実験艦"星海"転移 ー日本も居るよー   作:空軍系AC乗り

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 前回のあらすじ〜+α

 派手にパ皇艦隊を蹴散らしたアルカディア。だが派手すぎてパ皇は全く気づいていない!これでは絶望にならないじゃないか!
 そんな中、日本がパ皇に逆鱗を突かれてバチギレ!激烈参戦!
 あれ?私ってそもそも目立ちたくないし、これって日本を盾に暗躍し易いのでは?アルカディアは訝しんだ。
 なので夕立ちを演出して暗躍した。カイオスは失踪。イェイ!


 勿論続きません。




第八話

ーアルタラス王国 王城ー

 

 

 外交官である朝田は、パーパルディア皇国に対する詰みの一手を打つために、ここ、アルタラス王国へと交渉に来ていた。

 

「外務省の朝田です。単刀直入に言いますが、アルタラス王国との安全保障条約を締結させていただきたいのです。」

「うむ、我が国にとって願ってもない事だ。安全保障条約を締結しよう。」

「でしたら細かい内容についてなのですが…」

 会議はトントン拍子で進んで行く。その過程で、ムーの建造した空港の改造、基地の建設許可まで貰うこととなる。そして…

 

 

「それで、我が娘、ルミエスについてなのだが…」

「そのまま留学、もとい亡命ということで宜しいのですね?」

「あぁ。我が国は2度に渡り未知の勢力に結果的には守られた。だが、また皇国が進行してくる際に出てくるとは限らん。」

 

「未知の勢力…我が国としてもあの存在については非常に注目しております。」

 

「超小型でありながら高威力、高速なミサイル。何らかの粒子砲と思われる兵器群。重力制御を行っていると思われる戦闘機。なにより、あの規格外の大きさの空中戦艦…原理不明のシールドらしき物まで装備している…私としてはパーパルディアよりもあの戦艦の方が余程恐ろしいですね…」

 

「ミサイルと言うのは、日本の話にあった誘導弾の事だろうが…他のは何なのだ?」

「あぁ、すみません、一方的に話してしまって…しかし、説明が難しいですね…」

「あぁいや、説明は大丈夫だ。あの存在が規格外に強いのは何となく分かる。」

 

「そうですか…話が逸れてしまいましたね。こちらについてなのですが…」

 その日、会議は無事に終わり、日本ーアルタラス間で、安全保障条約が締結された。

 日本は安全保障条約に則り、アルタラス王国内での対パーパルディア皇国対策を開始する。

 

 

 

 

 

ー神聖ミリシアル帝国 帝都ルーンポリスー

 

 

 

 

 

 情報局はかつてない忙しさに見舞われていた。神聖ミリシアル帝国では、"情報を制する者は世界を制す"という考えの元、情報分析に力を入れている。

 しかし、よく分からない事象が3つあった。

 

 

 1つ目は、近年西方海上に出現したグラ・バルカス帝国。彼らの存在は、近年になって突然出現した。*1

 

 

 文明圏国と、文明圏外国では、明確に国力差が存在する。歴史上、文明圏外国が徒党を組み文明圏に侵攻した事はあったが、一度として成功した事はなかった。

 

 だが、文明圏外であるはずのグラ・バルカス帝国。彼らは列強最下位とは言え、レイフォルに対し圧勝している。

 

 情報局長アルネウスは、部下に対して話しかける。

 

「それで、その後のグラ・バルカス帝国について情報は入っているか?」

「現在グラ・バルカス帝国本土の位置は不明です。」

「それと、レイフォルとの戦闘の分析結果ですが、第八帝国のグレートアトラスターに関しては我が国の最新鋭戦艦と同等、もしくはそれ以上との分析結果が出ています。」

 

「むぅ…それほどか、グラ・バルカス帝国とやらは…」

 

 そして不可解な事象の二つ目、フィルデアス大陸にて復活した魔王ノスグーラについてだが…

「日本国と呼ばれる文明圏外国が部隊を派遣、魔王ノスグーラは討伐されたとの事です。」

 

「問題は彼らが討伐の際に使用した兵器です。携行型の対空魔光弾らしき兵器、戦車と呼ばれる陸上の戦艦とも呼ぶべき兵器。そのどちらをとっても、我が国の技術力を明らかに上回っています。」

「それだけなら虎の子の魔帝遺跡からの発掘兵器を使ったと取れなくもないですが、彼らはパーパルディア皇国のフェン侵攻艦隊を無傷で返り討ちにしています。こちらに関しても裏付けが取れており、彼らの技術力が確かなのは確実です。」

「もっと日本に関する情報を集めなくてはならんな…」

 

 そして、最後の不可解な事象。それは…

 

「アルタラス王国南西沖から発された、魔信中継映像ですね。我が国の魔信映像がハッキングされて放送されていましたし、他国でも魔信ラジオがハッキングされていました。それだけでも問題ですが、より問題なのは映像の中身です。」

 

「空中戦艦…それも魔帝の発掘兵器であるパル・キマイラよりも高性能と思われるアレ。」

「主砲の速度が異常でした。発砲から着弾までが速すぎる。」

「戦闘機に至っては物理法則を無視していなかったか…?」

「はい、魔光呪発式空気圧縮放射エンジンの性能も異常でしたが、それと空力だけでは説明できない軌道をとっていました。」

「横向きに落下する様な軌道…浮遊機関を使っていたのか…?」

 

「それと、あの…前進翼、でしたか?あれの風洞実験から得られたデータを、エルペシオ3に応用するらしいですよ。それにエンジンも分かるだけのデータを用いて改良するとか。」

「性能が向上すると良いが…」

 

「…あぁ、それと、アルタラス王国に局員を送ってより詳しい情報収集をさせよう。確かあそこには日本の基地が建設される予定らしい。不明勢力の情報収集と同時並行で進めさせよう。」

「了解しました。」

 

 情報局長アルネウスは、そう指示を出して、また新たな仕事に取り掛かった。

 

 

 

 

 

ー中央世界 エモール王国 竜都ドラグキスマキラー

 

 

 

 

 

 エモール王国、竜人族が集まりつくられた単一種族で構成される国家であり、人口は100万人程でありながら列強に名を連ねる強国である。

 

 そんなエモール王国の竜都にて、空間の占い*2が執り行われようとしていた。

 

「空間の神々の名の下に、これより未来を視る」

 

 その場にいた竜人族の面々が緊張の面持ちで観察する。

 

 その時、空間の占い師、アレースは呟く。

 

「そんな、馬鹿な、何という事だ…」

「一体何が見えたというのだ、アレース!?」

竜王ワグドラーンが狼狽しながら問う。

 

「魔帝である…」

「何!?」

「そう遠くない内に、ラヴァーナル帝国は…神話に刻まれしラティストア大陸は復活する!!」

 

「な、なんと…」

「何時だ、何時復活するのだ!?」

「読めぬ。空間に歪みが生じておる…場所も読めぬ…」

 

「そんな…」

「であれば、我が国を含め、この世界は再び辛酸を舐めることとなるのか…?」

 

「否。読めぬ…未来は不確定なり…」

 

「なに?それはどういう事だ?」

「言葉の通りなり。」

 

「であれば、滅びを回避する手段があるのか?」

「ある!」

「それは何だ?」

 

「新たな国の出現…それに星の海からの来訪者…」

「新興国か?それに来訪者とは?」

 

「否…転移国家なり…」

「来訪者は…星の海を(めぐ)方舟(はこぶね)防人(さきもり)…」

「新興国は何処の国だ?それに来訪者は何処に!?」

 

「転移国家は…東の第三文明圏のさらに東の島国…人族の治めし、日の出(ひのい)ずる国旗の国…日本国!」

「来訪者は…同じく第三文明圏のフィルデアス大陸の西側…アルタラス王国に在る…だが気を付けねばならぬ…来訪者は劇薬…不用意に触れればこちらが滅ぶ…」

 

「人族だと!?相手はラヴァーナルぞ!?魔力の低い人族に何が出来る!!」

「それに来訪者とは何だ!?人物なのか?物なのか!?」

 

「分からぬ…何が出来るか分からぬが、日本国こそが鍵…来訪者と混じればラヴァーナルを一蹴することすら出来る…」

「鍵、か…来訪者とは遺跡か何かか?それに日本国…国内に古代文明の遺跡でも在るのかもしれないな…おい!!」

 

「日本国について調べ、可能な限り早く国交を結ぶのだ!!」

「…その必要はない」

 

「何?」

「既に日本国の使者はこちらに国交を結ぼうと来ておる…まもなく第27番の国境の門に辿り着くだろう…」

 

「好都合だな。門の門番に門前払いせぬ様に伝えておけ!」

「はっ!」

 

 そうワグドラーンが指示を出した途端、アレースは倒れる。

「!おい、誰か!アレースを介抱してやれ!」

 

 竜の国は魔帝の対抗手段を探る。魔帝への恐れが故に。

*1
彼らは転移国家と名乗っている。

*2
的中率98%のスーパー占い。





 あい。第八話、完!
 (戦闘は)無いです。それとたった今決定しましたが、とりあえずパーパルディア消滅までは書こうと思います。時々更新頻度がガタ落ちするかもしれませんが、よろしくです。
 見切り発車なんてするもんじゃないですよ!

 あ、続きません。
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