バトルウルフ…っ、創造神に、人の心はあるのですか…?
神だから…?そうですか。。。
「哀」・・・切なく胸がつまる。「歓」・・・打ち解け喜ぶ。
絶滅種の
(えっと、これって・・・合法?)
元居た国ならば法で認められた公営ギャンブル等の場合は違法とはならないが、どうも伝わってくるニュアンスからユキはそこはかとなくアウトな気配に気後れする。
「これも組織には必要なんだ。裕福な連中からバトルで金を
「寄付をするってことですか?」
マンサムの説明を聞いて受け入れる姿勢を見せる小松に、ユキは感覚の違いを感じた。
(・・・小松、なにに対しても
クローン技術についても小松は「だから見た事のない生き物ばかりなんですね」と軽く流していた。
対するトリコは実験室でもここ闘技場に
ヨハネスが口にした『
飢えや貧困への対策に必要だと理解しても、己の信条から納得は出来ないのだろう。
グルメ時代において、食材の発見数からも恐らく最も
そんなトリコの考え方が、世界から見ればもしかしたら異質なのかもしれないとは、なんという皮肉だろうか。
「―――必要なのは安全確保の為の
「さっきのマッスルクラブ脱走の件か?」
思わずつぶやいたユキの言葉を拾ったマンサムが反応する。
「あっいえ、出迎えてくれた腕のないスタッフが居たので・・・事故ですか?」
「事故っちゃ事故だが・・・ここでじゃないぞ?
「そ・・・れは、不幸な事故でしたね・・・」
マンサムの説明に仰天したのは、ユキだけではなかった。
「えぇっ!?そうだったんですか?!」
「マジかよ!オレもてっきり実験室での事故かと・・・」
同じように誤解していた小松とトリコに、マンサムが謝罪する。
「驚かせてスマンな。本人は、グルメ研究所では適度な緊張感が必要だと、出迎えによく
そうだったのかと納得しかけた矢先、マンサムが申し訳なさそうに付け加える。
「ありゃヤバそうな雰囲気作りを楽しんどるだけだと思う・・・」
(((・・・おいおい・・・)))
3人は物言いたげな視線をマンサムへ向けた。
「またグルメTV・・・。一体どこから入った」
コロシアムで、ヨハネスが複数の職員と共にTVキャスターのティナを囲もうとしていた。
第8ビオトープの時のように不法侵入したであろうティナを観客達の手前、ゆっくりと追い詰める。
「入口からです!」
「んなわけあるかぁ!!VIPしか入れない完全シークレットの闘技場だぞ!」
しかし複数人で取り囲む前に、一瞬の隙をついてティナは観客達の中に身を隠してしまった。
コロシアム本日の目玉イベントは、古代の伝説バトルウルフとデビル
1対1ではなく複数の猛獣を同時に戦わせるスタイルで開幕した戦い。
取り囲まれたバトルウルフは、避けるでもなく
バトルウルフの匂いの異変に気付いたトリコが、アクリルで
トリコの姿に目の色を変えたキャスターのティナが、カメラを構えて客席の最前列まで飛び出して来た。
「ティナさん?なんでここに・・・ティナさーん」
小松が呼びかける先を見て、ユキは首を
(ここってIGOのVIP達ばかりだって・・・コネがあるとも思えないけど)
仮にテレビ局側に闘技場に入れるコネクションがあったのなら、取材スタッフが他に見当たらないのは妙だ。
フグ鯨の時のような周辺の危険がある訳でもないのにと、ユキは
「ん?兄ちゃんの知り合いか?」
「あ、はあ・・・」
マンサムに肩を抱かれて問われた小松は、曖昧に
厚さ2.5m特殊超強化アクリル板がトリコによって破壊され、観客達が逃げ惑うなかでバトルウルフが出産を果たした。
「驚愕だな。クローンが単為生殖とは」
マンサムの発言を耳にしたユキは、信じられないと目を見開く。
「
自然界で確認されているのは
それも一部の虫や魚類、爬虫類などに限られる。
「・・・確か
哺乳類がなんて、実験下での成功例はマウスなどの小さな生物だけのはず。
クローン
グルメコロシアムに、洞窟の砂浜で遭遇した全身毛むくじゃらの人型の存在が人間に化け侵入していた。
遠隔地の情報をリアルに体感出来る、一種のバーチャルリアリティシステムを
GTロボを送り込んだのは、食材入手に手段を選ばず、世界の食材を牛耳ろうとしている美食
トリコは皮膚がえぐられ、おろし金で身を
「所長さんとトリコが、
ユキは2人が大怪我の割にケロリとしている姿に、ドン引きながら映画を例えに出すことで冷静さを保とうとしていた。
「所長はウォッカかけたら傷が
小松が言うようにマンサムは血を流した跡が残るだけで、GTロボによって