実験艦"星海"転移 ー日本も居るよー   作:空軍系AC乗り

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 続きです。今回はパ皇本土に侵攻する手前まで行きます。

 続きませぬ!


第九話

ーアルタラス王国 王都ル・ブリアス郊外ー

 

 ムーの作った飛行場を大幅に改良した日本国の基地、同基地機能は大幅に拡張され、大量の戦闘機と、集められたP3C対潜哨戒機が駐機する。

 

 P3C胴体の爆弾倉と主翼には、対地攻撃用の無誘導爆弾が満載されている。

 次々と飛び立つP3C、空港から少し離れた場所で旋回し、編隊を組む。

 

 アルタラス王国と、クワ・トイネ公国から飛び立ったP3Cは、合流し、皇国へ進路をとる。

 

 総数70機にも及ぶP3C爆撃編隊は、パーパルディア皇国、皇都エストシラント北方に位置する皇国軍の基地を殲滅するために、飛び立って行った。

 

 

 

ー皇都エストシラント 南方300km上空ー

 

 

 

 AWACSが、敵首都上空に展開する敵航空勢力を捉え、味方へとデータリンクを行う。

 

 F-15が、自らに課された任務を果たすために合図を待つ。

 

 無線から連絡が入る。「攻撃セヨ」

 

 その瞬間、(イーグル)たちがそれぞれに課された目標へとAAM-4を放つ。

 パーパルディア皇国の終わりが始まる。

 

 

 

ー皇都エストシラント 上空 竜騎士団 警戒部隊ー

 

 

 

 一矢乱れぬ動きで編隊飛行を行うワイバーンオーバーロード部隊。

 彼らは優秀な兵士でありワイバーン乗り(ドラゴンライダー)なのだろう。

 

 彼らは、自身へ向けて飛んでくる飛行物体(AAM-4)を認識し、回避を行おうとする。

 

 だが、彼らの努力も虚しく、飛行物体は彼等を追尾する。

 

 一瞬にして乗騎ごと砕け散る警戒部隊。地上にヒトとワイバーンの混じった血肉が降り注ぐ。

 

 不気味な爆発音を聞いた民衆たちは、空を見上げる。

 

 やがて民衆の一人の頬に、血が滴る。

 

「…え?」

 

 次々と落ちてくるかつて人だったもの。かつてのワイバーンの一部。瞬く間に混乱は広まり、民衆はパニックに陥る。

 

 直後上空を猛烈な速度で過ぎ去る青い矢のようなもの。一瞬遅れて、轟音と共に来た衝撃波でガラスが割れる。

 

 民衆は自らの無知さが故に何が起きているのか理解できない。理解できないが恐ろしい何かが起こっている事だけは理解できる。

 

 人々の恐怖は瞬く間に伝播し、街がパニックと化す。

 

 だがまだ終わらない。この程度では終わらない。

 

 

 

ー皇都エストシラント 北方陸軍基地ー

 

 

 

 部屋の一つに設置された魔力探知レーダーを見ていた一人の青年が、ふと気づく。

「ん?何だ?ワイバーン隊の飛行が乱れ…」

 その瞬間レーダーから味方ワイバーン隊の反応が瞬く間に消える。彼はすぐに敵の襲撃だと気付けなかった。その代償が訪れる。

 

 連続した炸裂音。ここで漸く異常事態に気付いた彼は、警報を鳴らそうとする。

 一歩遅かった。

 部隊の居る建物の方角から途轍もない炸裂音が聞こえる。そして、自身の居る建物からも。その瞬間、彼の意識は永遠に閉ざされた。

 

 

 

ー皇都エストシラント F-2爆撃隊ー

 

 

 

 彼らはごく冷静に無誘導爆弾を投下する。その度に眼下の基地が地形ごと建物を抉り、消し飛ばしていく。

 

 彼らの目には敵の基地があった。国民を、誰かの親戚を、親兄弟を奪った奴らの基地が。

 

 彼らは自衛隊だ。民間施設に攻撃する事はない。だが彼らとて人間だ。誰が憎き敵を見て我慢することが出来るだろうか?

 

 彼らは冷静に、訓練通りに爆弾を投下し、帰投していく。

 彼らが整えたレッドカーペットの上を、SP(F-15J)を連れた貴婦人(P-3C)が通過していく。

 

 

 

ー皇都エストシラント 北方陸軍基地ー

 

 

 

「くそ…何が起きた!報告しろ!」

「敵の攻撃です!レーダー手は建物ごと爆破されました!滑走路もダメです!」

 

「クソッタレめ!これでは竜騎士達が離陸できん!」

 

 特徴的なターボプロップの音が響く。

 民衆も、兵士達も、皆音の方向を見る。

 

 そこに居たのは、巨大な怪鳥(P-3C)達だった。否、巨大な飛行機械の群れだ。それが、黒い卵(無誘導爆弾)を落としながら、基地を引き潰している。

 爆弾が風を切る音が聞こえる。そういえばさっきも聞こえていたと一部の兵士達が気付く。だがそれも無意味な気付きだ。全てを加速度的に増えていく爆弾が飲み込んでいく。

 

 この日、パーパルディアの有力な基地三つが消え去った。

 

 

 

 

 

ー皇都エストシラント 皇城ー

 

 

 

 

 

「それでは、これより緊急会議を始めます。」

 軍の最高指揮官アルデがそう切り出す。

 

「まず海軍ですが、主力はほぼ壊滅、残存艦艇も85隻と、10分の1以下となっており、組織的な抵抗はほぼできないものと思われます。」

 

「続いて陸軍ですが、皇国三大基地の一つ、皇都防衛隊の基地が消滅しました。現在、防衛の為に属領統治軍を引き上げさせています。」

「今後は戦力の分散配置を行わなければなりませんが、今戦争には間に合いそうにありません。」

 

「す、少しお待ちいただきたい!アルデ殿!」

 臣民統治機構長パーラスがアルデの発言を遮り言う。

 

「属領統治軍を撤収なんてしてしまえば、反乱が起きかねません!!」

 

「臣民統治機構は、反乱を起こさせないための組織でしょう。そもそも属領同士に繋がりはありませんし心配ありません。それに万が一反乱を起こしたとしても、属領と皇都防衛、どちらが重要かは明白かと思いますが。」

 

「くっ…」

 

「それと、工業都市デュロでは、武器生産の指示を出しております。」

 

「それと、今後の展開ですが…」

 

「今後、日本の上陸と、陸軍からの防衛戦が予想されます。防衛戦においては、我々に地の利があるのと、敵陸軍の数は少なく、制圧するのは不可能であると目されています。」

 

「故に、防衛戦を徹底し、その間に軍の立て直しを図ります。」

 

「ふむ…良いだろう。それで、細かい部分はどうしてゆくのだ?」

「それはー…」

 

 会議では作戦が練られていく。自らが列強であるというプライドがまだ残っているのだろう。彼等の考えが通用するかは、彼等には分からない。

 しかし、事実として徹底的なゲリラ戦を行い、散発的な襲撃を繰り返されでもすれば負けはせずとも追い込まれるのは事実だ。それはベトナム戦争が証明している。

 泥沼の消耗戦となり、自衛隊の犠牲者が出れば出るほど、国内に厭戦気分が蔓延して講和もしくは停戦になる可能性もあり得る。

 

この先の展開がどうなるかは、誰にも分からない。





 はい。
 このまま行けば、属領の反乱が起きたとしても日本がパ皇首都を制圧するのはかなり先となり、その時には両者相応の被害を受けるでしょう。(同じ被害率とは言ってない)
 コレカラドーナッチマウンダー!?

 あ、続きません。
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