実験艦"星海"転移 ー日本も居るよー   作:空軍系AC乗り

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 パーパルディア皇国編のあとしまつのお話+αです。

 前回までのシリアス雰囲気は薄れます。



束の間の平和編
第十二話


ー日本国 首都東京ー

 

 

「今回、対パ戦争の後始末についてなのですが…現在、皆様知っての通り、パーパルディア皇国民が政治要員を含め、謎の失踪を遂げている為に講和ができておりません。」

「その為、パーパルディア皇国領であるリューペリ島の維持管理をしていた人員*1を招集、一時的に政治要員として雇用し、講和を執り行います。」

 

「色々調査を行いましたが、結局フィルデアス大陸の旧パールネウス共和国領に住んでいた人間含め全て消えていましたね…」

 

「戦後処理についてですが、皇城の資料調査の結果、幾つかウラン鉱山らしきものがある事が分かったので、そちらの採掘権の入手で宜しいでしょうか?」

 

「あぁ。それと、魔石鉱山だが…」

「そちらは我が国での需要も無く、輸入で十分と思われますので採掘権は必要ないかと。」

「まぁ、そうだな。要らんよなぁ魔石…」

 

「あぁ、そう言えばアルタラス王国に派遣した先進技術調査班から、こちらの成分の鉱石が採取できる鉱山があったら、是非採掘権を取ってきて欲しいと言われていましたね。」

 資料を提示され、ふと疑問が浮かぶ。

 

「…これ、新物質だよな?採掘権として確保したいほどなのか?」

「そのようです。曰く、『これは今後の我が国の発展に必須の物質だ!』との事です。」

 

「…まぁ、賠償金請求を出来る状況でもないし、代わりって事で良いか…」

 

「それと、皇国領土の諸島なのですが、この三か所は、核廃棄物処分場に向く可能性が高いとの事です。」

「…何?」

「ここを実質的な海外領土として獲得し、処分場にしてしまいましょう。」

「…いいだろう。それで他は?」

 

「後は元属領に領土を分配する形で良いかと。」

「ふむ、であればー…」

 

 今後、彼らは元属領の独立支援や国家として安定させる事などにかかりきりになり、外務省は地獄のデスマーチと化す。ナムサン!

 

 フィルデアス大陸が戦国時代になったらまずいからね!ガンバレ!

 

 

 

 

 

ーアルタラス王国 先進技術調査班ー

 

 

 

 

 

 時はアルタラス王国、数週間前ー…

 

「分離成功しました!愛菜(まな)さんの予想通り、片方は窒素、もう片方は未知の新物質です!」

 

「よし、すぐに実験を開始しましょう。」

 彼等は、日本本土から未知の戦艦の解析という事で派遣されてきた、研究者達である。

 

 (最初は転移現象のせいで粒子加速器も止められちゃうし、あと少しでマイクロブラックホールの生成まで行けそうだっのに、って思ってたけど…)

 

 (異世界でこんなにも心躍る研究に従事することになるとは思わなかったわ!)

 

 彼女は九十九(つくも) 愛菜(まな)。超絶スーパーウルトラ天才研究者*2である。スゴイ!

 

 彼女が分離しようと奮闘していた物質は、アルタラス王国近海を調査中に採取された粒子(粒子加速砲の粒子)である。

 

 彼女は採取された粒子の構造を調査し、窒素が含まれた化学合成物質である事を予想したのだ。

 

 結果は見事的中。この後も彼女を中心に未知の粒子…マナジウムの解析が行われていく。

 

 今後数年の間に、マナジウムを中心に日本は凄まじい発展をしていく事となる。

 

 

 

 

 

ー日本国 ルミエスsideー

 

 

 

 

 

「おーい!ルミエスー!」

 アルタラスでの脱出前に会って以来の懐かしい声に、まさかと思い振り返る。

 そこにはアルカディアが居た。

 

「貴女…アルカディア!?どうしてここに?」

「へへー、来ちゃった!」

「来ちゃったじゃなくて…もう」

「実を言うと密入国したんだけどね。」

「アルカディア!?」

 唐突にアルカディアはルミエスの手を取り、何処かへと向かう。

 

「その密入国についてもなんだけど、ちょっと説明したい事があるからこっち来てー」

「ちょっ、分かったから引っ張らないで!」

 

「…あら?そう言えばリルセイドは?」

「あ、あの人ならホログラムで誤魔化してるけど。必要なら連れてくる?」

「………うん。お願い、連れてきて?」

「良いよー」

 その瞬間、突如リルセイドがルミエスの目の前に現れる。

 

「っ姫様!?ご無事ですか!?突然姫様が目の前から消えたと思ったら別の場所にいて…」

「リルセイド?」

「…あ、る、ルミエス…」

「よし。」

 

「それじゃあ、行くよー?」

「!?っ、貴女は何者ですか!?」

「そういうのいいから。ほら行くよー」

「あっちょ何を」

「…」トコトコ

 

 そのまま一行は比較的広めの無人の空き地へと辿り着く。そこでアルカディアは説明を始める。

 

「いやー、いつかは言うつもりだったんだけどね。いきなり戦争が挟まっちゃうし、ルミエスは日本に渡航しちゃうしでタイミング逃しちゃってねー。」

 そう言いながら、彼女は空き地の真ん中で指し示すように手を伸ばす。

 

 

 

「私の正体ってやつ」

 

 

 

 彼女が手で指し示した場所には、一機の戦闘機があった。

 戦闘機と呼ぶには、ルミエスのよく知る戦闘機*3とは余りにもかけ離れていて、だが言い表すとしたら戦闘機としか言えない。

 全身の各所にスラスターを備え、機体下部には5度ほど砲口が動く砲が取り付けられており、機体後方上部には小さなVLSらしき物。主翼は前進翼で、キャノピーにガラスは無く、センサーらしき物が各所に埋め込まれている。キャノピーが開いており、中のコクピットが覗けるのだが…全ての計器がモニター化しており、操縦桿には謎のコネクターがついている。

 アルカディアが乗り込むと、モニターが起動し、文字が映し出される。

 

 

 

『メインシステム:通常モード移行』

 

*1
女性魔信技術士パイさんはここに就職していました。栄えある(ま、まさかそんな)皇都防衛隊に女性が居るわけない(作者が登場させるのを忘れてたなんて)だろいい加減にしろ!(そんな訳無いじゃないですかヤダー!)

*2
作者談であり、彼女はそんな事言ってない。

*3
日本製のやつ





 今回はここまで。

 雑多詰め合わせになりました…

 因みにグ帝編はまだまだ先。

 あ、続きませぬ!
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