【完結】PERSONA3 Re;venger   作:清良 要

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第三百三十七話 離れていても

深夜――マンション“テラ・エメリタ”

 

 湊がラビリスと共に暮らしていたマンションの部屋。

 その寝室に置かれた大きなベッドの上でアイギスは毛布にくるまっていた。

 別に体調が悪い訳ではない。そもそも、湊が作った生体ボディは微細な黄昏の羽根を細胞内に取り込んでいるため、生身でありながらその機能や耐久性は常人を遙かに超える。

 生殖機能を与えたことで女性特有の理由で体調を崩すことはあっても、風邪などの体調不良を起こす可能性はかなり低い。

 では、何故彼女はベッドで毛布にくるまって独り寝ているのか。

 それは湊の死に続け、彼の遺体が盗まれた事でアイギスの心が折れてしまったからだった。

 何かをしようと思うだけ気力が湧かず、悲しく思いながらも涙が出たりもしない。

 心が揺れようとする気配はあるのだが、どうしてもすぐに感情の波が凪いでいくのだ。

 アイギスが人ならばそれが心の防衛機能だと分かっただろう。

 彼女にとって湊は世界の根幹。シャドウ討伐のために作られた存在にもかかわらず、彼女は湊の無事や平穏を願い。出来れば自分がその隣にいたいと思っていた。

 しかし、その願いはもう叶わない。

 彼はもういない。

 亡骸を弔うことも出来ず、自分たちが彼の死を納得する機会すら奪われた。

 対人経験の少ないアイギスはそういった時にどう感情を処理すればいいのか知らない。

 誰かに愚痴を吐くでも、感情のままに泣き散らしてもいい。本人がそうやって溜め込んだ感情を処理出来ればどんな方法だって良いのだ。

 けれど、アイギスはどうすれば良いか分からなかった事で心の動きを止めた。

 それはまるで対シャドウ兵器に戻ったようだが、傍で見守っていた姉は心を止めて尚アイギスが苦しんでいると分かっていた事で、敢えてなにも言わず時間で傷が癒えるよう見守っていた。

 

(八雲さんがいません。絆が、繋がりが、もう感じられない)

 

 アイギスは毛布にくるまりながら自分の内側に意識を向ける。

 以前までそこに感じていた湊との繋がり、エリザベスが契約やコミュニティと称した彼と繋がっている証が今はない。

 相手がいないのだから、繋がりが消えたのはある意味で当然だ。

 だが、アイギスは七歌たちと話していたように、今回の敵についての情報を最低限持っていた。

 あの時、七歌たちへと襲いかかり、狙撃にてチドリの命を一度は奪った敵。

 一人は、恐らく偽名だが長谷川沙織という月光館学園に通っていた女子。

 もう一人は、事故から十年これまで姿を見せずにいた本物の百鬼八雲。

 エルゴ研の研究員によって秘密裏に湊が作られた裏で、さらに本物の八雲は研究員によってどこかへ連れ出されていたのだろう。

 今もその研究員と一緒にいるのか、それとも湊のように桐条を恨んで隠れていたのか分からない。

 ただ、今のアイギスにとっては本物の八雲だと言われる存在などどうでも良かった。

 自分が相手と戦えるか、それを心配していた事もあったが、何もする事がなく途絶えた湊との繋がりを探す内に彼女は気付いたのだ。

 そもそも、自分と本物の八雲の間に何の繋がりも感じなかったことに。

 アイギスと繋がっていたのは湊だけだった。偽物でも、クローンでも構わない。彼こそがアイギスにとって“本物の八雲”だった。

 その彼がいない世界でこれ以上生きる意味があるのか。そんな事をぼんやりと考えながらアイギスは再び夢の世界へと潜ってゆく。在りし日の彼の夢を見られるように。

 

 

10月20日(火)

午前――月光館学園

 

 チドリの保護が完了し、彼女の中に湊が遺したペルソナがいると分かって一週間経った。

 保護したチドリに聞いた話では、彼女自身はタナトスを自由に呼び出す事は出来ず、タナトスのエネルギーを補充することも出来ないらしい。

 つまり、タナトスはチドリの中に存在するが、完全に独立した存在としてチドリを守るためだけに現われるのだろう。

 あれから二日間は療養していたチドリは、今日も学校には来ていない。

 やはりというか、話を聞いてみれば彼女は湊の叶えられなかった願いを叶えようとしているようで、今は一体でも多くシャドウを殺して影時間を終わらせるつもりだという。

 桜たちはチドリが今も冷静ではないと分かっているからこそ、しばらくは好きにさせるつもりのようで、隣の市にある自宅よりもタルタロスに通いやすい栗原の家に居候している。

 残りのアルカナシャドウは一体。そいつを倒せば影時間も終わる。

 だが、もしこれで本当に影時間が消えれば、今は目的のために動けているチドリはどうなってしまうのか。

 影時間の記憶を失った美紀、彼との約束ために学校に通い続けているラビリス、そんな二人と同じように学校にきてホームルームを受けていた風花は、チラリと誰も座っていないチドリの席と花などが置かれた湊の席を見てから小さく息を吐く。

 教卓の所では湊の死にショックを受けて体調が万全ではない佐久間に代わり、副担任に降格された江古田が色々と話している。

 もっとも、大して重要に思えなかったからか、真面目な風花ですら話を聞いていない様子をみせていれば、隣の席に座っている森山が声をかけてきた。

 

「どした、冴えない顔して。なんか悩み?」

 

 声をかけられた風花は少し驚いた表情をするも、“そういった事情”と関係ない相手だからこそ、どこか安心して話せそうだと思って聞いて貰おうと思えた。

 

「うん。その、有里君のこと……」

「あぁ……。うん。まぁ、あれは流石にあたしも驚いたよ」

 

 森山も風花が湊と仲が良かった事は知っている。

 むしろ、このクラスの中心人物だっただけに、その青年の周りにいる少女の事を知らない者などいないくらいだ。

 ただ、だからこそ、森山も不用意に尋ねてしまったことに気まずそうにしている。

 風花たちが中等部時代からの仲だというには聞いていて、そんな親しい友人がつい先日亡くなったのだ。

 家族だった少女は今も学校を休んでおり、二人を除いたメンバーは揃っているが、顧問の佐久間は勿論、彼との記憶を失っているはずの美紀でさえどこか気落ちしているため、総合芸術部は活動を休止している。

 その原因となった彼の死について悩んでいるとすれば、安易なことは口に出来ないと思いつつも、相談に乗る形になった以上はなにか言わねばと思ったのか森山も言葉を続けた。

 

「最近は学校では見なかったけど、街ではたまに見かけることもあったからさ……もう、いないんだよね。なんか、暴力事件に巻き込まれたっていうのも、あいつがそんな事でやられたりするのかって感じだし」

「うん。ただ、後からどれだけ後悔しても、取り戻せない事ってあるんだよね……。私、今回の事ですごく分かって……」

 

 彼が死んだ時、風花も泣いた。

 その時に感じた気持ちを言葉にするのは難しい。

 様々な感情がごちゃ混ぜになり、そこにいる遺体を見てただ漠然と“もういない”と理解出来てしまって、心に空いた穴を涙で埋めるために泣いたような気がしている。

 今も完全に持ち直した訳ではないが、少しは他の事も考えられるだけの余裕が出来たのか、死して尚チドリを守ろうとする湊の想いを見て、風花は自分の家族について考えるようになっていた。

 

「そんな事考えてたら両親の事とか、考えちゃってて。考えないようにしてきたけど、このままでいいのかなって」

「親、か……ムズいね、親の話はさ。でも、風花ならダイジョブじゃん?」

 

 森山も親と上手く行っているとは言いがたい。

 そも、家にいるのが嫌で不良の溜まり場に出入りしていた口である。

 自分が上手く行っていないのに偉そうにアドバイスする事など出来ないが、森山は風花ならば大丈夫だろうとどこか信頼に満ちた視線を向けてきた。

 どうして彼女がそんな風に考えたのか。その理由を聞き返そうとした時、教卓のところにいた江古田が何度も呼んでも返事をしない森山の事を大声で呼んだ。

 

「森山、どうした。早く前へ来なさい」

「はいはいはい」

「返事は一度! 最後くらい、しっかりやらんかね」

 

 呼ばれて立ち上がった森山が江古田の所へ向かう。

 その背中を見つめていた風花は、直前に江古田が口にした“最後くらい”という言葉の意味を理解出来ず首を傾げる。

 教卓の横に着いた森山は、そんな風花の表情を見て小さく笑い。教室全体を見渡してからどこかやる気のない軽い調子で口を開いた。

 

「えー、どうも。長いようで、短い間お世話になりました。転校しても皆さんのことは忘れません。ありがとうございました……って感じ?」

 

 森山のノリの軽い挨拶に江古田は呆れているが、教室の中の反応は様々だ。

 だが、友達の唐突な転校報告に、風花は驚きのあまり何も口にすることが出来なかった。

 

 昼休み――屋上

 

 朝のホームルームで森山から転校する事を告げられ、風花は詳しく話を聞こうと昼休みに屋上へやって来た。

 

「あんたもモノ好きだよね。せっかくイヤな女が出てくってのに惜しんだりして」

「そんな……。夏紀ちゃんが転校しちゃうなんて、私、全然知らなかった……」

「言ってどうなるものでもないっしょ。暗い話になんのもヤだしね」

 

 購買部で買ったサンドイッチをパクつきながら、森山は悲しそうな顔をしている風花を見て苦笑している。

 思えば二人の関係はおかしなものだった。

 風花を苛めていた森山たちのグループは高等部入学組で、そのため風花のバックに湊がいると知らなかった。

 中等部からいる者たちは、風花を弄っている森山らを怖々見ていた事だろう。

 そのいじりがエスカレートしてイジメに変わった時には、彼女たちは死んだなと確信していたに違いない。

 もっとも、そういった制裁は元々風花が苛められている事を隠したがっていたので、湊からは相手への忠告程度しか行なわれなかった訳だが、おかげでその後の風花と森山は友人といっていい仲になることが出来た。

 

「理由っても単にパパが急に倒れちゃっただけ。でも、難しい病気らしくて、すぐには治んないんだって。ウチあんまお金ないし、なんつーか、ノンビリしてらんなくて」

 

 月光館学園は比較的良心的な価格設定ではあるが、公立に比べれば授業料の高い私立だ。

 湊やチドリのように成績優秀な生徒であれば、特待生として学費免除もあるが、生憎と森山は成績も生活態度も優等生とは言い難い。

 親の失業などを理由に奨学金を借りることは出来るものの、様々な条件を考えて転校する事がベストだと判断したのだろう。

 話をする森山の表情に暗いものはなく、風花とのこれまでを思い出しているのか遠くを見る。

 

「気付いてみりゃ、あたしの世話焼くようなモノ好きは風花だけだったな。前に言ったよね。あたしとアンタは同じだって。ウチの親……あたしに興味とか全然無くてさ。あんま、家とか居たくなかったんだ」

 

 確信が会った訳ではないが、どこか自分に似ていると感じた森山は、風花が自分の居場所について悩んでいると気付いていた。

 それぞれどういった悩みがあるかは異なるだろうが、森山の親は無関心、風花の親は成績ばかりを気にして風花自身を見ていないなど、本人たちにとってはそれなりに家庭で悩む理由がある。

 そのため、森山はイジメの件が終わってから風花が寮生活になったとき、自分の居場所を見つめ直すために環境を変えるのも良いだろうと思いつつ、少しばかり風花を羨む気持ちもあった。

 

「だから、アンタが寮に入った時、あたし、ちょっと羨ましかった。でも、風花さ。家近くて、親も普通なのに、なんで寮に入ったの?」

「え、それは……その……」

 

 居場所について悩んでいることは気付いても、その原因が何であるかは分からない。

 故に、森山は純粋にどうして寮に入ろうと思ったのか不思議に思ったのだが、風花は本来の理由も含めてどう説明すべきか考え込む。

 一番の理由は成績と進路について厳しく言ってくる親に、どこか心の距離を感じるようになったからだ。

 加えて、普通の女子寮ならともかく、巌戸台分寮で暮らしている者たちは、公言する事の出来ない所属理由がある。

 そうして嘘は吐きたくないが、相手の安全のためにもある程度の情報は隠す必要があると悩んでいれば、真剣に悩んでいる風花を見て森山が再び苦笑した。

 

「言いたくなきゃいいよ。でも、話して何とかなりそうってんなら、早めに話しときな。ウチのパパ……今の様子じゃ、当分は話とか出来なさそうだしね」

 

 言ってから森山は、「何言ってんのかね」と自嘲気味に笑う。自分から暗い話は嫌だと言ったというのに、場の空気がしんみりしてしまったからだ。

 しかし、だからこそ今なら真面目な話も出来る。そう思った彼女は風花を正面から見つめて話し始めた。

 

「あたしね。毎日っておんなじユーウツがただ始まって終わるだけって思ってた。でもね、風花。あんただから真顔で言うけどさ。人生に二度巡ってくるモンなんて多分ないよ。今の居場所だけにすがってっと、そこだけんなるよ……今のあたしみたいにさ」

 

 風花が取り戻せない事があると言ったが、それは時間や出会いについても同じだ。

 同じように見えて、似ているように見えて、それらは似ているだけで別モノである。

 今の居場所が心地よくても、いつかそこにも終わりはやってくる。

 友人との関係も、いつまでも同じままではいられない。

 別の学校への進学、結婚、就職など、それぞれの人生があるのだから。

 自ら変わることは難しいかもしれないが、それを恐れるあまり取り残されては結局一人になる。

 幸いな事に風花のまわりにはしっかりと相談出来る仲間もいるのだ。もっと周りを頼れと言って、森山は立ち上がるとフェンス越しに見える街の景色を見つめる。

 

「この景色も見納めか。じゃあ、あたし家の用事で来週は学校来ないから、これでお別れ」

「そんな!」

「ハハ、見送りとかやめてよ。このままでいいから。てか、そんな顔しない」

「だって……」

 

 転校の手続きや引っ越しなど、森山にはこの後色々とやることがあるのだろう。

 だが、友達にしっかりと話をせねばとこの時間まで残っていたらしい。

 昼を食べてすぐに帰ろうとする相手を風花が泣きそうな顔で見つめていれば、森山は笑って風花の肩をパシンと音が鳴る強さで掴んだ。

 

「言っとくけど、あたし結構元気よ? アンタに会えて結構変わったからね。今は、今やれることをやろうと思ってる。だから、アンタもやりたいこと探してみな」

「私のやりたいこと……」

 

 今の風花は友達との関係や自分の周りが変わることを恐れているだけ。

 けれど、同じ日本に住んでいる以上会えないという事はないし。森山が一人いなくなったくらいでは風花の生活は変わらないだろう。

 湊が死に、チドリが学校に来なくなり、どこか周りも元気がない事で風花の心は弱気になっている。

 それを見抜いた森山は、変わった事で自分はこう思えるようになったとアドバイスをすれば、風花は自分について考えた事など殆ど無かったとキョトンとしている。

 

「私、今まで人に好かれなきゃ、居場所はないんだって思ってた。だから、嫌われるのが怖くて、いっつも周りに合わせて。私、自分が本当は何をしたいかなんて、考えたことなかった」

「ハハハ、アンタらしいよ。ヤなら、シカトしときゃいいじゃん。……でも、あたし風花の事好きよ。風花自身が、自分のこと嫌いでもね」

「夏紀ちゃん……」

 

 風花がいくら自分を嫌っていようと、自信がなかろうと、そんな今の風花を好きだと思っている者がいる。

 それだけは覚えておいてと伝えると、今度こそ行くからと森山は呼び止めようとする風花の言葉を無視して校舎へと去って行く。

 

「風花、じゃあね」

 

 校舎に入って階段を下りていく森山の背中を見つめた風花は、やはりまだ別れたくないと追い掛けようとする。

 だが、彼女が走り出そうとした時、携帯にメール着信があった。

 こんなタイミングで誰だろう。焦りつつも急ぎの用事だったら悪いからと携帯を取りだし、そこに森山夏紀の名前があって少し驚く。

 どうして別れたばかりの相手からメールが着たのか。不思議に思ってメールを開けば、そこには風花のことを想った内容が書かれていた。

 

――“離れてても、繋がってる”でしょ? いつだって話せるよ。今までありがとね。私、ちょっとだけ泣いてるw

 

「夏紀……ちゃん……」

 

 そこで風花も追うのはやめようと、手に持った携帯を胸に抱き寄せながら立ち止まる。

 

「“離れてても、繋がってる”……分かったよ、夏紀ちゃん。私……この“力”に目覚めたのは、自分の性格のせいって思ってた。人の気持ちばっかり気にしてるから、だから“探す力”なんだって。でも、私にも願いがある。皆が仲良くしてるだけで、私、すごく嬉しいの。私は……それをずっと見ていたい」

 

 ペルソナは心在り方で力や姿が変わる。

 だからこそ、風花は自分のペルソナはその場から動けず、ただ探すための力しかないのだと思っていた。

 変わることを恐れ、今の居場所に固執し、人の顔色ばかりを気にしている自分なのだと。

 しかし、そうではない。確かにそういった部分もあるのかもしれないが、自分の力は自分の求める願いのための力なのだと風花は思うことが出来た。

 

「離れてても、繋がる力……私のペルソナは……“結ぶ者”。私が願う“絆”そのもの」

 

 自分と誰かを、誰かと誰かを結ぶための力。

 そのために自分の力はあるのだと、森山の言葉で思うことが出来るようになった。

 離れる事、別れる事は確かに悲しい。だが、紡いだ絆が消える訳ではない。ずっと暗く沈んでいた風花は、湊の死についても少しだけ前向ける気がした。

 そして、少女の心の変化は、新たな力を呼び醒ます。

 風花は自分の内にあった力が変化し、“ルキア”から全ての能力が向上した存在、ローマ神話主神がユピテルの妻“ユノ”になった事を理解した。

 

「これが、私の新しい力…………え?」

 

 昼休みの屋上であるため姿を確認しようと呼び出したりはしない。

 だが、自分の内にあるその存在に意識を向けていると、不思議な気配を感じた気がして風花は空を見上げた。

 見上げた先には青空が広がっているだけ。他に何がある訳でもない。

 だが、先ほどあり得ないほど遠くに微弱ながら知っている気配を感じた気がしたのだ。

 気のせいだったのかと風花は首を傾げ空を見上げるのをやめると、自分も校舎に戻るため荷物をまとめるとその場を後にした。

 


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