【完結】PERSONA3 Re;venger   作:清良 要

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第三百六十話 父の想い

――桐条本邸・離れ

 

 桐条家の敷地内にはいくつもの建物がある。

 本邸はまさに豪邸と呼ぶに相応しい大きさと豪華な造りをしているが、本邸と距離のある離れも十分に屋敷と呼べるだけの広さがあった。

 そして、遺言状の開封が影時間に行なわれた事もあり、菊乃の勧めで時間も遅いからと美鶴たちも離れに泊まる事になった。

 昨夜の戦いがあった後、父親の手術が終わるのを待ってから寮に戻った美鶴は、幾月の裏切りをグループに伝えるための報告書を書き、そのまま迎えにきた車で本邸に戻ったため一睡もしていない。

 父親が倒れ、グループの今後についての話し合いに同席し、それに関わるという事で遺言状の開封にも立ち会った。

 その中でこれまで以上に大人たちの汚い部分を見せられ、さらに父親が裏のコネクションを頼ってグループの力を維持していた事を知らされた。

 心身共に疲れているはずで、顔色も青ざめている。

 だというのに美鶴はすぐに休もうとしなかった。

 理由は簡単だ。先ほどの遺言状の開封で、父がワインセラーのカードキーしか遺そうとしなかったのかを考え、恐らく自分に何も期待していなかったからという結論に達したためである。

 皆を半分騙すようにして特別課外活動部に誘い。

 その活動が人々を守る事に繋がっているのは事実だが、桐条グループの尻拭いだった事を後で伝えて、途中で仕事を放り出すという断りづらい状況を作って組織に残って貰った。

 これでは祖父や父親の事を悪くいう事など出来まい。

 善意で集まってくれた者たちを騙し、聞こえの良い言葉で焚き付け、そうして利用してきたあげくに殺し掛けた。

 いや、正確に言うならばグループの被害者であるチドリと湊に至っては実際に一度死んでいる。

 彼らが助かったのは百鬼家の生まれであった湊の持つ異能のおかげであり、それがなければまた桐条グループが巻き込んで殺した事になっていた。

 

「……本当に、私は愚かだな」

 

 見かねた菊乃が無理矢理にでも休むようにと、美鶴に睡眠導入剤を飲ませてから着替えを取りに行った後、部屋に一人になった美鶴は窓の外を見ながら小さく呟く。

 彼女は自分も罪を背負っている。桐条の暗部に触れて責任があると考えていた。

 しかし、彼女は本当の意味で自分やグループの犯した罪について理解出来ていなかった。

 口先だけの子ども。何も知らないのに悲劇のヒロインを気取っていた愚か者。

 罪を背負うと口にすることで、ちゃんと贖罪しているという形を取り、無意識に自分は綺麗であろうとした。

 恐らくは父もそんな自分の意地汚さを見抜いていたために、桐条の物を何一つ渡さずにワインなどと言う消耗品、嗜好品でしかないものを情けで与えたに違いない。

 逆に、自分が血に濡れ、泥に塗れようとも、他者を救い大切な人たちを守ろうとする気高さを持った青年には、桐条の弱所でもある特別課外活動部の全権を譲ろうとした。

 持っている力の大きさではない。重要なのは何のために、誰のために力を振るうのかだ。

 傍から見ていれば、それをしっかりと理解している者かどうかなど簡単に分かったのだろう。

 湊の優先順位ははっきりしている。アイギスのために世界を敵に回し。ラビリスたちのために神の領域に踏み込み。チドリのために己の命を使った。

 その他の人間などどうでもいい。彼女たちのため、彼女たちの周りの世界のためであれば、彼は一切躊躇う事なく行動に移れた。

 ただ、その行動は少女たちだけでなく、その他の者たちの命を救うことにも繋がっていた。

 大義を掲げながらも何も為せない無能と、個人的な感情で動きながらも数多の命を救う者なら、父が後者を信用して自分の後を任せようと思うのも当然。

 

「……見限られて当然だな。私はお父様を見殺しにしようとしたのだから」

 

 幾月が人質に取られていた事で動けず捕まってしまったが、そこからアイギスや湊が助けに来るまで美鶴は何一つ役に立っていなかった。

 助けたい。どんな代償を支払ってでも父を死なせたくないと思っていたのに、あの時の美鶴はただ動揺してばかりで父に何も出来なかった。

 口では大きな事を言っていながら、本当に大切な人が危険に晒されても庇うことも、癒やすことも出来ない。

 憎んでいた人間すら救ってみせた彼と比べれば、何もしなかった自分は肉親を見殺しにしたようなものだ。

 目を覚ましてから昨夜の事を聞けば、父は二度と自分と会わなくなることもあり得る。

 独りになったことで考えすぎてしまい。美鶴が負の感情に支配され様としたとき、扉をノックする音が聞こえて美鶴は振り返った。

 着替えを取りに出て行った菊乃ならば、ノックではなく一声掛けて入ってくる。

 ならば、一体誰だと思っていると、扉が開いて英恵が入ってきた。

 どうして休むために部屋に戻ったはずの母がやって来たのか。美鶴がその事を疑問に思っていると、美鶴の顔を見た英恵は苦笑を浮かべる。

 

「やっぱり……美鶴、カードキーのワインセラーに行くわよ」

「何故こんな時間に?」

「貴女が武治さんの真意を勘違いしているからよ。さぁ、行きましょう」

 

 身体が弱いはずの英恵は近付いて美鶴の手を取ると、そのまま引っ張って部屋を出る。

 廊下に出れば御側御用の和邇も待っており、途中で着替えを持って戻ってきた菊乃に行き先を伝えると、彼女もすぐに美鶴の部屋に着替えを置いて合流してきた。

 そうして、一同は未だに遺産の分配について騒いでいる分家筋たちのいる部屋に近付かぬよう気をつけて、地下にあるワインセラーを目指した。

 

***

 

 どこか古臭い造りながらも、そこを守る扉には最先端のセキュリティーを施したワインセラーの入口に着いた。

 扉の横のパネルに美鶴の持っていたカードキーを当て、ガチャン、と音が鳴って鍵が外れると、自動で扉が開いてゆく。

 食料を保管するために作られたからか、部屋の中の空気はひんやりとしている。

 もっとも、ワイン自体は徹底された温度管理のために種類ごとに別の棚に納めされ、それぞれがガラス扉の中で最適な温度で保管されている。

 父のこういったコレクションを見たことがなかった美鶴は、随分と沢山あるなと思いながら周囲を見渡す。

 すると、近くの棚に近寄った英恵がボトルに貼られたラベルを見ながら口を開いた。

 

「あの人、ああ見えて甘口が好みなのよ。イメージもあるから外では店が勧めてきたものを飲んでいるけれど」

「私は、お酒の味の種類は詳しくありません」

「ふふっ、でしょうね」

 

 英恵とて未成年でお酒を飲んだことがない美鶴が酒に詳しいとは思っていない。

 ただ、知識としてワインの甘口と辛口の違いについてくらいは知っておいた方がいい。

 そんな事を考えつつ、英恵は美鶴の方へ向き直ると改めて何のためにここへ来たのかを告げる。

 

「あの人を想うのなら、美鶴は自分自身をもっと信じてあげて。でないと、あの人が本当に遺したかったものが見えないわ」

「それは……どういう意味ですか?」

 

 どうして自分なんかを信じることが父を想う事に繋がるのか。

 理由が分からず美鶴がどこか不安そうに首を傾げれば、英恵は頭の固い子だと苦笑しつつ美鶴の傍にいた菊乃の声を掛ける。

 

「ねぇ、菊乃さん。貴女は、あの人が美鶴に本当は何を遺そうとしていたのか分かるんじゃないかしら?」

「私が、ですか?」

「遠慮しないで、思った通りを言ってみて」

 

 美鶴は自分が関わることになると途端に客観的に物事を見られなくなる。

 であるならば、幼馴染みで美鶴や桐条のことを見てきた菊乃に答えを聞けば、本人も恐らく納得出来るはずだと英恵は聞く相手を変えた。

 御側御用と言えども従者でしかない自分が口にしても良いのだろうかと菊乃はしばし悩む。

 けれど、今の美鶴は酷く危険だ。大切な父を守れず、ネガティブな状態になってしまっているのか、その父から自分が欠片も期待されていなかったと思い込んでしまっている。

 このままでは、桐条が目を覚ましてから会った時に気まずくなってしまうだろう。

 そう考えた菊乃は、数時間前に一度部屋に戻ったときにした会話を思い出して欲しいと美鶴に話しかけた。

 

「お嬢様、昨日、ご挨拶が終わって部屋に戻ったとき私に仰いましたね。自由になりたくないか、って。恐らく同じだと思います。旦那様がお嬢様に遺したいと思ったのは“自由”。何もないという自由」

 

 彼女の言葉を聞いた美鶴はハッとした顔をする。

 そう。桐条が美鶴に何も期待していなかったなどという事はない。

 むしろ、桐条は愛娘を心配しながらも、自分の娘とその仲間たちならば影時間を本当に終わらせる事が出来るかもしれないと期待すら寄せていたのだ。

 だが、子どもたちには平和な日常を生きて欲しい。大人たちの尻拭いばかりさせることを申し訳なくも思っていた。

 故に、桐条はもし自分が死ねば娘と彼らを自由にさせるために保険を掛け、さらに敢えて何も遺さないという選択をしていたのだ。

 

「旦那様は常々言っておられました。お嬢様が背負うべき罪などないと。だからこそ、何一つ背負わない。背負わせないために、何のお言葉もなかったんだと思います。あの場で奥様がお嬢様を庇われなかったのもそれに気付いておられたからでは?」

「あの場で明かしたら色々台無しだもの。株を売れって言うのも、経営を正す事だけが理由じゃない。実際は美鶴のためってところが大きいと思うわ」

 

 桐条が株を美鶴に譲ろうとすれば、美鶴もまた桐条グループに取り込まれ、さらに大人たちのくだらない争いに巻き込まれていたに違いない。

 ならばいっそ、英恵に土地と建物を譲り、間接的に娘が将来お金で困らないだけの資産だけ確保して、経営権に関わってくる株など手放した方がいい。

 遺言状の開封時にその意味に気付いていた英恵は、父の想いを知って瞳を揺らしている美鶴を笑って見つめ、近くにいらっしゃいと手招きして呼ぶ。

 

「美鶴。そこのボトルのラベルを見てみて」

「1991年……」

「フフッ、何の年か分かる?」

 

 ワインのボトルに貼られたラベルには産地と種類。そして、どの年代に作られたかが書かれていた。

 何の年か尋ねられた美鶴はすぐに答えが分かったのか、大きく瞳を開くと母を見た。

 

「そう。貴女が生まれた年のワイン。ここのは全部そう。あの人、楽しみにしていたわぁ。二十年物になったら貴女と飲むんだって。きっと美鶴なら味の違いが分かるはずだって、こぉんなに買い揃えて。親馬鹿でしょ?」

「お父、さま……」

 

 期待していない人間のためにわざわざワインやシャンパンを何百本も買い集めたりはしない。

 自分の考えが及ばぬほどに深い愛情を持っていた父の姿を知り、美鶴がその場で泣き崩れれば、英恵は傍に腰を落として娘の肩を抱き寄せる。

 

「確かにあの人は死に場所を探していたわ。でもね。別にそれは生きることを諦めていた訳ではないの。じゃなきゃ、貴女とお酒を飲むなんて夢を抱くはずがないでしょ?」

「……はい……はいっ……」

 

 罪と向き合い。罰を受け死ぬ覚悟はしていただろう。

 しかし、それは志半ばで死のうと後の者に託すため、しっかりと“今”を見ていたからだ。

 桐条はそのために妻と娘、世界のために戦ってくれている子どもたち、グループの未来を考えて出来る限りの用意はしていた。

 分家筋が騒いでいたのはしょうがない。何の研鑽も努力もせず、甘い汁だけ吸って生きていこうという者たちを誰が助けようと思うのか。

 夫のそういった思惑も理解していた英恵は、美鶴を立たせると後は任せると菊乃に伝え、そのまま和邇と共にワインセラーから出て行こうとする。

 

「もう大丈夫そうね。じゃあ、今日は疲れたでしょうから、美鶴も早く休みなさい。菊乃さん、美鶴をお願いね」

「……はいっ、かしこまりました」

 

 自分の主とその父の深い絆を理解したことで、菊乃も感動して涙を流していたのだが、英恵に声を掛けられれば涙を拭いてしっかりと頷いた。

 それからしばらく経ってから、美鶴もここへ来たときとは比べ物にならないほど活力に満ちた顔になり、ようやく効いてきた睡眠導入剤のおかげでぐっすり眠れそうだと部屋に戻って休んだ。

 

 

深夜――巌戸台分寮・ゆかり私室

 

 特別課外活動部のメンバーたちと桐条グループが攻めてきた時の事を話し合った後、ゆかりは夕食や入浴を済ませて部屋に戻ると、ノートパソコンを膝に乗せてベッドに腰掛けていた。

 夕方、和邇八尋が湊からの預かり物だとDVDを渡してきた。

 中に入っているデータは十年前、岳羽詠一朗が事故現場で残した最期の映像。

 パソコンの中には既にDVDが入っており、後は再生ボタンを押すだけで映像が流れる。

 屋久島で見た映像は幾月が改竄したもので、他の者たちに話を信じさせる上で都合の悪い部分が編集されているという。

 ただ、そう聞いていても優しかった父が事故の原因に関わっていたのは事実で、そのせいで湊や大勢の人間が被害を被った事実は変わらない。

 屋久島の時は罪悪感に押し潰されそうになり、湊に電話を掛けて謝罪したが、本人が気にしていないと言って話が流れてしまった。

 けれど、今回見るのはマスターデータ。おそらく、湊はコピーを取っているだろうが、それでもここにあるのは実際にゆかりの父が残した映像になる。

 幾月は不都合な部分を改竄したが、マスターデータに改竄された映像以上に問題のある発言がある可能性も否定出来ない。

 見るのが怖くてしばらく悩んでいたゆかりは、これ以上は考えても仕方が無いと割り切ったのか、頬を叩いて気合いを入れると再生ボタンを押した。

 

《この記録が……心ある人の目に触れることを……願います》

 

 爆発音と逃げ惑う研究員らの悲鳴をBGMに、ノイズ混じりの父の声がスピーカーから聞こえてくる。

 

《御当主は忌まわしい思想に魅入られ、変わってしまった。この実験は……行なわれるべきじゃなかった……》

 

 ここまでは声も映像も幾月の改竄したものと変わらない。

 冒頭はあくまで何故このような事態になったのかという話なので、違いがあるとすればこの後になる。

 

《だから私は、強引に実験を中断した。しかし……そのせいで、飛散したシャドウが後世に悪影響を及ぼすのは間違いないだろう。でも、こうしなければ……世界の全てが、いま破滅したかも知れない……》

 

 そうして、ゆかりが黙って見ていれば、映像の中の岳羽詠一朗は屋久島での映像と異なる言葉を続ける。

 

《頼む。よく聞いて欲しい……くれぐれも警告しておく、散ったシャドウに触れてはいけない! この研究……私は止めることが出来なかった……悪魔に魅入られた御当主の耳に、私ごときの言葉は届かなかった……》

 

 父の言葉を聞いてゆかりははっと息を呑む。

 前は飛び散った十二体のシャドウを倒せと言っていた。それで影時間が終わるのだと、倒す事が正しいと。

 けれど、本当の映像では父はちゃんと滅びの危険を予測し、そうならないようアルカナシャドウに手を出すなと警告していた。

 

《あれらは互いを食い合い一つになろうとする……そしてそうなれば、もう全てが終わりだ! もう一度言う……散ったシャドウには触れてはならない!》

 

 幾月が改竄した不都合な部分。それは岳羽詠一朗が死を前にしても、後の世のために残そうとした最も大切な部分だった。

 確かに彼は桐条鴻悦の実験に手を貸していた。

 だが、その実験をおかしな方向へと歪めたのは鴻悦の独断で、岳羽詠一朗は滅びの訪れをギリギリの所で防いでいたのだ。

 さらに後世の人間に警告までしていたというのに、幾月は鴻悦と同じ滅びに魅入られて故人の最期の言葉を悪意で歪めた。

 映像の中の父の姿を見ながら、ゆかりが幾月に対して怒りを抱いていると、フッと先ほどの強張った表情を崩して岳羽が口を開いた。

 

《僕はもう……助からないでしょう。最後に……一つだけ……これを見たどなたかが、娘に……ゆかりに会うことがあったら、伝えて欲しい……帰るって約束したのに、こんな事になって、済まない……。でも父さんは、おまえと一緒に過ごせて……この世の誰より幸せだった》

 

 先ほどまでの言葉は研究者として、研究に携わっていた人間として責任を果たそうというものだった。

 けれど、この最後の言葉はグループの研究員ではなく、岳羽ゆかりの父としての言葉だ。

 

《……愛してるよ、ゆかり。梨沙子と、母さんとどうか、元気でいて欲しい……》

 

 精一杯の笑顔を浮かべた岳羽は、そのまま爆発にのまれて映像も途絶えた。

 思わずゆかりは父のことを呼んだが、これは全て過去の映像。

 どうにか出来るはずもなく、しかし、父が自分の信じた優しい父のままだったことを改めて確認出来たことで、ゆかりは大粒の涙を瞳から溢れさす。

 

「お父……さん……無駄じゃなかった……信じてたこと、無駄じゃなかった……」

 

 パソコンを閉じて脇に置くと、ゆかりは様々な感情によって涙が溢れ出る瞳を手で覆う。

 湊が父を信じてくれていた理由をようやく理解出来た。

 自分の知っている父と、映像の中の父の姿は一致していた。

 研究に手を貸していたことは間違いだったと思う。

 それでも、父は最期の瞬間まで誰かを愛し、思い遣れる人であろうとした。

 どこが私利私欲のためなのか。成功に目が眩んだ人間など映像のどこにもいなかった。

 十年前に好き勝手に騒ぎ立て、バッシングしていたマスコミや世間の人間に大声で“嘘つき共”と言ってやりたい。

 けれど、今は父の言葉で胸が一杯で、温かい気持ちで心が満たされたゆかりは、涙が止まると天国にいる父に聞こえるように天井を見上げながら口を開いた。

 

「私は、元気だからさ……随分掛かっちゃったけど……メッセージ、ちゃんと受け取ったよ。私、なんとかしてみるよ。それでいいよね。父さん」

 

 父の本当の言葉は受け取った。

 だから、父のやり残した事は、自分が代わりに何とかしてみせる。

 新たな決意を心に秘めたゆかりは、自分の心に宿る力が変化したのを感じた。

 彼女の中に目覚めた新しい力の名は、恋愛“イシス”。

 イシスはイオがギリシャを離れエジプトに辿り着いた姿とも言われ、守護者として強大な力を持っていたとされる。

 また“生命”司る力を持ち、死んだオシリスを蘇生させたという逸話もあり、チームにおいて回復の要でもあるゆかりに相応しい存在と言える。

 メンバーたちが次々と新たな力に目覚めていた事で、自分が出遅れていると感じていたゆかりは、これで自分も皆と並んで歩くことが出来ると喜び、絶対に父の後始末を付けるのだと自分に誓いを立てた。

 

 

 


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