差し込む
〝タカ!ロケット!
「ビルドアップ」
ボルテックレバーを回し生成されたロケットハーフボディが装着される
「また変わった!」 「今度はロケット?」
左手でボールを握り構える、BLDロケットショルダーが稼働し左腕のロケットパーツが合体する
「月まで届け!」
振りかぶり打ち上げられたボールとロケットが空高く登っていく
一時するとロケットだけが戻ってくる、左腕に装着される元のアーマーに戻る
[測定不能 測定不能]
「大気圏で燃え尽きたか…本当に宇宙まで飛ばすとはな 記録無限だ」
「また無限!?」 「ボール投げだけで2人だぞ!!」
ちなみに俺の前に麗日という女子が無限を出している
この後緑谷というほとんど個性を使わない、と言うより使えないのか?その彼が個性を発動し好記録を出していた
「しかし指の怪我か…」
指が腫れ上がっている、上手く制御ができないのか?
この後のテストも滞りなく進み結果発表だ
「結果は各自で確認だ ちなみに」
1位は俺か……最下位は先程の緑谷か
「除籍は嘘だ 君たちの本気を見る合理的虚偽と言うやつだ」
「「「「合理的虚偽!!」」」」
不敵に笑い相澤先生から告げられるは合理的虚偽、ちなみに八百万という女子は少し考えればわかると言っていたが
「あの目は本気だった…大方セーフラインに乗れたと言うべきか」
最初のあの目 あれは本気の目だ
どうやらこの学校、教員も一筋縄ではいかないようだ
オリ主の変身ポーズはレバーを回しAre you ready?となった後右手のフィンガースナップの後変身と言います