実験艦"星海"転移 ー日本も居るよー   作:空軍系AC乗り

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 書いていた分を続けて投下します。ぽーい!

 あ、続きませんよ?


第五話

ーアルタラス王国 北東方向約130km 洋上ー

 

 群青の空が広がり、平静を保つ海が広がる中、パーパルディア皇国の艦隊が艦首を揃え、波を切り裂く。

 総数324隻の、第三文明圏において他の国の追随を許さない程の大艦隊。

 その艦隊の旗艦シラントに乗った将軍シウスは、報告を受ける。

 

「敵艦隊後方より、魔振感知器に反応のない白いワイバーンを一騎確認!」

「白いワイバーン?後方とは、敵艦隊のさらに後方からか?」

「はい、敵艦隊よりも後方から、時速300km程で接近しており、後ろ側から火を噴いているとの事です。」

「…速いな。新種か?」

「恐らくはそうかと。迎撃を出しますか?」

「そうだな…竜母から100騎ほど発艦させ、艦隊上空で待機させよ。細かい運用面は任せる。」

「了解しました。」

 100騎のワイバーンロードが発艦を終えた後、報告が入る。

 

「し、白いワイバーンの速度上昇!こちらに接近しt」

 言い終える前に、何かが艦隊の上空を通過する。それと同時に衝撃波が走り、艦隊が揺れ、ワイバーンロードの飛行が乱れる。

 

「今のは何だ!報告しろ!」

「し、白いワイバーンです!今の一瞬で艦隊上空を通過しました!」

「馬鹿を言うな!どんな速度だそれは!!」

「しかし事実です!」

「ぬぅ…迎撃を出せ!全騎だ!上空待機の騎にも迎撃をさせろ!!」

「り、了解!」

 

 迎撃を行おうと、上空のワイバーンロードが方向転換を行ったその時、白いワイバーンは2回、ほぼ直角に速度を殆ど落とさず、90°の方向転換を行った。

 

 そして白いワイバーンが突っ込んでくると思ったその時、白いワイバーンが白煙を撒き散らす。

 白いワイバーンから伸びた白煙は、そのままワイバーンロードの方向へと向かって飛んでいく。

 

「いかん!避けr」

 言い切るよりも早く、白煙を撒かなくなり見えなくなった飛行物体がワイバーンロードのすぐ近くで爆発する。

 

 その爆発だけで、上空にいた100騎のワイバーンロードの内約1/3が落とされる。

 

 それだけでは終わらず、艦隊上空を通過して再度反転した白いワイバーンから、赤い、大気が燃えるような閃光が走る。

 すると今度は幾つもの艦が真っ二つに折れ曲がりながら沈んでいく。

 

「何が起きた!報告しろ!」

「艦中央の竜骨を狙って攻撃されたようです!竜骨に向かって一直線に穴が空き、一撃で艦が沈んでいきます!」

「くそっ、何なんだアイツは!!」

 

 白いワイバーンが通過する度に撃墜されるワイバーンロード、竜骨を折られ、沈んでいく艦隊。余りにも絶望的であり、非現実的な光景だった。

 

 最後には、シウスが乗る最も大型な旗艦シラントだけが残され、他の艦はワイバーン含めて一つ残らず全滅した。

 

 最後に残されたシラントに向かって、速度を落として接近する白いワイバーン。

 

「何なんだ、アイツは…」

 白地にオレンジの差し色が入り、体の各所から火を噴く非生物的なそれは、最後に腹に設置されたと思われる砲らしき何かから閃光を走らせ、旗艦の武装を全て削いでから、猛烈な速度で上空へと飛び去っていく。

 

 完全に絶望したような空気の艦内で、シウスが言う。

「…助けられるだけ味方を救助した後、撤退する。」

「…良いのですか?」

「武装も全て削がれ、味方もいない状態で何が出来る。それよりあの存在のことを陛下に報告する事の方が優先だ。」

「…了解しました。」

 

 

 こうして旗艦シラントのみとなったパーパルディア皇国軍アルタラス王国侵攻艦隊は、皇国へと戻る事となった。

 

 

 

 

 

ーアルタラス王国 王国海軍ー

 

「何なのだ、あれは…?」

 海軍長ボルドは呆然と呟く。

 艦隊の後方から未知の白いワイバーンが飛んできたと思えば、ほんの数分でパーパルディア皇国軍艦隊を殲滅してしまったのだ。

 

「あれは何だったのだ…?」

「恐らくは、1年少しほど前に騒がれていた特殊ワイバーンではないでしょうか?あれ程の戦闘力だとは思いもしませんでしたが…」

「…?あぁ、あれか。我が軍のワイバーンの目の前で消えたとか言う。確かに色も形も似ているな。」

「…ともかく、港に戻り、急ぎ陛下に報告しよう。吉報ではあるが、この後の皇国の再侵攻にも備えなければ…」

「了解しました。」

 

 アルタラス王国海軍は帰還する。吉報と、奇妙な情報を抱えて…

 

 

 

ーアルタラス王国 王城ー

 

 

 

「何だと…?壊滅したのか?パーパルディア皇国軍が?」

「はい、旗艦一隻を残して、さらにその旗艦も武装を削がれていました。」

「それを成したのが、あの特殊ワイバーンだと?」

「はい。こちらにパーパルディア皇国艦隊の残骸から入手した魔写があります。」

 そこに写っていたのは、ブレてしか写っていない白いワイバーン(実験戦闘機)と、壊滅させられているパーパルディア皇国艦隊だった。

 

「むぅ…まさか本当に壊滅させられているとは…俄には信じられん。」

「ですが事実です。」

「…だが、問題はこの先だ。またやってくるであろう皇国軍艦隊をどうすべきか…」

 

 彼らは悩む。しかし、この先彼らが悩まされる事も無くなるだろう。何故なら…

 

 

 

ー???sideー

 

 

 

ー縮退炉の修復を確認。再稼働開始…稼働成功。続けてAE炉への電力供給を開始します。

 

ーAE炉、再稼働を確認。全エネルギーラインへの供給開始を確認。全武装の再チェック開始。

 

ー全武装、及び全システム、異常なし。浮上開始します。

 

 

 穏やかな海が広がり、快晴の空が地平線まで続く風景。

 そんな穏やかな風景の中、海上に姿を現す一隻の艦。否、海面の真上を浮遊する、全長3.7kmの巨大艦。

 

 最早要塞と言っても良い大きさを誇るそれは、進路を取る。その先はー…





 はい。何かが復活したようです。イッタイナンナンダロナー。

 白々しい発言は置いといて、続きません。
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